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"喰う×欲する"――互いを求め合う二種の体質。
tsuki ga kakereba koi wa michi
佐崎いま先生と高瀬ろく先生のコンビによる、トンデモ世界観、オオカミ × ウサギ の葛藤愛再び。
予め扉に書かれている様に、本作は「発情期」シリーズのスピンオフでは無く、また別の物語。
時代は現代なんだろうけども、少し古式ゆかしい雰囲気も伴っている。嵐尉は由緒ある神林家の三男でオオカミの体質を生む家系であったのに、ウサギとして生まれてきてしまう。年頃になって発情期が始まる頃には、シンという世話係の男を充てがわれていた。
はい。いつも通り「攻め」は佐崎いま先生らしい黒髪のイケメンなんですが、シンはオレ様スパダリでは無い。まず「僕」と言い、穏やかに熱く嵐尉を抱く。愛人の子と蔑まれ、大きな邸の敷地内の離れでシンに守られて。2人だけで暮らす内に、嵐尉はもちろんシンを愛してしまう。けれど所詮シンは使用人。
いつか嵐尉は神林家の者として、妻を娶り、家庭を築くのだと申し渡される。
ちょっとしたロミジュリ展開。
嵐尉の見合い相手というのが二神家の娘だという。これは「発情期」シリーズ3に登場したハイブリッドタイプ、二神署長の血縁者なのだと思う。結構な名家なのだと言うが、彼もそうだった筈。そして常にシンと嵐尉に辛く当たっていた父も結婚する以前に名前は明かしていないがやはり「発情期」シリーズに登場していた支倉先生の祖父らしき男と付き合っていたという過去があり、全くのスピンオフでは無いと言い切れないところもあって。これは読み続けているファンにとっては嬉しかったりする。
ただ「発情期」シリーズと違って。全体に切なく、しっとりと胸を打つ。抒情的なモノローグも柔く胸を締め付ける。シンは事故で家族を亡くしたことと。暴力性を持つオオカミ体質の為に孤独だったのを神林家に拾われ、居場所を得たこと。そして、お世話係として守るべき嵐尉可愛いさに、惹かれて行く。
手放したく無い。『もう少しだけ。僕を君の傍にいさせて…。』
けれど。彼の幸せを願うからこそ、離れようとする決意。
シンの、胸の内とは違う厳しい言葉。
それを分かっていて、真っ直ぐに気持ちをぶつけて来る嵐尉。
一度は神林家の勧めるがまま縁談の席に向かう嵐尉ですが、自分の心に嘘はつけないと思い知る。
いつまでも甘やかされた子供ではいられないと、遂に男を見せる嵐尉には後半惚れ惚れします。
この子は男前受けなんです! まぁそういう真っ直ぐなところがシンにとってはまた可愛くってしょうがないって感じなんですけども。
駆け落ちエンドかと思ってたんですけど、父を説得して認めさせるというハッピーエンドまで見れて良かったです。幸せは自分たちで決めること。「何でも一緒に背負おうぜ。」という嵐尉のプロポーズ?も良くて。しみじみと温かい気持ちになりました。
テンションの高い「発情期」シリーズも好きですが、同じ世界観をまた違った角度と雰囲気でトライするっていうのも凄いなぁって思いました。さすがです。先生方の挑戦に拍手を贈りたいと思います。
カバー下、高瀬ろく先生が「キャラデザ」も、何なら「受け攻め」も二転三転されたとコメントされていて。そういう意味でも実験的な作品になっているかと思います。本作の「攻め」であるシンが「受け」の様な色気と健気さがあるのはそのせいかもしれませんね。
めっちゃ良かった(*゚▽゚*)
設定としては、『発情期じゃなきゃ殴ってる!』と同じなのですが、本作は独立したストーリーになっています。
クールで優しいオオカミ×ヤンチャなウサギ
月の満ち欠けに性欲が左右される特殊な体質、
『オオカミ』と『ウサギ』
オオカミはウサギを抱く事でしか飢えを満たせず、
ウサギはオオカミに抱かれる事でしか疼きを満たせないーー
ウサギの嵐尉は、当てがわれたオオカミ・シンと実家の離れで暮らしています。
嵐尉はシンに恋しているのに、
ある日嵐尉にお見合い話がもちあがりーー…
二人の関係がとても切ないんですよ。
シンは、嵐尉の気持ちを慮ってくれる優しい青年で、
そんなシンに嵐尉は恋してるわけですが、
厳格な父に家に縛られてがんじがらめになってる……
シンだって嵐尉が生きる糧であり好意を持っているのに、
普通に幸せになってほしいとも思っていて……
この設定ってオメガバースに近いと思うんですよね。
ヒートがあってセックスで解消するっていう。
だけど、これはオメガバースではないから、
男同士だと同性愛になるし子も生せないーー
だからこそ難しいのかなって思います。
それでも必死に家に抗う嵐尉が、
いうの間にか大人になったなという印象を受けました。
男らしくしっかりし、ずいぶんいい男になったなと。
そして、逆にシンがグルグル悩んでハッキリしなかった。
〝普通〟って何?〝幸せ〟って何?
