11人目のこいびとくん

11ninme no koibitokun

11人目のこいびとくん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神31
  • 萌×235
  • 萌13
  • 中立4
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
18
得点
338
評価数
90
平均
3.9 / 5
神率
34.4%
著者
久松エイト 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
発売日
電子発売日
価格
¥831(税抜)  
ISBN
9784866692654

あらすじ

激務と優しすぎる性格ゆえ、女運ゼロの塾講師・佐野。10人目の彼女にフラれた夜に助けた超キュートな女子高生は、31歳の男の娘だった!
コスプレ風俗で女装して働く士に「今日はサノせんせで11人目☆」と、咥えられ乗っかられ、好み過ぎる可愛い顔で「お仕事頑張ってるご褒美だよ」なんて言われたら…!
流されすぎヘタレノンケと、スーパーキュートでスーパービッチな年上童顔男の娘が、セフレから「こいびと」になるまで。
えっちで可愛くてちょっぴり切ない、コスプレエッチ三昧なハッピーラブ☆

表題作11人目のこいびとくん

佐野,塾講師
つかさ,コスプレ風俗

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数18

『ハンドインハンド』のスピンオフ作品

作家買い。
電子で何話か読んでいて、コミックス化されたら買うと決めていた作品。

今作品は久松作品の『ハンドインハンド』のスピンオフです。

『ハンドインハンド』の受け・七尾が働く塾の同僚の講師が、今作品の攻めさんである佐野、というつながり。前作未読でも問題なく読めると思いますが、七尾は佐野の同僚として何度か(というか頻繁に)登場しますし、何より「佐野」という男性の根っこが前作を読んでいるとより分かりやすく、今作品もより理解しやすいかなと思いますので興味のある方は是非。

ということでレビューを。





主人公は塾講師の佐野。
ある日、仕事帰りに男に絡まれ乱暴されている女の子(佐野の目には女子高生に見えた)を見かけ、思わず助けてしまう。男に殴られ頬を腫らした女の子を放っておけず、彼は自身の家に連れ帰り手当てしてあげることに。

可愛い女の子だなとは思うものの、職業柄未成年の女の子に手を出すといった下心は皆無だった佐野。が、そんな佐野に、女の子はお礼と言って口で奉仕を始めて…。

というお話。

佐野が助けた女の子は、高校生でも、女の子でもなく、士(つかさ)という名の31歳の男。
風俗の客に固執されてトラブルを起こしていた最中だった。

佐野に優しくされたその女の子、もといつかさは、佐野に懐き、彼のもとに足繁く訪れるように。見た目がドンピシャの好みのつかさに言い寄られ、佐野は断り切れずにずるずると身体の関係を持つようになるが―。

タイトルの「11人目のこいびとくん」の意味がまた秀逸です。
つかさは仕事で10人の客を取るのが限界。
だからいつも10人まで、と決めて仕事をしてるんですね。

でも、佐野センセは特別。
佐野センセは優しくて、かっこよくて。
だから仕事終わりに佐野センセに会いに行く。

佐野センセに惚れて、尽くすつかさのなんと可愛いことよ。

そして、一方の佐野先生も。

『ハンド~』の時から、彼の優柔不断さはにじみ出ていました。
優柔不断、とは言うものの、それは彼の優しさでもある。
優しいから、仕事も一生懸命、生徒に対しても頑張り、恋人にも優しい。

でも、それが恋人には不満なんですよね。
自分にだけ優しくしてほしいから。
だからイケメンでモテるのに、いつも振られてばかり。

そんな彼の優しさが、つかさには幸せだった。
今だけでいい。
佐野センセが飽きるまででいい。
自分に見せてくれる優しさがあるだけで幸せ。

そんな健気っこ・つかさの根っこは過去のトラウマにあって。
その辺りもきちんと描かれていて、だからこそつかさの健気さが上滑りせず、萌えがギュギュ―ンと高まりました。

佐野センセに、少しでも長く自分に向いていてもらうために、つかさは一生懸命「可愛く見える」努力をします。それは今までの彼にとって仕事の一環だった。が、佐野センセと出会い、彼に恋をして、つかさはより一層努力する。そんなつかさが健気で泣ける。

そして今作品にはもう一人重要なキーパーソンがいます。
それはつかさの高校時代の先輩で、ゲイ風俗の同僚でもある凛。

この凛という男の子が、めっちゃ、とっても、すんごく、

カッコいいです…!

