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ストーリー仕立てが良いのは勿論なんですが、特徴的な絵柄で繊細に描かれてる表情とか寂しさの滲むキャラクターとか、なんかもう...好き!ってなりました。
癖が云々というよりは読み終わったあとにうぉぉぉ、ってなるタイプの作品だとおもいました。
最高の作品をありがとうございます!
自分の出生の秘密と謎を解くためにある島に向かう。
沖清輝はαで母ひとり子ひとりで暮らしていたが母が亡くなり、父だと名乗る者が現れ、そして母の過去に自分の出生を知る為に売春をないわいにするΩ島と呼ばれる島へ、事実を隠したまま、島で1番の跳ねっ返りのΩ永瀬弓生を買受ける。
弓生は自分では何も決められない古いしきたりだらけの島に暮らしに嫌気がさして、逃げ出し捕まった後に清輝に渡されたが、清輝は弓生に理由を隠して島案内を頼む。
島のしきたり、母の過去、自分の出生を紐解くうちに弓生にヒートが来てしまい、、、。
清輝は、自分のアイデンティティを求めて
弓生は、自由を求めて
島のしがらみから抜け切ることが出来るのか、
そして、自分達の気持ちに気付く事が出来るのか、、、。
ふぉ、商品紹介ページで動画が流れるようになったんでしょうか?
このページで当該作品の紹介動画が。。
それはさておき、なにやらいわくのありそうな青年が一人訪れた島が舞台です。
島ではオメガを、ある意味神のようにあがめる習慣があり、客をとることで島を栄えさせる存在としています。
しかしそのしがらみをいやがる青年が一人。
この二人の出会いから、ゆっくりと関係をはぐくむまでの物語。
宿命を逃れようとする若者が、新しく拓く人生、という感じでしょうか。
攻めさんが結構女性っぽいキャラなのが意外。
典型的なアルファというわけでないのが返っていいかもしれません。
表紙がとっても印象的。
木の間からこちらを見つめる物憂げな表情の青年と
帯に書かれた「売春島」の文字…
インパクト大でした。
お話は現代ではないような雰囲気で
島が閉鎖的だということを物語っているよう。
もう死んでもいい、と輝清は言ったけど本当は
母が生まれたこの島を訪ねて
死へ向かうというよりも生きることの意味を探すためだったように見えました。
死を選ぶならこの先ひとりになることを考えないだろうなと思ったので。
弓生の男らしくてぐいぐい引っ張っていくところ、輝清にはぴったりでした。
この先ふたりはどんな風に暮らすんだろう?
弓生は念願だった自由を手に入れて幸せになってほしいです。
このカバーデザイン、とっても素敵。
このカバーイラストだけで神にしちゃってもいい位。
でも、、、、
オメガバース設定というファンタジーを絡めたことで、うまいこと、切なきれいにまとまった売春島のお話。
絵はきれいだし、お話は最後はちゃんとハッピーエンドになるし、オメガバースと売春島って材料の魅力を実に良くまとめてて、本当にお話の作り方がうまいなあと感心した。
うん、コミックの出来としては凄くいい。
でも、、
アルファとオメガだから惹かれ合うんじゃなくて、ただ人として愛し合いたいって葛藤するところがオメガバースの魅力だってわかってはいるの、
他に産業のない島での昔からの生業が売春で、それとオメガバースが凄く相性が良いっていうのもわかるの、
でも、なんだか、私的には、その相性の良さが過剰に感じて、萌という点では、ちょっと削がれちゃったかなぁ、
なので、カバーデザインの美しさとプラスマイナスで萌2です。
セルフツッコミ
うまく言葉にしづらいんだけど、結果としては、オメガバースがあんまり好きじゃないのかも
発売になって割とすぐに購入したのですが、オメガバースの作品の中でも1番と言って良いくらいに好きな作品なので今でも何度も読み返したくなります。
本当に好きだなと思える作品なので、ちるちるではじめてレビューを投稿しました。
デビュー作とは思えないほどのストーリーの良さと、絵の美しさに惹かれました。夏の島の自然と空と海の情景が目に浮かんでくる美しさです。
細かいストーリーの感想などは上手く書けないのですが、とにかく好きです。素敵な作品なので読んで損はしないと思います。
印象的な表紙に惹かれて…「α禁制売春島」の帯が力強い。
◾︎輝清(てるきよ,母を亡くしたα)×弓生(島のΩ)
淡々としています。雰囲気が小説っぽいというか邦画っぽいというか。現代ではなさそうな雰囲気も相まって、画面のかすれた映画をぼんやり眺めている気持ち。背景がしっかり描き込まれた画面も良い。
こういう作品で、憎しみの描写が薄いのも好感。最終的には父の色々も、母の覚悟も受け入れて、さぁ自分はどう生きるかというところでおあつらえむきのように隣にいた弓生。人生の新たな門出のとき。船内で涙する輝清が美しいです。
勢い任せに子をなそうとはしなかった(多分,避妊薬より)冷静さも好きだ。
弓生が「もう好きなのか」と海を見るシーンが好きでした。
気にしない人は気にしないのでしょうが、輝清の前髪のチョロ毛二本がずっと気になって…何故そこにそんな風に…最早顔面に傷があるようにも見える
萌〜萌2
次の作品にも期待
通販では売り切ていたりしたので期待が大きかったのですが少し思っていたのと違いました。
~あらすじ~
母の死がきっかけでとある島を訪れる青年の輝清(攻、α)。その島は売春によって成り立っていた。相手である弓生(受、Ω)は初めての客が嫌で脱走するほどにαが嫌いだ。
客と数日間同じ部屋で過ごさなくてはならず、弓生は輝清のお金を二倍にするとの提案により嫌々引き受ける。
その後、輝清は母の生まれ育った島の観光を弓生に頼む、、
簡易的なあらすじです。この後二人は次第に仲良くなりますが正直弓生は最初嫌がっていたのに途中で発情期が来て自分から誘うところまでの流れがいまいち理解できませんでした。
弓生は輝清に最初より好意的になっているのは分かりますが発情期で首輪をしていないので噛まれる恐れがあるにも関わらず誘うまでの心の変化がいまいちくみ取れません。
期待が大きかった分余計んー?と感じてしまいました。
絵も綺麗ですが好き嫌いが分かれる作品だなと読み終わった後の感想です。
気になる方は一度読んでみるのもありだと思います!
