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両片想いの年の差溺愛ラブ 孤独だった健気な少年は、手を差し伸べてくれたスパダリ社長に愛されて――。
dekiai papa no jirettai hatsukoi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
もー、すっごく笑っちゃいました。
名倉先生のラブコメ大好きです。
両視点ものなので、優輝視点から始まる読み始めの時点では、ちょっぴり過保護なスパダリ攻めなのかなと思ったのです。
とんでもない間違いでした(笑)
一途で健気な優輝が密かに恋をしているのは、12歳の頃に辛い過去を持つ自身を引き取ってくれた養い親の泰成。
こちらの泰成、まだ30代半ばという若さで有名ホテルを率いる敏腕社長で、一言で言えばかなり仕事が出来る優秀な人間なんですよ。
顔立ちは整っていて物腰も穏やかで優しさもたっぷり。
どこからどう見ても完璧なスマートさを持つ良い男なのが伝わって来るんです。
本当にかっこいいんです。外から見ていると。
それが読み進めていく内に、あれっ…様子がおかしいぞ…?と、発言や行動の端々からぼろぼろと"スマートさ"がはがれ落ちて、養い子を盲目的な程に溺愛するが故の残念で憎めない愛らしい部分がどんどん出て来る。
どう考えても恋以外の何ものでもない想いに、自分では全く気が付かない神がかった鈍感っぷりを発揮し「これは庇護欲や親心のようなものだ」と勘違いをして無自覚な恋情を拗らせに拗らせ暴走しまくる姿がもう、情けなくも楽しくて。
やっと想いを自覚した35歳が優輝優輝とパニックになる様子が面白くて仕方がないんですよ。
いつも可愛いと思っていた優輝がもっともっと可愛く輝いて綺麗に見えちゃう。
両片思いものなのですけれど、家政夫の照雄さんや泰成の秘書の内田さんにはバレバレという。
この2人がまた良い味を出していて、一歩間違えば優輝の将来の選択肢すらも潰してしまいそうな勢いの泰成の暴走を叱ってくれたり、時には優輝を優しく見守ったりしてくれる見事なバランサーでした。
気が付けば、私も2人と同じ視点であららと見守っていました。
冷静に大人に叱られる35歳が可愛すぎる。
優輝視点だと養い親に対しての淡く切ない片思いの様子が良い感じに描かれているというのに、泰成視点の過保護を通り越した嫉妬と独占欲っぷりを見てしまうと、どうしても泰成のぶっ飛んだ行動の方に目がいってしまう(笑)
恋は人を盲目にさせるだけではなく、35歳の大人を初恋をした思春期の中学生にしてしまう事もあるらしい。
嫉妬して暴走した後に冷静になって仕事中にへこむ泰成が
「優輝くんも社長の勇姿を目にし、さすがだと見直したはずです」
「…そうかな?」
と、秘書の内田さんに飴と鞭で手綱を上手く握られている姿が物凄く単純でなんだか憎めなくて笑えてしまう。
このあたりの「はいはい」と社長の扱いが上手い内田さんに軽くいなされるシーンが子供みたいでとっても好き。
すごくヘタレだけれどかっこ可愛い攻めでした。
そして、すぐにくっ付くかと思えばなかなかくっ付かないのがじれったい。
うーん、しかしこのすれ違いと思い込みが両片思いの醍醐味ですよね。
やっと迎えたベッドシーンで、2回戦目は長いと言った通りの絶倫(遅漏…?)っぷりにも笑いました。
でもまああんなに可愛い事言われちゃしょうがない。
「君の味を記憶させてもらった」にも爆笑。
受けの過去にネグレクトがあったり、攻めの母親が鼻につくタイプなので…もしかしたらそこはちょっとなーと思う方もいらっしゃるかもしれません。
が、それを上回る健気で良い子な優輝があたたかく愛されていく様子が見られますし、優輝を溺愛する泰成のじれったい両片思い・勘違いとすれ違い・そして攻めの可愛げのある情けなさと面白さがあります。
幸せな感覚になりながら、くすくす笑ってしまう事間違い無しな良作でした。
攻めの泰成がホテルグループのやり手社長で高身長で容姿端麗でしかも人格も優れている筈なのに、養い子である優輝の事になると過保護で情け無くなってしまうのに笑いました。
あんなに溺愛されてしまったら優輝が泰成を好きになってしまうのは、しょうがないと思いました。
しかも優輝は大分早い段階で泰成に肉欲を感じていて、意外に男の子だと思いました。
優輝の事が可愛くて大事にしたくて堪らない泰成の態度は、家政夫の照雄や秘書の内田から見たら優輝のことが好きなのは丸分かりなのです。
しかし鈍い泰成だけが自分の気持ちに気付いてなくて、優輝との両片想いがとにかく焦ったいのです。
優輝の親友の彼女に詰め寄ったり、親友を間男と誤解したりと嫉妬心丸出しでした。
泰成の母親が自分の思い通りにならないと気が済まない人で、優輝に辛く当たる嫌な人物でした。
この母親が原因ですれ違って危うく優輝が家を出そうになりましたが、堪え切れなくなった泰成からの告白で2人は両思いと分かって結ばれてました。
初めての優輝に対して泰成の長い2回目がえげつなかったです。ふらふらになって帰宅した優輝を見て、家政夫の照雄が憤ってました。ww
意外に肉食な優輝はやはり男の子だと思いました。
こんなに笑ったBL小説は初めてでした。
名倉さん作品は「恋は晴天の霹靂〜」の中学生みたいな恋をするエリート攻めが滅茶滅茶面白くてそれから何作も読みましたが、今作はそれに近い残念なスパダリ社長兼養父で私は大満足でした!
