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motohashi kyoudai
『本橋兄弟』の新装版、出ました
2016年にリイド社から刊行された「本橋兄弟」ですが、双葉社に移動したことで新装版として新たに発売になりました。
旧版を持っているので購入を迷いましたが、でもやっぱり大好きな作品なのでお買い上げ。1巻と2巻の新装版が同時発売になりましたが2巻のレビューも含めてこちらに書こうと思います。
私と同じように、旧版を持っているから…、と購入をお悩みの方に新装版と旧版の違いを書きますと(1巻、2巻共通の違いです)、
・本編の内容は旧版とほぼ変わらず(少し変わっているところがあります)
・ほぼ全ページにわたり修正があります
・新たに書き加えられた4コマ漫画があります
・1、2巻ともに数ページの描き下ろしがあります
修正と言っても絵柄は大きく変わってはいません。ただ修正が入ったことで絵柄が若干すっきりしたかな？という感じです。
違いはこんな感じですが、旧版をお持ちでない方に向けて、ざっくり内容も。
貴也(兄）と智也(弟)。兄弟二人きりで暮らしている本橋兄弟が主人公。
両親亡きあと、彼らを育ててくれたのは祖母。祖母は自分がいなくなった後、孫二人が生活に困ることの無いよう、食事の作り方、掃除の仕方、金銭感覚、そういったものをしっかり教え込んでくれた。
そのおかげで二人は保護者亡きあとも助け合い生活している。
と書くと薄幸少年…？
と思われるかも。
が、今作品はこの二人を中心に、彼らの友人、バイト先のオーナーたちが繰り広げるコメディ色満載のストーリーです。
コミカルに進むストーリーながら、家族愛や友人・知人たちからの愛情もしっかり描かれている。ほっこり、笑い、そして萌え。そのバランスが非常に秀逸な作品なのです。
作者がRENAさんなのでほんのりBL臭が漂うのも良き。
貴也の働く喫茶店のオーナー・要司さん(スパダリ＆イケメン）は、貴也に対してストーカーさながらの執着心を見せ、さらに本橋兄弟の友人であるとみちゃんは腐女子ちゃん。
彼らのわちゃわちゃが、腐女子のアンテナにピピっと働きかけてきます。
そしてイケメン男子たちがバッキバキのムッキムキなのも良き。
筋肉男子も大変眼福です。
コメディ色の強い作品ではありますが、そこかしこに撒かれた伏線も気になります。
彼らは同じ学校に通っていながら制服が違う。
貴也は顎に傷跡が見えますが、その傷と関係あるのかな…？
と思わせますが、その辺りはまだ描かれてはいません。続編が待たれます。
3巻は2020年7月発売予定らしいです。めっちゃ楽しみ！
で。
1～3巻の帯についてくる応募券で、
要司さんもご愛用♡
貴也のほぼ等身大抱き枕カバーが抽選で50名様に当たります！
とのこと。
興味のある腐姐さま、お忘れなきよう。
あ、それと、カバー下もお忘れなく。
本誌表紙と続く内容で、こちらも爆笑必至です☆
購入を悩んだ新装版でしたが、結果、めっちゃ楽しめました。
旧版と見比べながら、再度堪能しようと思います。
シュールな笑いの中にほっこり
先生の「雷神とリーマン」が大好きで、こちらも気になっていて4巻が発売されたのでまとめて読みました。
ツッコミが追いつかんww
智也がひたすら変人ww
と思ったら、恵も要司さんも変ww
とみちゃんは筋金入りの腐女子で盛り上げてくれるし。
貴也がツッコミ役なのかと思ったらそこまでツッコまないんですね。
基本傍観者というか、参加はしているんだけど、ボケ合戦には心の中でボソっとツッコむくらいなのがちょうどいいなと思いました。
なので痛快なツッコミが炸裂！というほどでもないので、クスッとか、ジワる笑いが楽しかったです。
そんな笑いの中、油断していると不意にぶちこまれるいい話が先生上手いなぁと唸ってしまいました。
兄弟の幼少期、要司が団らんは久しぶりと泣いちゃったり。泣く要司に兄弟がすかさず好きなオカズを聞いて段取りを打ち合わせするのがまたいいなと。
この兄弟、ベタベタしたり、直接お互いを思いやるようなことは言わないのに、息が合っていて仲が良いのが、ああ、兄弟やなぁとしみじみしました。
智也がハンバーグを作って「でけた」と言うのが、私も言う〜w と笑ってしまいました。
智也の貴呼びが好き。
あと、恵の女装や、要司が貴也を好きなとこ、を先入観など全くなしに普通に受け入れるところも好きです。
貴也が一生懸命バイトして智也の大学費用をためているのがお兄ちゃんだなぁとじ〜んとしました。子どもの頃からずっとお兄ちゃんしていて、智也はそんな貴也が大好きなんだろうなとも思いました。