「俺の幸せはあんただよ」
そう言い切った嵐尉カッコ良き♡
厳格に思えた父も、子を思う優しい父親だったという事も、
また素敵だったなと思いました。
カッコ良かったシンがやつれて頼りなくなり、
反対に子どもだった嵐尉が成長したところが良かった!
とてもドキドキして面白かったです^^
Renta! 修正はトーン
【発情期じゃなきゃ殴ってる!】シリーズとは別物ですが、同じ設定(世界観)。
月の満ち欠けで発情する「オオカミ」と「ウサギ」のお話。
代々「オオカミ」の体質を生んできた神林家に妾の子として生まれた「ウサギ」の嵐尉は、
父親に体質も含めた”世話係”として「オオカミ」のシンを充てがわれる。
離れで一緒に暮らしているうちにシンに恋するが父親から良家の娘「オオカミ」と見合いをするように言い渡される。
同一設定のお話としては発情期シリーズより体質の苦労があまり濃くは感じませんでした。
どちらかと言うと、厳しい家で育った坊ちゃんが世話係の同性と恋に落ち当主の怒りをかうと言った禁断主従BL色が強かったかな?
中盤までの厳格な父親が怖く正妻も意地悪く、嵐尉の不憫感にワクワクしましたが、後半が思ったより結構さらっと終わっちゃった感じがして物足りなさが少々。
発情もいろいろ設定があるんですねぇ。
満月による発情期(ムーンヒート)を起こす「オオカミ」×「ウサギ」はお互い、その体質じゃなきゃ満たされないって設定、面白かったです。
天涯孤独のオオカミ:戌丸晨(シン)はウサギ:嵐尉(らんじょう)のヒート対策兼世話係として神林家に召し抱えられています。
神林家はオオカミを輩出する血筋とされていますが、嵐尉はウサギ+婚外子ということでおミソな状態。
そんな孤独な嵐尉が体質ごと包んでくれる晨を慕うのは必然な気がします。
特異体質から家族とギクシャクした挙句、死別した晨にしてもひたむきに自分を追う嵐尉には庇護欲を越えた愛しさを感じています。
でも、自分の役目を認識すると嵐尉のように素直に愛は口にできない。
そこへきて自分を拾ってくれた嵐尉の父に発情期関係なしの「行為=好意」がバレて身を引こうとする展開。
年を重ねるにつれて、恩とか思いやりが絡みついて素直に手が伸ばせない。
どんなに想っていても、嵐尉にとってどうすることがいちばんの幸せかと思っての決断もなかなか通じない。
嵐尉といえば、晨からつき離されて、父親に諌められ、諦めてお見合いをしたものの、晨にあけられた心の穴は晨にしか埋められないことに気づいて、父親を説得にかかり、ひとり暮らし開始して晨を迎えに行く…ってグイグイ突き進む姿はウサギじゃなくてイノシシかよ?という行動力。
年下の醍醐味ですけれどね。
晨と嵐尉は体質的なものを補う共依存のような始まりでしたが、精神的な弱さを補い合うことも幸せとプロポーズする場面には新しい関係性に期待してしまいます。
タイトルの「月が欠ければ恋は満ち」ってここへきて威力発揮ですよね。
月の満ち欠けに左右されない想いを成就した生真面目な心優しいオオカミと気の強いウサギ。
初読時はサラッとして物足りなかったんですが、再読を重ねる毎に、愛されたがっていたウサギがオオカミを護ろうとする成長記として面白く読めました。
佐崎いまさんと高瀬ろくさんの作品ということもありますが、これリバでもイケそうじゃない?って思っちゃいました。
オオカミとウサギのお話
発情期シリーズが面白いので楽しみにしてました
このお話だけでも十分楽しめます
ウサギが甘ちゃんなのか、世間知らずなのかちょっと頼りない感じもありながら、オオカミもなかなか煮え切らない
オオカミとウサギの設定が好きなので期待しすぎてしまいました
もう少しドロドロするのかと思いきやいろんなことが後半すんなり解決するのでちょっと肩透かし
エッチなシーンはやっぱり色っぽくてそこはさすがです
ウサギの表情とかオオカミの苦悩とか、なかなか切ないシーンもあったのでもう少し盛り上がりがあっても良かったのになと、そこが少し残念でした