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ouji wa kokuryu ni ai wo sasageru
個人的に、とても疲れた時には名倉先生の溺愛ものを読むことにしています。
まさに”心と体に効くビタミン剤”!!
ちょっと疲れの溜まった月末、こちらの作品も期待に違わぬ攻めの溺愛っぷりが際立っていて、最高に癒されました。感謝。。
『竜は将軍に愛でられる』のスピンオフ作品のこちら。
スピン元を読んでいなくても問題なしですが、読んでいた方が「あの二人が…♡」と思えて楽しめるかなと思います◎
今作でもランドール×アゼルカプが特に終盤、たくさん出てくるので☺︎
実は「竜は〜」をだいぶ前に読み、その後この「王子は〜」は長らく積読にしてしまっていました、、
今回改めて読んでみて、ここここんなに悶絶するほど萌える話だったのーー!?と、長く放置してしまったことを後悔。。
このカプ、年齢差約80歳(攻め:100歳、受け:18歳)。すごい。
赤銅色の髪を持ち、笛を吹くのが上手な受け様・エリアス王子ももちろん素敵なんですが、そんなエリアスにあっという間に恋に落ちる攻め・黒竜のアランが最高で!
竜を捕らえに来たものの、森にひとり置いてけぼりにされてしまったエリアス。
そんなエリアスを最初は王子だとは思わず、親切心から助けてあげるのですが、そこから「可愛い可愛い」の気持ちが膨らみ、せっせと世話を焼くアラン〜〜!!
再会後にエリオスが矢に当たり命を失いかけるピンチには怒りから暴れまくるのですが、恐れを抱いてしまうようなそんな行動もひたすらに受け君を思う愛ゆえ。
褐色肌でエリアスより一回り(以上?)も大きく、筋骨隆々としたアランがひたすらに愛を捧げる様子に、萌えが爆発しました。
ストーリー的には、コーツ国の王(エリアスの父)が竜を諦める理由がちょっと弱いような気もしないでもない…けれど!
弱った心と体をひたひたと満たしてくれる名倉先生の溺愛攻めストーリーに、心から癒されました。幸せな読書時間だった・:*+.
竜人族と人間の”寿命の差”も、エリアスに頑張って長生きしてもらい、乗り越えてもらいたいものです。
スピン元の主人公・アデルの語った「寿命のことを考えて悲しむよりも、一緒に過ごせる時間を大切に過ごしていきたい(←うろ覚えです、すみません;)」という言葉、最高にグッときました。
溺愛攻め、健気な無垢受け、相思相愛と書いて名倉和希と読むくらいの勢いで今回も安定でした。
全3巻、番外編1巻の2巻目です。
いつもは、紳士的な攻めが多いように見受けられますが、今回の攻めは粗野で自由人気質。でも、受けの前では溺愛おじさんってのが大変美味しかったです。
粗野っていっても、野生の美って感じです。
前回の竜は将軍に愛でられるでは、竜が受けでしたが、今回は攻め。
白竜と番った場合と一般的な竜人と番った場合、その違いが見れて面白かったです。
また、3巻では2人のその後が見れます。
シリーズものの醍醐味ですよね。
やっと読みました。せつないという言葉になかなか手が出せませんでした。
アランがエリアスを表現する言葉が、どんどんエスカレートしていくのが、アランの気持ちを代弁してて良かったです。
薄幸な王子エリアスと自由な竜人アラン。
初めて会ったときからお互い好意的でしたね。
アランは人間にも慣れていたし、エリアスは可愛くて子供のように見えたし。
エリアスも竜を狩る気はなかったし、アランは美しい黒竜であり人の姿は逞しく憧れるほどの男ぶりで。
二人の交流もアランのエリアスへの気遣いも心あたたまるものでした。もうエリアスはここでアランと暮せばいいのに!帰らなきゃいいのに!
どんどんアランがかいがいしくなって、エリアスもわりと平気で裸をさらしたり抱きしめられたり。
アランがエリアスの城での扱いを変えようと城に降り立った時から流れは変わり…。
無事にアゼルの元へ辿り着き…。
アゼル達のその後が読めて良かったです!
