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常にピーンとした緊張感のなかで、物語は崩壊に向けて少しずつ進んでいってる気がした。
組織のなかで頭角をあらわし始める、マフィアの息子、タウ。
明らかになるシュエの過去の悲劇。
そんななか、シュエの幼馴染みイーシュンに、二人の関係が発覚してしまう。
読むあいだずっと、息苦しかったです。
2巻目です。二人を取り巻く全てがじわりじわりと運命の渦へと巻き込まれていきます。
『こんなに脆いもの壊さないで…』この言葉が二人の現状を物語り、やがて崩れる事を予感させます。そして、とうとうばれてしまう。水面に浮かんだ花びらのようにスレスレの所で続けていた関係が周りから次第に浸蝕され沈み込んでゆくのです…
死人も出ちゃったり…それを二人が今後知ってしまったらどうなるのだろう。なんかもうこの作品はひとつのエンディングしか考えられなかった…それに向かってどう展開されてゆくのか。想像出来ても、いや出来てるからこそかな…心がえぐられました。
話が各地で動いてきましたね。
面白いです(ノ∀`)
大武と雪。
これがキッカケというのではなく、運命によって惹かれあう
磁石のように惹きつけ合う。そんな二人が好きです。
今回描かれた、雪の過去。
幼なじみとの関係と。
この何とも言えない雰囲気、表現が好きです。もどかしい。
それはそうと、ボス二人の真具合というか、駆け引きというか
「対等になれ」の掛け合いがすごく好きです。
なんだろ、くっつけばいいのに!!!!
もどかしい。でもそれがいいw
タウとシュエだけでなく、2人が属している組織間での他の繋がりもいろいろ見えてきて、波乱の予感がする2巻となっていました。この2組織は、一筋縄ではいかない問題を抱えているよう。でも2人とも、急な展開が訪れても、思ったより冷静に目の前の問題に対峙するんです。きっと、相手への愛を貫くこと、自分の組織を故意に裏切る真似はしないこと、これがまだ両立できる間はまだ冷静でいられるんでしょうね。タウもシュエも、相手を心の拠り所にすることで安定し、精神的にも強くなっているような印象を受けました。愛憎渦巻く世界で、最後は互いの手を取り合えることを祈ります。