条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
haru wo daiteita
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
まずは前半の感想を。持宗監督とのやりとりの後、頑なに監督との秘密を守って口を閉ざす岩城を香藤が抱くシーン。香藤が優勢かと思いきや、岩城も尻で抱くようにやり返し、それでも最後はやっぱり香藤が岩城を蕩かせる。2人のセックスの魅力が最大限に詰まっていて萌えました。そして、父の死で考え込んでしまった岩城を、春の陽気の中に連れ出し、岩城にはない視点で物事を見て言葉をかけ、彼の心の中のわだかまりを溶かした香藤。昔より強くなっても、まだまだ岩城には不安定な部分があって。こういう時に香藤のすごさを真に感じます。彼はどんな風に世界を見ているのだろうと。岩城と彼を取り巻く物事をどれほど敏感に幅広く見ているのだろうと。さらに、宮坂の前科を持ち出して、2人と宮坂の間の壁を完全に取り払ったのには驚きました。最終巻なので、あらゆることに決着を着ける、そんな先生の覚悟と潔さ、気力が窺えて嬉しかったです。
そして、後半の感想。最初に読み終えた時は、本当に事前に何のネタバレも読んでいなかったので、あまりにも予想外の展開にただただ放心状態でした。夢なんじゃないかと思わずにはいられませんでした。入院したり最期の言葉をかけたりする暇すら一切なかった、唐突過ぎる別れ。救急車の次のページには、もう検死という単語があって、言葉が出てこなかったです。その原因も、かつて起きたことのある撮影時の転落や火災事故など派手なものではなく、撮影が終わってから転んで頭を打つという、本当に些細な出来事。別れというのはとんでもないところから、突然やってくるのだなぁと改めて思い知りました。
誰も相手が明日死ぬなんて予測はできない。都合よく最期に伝えたい言葉を言える機会を持てることなど稀。香藤にとって岩城と最後に過ごした夜が、喧嘩中じゃなくて本当に良かったと安堵するばかりです。役者として最高の褒め言葉をもらって、最愛の人には惜しみない愛を注がれて、その人の隣で穏やかに迎えた最期。こんな素晴らしい日に逝ったのは、彼の役者という仕事に対する愛、支えてくれる周りへの愛、そして岩城を一途に想い抜いた愛が報われたからだと思いたい。それくらいは都合よく考えてもいいですよね。
事故や災害なんかで同時に亡くならない限り、こういう別れはどんなパートナーにも等しく訪れるもの。そこに立ち向かう岩城を見れたことは、実はBL読者としてとても幸せなことなのかも。香藤の代わりにはなれなくても、別の錘として岩城をこの世に生かし、人生を全うさせた洋介は立派でした。そこからさらに長い時を経て、何の未練もなく晴れやかな表情で再び一緒になれた2人。添い遂げ、これからも永遠に隣に、という結末をこの作品で読めたこと、確かにこれ以上ないハッピーエンドとして受け取りました。新田先生と、香藤と岩城に心からの感謝を。
長年、ずっと読んできました。
まさか、こんな終わり方をするとは思ってもみませんでした。
私の中で、香藤くんと岩城さんは80歳でも90歳でも愛し合っているのが当たり前で想像できていたから。
二人の出会いから、様々な困難や苦しみを二人で分かち合い乗り越えて来たかをずっと見てきたので、正直香藤くんの最期があまりにもあっけなくて、「えっ?うそ!」と声に出し何度もページをめくって読み返してしまいました。走馬灯のようにとはこのことか、というくらい何年も読み続けて来た二人が駆け抜けて行く感じでした。
朝6時、出勤前に涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら、しばらくは呆然となってしまったほど…
岩城さんが、最期に洋介に託したダイヤモンドを見たときは号泣でした。
香藤くんが、最期に笑って逝ったこと、岩城さんが逝くとき、ちゃんと香藤くんが迎えに来て二人がこれから天国でも愛し合って行くのだろうと思えたとき、やっと新田先生の二人にとってはハッピーエンドと書かれたことが、少しだけ理解できました。
まだまだ、二人にはいちゃいちゃして、たくさんHもしてほしかったので、残念な気持ちは引きずりそうです。
主役の二人がいなくなってしまっては
春抱きは、もう本当に終わりなんだと実感させられます。
新田先生、長期にわたりお疲れ様でした。
あ~でも、やっぱり悲しい(涙)
読後、何も感想が書けないと思いつつ新田さんのあとがきを読んで思うところがあって書きました。
無難にほのかに幸せに終わらせようとも思ったそうなのですが、そうしなかったのは二人が最後に本当に一緒になるまでを描き上げないと終われないと言う思いでの事だったそうです。
それを読んで、新田さんとはこういう方だから物語に深みを感じるのだなと思いました。
雑誌掲載時のストーリーを読んだだけでは「なんでこんな話にしたの?」と茫然としたのですが、単行本に描き下ろされたお話とあとがきを読むと印象が変わり、一世を風靡したキャラクターたちの人生を描き上げられた事に感動しました。
この巻が発売された日からちょうど梅雨入りに入ります。まるで最終巻を日本中が悲しんでるみたいだなと思ってしまいましました。
完結し、心の整理がついて落ち着いたので記念にレビューさせてもらいました。
