てんてん
ai no hoshi wo tsukame
本品はコラボカフェ「Love Celebrate!」のコラボメニュー注文時の特典
書き下ろしSSリーフレットです。
こちらは『愛の星をつかめ!』の番外編になります。
ロウクラスに属するセセリチョウ出身の芹野は、昔からハイクラスへの
憧れが強く、華やかな世界に興味があって、教員免許を取った後に記念
のつもりで星北学園を受けたら、運よく就職したのです。
生真面目で気弱ながらも好奇心が強く、留学なども経験し、発音だけは
自信がありますが、憧れのハイクラスの世界に入って仕事をするのは、
思っていた以上に大変でした。
悩みながら仕事をし、同じ英語教師でハイクラスの同僚・黒川には随分
助けられました。2人で残業していたある日に不意に迫られ、恩も好意も
十分すぎるほどあった芹野はつい、体を許して付き合い始めます。
しかし黒川が芹野を選んだのは「ロウクラスだから」という理由であり、
芹野と付き合い始めてからも機会があればロウクラスの男女と浮気を繰
り返し、2年の付き合いで3度目の別れ話にもうこれはダメかなと思いつ
つも決心がつかずにいました。
教員用の食堂で昼食を取りながら、この頃仲良くしてもらっている副理
事長の雀真耶に別れようか悩んでいる事、今日から事務に通おうと思っ
ている事を報告すると、真耶は「これ以上耐えられないから刺し殺す」
と烈火のごとく怒ります。
慌てて黒川を刺しても嬉しくないし、結局は相手じゃなくて自分の問題
だからというと、伸ばしかけた鋭い爪を引っ込めてくれました。こうし
て相談できる本当に良かったと思います。真耶がいなかったらきっとも
っと自暴自棄になっていた気がします。
本当は黒川はロウクラスが好きなだけでお手軽に会える芹野は恋人とし
て都合がよいのです。だからジムで心身ともに鍛えて強くなって、黒川
を振ってやろうと思ったのです。
すると真耶も協力を申し出てくれて、男を磨いて完膚なきまでに振って
やり、「ぎゃふんと言わせましょう」と賛同してくれます。ただ恋愛経
験値が低いので作戦遂行に向けてアドバイザーとして真耶の恋人・央太
の意見を聴く事となり・・・
B6版サイズ二つ折り表紙は文庫カバーカラー、内側と裏表紙3頁はモノ
クロ印刷で二段組み3頁での本編後日談です♪
早速真耶が電話をかけて説明を始めると、1分もしないうちに真耶の恋
人が呆れかえる声が電話腰に聞こえてきました。
相手をぎゃふんと言わせたくて、ジムって。
運動は良い事だからやればいいと思うけど、芹野先生だよね?
央太はため息をついてぎゃふんと言わせる方法を一緒に考えるから今度
家に連れておいでと言い、真耶はジムの何が悪いのかわからないと首を
傾げます。
芹野にもわかりませんが、やっぱりちょっとあさってな作戦だったかと
は思います。そして食堂に入ってきた黒川と視線が合って微笑まれて、
つい微笑み返しそうになり、慌ててプイと顔をそむけます。
芹野が黒川を好きな気持ちに蓋をして、ぎゃふん作戦を成功させるぞと
決意を固める
・・・という意外な人の意外なお話でびっくりでした (ӦvӦ。)
真耶は中立な立場で親身になってくれる良い相談相手だと思いますが、
恋愛事は疎いのであまりいい相手ではないですよね。央太が呆れるのも
当然だよねって思えて面白かったです♪
まとまるならこの2人も長編になる機会があるのかな!?
※他特典(レビュー済)
もうひとつのリーフレットは「愛の本能に従え!」番外編です。