前代未聞・史上最高の輪廻転生ボーイズラブ!

さつき待つ

satsuki matsu

さつき待つ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×210
  • 萌5
  • 中立4
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
9
得点
109
評価数
35
平均
3.4 / 5
神率
28.6%
著者
マサまさる 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
価格
¥750(税抜)  
ISBN
9784834264777

あらすじ

上司のマツリと交際しているサラリーマンのサツキ。
初めて身体を重ね、ふたりは幸せな日々を過ごしていた。
しかしある日突然、マツリが死んでしまう。
傷心のままマツリの家を訪れたサツキだったが、そこで死んだはずのマツリと再会し――!?
絡み合った因縁の糸が過去へ過去へと巻き戻り始める。
前代未聞・史上最高の輪廻転生ボーイズラブ!

表題作さつき待つ

会社員
会社員,主任

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき

レビュー投稿数9

死ねない呪いがかかった人

「100万回死んだネコ」のBL版かなー。
本当の愛を知ったら、本当に死を迎えて生れ変ることが出来る・・のか??
何回死んでも、死ねない呪いを「神人」からかけられた人。

元旦のお焚き上げに、マツリが古いお守りをくべると、爆ぜる。それから・・入院を何故かマツリがして、マツリに古いアパートの自宅に案内される。数日後マツリは、案内された家とは別の自宅のマンションで自殺をしていた。
でも、マツリに教えてもらったアパートに行くと、死んだはずのマツリが生きていてそこに住んで居た。「神様の呪い」なんだと言うマツリ。
いつもなら、死んだあと別の人として生きていた。でも今回は、恋人のサツキは死んだはずのマツリを見つけた。
・・「君が今の僕が分かるなら、僕はようやくこの呪いから解放される」
・・どうやらさつきは、ずっとマツリが探していた誰かの生まれかわりだったらしい。

呪いを解く為の何かを探して、死んでも死ねず色々な時代で生きて彷徨う。
「さつき待つ」のタイトルが物語のヒントらしいです。
マツリが自死を選んだのは、忌まわしい輪廻を終わらせて、新しい輪廻の因果でサツキと再会して幸せになりたいと願ったからかもしれません。この部分の説明、曖昧かも。

呪いの始まりは、聖徳太子が居た時代に遡る兄弟の拗れた愛・・と、筋書きがこんがらがった人からは低評価受けて居ました。

面白い着眼のsfファンタジー。聖徳太子毒殺説がヒントなのかな? 粛清された太子一族の慰霊=祟り封じの為に法隆寺があるんですよね。凄い人の血を引く異能者だったのは間違いないけれど、毒殺されるような抜けた所があった人のようです。

---
さつき 皐月とは:(主人公の「さつき」の名前に意味がありそう)
陰暦(旧暦)の5月。「早苗」の「さ」は耕作の「さ」が語源とされる。
漢字「皐」には「神に捧げる稲」の意味

3

意外と怖い

ノーチェックだったけど、ちるちるニュースの新刊案内の表紙イラストと、作者さんインタビューに惹かれて電子で購入。
絵の印象もあって、最初は、さらっとした年上上司受けのサラリーマン物かと思わせておいて、徐々に、場所や時代を変えた短編でつなげていく、輪廻転生のちょっと不思議なお話でした。
面白い設定のお話だと思ったので、せっかくだから、もっと長くても良かったなぁ。
もっといろいろな時代の話も読みたいし、
そもそもの始まりのお話だと、3人の関係がというか、皇子の気持ちをもっと知りたいと思ったし。
最後にまた現代のサラリーマン物に戻る構成で1冊にうまくまとめてあるけど、ちょっと駆け足だったのがもったいない。



6

BL漫画らしからぬ

五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする/古今和歌集

ドキドキしながら読みました。
面白かった!BL漫画らしからぬ雰囲気なのですが、この感情の大きさと執着の強さはBL漫画の醍醐味をバッチリ押さえています。ただ自分はBLを読んでる面白さというよりは、ショートショートの小説とか、作り込んだ短編漫画を読んでる面白さに近いものを得ました。そういったものが好きな方にはお勧めしますが、BL的萌を浴びたい方は肩透かしをくらうかも。

生まれ変わりの話してる時の彼の雰囲気は完全に宗教勧誘してくる恐ろしい人なので、いくら好きでも距離を置きたくなってしまうな。そこに食いついて行ける"伴"達…強い…さすがの執念。

4

難解だけど面白い!