事故で両親を亡くし2年間親戚をたらい回しにされた優輝は、思惑あるホテル王泰成のもとで家政父と共に3人暮らしを始める。
数年後優希は洗面台で居合わせた泰成の裸体にドキッとして恋を自覚し始め、泰成の方は実家旅館で見た優輝の裸体を「ミロのヴィーナスかと思った」と意識し始める…という始まり。
この旅館露天風呂での一コマの挿絵が最高でした‼︎ ポッと赤くなる泰成の美顔アップと、いい大人がカーッとなって顔を隠す様子、その横で静かに照れる細い優輝。二人の体格と照れも可愛くコメディの作風バッチリでした。
挿絵が2枚だったのは残念〜
その後、優輝は泰成母の言葉から一人暮らしを決意し、二人の関係が変化していきます。
「お話があります」と優輝に言われた泰成は秘書と仕事中、
「絶対に悪い予感!」
「ああ、はいはい、そうかもしれませんね。朝食を買ってきましたから…」
とあしらわれたり、
「うぅっ、優輝……」
「社長、まだマスコミ対応は残っていますよ」
泰成に対する秘書や家政父のやりとりが小気味よく、仕事できるのにややこしい恋心と独占欲を拗らせた泰成の扱い方を心得ていて可笑しいです。
優輝を引き取った頃から溺愛しスーパー保護者になると誓った泰成、優輝が話を切り出そうとすると(どれのなにを言われるんだ…?)と凄い狼狽っぷり、なのにパジャマ姿の優輝に(か、可愛い…)とときめく忙しい恋心!優輝が女の子とカフェにいれば乱心し、ホテルに男といると知れば横暴社長に成り下がる…
名倉さんのエリートスパダリはキッパリとした口調や仕事っぷりがかっこいいのに、好きな相手にはデロデロで盲目でアタフタする残念な愛おしさが良いです。内容も文章も読みやすくて安心して楽しめました。
攻め受け交互視点だから、楽しみ二倍。
まず挿絵の綺麗さにびっくりした。線がひとつひとつ繊細。
二人の体格差は、筋肉質と細身という違いはあるけど、そこまであからさまな体格差がないのが最高です。
受けの顔の作りもちゃんと大人なのが良い。
泰成(攻め)の母親が障害すぎるのがモヤモヤだけど、泰成の決意が硬いし、母親一人VS泰成の身の周りの人達っていう構図で勝ち確。
好きな相手に対する独占欲を、保護者だからと自分で思っている。優輝を説得するために口から出るのが「まだ子供なんだから」「保護者として」だから、すれ違うのがたまらん。
中学の頃の遼太郎(受けの友人)と香織(遼太郎の彼女)の姿しか記憶になく、成長して垢抜けた二人を優輝の彼女かも彼氏かもって激しい嫉妬する流れが最高。
二人がくっついてからもまだ味がある。
年上の男の体格、体臭にドキドキしまくる優輝がしこたま可愛い。
勃起したものをみて、触りたい、においを嗅ぎたい、味わいたい、って一瞬でエロモードに入るシーンが激アツ。
めちゃくちゃ笑えるBL小説です(≧∀≦)
名倉先生の作品が大好きになったきっかけとなった、思い出の作品。1年ほど前に読んでいたのですが、レビューも書いていなかったなと思って再読してみました。
やっぱり面白い!色褪せない面白さに、初読みの時のようにフフフと思わず笑ってしまいました。
こちらの作は両片想いのお話。
両片想いというと切なくて苦しい作品が割と多めですよね。こちらの作品も切ないシーンがありますが、でも元気ももらえます。
引き取って育ててくれた泰成のことをひっそりと想っている優輝の秘密の恋心。優輝が泰成に片想いしているところから物語が始まっていきます。一方泰成はというと。彼が恋を自覚したのは最近のことなので、この物語が進んでいく途中過程で優輝への恋を自覚します。
泰成の優輝への気持ちを確信してからの狼狽具合。これが最高の見どころでおススメシーンです!