最終巻、連載で内容を知っていただけに予約して家に本が届いてからもなかなか読めませんでした。aliveは全体的に春抱きよりも生々しい内容が多く読み終わってもハラハラしたり気が重かったりして今までもあまり積極的に本を開く気にはならなかったのですが、ほんっとうに今までで一番本を開くのに勇気が入りました。今でも書きながら思い出し泣きします。まさかこんなにあっさり香藤の死を見ることになるとは。
春抱きシーリズは最初の方はそうでもなかったのですが、どんどん私の中では一緒に年を重ねて近くで見守ってきた夫夫(ふうふ)のようになっていたので、まるで現実で人が死んだような、そんな衝撃がガツンと襲ってきて、岩城さんのこと思うと私が泣いちゃダメと思うけどそう思えばそう思うほど泣けてきて。2度めのはずなのに単行本でも頭が痛くなるほど泣きました。
むしろ、分かっていたからこそ、トコハルまでの岩城さんと香藤の愛が痛くて泣きました。なんでこれだけ愛し合っていた人が、岩城さんに愛を教えてずっと寄り添いあっていた人が死ななくちゃならないんだ、って思いました。
ただ!単行本での描き下ろし秋詩譜。救われました。よかった。岩城さんが自分がやるべきことを終わらせて、最後まで香藤を思い続けて笑って逝けてよかった。
ありえないことも多くて嫌だった人もいるかもしれないけど、私は金婚式の年にやるべきことをやって精一杯行きた岩城さんが香藤の迎えで一緒に逝くっていう夢でもなんでもいいから幸せな姿で終わってくれてやっと自分の中でも思いに決着がつきました。
新田先生の岩城さんと香藤の人生を描ききる、という思い、そして本当にそれをやり切ったこと、本当に脱帽です。生々しい部分、とても苦しい描写、リバ表現、最後の死、苦手な方も多いと思います。ただ、私はこれらの全てのおかげで、まるで本当にあったことのような、一緒に人生を歩んできたような気分にさせられたのだと思っております。いまだに本気で人を愛するという経験のない私にとってはある種のバイブルのようなものだと考えております。
長い間この二人の人生の一部を共に歩むことができて幸せでした。
もしこのレビューを見てくださっている方で春抱きを拝読されたことのない方はぜひ一度手に取ってみてください。古い作品ですが、多くの人にたくさんの感情を与えてきた素晴らしい作品だと思います。
今後も何度も読み返したいです。BL作品に触れてずっと追いかけてきた思い入れの深い作品でした。二人の人生が終わってしまったことは寂しいですが、新田先生、そして関係者様、岩城さんと香藤を中心とする登場人物たち、本当にお疲れ様でした。
前情報無しで読んだので、前半は通常営業のようにイチャイチャしていたのに読んでる途中で訳がわからなくなって「これはパラレル?ドラマの世界なの?」と非常に驚きました。
確かにこの大作のラストは賛否両論だと思うし、個人的には否なんですが、作者の考え出したキャラだし神である作者が納得する形で終わるのは当然だとも思います。◯◯ネタって他の作家さんも思い入れのある作品ほどやってみたくなるようであとがきなどで担当さんに止められた、というのを見るたび「担当さんグッジョブ」と思うタイプなのですが、この作品ばかりは本当にBL大河ドラマですからね。新田先生本当にお疲れ様でした、の気持ちを込めての神評価です。この位のインパクトがないと終われないっていうのはあるかも。
BLの受け至上主義の私としては受けを泣かせるのはなあ…とは思ってしまいますが。新田先生は構成力があり、伏線とか整合性とかもきっちり考えるタイプの方なので今すぐには辛いですが、後で読み返したら納得できるんだろうな、とも思います。
うーん、でもまだ気持ちの収拾がつかないなあ。そんなバカな…嘘でしょ?って感じ。
人生のバイブルみたいな、長年追い続けた春抱きがついに終わってしまいました…
冬の蝉にリンクしたのね…
つら…
雑誌の方でチラホラ読んでいたのでラストは知っていましたし、なぜ?と仄かに否定を感じてはいましたが、書き下ろしと後書きを読んで引っかかっていたものがスッと落ちました。
岩城と香藤の人生を否定したくない。
どこかに存在していたのだと錯覚するような全シリーズを描き切ってくれて新田先生においては感謝しかありません。
ありがとうございました。
途中までは、洋二の俳優としての部分は、某芸能人をイメージしているのかなぁとか、年々愛が深まるねー、とか所謂ハッピーエンドを想像して穏やかに読んでいたのですが…
え?え?え?
あ、夢落ちか?ん?まじで?え!!!
で、かるくパニックになりました。
洋二の死からは涙出っぱなし…
辛い
堪えました。
いやいや、もっと普通に幸せに!…と言う想いは確かにありますが、先生が悩んだ末に世に出された最後。
やっぱり素晴らしい終わりだと思います。
あのまま幸せに終わったのでは伝わらなかった二人の愛のかたちや強い絆にズガーーンと打たれました。
読後、正直しんどいですが、読者としては二人の人生を見届けた思いです。
すごい二人だった。
涙はでちゃうけど、悲しいけど、しんどいけど、それぞれ二人の最期が笑顔だった…それがすべてだと思いました。
長かった春抱きシリーズもこれで完結だそうで、
正直言ってALIVE編になってからは、隠し子とか枕営業だとかって、なんだかなぁって、しばらく離れちゃっていたのですが、これで完結となると、やはり結末、というか、どう始末をつけたのか気になって、久々に買ってみました。
こうきましたか。
確かにここまで描き切らないと、このシリーズは終わりにできなかったでしょうね。
シーンごと、描写、描写に思う所は全くないとは言えませんが、ちゃんと最後まで描き切った新田先生のご覚悟には素直に敬意を表したいと思います。