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可愛い息子と可愛い恋人。この関係がずっと続くと思っていたのに…!?
my boy
作家買いです!
表紙の印象から、三角関係?3Pもの?と思いましたが、
ちょっと違った。
三角関係にならない三角関係……
うーん、何言ってんだか分からないけど、優しい親子の話です。
死んだ恋人の息子・響を引き取った由起夫。
響も18歳になり、付き合って一年の恋人・秀雄にプロポーズされた由起夫はーー…!?
これ、とにかく響の由起夫への想いが切なくて泣ける(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
そして、由起夫の響に対する優しさ、親心にも涙がこみ上げてくるのです。
みんな優しい、みんな良い人。
すごく切ないけど温かくていいお話です。
恋人の英雄もとても思いやりのある男。
そんな秀雄の事が大好きな由起夫。
でも、響は由起夫が好きで……
小さい頃の響がクッソ可愛い♡
初見で「かわっ」と呟いてしまいました^^
寡黙で分かりにくいけど、思いやりがあるいい子。
そして、響のためなら大切なものを捨ててしまえる由起夫の親心が素敵。
親子って血の繋がりだけじゃないんですよね。
何よりも大切に思える、見返りなしの愛を与えられる。
由起夫が人として親として、とっても素敵な人間でした。
でも、いくら響のことを好きでも息子と恋愛には至らない。
義理の息子と恋愛するBLは数知れずありますが、本作ではそうならない。
ここがとても切ないんだけど、とっても尊くて……
響のためにアイデンティティである女装をやめた由起夫に、
もう二度と大切なものを捨てさせたくない響。
認めないたくないけど秀雄を認めるのは、由起夫のため。
とにかく、お互いを大切に思う親子に胸が熱くなりました。
響を好きな王ともしかして?と想像できるラストに、
響への救いを感じられたのもよかった。
どの登場人物も皆幸せになってほしいーーそう心から願いたくなる素敵な一冊でした。
由起夫は、元恋人だったプロレスラーの子どもの幼い響を引き取って育てるのだけれど、その愛情がすごい!本当の親でも真似できないのではないかというくらい…。
響が由起夫の女装のことで友達とケンカになってしまった時には、由起夫がケンカした子ども達の家に謝って回って、それ以来大好きだった女装もやめてしまって…。
響は由起夫のことが大好きで、大きくなったら守って幸せにしてあげたいと思っていた所に、由起夫に同棲したいと思っている恋人がいるのを初めて知って、ショックで号泣して…。
由起夫と響の今まで築き上げてきた関係が、お互いのことをどれだけ思っているかが伝わってきて、読んでいて目がうるうるしっぱなしでした…。英雄くんという恋人の存在が霞んでしまいそうになるくらい…。
でも、クスッと笑える所もたくさんあって、ほんとずっと泣き笑いです!
由起夫は響のことが大好きだけど、はじめからずっと一貫して親目線だった。響はちょっと違う目線だったかもしれないけれど…。
でも、最後に、響は由起夫の気持ちを優先させてあげて偉かった!本当にいい子に育ったね…。天国で父親の欣太さんも安心しているだろうね…。
それから、幼い時の響がめちゃくちゃ可愛い!!
特に寝癖!愛おし過ぎます!!
久しぶりの吉池先生の作品です!シュールなギャグが笑えるHがとってもエロい息の長い作家様です
表紙見たとき、これは三角関係ものかな?とおもったのですが、ありがちな義親子が結ばれるパターンじゃないんですよね恋人の息子の響は由紀夫が好きなんだけど、由紀夫は響を実の息子のようにしか、思ってなくて響が泣くシーンは切なかったです。
でも親として響に、まさに無償の愛をかけて育てています響のためなら自分が大切にしているものを捨ててまで
由紀夫が、すごく愛情深くて優しいのです。そんな由紀夫だから英雄もプロポーズするくらい好きになったんだろうな
由紀夫の息子と恋人がいたら息子の方を取るのという由紀夫の言葉が忘れられません!普通の母親だったら恋人を取るか、譲歩して恋人と息子がうまくいくように画策しそうでも由紀夫は息子を取るとはっきりと言い切ります!そこがすごく感動しました
響はやっぱり形は違うけど由紀夫に一番愛されてると思う
そして響も英雄を認めて由紀夫と英雄は結ばれることができます!英雄良かったね~二人はもうダメかと思ってだけど、本当に良かった。
響の子供のときがめちゃかわでした。寝坊した由紀夫に代わってサンドイッチ作ったり寝癖がかわいかったり椅子の上に正座~ナニソレかわいい抱きしめたくなります
あとチームバカ舌笑いました。最後ほのぼのとして素敵なお話でした。
はぁ~。なんでしょうか、この感情。幸せなんだけどほろ苦くて、あったかいんだけど、せつない。
吉池マスコさんは、シリアス一辺倒じゃなくて、笑いもベースに、ちょっと(?)激しい絡みを挟んだりしながら、沁みるような優しい話を描くのが上手い作家さんですが、またひとつ、いい話だなぁと何度も読み返してしまう作品に出会えました。本当によかったです。
主人公は、恋人の遺した幼い子どもを引き取って育てているゲイの由紀夫と、由紀夫に引き取られた響、そして現在の由紀夫の恋人である英雄の3人。
由紀夫をめぐって息子と恋人が鞘当てとなるのですが、どちらが『マイボーイ』なのか見どころの1つなので、未読の方はぜひ先に読まれることをオススメします。
まず、由紀夫に引き取られた響くん。ちっちゃい頃はもちろんのこと、18才に成長してもめちゃくちゃ可愛くて、にやにやしながら応援しちゃいました。