誤解があって、優輝が自分の経営するホテルに男とチェックインすると聞くやいなや、社長特権で乱入。まさに殿、ご乱心を〜〜状態。1人で暴れ回ってえらいこっちゃです。そんな1人カオス状態から優輝に告白……慌ただしい1日だこと(笑)
まさに、なんて日だ!!
でもかえって良かった。この気持ちをストレートに優輝にぶつけることが出来たからです。
元々両片想いの2人なので、後はあれよあれよと色っぽい雰囲気になり身体を繋げるまで一直線。泰成の暴走で優輝がフラフラになっちゃいました。
この作品には2人の恋を応援する心強い味方たちもいるんですが、敵もいます。その敵は泰成の母親で、ウザさ満点。かなり傲慢でムカつきますが、この母親がしゃしゃって来たお陰で、2人の関係に微妙な変化が生まれ泰成が自分の気持ちに気付くことが出来たと思えば、ナイスアシストなのかも知れません。
元々優輝に過保護だった泰成が、恋人となったら優輝にどれだけ甘くなるか想像に難くない…。周りが見えなくなるほどの溺愛と身体のスキンシップが加速しました(笑)
泰成の脳内ボイスも相当にアホアホ。優輝の裸をミロのヴィーナスと形容したり、優輝がお風呂のお湯を気持ちが良いと言ったら、「きもちがいい」を何の意味に置き換えてるんだかリフレインしたり…変態属性も入っています。
そういったところも含めて泰成というキャラを楽しんで欲しいです。
しんみりするシーンもあるけど、彼のやかましい喜怒哀楽に救われるところが多々ありますよ。
とっても楽しくて元気になれる作品です。
かっこいいスパダリの残念な部分とのギャップを存分に楽しんで下さい。
いや〜〜本当、元気の出ない時は名倉先生の作品に限るな!としみじみ感じ、思う存分笑わせていただいた一作です◎
35歳の義理の父、泰成 × 泰成に引き取られた義理の息子、19歳の優輝のカップリング。
歳の差カップルです。その差、なんと16歳!!
幼い頃に事故で両親を亡くし、親戚のうちをたらい回しにされていた、優輝。
遠縁にあたる泰成はその頃、次々に舞い込む縁談話に嫌気がさしており、”コブ付き”であれば縁談もなくなるだろう、という周囲から上がった打算的な対応策(はじめは拒否するも)に乗り、中学生の優輝を引き取ります。
親戚のうちで肉体的・精神的虐待を受けていた優輝ですが、泰成の家で大切に扱われ、惜しみなく愛情も物も与えられる中で、いつしか泰成に惹かれるようになった自分に気付いてしまいー
と続くお話です。
親戚の家をたらい回しとか、虐待とか、シリアス要素のあるお話ではあるんですが、そこは名倉先生!