ちょっと難解なお話でした。
「前代未聞・史上最高」の帯。
前代未聞の文句は、多分そうでしょう
ただ、史上最高かどうかは好みが分かれると思います。
ストーリー自体は面白く、どういう事?という疑問とともに、あっという間に引き込まれました。
神、仏、呪い……様々な要素が組み合わさった輪廻転生ファンタジーです。
現代から徐々に時代を遡って事の核心に触れていく展開で、ちょっと怖いと思う方もいるかもしれません。
主人公はマツリと皐月ですが、マツリの苗字「比木」と、皐月の下の名前「伴芳」という名を覚えておいた方がいいです。そうしないと混乱します。


交際中の皐月とマツリ。
身体も重ね、幸せいっぱいのはずが、ある日突然マツリが亡くなってしまいます。
しかし、皐月は死んだはずのマツリと再会しーー…!?

かなりショッキングな始まりです。
何度死んでも、必ず生かされるマツリの正体は?
死ねない理由は、神様の呪い??
そして、皐月が忘れている前世の秘密とは?

現代、数十年前、江戸時代?、飛鳥時代あたり?と、どんどん時代を遡ります。そして最後は現在に。
その度に登場するマツリと皐月に似た男。
何度も繰り返す不幸な死……

これは、皐月の執着なのかな。それも、とても強い。
生まれ変わる時代は関係ないという考え方に、ちょっと疑問は残ります。
既に生まれている人に成り代わるということも?
でも、マツリが本当に好きだったのは皐月だけだったんだと思う。だからこそ、初めて抱かれたのでしょう。

呪いが解けたとき、なぜマツリは自ら死を選んだんだろう?
マツリ以外の人生をやり直したかったのか、皐月の死を見たくなかっただけなのか?
ただ、この二人は深い縁で繋がっているんでしょうね。
何度死んでも、きっとお互いのそばに生まれ変わる。
生まれ変わりのシステムが、幸せを目指すためのものであって欲しい。

仏教的な要素が多くて難しいのですが、私はハッピーエンドだと感じました。
今度こそ二人で幸せになって欲しい。
それから、もう一人の重要人物にも注目です。
彼は救いがなくて悲しいなぁ。

3

読み解くこと

うーん、難しかった!というのが
正直なところ一番はじめに出てきた感想です。
最後のマツリの言葉でいくと
死んで生まれ変わってまた出会う、というよりは
表向き「死んだことになっている」というだけで
魂はとどまって彷徨うことになり、気付くとまた違う誰かになっているということなのでしょうか。
なり替わるとは生まれ変わるとはまた違うこと。
この辺が絡まって、理解するのに何度も読み返しました。

皐月の名前にはいつも「伴」があるように、マツリの名前にはいつも「比」がある。
この「比」の意味についても色々と考え、調べてずいぶんと頭をつかいました(笑)
こうして読み解く楽しさもあった作品でした。
一度自分なりに噛み砕き、また読み返すとまた印象が違ってきそうです。

1

これ、難しかった。

最初に読んだ時の感想は、
「んんんんん!?もう1回読もう〜」。
輪廻転生もので、内容がどんどん過去に戻って行く。なんどか読み直しました
1回では、理解出来ませんでした。
政さんは、亡くなったけど・・・最後に鬼前さんが水の音で登場するけど、鬼前さんが政って事?
この解釈であってるのかな?
ここが、この解釈で良いのかな。

けど、ストーリー的に珍しいくて読んだ事が無かったから面白かった。
政さんが死ねないのは分かったが、ずいぶん長い事生きている事に驚いた。

0

一読では理解できない

1度目の読了後は頭の中が「?」で一杯になってしまいました。
2度目読み、作者インタビューを読み、3回目の終わりくらいでふんわり分かってきたかも?みたいな。

自分なりに不明だった点が分かったた事を書いておきます。
最初は厩戸皇子に呪いをかけられたのかと思ったのですが、実は大伴からの呪い…というか長寿祈願がどういう訳か、多比が死ねないという事態になってしまった。
多分皇子があの御守りを握った事に関係しているのかなぁ、と思います。
神様にした長寿祈願が祟りになってしまったことで、マツリは神を憎んでいる。
御守りを燃やした事で呪いは解け、初めて心も身体も愛した皐月の元に鬼前として現れ結果的にハッピーエンドという事…ですかね。
答え合わせが欲しい。