まず、思わず手に取ってしまうような美しい表紙イラストとデザインが素晴らしいです。
帯の色合いやタイトルまでもが美しい。
耽美で、どこかレトロで、やや陰鬱で物静かな雰囲気が漂う本編とぴったりだと思います。
デザイナーさまと作者さまのセンスの良さがひしひしと感じられます。
こちらが作者さまのデビューコミックスとのことで、完成度の高さと作品テーマの深さ、そして画力の高さに感嘆するばかりです。
トーンは少なめで、特に植物や自然のもの…ペン画のような細かなタッチの線が本当に素敵。
第3話の扉絵のタチアオイが綺麗です。
表紙の2人を囲む泰山木にも圧倒されました。
原稿用紙3枚に渡って描かれたそうです。圧巻。
帯を見ると"売春島"や"発情期のセックスは必ず妊娠する"等、やや扇状的な煽り文が書かれていますが、内容は結構なシリアスさ。
オメガバースものではありつつベッドシーンは本当に少なく、性的なものを描いたというよりも、それぞれ異なるしがらみに縛られた青年達の出逢いと救済、解放の物語でした。
陰ながら売春島と呼ばれており、αを相手にした売春で生計を立てている…と言っても過言ではない、身売りを産業の一部としている島を訪れたαの青年が今作の主人公。
ここだけを切り取るとかなりダークな印象を受けます。
しかしながらそのあたりについては生々しく描かれていないので、あくまでも仄暗く淡々とした空気が続きます。
女手ひとつで自身を育ててくれた亡き母親がこの島の出身だという事を知り、残されていた数枚の写真を頼りに、島で生きていた当時の母親の足跡を辿りに来た輝清(てるきよ)。
表向きはαの立ち入りは禁じられているので、立ち入るαは島のΩを買わなければなりません。
宿で輝清の相手をするはずが、この島で暮らすΩの運命を受け入れられず逃げ出し、牢で拘束されていた弓生(ゆみお)。
この2人が出会い、輝清の母親が残した写真に映る島の風景を巡りながら共に過ごした数日間。
島の人々の暮らしや、母親の過去、αであること、Ωであることについて、互いに深く静かに考えていく。
そして2人が出した答えとは。
どうにもならない理や理不尽な現実の中で、自由を求め、己の存在証明をしたいともがく青年達のお話なのかな、と感じました。
非常に不思議な読後感で、感想を上手く言葉に出来ないというか…物語を読んだ後の正解が分からない。
2人の結論もひとつの選択ですし、島で生きる人々の選択も正解なのでしょう。
もしかしたら正解なんて無いのかもしれない。
読後すっきりとはしないと思います。
けれど、なぜだか余韻が抜けずにいる、本当に不思議な魅力に溢れた作品でした。
モノクロの短編無声映画のような雰囲気。
読ませる・考えさせる作品をお求めの方には間違いなくおすすめの作品。
合う合わないがはっきりと分かれる作品かも。
これはすごいな…すごい作家さまが出てきたなあ
最近の作家さまの初コミックスのクオリティが半端ない
オメガバース
何故か獄〇島とかの横溝シリーズ的な読後感
(いや…別に人は殺されませんよ?)
でもなんだろう…うーん
昭和初期っポイ閉鎖空間と現代がうまく融合したようなお話。
そして画力がスゴいのも『読ませる』力かも。
生を放棄する為に島を訪れたα・輝清
島で客を取る事に抵抗し続けるΩ・弓生
利害関係の一致で数日間を一緒に過ごすうちに芽生える気持ち
唐突に来た発情期でカラダを重ねてからの想い
この結末は多分最良だったと思うんですが、もう少し…もう少し甘い二人を見てみたかった。
そう考えると輝清の方が繊細(笑)で、弓生の方が男っポイなとも思った。