厚遇してもらえ傷も癒え。
二人の求愛の仕方も良かったです。
アランは辛抱たまらずキスマークをつけちゃって。エリアスはなぜうっ血してるのかわけがわからず。
エリアスはアゼルの提案で笛の音で想いを伝えることに。
もうエッチがなかなかないから、やっとキターですよ。
しかもエリアスは可愛いわ敏感だわイヤイヤ怖い助けてとアランを悩殺するし。アランもどこのオヤジだ?な台詞で。もうエリアスがくっそ可愛い!ってアランが頑張っちゃって。
今後の身の振り方、国交や母のこと、アランとエリアスの寿命もみんなうまくまとめて。
はぁ〜こりゃ溺愛だわ。
城の外の世界を知らなかったエリアスと、エリアスによって孤独を知ったアラン。
愛する人と繋がるのがこんなに特別だと知ったアラン。
もうとにかく良かったね!
でも前巻ほどはインパクトがなくて。
久しぶりに読み返しましたが、やっぱりスピンオフ元の「竜は将軍に愛でられる」の方が好きだなというのが正直な感想です。
前作では、受けのアゼルが身内から見捨てられていて、唯一優しくしてくれたのは占い婆だけ……というのが、読んでて心痛んだ箇所だったんですね。
そしたら、このスピンオフの攻めのアランは、そのアゼルの叔父さんだというじゃないですか。
何だよ……アラン。
一人で孤立していた甥っ子アゼルに、何故手を差し伸べなかったの?と思ってしまった。
ここがスピンオフの難しいところですね。
前作でアゼルの孤独を際立たせるために、「身内からは見捨てられていて、優しくしてくれたのは占い婆だけ」としていたので、結果的にアランが甥っ子を見捨ててた男みたいになってしまった。
「優しくしてくれたのは占い婆と、普段は人里で人間に扮して暮らしてるけど、たまーに竜人族の村に帰ってくるアランおじさんだけだった」みたいにしておけばなぁ。
その時は「アランおじさん」なんて登場する予定もなかったから仕方ないんですけどね。
アラン曰く、占い婆がアゼルの事を気にかけていたから、あえて傍観するにとどまっていたと言うけれど、なんか苦しい言い訳なんですよね。。。
寿命問題も、前作で残された竜人は悲しみのあまり気が狂うみたいな設定にしてしまったので、エリアスが90近くまで生きたとしても、その後アランは一人で20年近くは生きなくてはいけないんですよね。
アランはあまり気にしていないようだけど、私は結構気になります……。
途中で、ランドールとアゼルが出てくるところが嬉しかったです。
竜から人間に戻る際に全裸になってしまうアゼルに、タッと駆け寄って全裸を隠そうとするランドール。
前作でもそこが好きだったので、相変わらずですねーとニヤニヤしまくりでした。
前作の「竜は将軍に愛でられる」は、竜人王の末王子のアゼルが登場。
今もザルゼード王国に居る設定のアゼル。
この物語の竜人は、前作の竜人アゼルの叔父にあたる、竜人王の弟アラン。
アランは、ザルゼード王国に敵対するコーツ王国の王子、エリアスと会う。
前作と違うのは、竜が成人。
人間のエリアスは、見かけが華奢で発育不全の19才、父親に期待されていない末王子。
エリアスは、老いても強欲な父王から竜人狩りを命じられる。
エリアスに同行する隊の隊長は、勝手に龍退治を仕組んだ悪党。物資を横流しして私服を肥やしている狡い奴。
山奥でアランは、隊長から単独で竜人狩りに行くように命令された。(一人で行って死んでしまえ、ということ)
エリアスは崖から落ちて足をくじいてしょんぼり笛を吹いていたところを、アランに助けられる。
黒竜のアランは、弱弱しく可愛らしくて清純なエリアスが憐れになって、放っておけなくなる。
・・・竜人のアランが、弱弱しいエリアスに一目ぼれ。
黒田屑 さんの丁寧なイラストは、海外の童話の挿絵のような雰囲気で、前作より綺麗。
面白かった。
前作『竜は将軍に愛でられる』は未読でしたが問題なく楽しめました。