まぁ個人個人の解釈でいいのかな、とは思います。
萌えは少なめかなぁと思いますが、こんなに色々考えを巡らせたBLは初めてだったかも知れません。
そういう意味ではどっぷりとハマりました。

1

難解で理解するのに精一杯

評価に迷いますね。緻密なストーリで現在から過去に遡ることによって少しずつ明らかになるマツリにかけられた呪い、そして皐月との関係……ストーリー的には読みどころがありますがBLとして考えると…解釈に気を取られてしまい……うーん、ということで中立で。

しかし伏線の張り方は見事です。
冒頭、
「マツリさんが生きてる限りは人間になりたいですよ」
このセリフかなり重要ですね。ここでマツリは一瞬ハッとしてその後大笑いするわけですが……
これは皐月が『大伴』と全く同じことを言っており、皐月と大伴が確かに同じ魂であると実感すると同時に、皐月が転生しても必ず人間に生まれ変わっていたのはずっと死ねずに「生きてる」マツリのためであることが分かったというシーンなんですね。後から読むと全く印象の違うシーンです。

この後は作品を理解するために色々思考した私の解釈を残しておきます。
間違っていてもご容赦を。

まず名前がややこしいので最初に整理しておきます。
・比木 政(=マツリ)=多比
・皐月 伴芳=大伴

・呪い
大伴が多比にかけたもの。大伴は多比の長寿を仏に願った。願いのこもった橘を多比に託すことで多比は人の輪廻転生から外れ死んでも死ねない身になってしまった。それが呪い。

・厩戸皇子
多比と皇子、この2人が生まれたのは『ひどい忌みの卦』であり皇子には何らかの不思議な力があったと考えられる。観音を持っている人間には力を使えなかったと言っているからたぶん魑魅魍魎の類。その力を使い弟である皐月と身代わりとして多比を「守って」いた。2人の周りの不審な死はこのため。
皇子の死後も未練が力となって多比(マツリ)とともに残り、大伴(皐月)が転生しても「守る」ために死に導いていた。

この2点を理解して読むだけでも違うのではないでしょうか。うーんしかしまだ分からないこともあるし理解したいとは思うのですがホラーテイストなところもあり、ビビリな私には辛いものがあるのでこの辺で。

5

設定に拘りすぎていて読者が置いてけぼり

一冊丸々表題です。
絵柄は可愛らしい感じですね。
個人的にはシリアスを書かれるのならもう少しシャープな絵柄の方が良いなと感じました。



正直、あまりにも難解な作品なので短くカプ説明とあらすじが出来ないので省略します。


【感想】

初買いの作者様でした。
二次では良く題材にされている転生モノということと表紙の絵柄に惹かれて購入したのですが………
個人的には難解でBLとして楽しむ前に読解することで精一杯でした。
何度も何度もなり替わりを繰り返し続けているマツリ(受)と何度生まれ変わってもマツリを愛するサツキ(攻)という設定は胸熱でおいしいのですが……ぶっちゃけそれだけのお話なのにこれをややこしくするのが厩戸皇子の存在。
結局マツリに執着しているのかと思いきやサツキに執着していて私の読解力では???と疑問符しか湧きませんでした。
しかもマツリはなり替わりなので生まれ変わりとは違いどこの誰とも分からない人物にある日突然なるらしい。
でもその設定が正直めちゃくちゃ分かりづらい。
しかも生まれ変わりに時間は関係ならしいからマツリはカミサキさんに生まれ変わったという認識で良いのか??と消化不良……
だってカミサキさんマツリと同軸でサツキと初期で接してるから最後でカミサキさんがマツリの生まれ変わりだよとなっても何で?しか思えず…せめて今度はマツリがだいぶ年下とかマツリをサツキが探すとかもっとBLファンタジー的な要素が欲しかった…
しかも何か重要そうな厩戸皇子は結局何だったの??そこも消化不良……
んー…設定と拘りだけが先走っている感じで読者が疑問に思うところや知りたいところは省略されているので…もう少し読者に伝えるということを意識して書いて欲しかった……

個人的には再読は無いですね。

1

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