ひたすら”不憫受け、よよよ…”となる展開ではなく、先生お得意の「受けのことが好きすぎるあまり言動のおかしい攻め」様をたーっっぷり楽しめ、嫌な奴は成敗される、後味すっきり!のお話でした。
もうですね、攻めの泰成の言動が本当に本当に笑えるんです。
温泉旅行に一緒に行って優輝の裸を見れば、
「ミロのビーナスがそこに立っているのかと錯覚」し、「今優輝は全裸であり(それはそうだろう)、一死まとわぬ姿であり(だから当然だ)、自分とは湯で繋がって(繋がる?)」と一人ボケツッコミ状態。
優輝のスマホにはこっそり追跡アプリを入れ、とあるシーンでは拳をデスクに打ち付けながら「優輝、優輝、優輝、優輝優輝優輝優輝優輝っ」と叫ぶー
完全に頭のおかしい人になっているわけですが、これでもリゾートホテル会社のデキる社長様だという(笑)
そんな泰成さんですが、両想いになってからは優輝の体を気遣い、「セッッを最後までするのは休日前だけにしよう、それ以外の夜は抱き合って眠って、気が向いたら軽く触りっこしようか」など、優しく甘やかしていてキュンとしました。
笑いとシリアスの割合が絶妙で、読むとなんだか幸せいっぱいになれてしまう、そんなお話でした(*´꒳`*)
超鈍感な溺愛攻めと、養い子である大学生による、甘くて焦れったい両片想いものです。
両親を事故で失い、厄介者として親戚の間をたらい回しにされていた主人公・優輝。
彼はホテル社長である遠縁の親戚・泰成に引き取られ、目一杯愛情を注いで貰って幸せな毎日を手に入れます。
そんな彼が大学生となり、泰成への憧れが恋へと変化した頃ー。
泰成もまた、優輝への愛情を爆発させていて・・・と言ったお話になります。
名倉先生と言うと暴走溺愛攻めがお約束なんですけど、今回の攻めはそこにプラス鈍感になるんですよね。
いや、相変わらず受けが好きすぎて、おかしな方向に思考が行きまくってるのが、読んでて楽しくて仕方ないんですよ。
温泉旅行となれば、一緒に露天風呂に入る所から妄想爆発。
ちょっと恥ずかしそうな優輝。
彼の剥き出しの肩が寒そうなら、お湯を掬ってかけてあげよう。
濡れた白い肌が陽光を反射してキラキラする様を、いつまででも見ていたいー。
てな具合で。
これ、恐ろしい事に、初登場時からずっとこんな感じでして。
また、妄想過多なだけじゃなく、めちゃくちゃ過保護でもあるのです。
大学生にもなる主人公の、電車通学が心配で仕方ない。
こりもせず自動車での送迎を数日置きに優輝に提案して、その度に丁重にお断りされてたりする・・・。
個人的に、攻めの溺愛描写と言うのが大好きでして、このおかしな妄想劇場と過保護も極まれりの言動を読んでるだけで楽しくて仕方ないんだけど!
と、こんな調子なので、さっさとくっついても全然不思議では無い二人なのです。
二人なのですが、ここで問題になるのが攻めの鈍感ぶり。
もうびっくりなんですけど、ここまでの溺愛ぶりと独占欲を滾らせながら、なんと泰成は自分の気持ちに気付いていないんですよ。
いや、読者や周囲の理解者には明らかに恋愛としての「好き」だと分かるんですけど、本人だけが保護者としての愛情だと思い込んでる。
そして、「スーパー保護者になろう!」みたいな明後日の方向に決意してる。
これ、この事で巻き起こる二人のスレ違いと言うのが、かなり焦れったくて。
こう、優輝は優輝でこんな泰成の言動から、自分が保護すべき子供だとしか思われてなくて傷つく。
そして、泰成は、そんな優輝に距離を取られるようになって、ショックでヨレヨレになる。
ついでに、泰成の母親が横やりを入れてきて、更に二人の仲が拗れちゃうのにもハラハラで。
優輝がですね、親戚をたらい回しの上に暴力まで振るわれていてと、泰成に引き取られる前がかなり不憫で切ないんですよ。
そんな彼が泰成に溺愛されて、これでもかと大切にされるのが嬉しくて仕方ないんですよ。
また、めちゃくちゃ健気で、自分の想いをひた隠しにしたまま、泰成の幸せだけを願うのにグッときちゃうんですよ。
だから、泰成の鈍感ぶりには若干イラっとしちゃうんですよ!