でも、その後の様子や二人のラブラブっぷりを読むとそちらも読みたくなりました。
小国の王子エリアスは音楽を愛する母思いの優しい第9王子。
けれど父である王の望む「力で支配する騎士」ではない王子は疎まれ顧みられることはなかったのです。
そこへ使えない王子と思われているエリアスを利用して私腹を肥やし武勲を立てようとした貴族の策略で竜狩に行く羽目になることからこの物語りが始まります。
異様に竜に執着しその力を利用して他国を侵略することだけを考え治世も民もそっちのけのしょうもない王とそんな王におもねる貴族ばかりの貧しい国をなんとかしたいと思う王子の葛藤が新たな道を開くことになります。
弱く非力な王子がそれでもなんとかしたいと頑張るところがいいです。
竜狩などしたくはないけれど、側妃である母の身を思えばいくしかない状況。
一人で秘境に追いやられたところで笛の音に惹かれた黒竜アランに出会います。
アランは龍神族の王弟ながら、人里近くに暮らして気まぐれに日雇い仕事をして人間社会を眺めるのを楽しむ変わり者なのです。
そのまま国を出てしまえばいいのに国民や母のことを思えば放り出すわけにもいかず、好意を持った相手を王に差し出すことも、離れることもできない王子の苦悩。
引き裂かれる思いが伝わってきて胸が締め付けられます。
エリアスが弓で撃たれ時のアランの我を忘れた動揺に執着心の恐ろしさを見ました。
「竜は将軍に愛でられる」が大好きだったので、とても楽しみにしていました。
今回は攻めが黒竜のアランで、受けは前回の敵国の王子のエリアスです。
もう出会った時からアランがエリアスの事を、可愛くてしょうがないって感じなので、読んでてニヤニヤしてしまいました。
エリアスは聡明で健気な王子です。父王に冷遇されていても腐る事も無く、母親を大事にして慎ましく暮らして来ました。
竜に偏執する王の命で竜狩りに行く事になりますが、上官に嵌められて森で遭難するのです。
そこに現れたのがアランなのですが、怪我をしたエリアスを連れて帰って甲斐甲斐しく世話をするんです。
エリアスもアランに直ぐに好感を抱いてました。こんなにお互いに好感を持つなんて順調過ぎると思ってしまいました。
アランの好意で鱗を持ち帰るのですが、王はそれだけで満足出来ずに再び竜狩りを命じるのです。
再び会えて喜んだアランはもう2度と離れたく無いと思い、エリアスに同行して王の元に行きます。そこでアランは薬草を使って捕らえられてしまいました。
アランは好奇心旺盛で楽観的なので、ちょっと爪が甘い竜なんです。
責任を感じたエリアスはアランを逃そうとした時に流れ矢に当たって重傷を負ってしまいます。愛するエリアスに矢が突き刺さる様子を見て、アランは怒り暴れて城を半壊させてエリアスを連れて飛び立つのです。
瀕死のエリアスを救う為にアランは血の契約を結び、エリアスは徐々に快方に向かいます。
冬が来る前に暖かい場所に移動しようと相談して、2人はアランの甥のアゼルのいる国に向います。
アゼルと伴侶のオーウェル将軍の屋敷で世話になりながらエリアスは回復します。
そこで父王に代わって兄が国を治めている事、母が無事な事を知るのです。
2人がが初めて結ばれた時のアランの「可愛い」連発に笑いました。もうエリアスが好きで好きでたまらない気持ちが溢れてました。
エリアスの体調が戻るまで我慢してキスマークをしらっと付けていたのにも笑いました。
まず初めに、こちらの作品はスピンオフ作品です。
単体でも楽しめる構成となっていますが、舞台は前作から30年ほど経った世界。
前作の登場人物達も後半から登場しますので、「竜は将軍に愛でられる」をお読みになってからの方がより楽しめるかと思います。
先日読んだ前作がとても良く、スピンオフの今作も非常に楽しみにしていました。
結果、期待以上の多幸感があふれる良作でした!