自分のために由紀夫に女装をやめさせてしまったことや、子どもだから頼らなくては生きていけないことを、ずっと申し訳なくも、悔しくも思っていて、大人になったら1人の男として、由紀夫を身も心も支えて守っていくって考えてるくせに、面と向かうと男ババーとか言っちゃう。そのくせ由紀夫のためにしっかり家事をこなしてる高校生。このちぐはぐな感じがたまらない。かわいいなぁ~思春期だわ。
一方の英雄は、年は由紀夫より若いながらも堅実で落ち着いた大人。由紀夫を一生涯ずっと支えていきたいと同棲を考え、プロポーズする程の真剣交際中。
そのうえ、由紀夫の同棲発言で、やさぐれ中の響に対しても、年上だからと上から目線で話すでもなく、相手の気持ちに寄り添いながら会話を進めていくあたり、本当にすごいイイ男。できた男の英雄ですが、由紀夫の不穏な姿に、言葉ではなく身体で自分の想いを激しくぶつけるあたり、ギャップにもう…ドキドキしました。
そんな二人に板挟みの由紀夫ですが、あっさりと響の方を選んでしまいます。
響にとって、由紀夫は大好きでかけがえのない大切な人だけど(父)親ではなかったのに対し、由紀夫は、自分自身を犠牲にすることも厭わないくらい響が大切で大事な息子で家族だったということが、愛情の向け方の違いなんだろうなぁと感じました。
借金ばかりで、お酒ばっかり飲んで、女にだらしない、そんなどうしようもない男を好きになって、やっと恋人になった矢先に旅立たれてしまい、ひとりぼっちになった由紀夫は悲しみにくれて暮らしてもおかしくなかったと思います。
それが、ゲイの自分には授かることのない愛する人の子どもを遺してもらって、育てることができること、家族として暮らせることにすごく幸せを感じていたんだと思う。だから、由紀夫にとって響は恋人との間の子どもであって、恋愛感情なんて思いもつかなかったと思うし、今後もきっと気がつかないんじゃないかな。
そんな由紀夫の家族としての深い愛情を改めて示されてしまったから、響は恋心としてではなく〈息子〉として、最初に伝えようとしていた、ずっと傍にいてあげる、由紀夫を守ってあげる、今よりずっと幸せにしてあげるって想いを伝えたんじゃないかと思う。だから由紀夫も思いきって英雄の元に行けたんじゃないかなぁ。
かけがえのない家族として愛される喜びを得たのと同時に、秘めた想いは絶対に手が届かないと突き付けられてしまった響の、ほろ苦い恋がなんともせつない、心に残るいい作品でした。
私は、育ての親が成長した息子に喰われてみたいなのって、正直あんまり得意ではないんです。
ガチ親子ものが超地雷なので、血が繋がっていなかろうと「親」という立場を自覚してたら、成長したからといって「子」が性的対象になるというやつに、うわぁ……と思うところがあって。
(かなり耐性が出来たので、義理なら読めるようになったし、中には好きな作品もあるけど)
だからこのお話の結末がすごーーーーくいいと思いました。
由起夫をめぐって、由起夫が我が子同然に育てた響と由起夫の恋人による三角関係のお話になるかと思いきや、そうではないところが好き。
由起夫が親として1ミリもブレないところが良かった。
まったく揺らがない。
親だからこそ、由起夫は響の恋愛感情に気づかないし、今後も気づかない。
響もその気持ちは永遠にしまっておくんじゃないかな。
たとえその感情が過去のものになったとしても、実はあの頃……みたいな打ち明け話もしないでほしいなぁと思います。
親子だからこそ。
「俺は由起夫の息子」と改めて気づく響のシーン。
けっして「俺は由起夫の息子でしかない」という嘆きではないんですね。
由起夫から「恋愛の愛」を永遠に得ることができないという切なさはあるものの、「親の愛」という深くて無限大の愛を得られている自分に気づけた。
「由起夫の息子」である自分に与えられてきた掛け値無しの愛情の重みみたいなのを感じられるここが好きです。
同じ吉池先生の大傑作「永遠のボーイフレンド」のアナザーサイド?のように感じました。
あちらは、身寄りのない赤ん坊を息子として育てるがその子に恋人ができて…というストーリー。
こちらは「自分に」恋人ができるストーリー。
こちらの由起夫はあちらのみちるさんよりも随分と美形で、だけどキレイなゲイだから生きやすいのかといえばそんな事は無い訳で、小さな子の世界を優先させる生活で、生業かつ自分のアイデンティティだった女装をやめた。
そんな由起夫を今度は自分が支えたかった響だけど…
由起夫の幸せ、それを願っているはずの響だけど、やっぱり由起夫の恋人なんて納得できない。
そうして起こしてしまった行動で、由起夫はまた由起夫自身を捨て、諦め、自分(響)の方を選ぼうとしている…
今回、王(ワン)という人物が色々代弁する役回りで、お互いの心の内が作内でも読者にもすごくわかりやすくなっています。察せよ、というのではないので若い読者にも切なさがダイレクトに伝わると思う。
由起夫の言葉『恋人と息子がいたら…』……これは由起夫の本当の本当の、心からの本心。だからこそ響も遂に自分の恋心と決別できたんじゃないのかな。
何が切ないって、おそらく由起夫は響の恋心に気付いてなかったんじゃないか、という所。(←これは私の独断的解釈です)
それを『あのさ』の後告白されたんじゃないのかな…と思って読んだ。だから、響の気持ちを汲んで英雄の元に行ったんじゃないのかな?響のそばにいたら、逆に響のつらさが続いちゃうもんね…
でも本作は明るく終わります。だって響は若いもんね!