まぁ、作者さんも書かれてますが、いい年した大人の男性が、初恋でオロオロ狼狽えてる姿と言うのは萌えるので、いいっちゃいいんだけど。
ちなみに、編集さんから「攻めをもっと格好良く!」指示が出されたそうです。
いや、今の時点で相当格好悪いのに、これより更に格好悪かったんかい!と。
ダメダメじゃん、泰成・・・。
何があっても優輝を守ろうとする気概に免じて、許してやるけど。
最後になっちゃいましたが、初エッチでの泰成の暴走ぶりには笑いました。
優輝がですね、なかなかの天然煽り受けなんですよね。
ただでさえ、泰成の理性は崩壊寸前なのに・・・。
微に入り細を穿つ。と、言うべきかもしんない。非常に、用意周到に。設定に留意しているのだ。何処からも、誰からも、何憂うこと無く、公明正大に愛を叫びたい!んだと思う、多分。その持って回った丁寧さに読み手側はぷっと吹き出してしまいたい気持ちになる。
小学生の頃、事故で両親を亡くした優輝は、親戚に疎まれながらたらい回しにされて育った。特に、大叔父には酷く折檻され、食事もロクに与えて貰えなかった。中学生の頃、そんな優輝を引き取りたいと、遠縁の泰成という男がやってくる。そこからはもぅ。怒涛のシンデレラストーリーなんである。
泰成は有名なホテルグループの社長で。優輝に何不自由無い暮らしばかりか、大学まで通わせてくれる。そして、そして、めちゃくちゃ可愛がる‼︎
男前で優しい泰成にいつしか恋心を募らせて行く優輝。けれどそんな気持ちを抱いてはいけないと自分を律している。何も気付いていない泰成はひたすら優輝を甘やかしていたが…。
泰成はもう自分でも自覚無い程の執着に囚われてしまっていて。優輝の若々しい美しさに見惚れ、女の子の友達とお茶しているのを見ては荒ぶり。自分で温泉に連れ出しておきながら、優輝の身体を見てドギマギする。
35歳の大の大人が七転八倒する様子をコミカルに綴られている。
そして私たちはハタと気付く。作者の思惑にほくそ笑む。優輝を見つけ出し、引き取るのは中学生の頃。もっと幼い頃だと、泰成が源氏よろしく自分好みに育て上げる、という禁忌感が出て来てしまうのを回避。あと、年齢差も少し躊躇して見て取れる。19歳と35歳なんて、ギリギリセーフでしょ。と、言わんばかりである。もっと言うと泰成にちゃんと言い訳もさせている。自分は小児性愛者では無いと。優輝の事を意識したのはたった今なのだと。
これは。どこからも文句言わせないからね、と言いたげな作者の心配りなんである。きっと、ええ、多分。
優輝を心配するあまり、携帯に勝手に付けたGPS。優希が親友の遼太郎が先に出て行ったあと、香織ちゃんとカフェにいる所に泰成が飛び込んでくるなんて。ああ、これは来るな、来るよね、キターッ!ってなもんである。遼太郎が彼女と過ごす為に取ったホテルに付き添って来た優輝を誤解して飛び込んで来るのも予想出来る範囲内。
もう、くすぐったい程に泰成が思い通りに動いてくれるのだ。
名倉先生が編集さんに何度も「攻めはカッコ良く書いて下さい。」と言われる程に。大人の攻め様が必死でカッコ悪くなってしまうのは可愛いらしいんである。
カッコ悪いんじゃ無い、カッコ可愛いんである。と、いうことにしておこう。
途中、本家の旅館を仕切る女将である泰成の母からホテルグループの社長として政略結婚を持ちかけられたり。優輝がこの母から冷たく出て行けと言われて苦しんだり、という些末な事件もありますが、2人を見守る家政夫さんの照雄さんや、秘書の内田さんの援護もあって、丸くめでたし!と相成ります。
心情の発露のまま大告白をする泰成に驚きながらも、意外にも冷静に受け止めているかの様な優輝。ここはもっと、なんかこう、感激のあまり震えて欲しかった。いや、その後怒涛の絶倫攻めで、優輝の震えは止まらなくなるんだけども。いやはや。
後で照雄さんに叱られる程、抱き潰すって。どんなけなんだよ、泰成。照雄さんと秘書にバレバレっていうのも恥ずかしポイントですね。
泰成の「臍に届きそうなほど反り返っている」「太さも長さも色も、迫力も。そしてその下の二つの袋もどっしりとした大きさだった。」という、あけすけな文言も。
初めての筈なのに、後日はしたない願いを口にする優輝にもビックリです。エッロ。
ところで、生涯のパートナーにすると決めた2人のその後をもうちょっと見たかったな。卒業後、優輝と遼太郎は泰成が最初計画した様にホテルグループの一つで働いているのか。それとも。ただ泰成の帰りを待つ可愛いお嫁さんとなっているのか。気になるところではありますねぇ。
長かった。色々色んな意味で。
溺愛…いい言葉ですね、大好きです
パパ…保護者や年の差もの大好きです
じれったい…切ないのが延々続くのは苦手ですがじれったいのは好きです
初恋…いいですね!