切なさあり、シリアスあり、そして名倉先生らしく甘々ありと、盛り沢山の内容となっております。
以下、簡単なあらすじと読後の感想です。
前作は竜人であるアゼルが受けでしたが、今回は攻めのアランが竜人という設定。
こちらのアラン、竜人族の王弟ながら昔から変わり者として有名で、好き好んで人型のまま山奥に丸太小屋を自ら作って暮らし、気まぐれに人間の国で日雇いとして働くなど、好奇心旺盛で庶民的な竜人です。
一方の受けのエリアスは、前作では竜を執拗に狙う隣国として描かれていたコーツ王国の第9王子で、音楽と慎ましく暮らす母を愛する心優しく穏やかな少年。
ある日、騎馬兵として籍を置くエリアスの直属の上官に陥られ、未だに竜に執着をしている国王であり父王から、秘境に赴き竜を捕らえて来いと命じられます。
上官によって秘境に1人向かわされ、途中で怪我を負ってしまったエリアス。
どうせここで人生を終わるのなら最期は愛する音楽を奏でたいと、笛を鳴らしていると目の前に見た事もない大きさの美しい黒竜が現れ…と続きます。
変わり者というよりも、常に自然体で気取らないアランが魅力的でした。
元々人間に対して興味津々なアラン。
エリアスと出会ってからというもの、エリアスという人間がもう可愛くて可愛くて仕方がない。
相手が思わず赤面してしまうくらいストレートな物言いをするのですが、これがまた天然の人たらしなのか?というくらいの真っ直ぐさでですね…
包み隠さないストレートな溺愛ぶりがたまらないですし、竜体時の心の声が可愛い(笑)
終始エリアスに対して紳士的に、時には甲斐甲斐しく優しく愛情深く接する姿がとても良かったです。
黒田先生の描かれるアランがまた素晴らしくて。
竜体のアランも、人型のアランのどちらもすごくかっこ良いんですよ。
エリアスは、第9王子という立場ではあるものの、父王から期待も冷遇もされず無関心のまま放置状態。
けれど腐る事なく、やるべき事はやるという姿が印象的でした。
境遇的には寂しく不憫なものがあるのですが、決して悲劇のヒロイン的ではないというか。
自分の立場を冷静に受け止め、しっかりと考えて行動し、人を思いやることも自然に出来る。
本当にこの父王の子供なのか…?思うほど優しい心を持った王子です。
そんな少し寂しい境遇の彼がアランと出会い、自分の知らない自由な世界を知ってのびのびと過ごす内に、やがて心惹かれていく。
本物の宝石よりも、泉の中でアランが見つけた石の方が今まで見たどんな宝石よりも美しいと大切にしていたり、自由なアランが好きだと、自分のために人間の世界に縛り付けたくはないと自分よりもアランを優先する姿が健気でした。
無意識にアランを翻弄する天然さも良かった。
丸太小屋で交流を深める2人のシーンがすごく楽しげで、読んでいるこちらも「ええ…この後離れなくてはいけないの…」となってしまうくらいでした。
別れのシーンで竜体のアランの鼻先にキスをするエリアスも切ない。
そして、病み上がりのエリアスに無体をしいてはいけないと、毎晩同じ寝台で我慢に我慢を重ねた結果、彼の鎖骨付近にキスマークを残しては、何も知らず虫刺されなのだろうかと疑問に思うエリアスに「…大丈夫だ」と言うアランにクスっとなります。
ここのシーンもなんだか可愛らしくて好きでした。
結ばれるべくして結ばれたような2人。
血の絆を契ったとはいえ、前作の2人とはまた違う条件となるようなので、作中にあったような最期になる事を願っています。
エリアスは健康に長生きをしなくてはいけませんね。
笛の音をきっかけにした出会いから、共に過ごし心を通わせる場面、一時の別れ、そして再会し想いを伝え合ってからの切なくもハラハラとする展開…
と、甘さと切なさのバランスが丁度良く、非常に読みやすかったです。
個人的には前作よりも今作の方が好みでした!