由起夫も、響も、ついでに王も。幸せになれよ〜!
初読み作家様。
何気なく手に取って読んでみたら、予想以上にじわっと心に沁みるすごく優しいお話でした。
うわー、こういう雰囲気大好きだなあ。
とても良いヒューマン・ホームドラマ。
嫌な人が1人もいないです。どの人物も愛おしい。
本当に優しさに満ちあふれていて、ちょっぴり苦みもあったりするんですけど、読み終えて「良かったな」と思えるお話。
登場人物の誰もが、自分よりも相手のことをひたすらに思いやることに重きを置いている素敵な人達ばかりでした。思いやりの気持ちが優しくも切なく、それでいてあたたかい。素敵だ。
今は亡き恋人の忘れ形見の息子・響を幼少期から引き取り育てているゲイの由起夫。
やがて響は成長し18歳になり、由起夫は警察官の秀雄と付き合っていて…と続きます。
由起夫というのはなんて出来た人なのか。
由起夫の親としての愛情の深さがすごいですし、人としての芯の強さがさり気なく描かれているのが非常に上手い。
なんて素敵なキャラクターなのだろう。
血の繋がりなんてものは関係無いのだと思う。
自分にとって本当に大切だったものですら、それ以上に大切な存在のためならばいつだって。
自分が由起夫と全く同じ立場であったのなら、果たして由起夫と同じことを出来るだろうか?と思いながら読んだ。
由起夫を想う、恋人の秀雄と義理の息子の響。
秀雄を想う由起夫。響を想う由起夫。
関係性を表すのならば三角関係と言うのでしょう。
でも、かつてこんなにも優しい三角関係を読んだことはあったかな。そもそも三角関係ではない気もする。
上にも書いた通り、由起夫も秀雄も響も本当に人間性がすごく良くて、どの人の幸せをも自然と願ってしまいます。
それぞれ形は違うけれど、メインに描かれていたのは相手に何かを求めるのではない、家族や無性の愛についてだったと思うのです。
由起夫と響の過去のエピソードの数々に、どうしようもなく微笑ましい気持ちになったり、切ない気持ちになったりと、読み手の心をぐいぐいと惹きつける力のあるお話でした。
コミカルさも切なさもあって、でもやっぱり基本はあたたかくて、それは最後まで続いていく。好きです。
ちび響も、18歳の青い響もどちらも愛おしいよ。
当たりのあるおにぎりと、唐揚げとサンドイッチが食べたくなりました。
みんなずっとずっと幸せに暮らしてほしい。もちろん王もね。
吉池マスコ先生は「シニアハイスクールスチューデント」以来に読んだ気がします。神率の高さが気になってました。
表紙の印象とだいぶ違うので、ちょっと勿体無いなと。やっぱ表紙に3人いる作品は、大方3Pモノだと思ってしまうのがBLセオリー ですよね〜
◾︎英雄(警官→退職して実家を継ぐ)×由紀夫(バー経営者)
◾︎響(由紀夫の亡くなった元恋人 欣太の子)
育ての親とその子が付き合いがちなBL漫画でこういう展開を描いてくれたのはとても嬉しい。
育ての親が最後までしっかり親でした。揺るぎなく、子の幸せを第一に願う親でした。だからって親が恋愛してはいけないという道理にはならないのだけれど、由紀夫という人が筋の通った描き方をされていて好感。
英雄が悪い人なんじゃないかとヒヤヒヤした自分は人を疑いすぎである。
萌〜萌2