相変わらずの名倉節炸裂ですね。攻めの泰成が受けの優輝を誉め称える表現する言葉の豊富さったら!
もう優輝が可愛くて愛しくてたまらない泰成が読んでて楽しくて半分辺りまではスラスラ読めました。
有能なビジネスマンで男前なのに仕事中に養い子の優輝の写真を見ては癒されマメに優輝からのメールをチェックして、何かあればアタフタし血相を変えて狼狽したり浮かれたり。過保護にも程がありその過保護の原因は?
健気なシンデレラの優輝。一生泰成への恋心を胸に生きていくのかな?早く恋が実って!と祈りながら読みました。
泰成母の優輝への攻撃的な言葉から優輝が可哀想で。すれ違っていく二人。
とうとう泰成が優輝への想いを自覚した時にはもう…。
お互いに絶対に相手に知られてはいけない、気持ちをそっと胸にしまっておこうと思うものの切ないです。
そんなときに泰成のストーキングが?効をそうして!なりふり構ってられなくてとうとう気持ちを優輝にぶつけて。
そうなんですよ、きっかけが必要だったんですね。お互い相手への嫉妬に胸を痛めてはいましたが、俺の可愛い優輝が男とホテルにチェックイン!?で振り切れましたね!
夢のような一夜でした。
ここまで長かった。優輝は泰成と14歳で出会い17歳で恋心を自覚し19歳でやっと気持ちが通じて。
泰成も庇護欲から優輝を30歳の時に引き取り、大事に大事に育てて過保護が暴走気味でしたが、一緒にいる時間がかけがえがなくて。やっと愛してると自覚してからはさらに怒涛の毎日で。
そしてエッチも長かった。
絶倫も大好きです!ですが優輝がちょっと心配。家政夫にも泰成が怒られましたね。こんなに色窶れするほどいい年して初体験の子を抱き潰すなんてと。
泰成母にもガツンと言ってくれて、将来の話までしてプロポーズですね。
秘書も家政夫も親友もその彼女もいい人ばかりだし、優輝は可愛いし、泰成は暴走するし、名倉さんらしい楽しくてハッピーなお話でした。
なんというか安心して読めました。
のっけから、「受け可愛さがあまって前のめりになってる攻め」という名倉さんらしい攻めの描写にニヤニヤしまくりでした。
・多忙な経営者だけど、優輝(受け)とすごす週末がモチベーションとなってる。
・優輝の洋服を買うのが趣味のひとつで、クローゼットはやたら満杯(優輝は困惑気味)
・1時間の電車通学をしてる優輝を心配して、なにかと車送迎を申し出る(優輝は固辞)
なにしろ冒頭からわずか11P(電子で)まででこの調子。
だけど泰成(攻め)は、一言で言えば「無自覚」
その気持ちがなんなのかわかっておらず、あくまで大切な養い子に対する庇護欲ゆえと思っているんです。
というのも優輝を引き取ったのは、優輝が14歳のとき。
親戚中をたらいまわしで痛々しいほどやせ細っていた優輝の「スーパー保護者」になると決めて以来、大切に育ててきたんです、泰成は。
だから優輝をそういう対象として見たことがなかった。
だから泰成は実家の温泉宿で、一緒に露店風呂に入ろう!とあっけらかんと誘うんですね。
だけど、ふと目にした優輝の裸体の神々しさに、ようやく気づいた泰成の動揺がおかしくておかしくて…!!
「とっても気持ちいいですね」という優輝のつぶやきがやたら意味深に聞こえてしまうとか、「今、優輝と湯で繋がってる?!」とか。
おまえは性に目覚めたばかりの男子かっ!!みたいな。
「将来、優輝に嫁がくるかも」という可能性に初めて気づいて、隕石が落ちてきたような衝撃を受けてる泰成の姿にも笑えます。
そして優輝とすれ違い&切ない展開になるのだけど、泰成の動揺&憔悴がこれまたおいしい。
いい年した立派な男が、オロオロしまくって、ヨレヨレになって、受けのことで頭いっぱい!!!で、明後日の方向へ暴走しようとする。
それを諌める秘書と、住み込み家政夫さんのナイスな存在感がこれまた光ってます。
「優輝、優輝、優輝、優輝優輝優輝優輝優輝っ」も名倉さんらしいなぁと、笑ってしまいました。