唯一気になるところと言えば、あれほど嫌なやつだった上官のバークスのその後でしょうか。
両視点もの・ファンタジー・お互いを好ましく尊重し合う2人・紳士的な溺愛攻め・健気でしっかり物を考えられる受け等のキーワードがお好きな方におすすめの1冊です。
前作の「竜は将軍に愛でられる」が大好きだったので、スピンオフと聞いて、とっても楽しみに待っていました。
今度は黒竜がであるアランが攻め様。
前作の受け様であるアゼルの叔父さんになるそうです。
竜人族の村を出て、秘境近くで丸太小屋を作って1人のんびり好きな事をしてくらしているアラン。
受け様は竜を欲しがっていたコーツ王国の第9王子のエリアス。
音楽の才能は素晴らしいけど、騎士としては活躍できなくて冷遇されていて、上官の竜狩りの実績作りの為に1人、秘境へと入ることになって、怪我をしたところでアランと出会い、彼の住む丸太小屋で静養させてもらうことに。
エリアスは父である王様には冷遇されてるけど、お母さんはエリアスを愛してくれているから、母の為に城へと帰るんだけど、またしても父王から竜狩りを命じられちゃって。
アランは、不器用ながらも、エリアスの為になにかしてあげたい、喜んで欲しい、と、とっても優しく愛情深く接していて、まさに溺愛。
エリアスも、やらなければならない責務や自分の立場というものを投げ出すことのない、健気であり気持ちの優しいかわいい王子。
この2人、出会ってはお互い後ろ髪を引かれながらも別れ、再会して、想いを通じ合ったら悲劇が起きて、と切なくて、え?どうなっちゃうの?という展開で。
どんどんページを捲る手が早くなりましたよ。
静養が必要なエリアスのため、甥であるアゼルがいるサルゼード王国へ行くのですが、こちら、前作から30年後の設定になっていて、まぁビックリ。
アゼルがしっかりしてるー。
人としての常識はイマイチでぽやぽやしてたアゼルが女主人みたくちゃんと家のことを取り仕切っていて、書き物までしていて、成長していました。
アゼルに初めて会ったエリアスが、アゼルがきれいだってアランに言うと、アランがエリアスの方がきれいじゃないか、と当然のようにかえしていて。
「アランの目はおかしい。」
「ああ、そうだな。きっとおかしい。」
とさっさと折れて、エリアスの髪をなでるアラン、という愛しいしかないやり取りがめっちゃマイツボでした。
ただなー、竜人族の村で占い婆以外から優しくしてもらったことのないアゼルとそれを知っているランドール。
同然アランだって、アゼルには何の手も差し伸べなくて。
同じ竜人だからってそんななんのわだかまりもなく受け入れられるの。
今が幸せだから、もう過去のことはいいのかもしれなけど、アゼルがよくても、私は納得できんぞー。
今から騎士として鍛錬を始めるアラン。
頑張ったらエリアスにご褒美もらえるかな、なんて思ってるオイコラなアランだし、ランドール、ビシバシしごいてやって。
「竜は将軍に愛でられる」のスピンオフ。前作がすっごく好きだったので楽しみにしていましたが、前作より笑うところが少なく感じたので、萌にしました。本編230Pほど+あとがき。前作から30年後の隣国のお話で、前作カプは後半出てきますので、読んでいた方が良いと思います。
音楽をこよなく愛しているコーツ王国のエリアス。騎士にはなれなかった第九王子で、後宮で慎ましやかに暮らしている母を大切にして過ごしていましたが、上司の策略により、ある日竜を捕らえることに固執している父王グラディスから「西の秘境に行って竜を捕らえてこい」と命じられ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
父王、母、ルーファス(第四王子)、パークス(受けの上司)、ラガルト(引退した大臣)、後半に前作カプ(ランディ、アゼル)です。
**内容に触れる感想
アランはアゼルの叔父さんにあたる黒い竜さんで、竜人族から一人離れて森の中で暮らす自由人。たまに人型になって人間社会に出ていき働いたりお酒を飲んだり。誰にも囚われない風のような方に感じました。
エリアスは母親から愛情たっぷり与えられ健やかに育った、いたって健やかな良い王子様だけど、力強いタイプではなく、父王からは全く相手にされなかった方。音楽を愛し、森で一人ぼっちになってしまって死がうっすら見えてるんじゃないかと思うのに、笛吹いて、そしたら竜ちゃんが聞きつけて・・という出会いなんです。前作のアゼルと違って、綺麗とか可愛いとか最初っから全開で記載している訳ではないのですが、アランにとっては「可愛い」一択みたいです。
二人が無事くっつくまで紆余曲折あって、途中ひゃああな展開もありましたが、後半はランディとアゼルの住む国でゆっくりでき、無事めでたしめでたしというお話でした。
アランは溺愛はすれど変人よりではなかったし、エリアスも健気さんだなあというぐらいだったので、めっちゃ好き!とまではいかず、何より今回ツッコミ役がいない!前作のあのランディに好き放題いっていたルース!あの役どころが大好きなのに、今回はいなかった・・無理なのは分かるけど。
ということで爆笑話となりませんでした。ちょっと残念でしたが、ランディとアゼルのその後の様子を窺えてとても嬉しかったお話でした!