ぜひとも凛メインのスピンオフ作品を描いていただきたい。
彼がいたから、つかさは過去のトラウマから抜けだし、そして佐野センセとの恋も成就した。彼がいなかったら今作品は成り立たないであろう、ナイスガイです。

電子は途中で掲載が終了してしまい(大人の事情かな…?)最後まで読むことができなかったのですが、完結までのストーリーがもうめっちゃ良かった。久松作品はすべて読んでいますが今作品が一番好きかも。

だがしかし私は言いたい。
なぜこの表紙なのか。

正直、今作品の表紙を見たとき、え、なんでこのイラスト?と思いました。
リアル書店ではやや手に取りづらいエロ度の高さで、この表紙だけ見たら内容を思い浮かべるのは至難ではなかろうか…。

今作品の受けちゃん・つかさは、ゲイ風俗で働く男の娘。
ということで、それなりに濡れ場も多い作品にはなっています。

が、今作品の描いているものは紛れもなく純愛で、なのにこの表紙ではその内容を彷彿させづらい。失礼を承知で申し上げるならば、すんごくもったいないなー、と個人的には思ったりしました。

あと、初回限定で、特典ペーパーが封入されています。
七尾とつかさの対面がコミカルに描かれていて、めっちゃ笑いました。紙媒体派の腐姐さまには、ぜひともこの初回ペーパーが封入されているうちに手に取っていただきたいなー、と思います。ちなみに初回ペーパーの有無は、帯に「初回特典ペーパー封入」の文句が入っていますので、そこで確認されるとよろしいかと思います。

11

優しくて男らしくて抜けてるって最高の攻

今年に入って素敵な作家様に出会いました!

今、久松先生の過去作品を∞回収中
この『11人目のこいびとくん』は本屋に並んでいるのを見かけていました。
気にはなっていましたが未読…
先日、とある電子書籍のオススメで先生の『ハンドインハンド』を読み、そこからこの『11人目~』へ…ドハマりしました

ハンドイン~で出てきた佐野先生がメインとして登場
イケメンで生徒にモテるけど、どこか抜けていて頼りない佐野先生が恋をするとは思わなかったので、このお話は本当に楽しく読めました

そして出会ったつかさくん…ものすっごい美少女なのに男で31歳(!)
そしてエロいいいいいい✨
女装したりお仕事でコスプレしたり
可愛いのに女々しくないって素晴らしいです

佐野先生の過去も
つかさくんの過去も
それまでに色々あったけど、きっとこの二人の行く末は幸せしかないんだろうなあと、涙が出るくらいに愛おしいお話でした…読んでいても幸せになれる一冊

そしてもう一つ好きなトコ…久松先生の描かれるお話に悪人がいないのがもう本当尊いです✨

6

凄く可愛いかった。

最初、つーちゃんが"あざといビッチ受"かと思い嫌いなタイプだなぁ…と。
読んでいくとそれが違ってて、実は素直で一生懸命で凄く可愛いんです。
攻の佐野先生が超絶不器用で、それがまたツボでした。
前作の"ハンドインハンド"でもチラッと登場していましたが、ぁあこういうことだったのね、と納得。
気になるのは、りんですね。友人以上の気持ちがあったのか、長年心配してて幸せになって欲しかっただけなのか。
りんのお話もあると良いなあ。先生、是非再度スピンオフをお願いします。

4

表紙と違い、えっちメインの話じゃなかった

想像以上に良かったです。
評価の高い作品だったので気にはなっていたんですけど、表紙がエッチをしている二人だったので、エッチメインな作品なのかなと敬遠してました。

11人目のこいびと、っていうタイトルもいいですね。つかさは10人しかお客さん取らないところに佐野と出会って、11人目。佐野は仕事を始めて10人目の恋人に振られた後に出会いましたからね。
タイトルがすごく凝っているのも「なるほど」感があって、理解出来たらすっきりするけど、結局何が言いたかったのかわからないタイトルもあるので、このタイトル大好きです。

つかさはもっとビッチな感じかと思ったけど、愛されることに控えめ、というかちょっとしたことでもすごく喜んでくれる。愛され慣れてないんですよね。そんなところが可愛いし、母性本能を擽られます。アフターストーリーでアリサもメロメロになってましたね。
つかさの過去が想像以上にひどくって、こりゃあ凛が心配するのも無理ないですよ。佐野に文句言いたくなるのも当然です。

佐野は今までは仕事に対して責めてくる彼女ばかりで癒されてなかったんでしょう。与えるばかりで疲れていたのもあるのかも。つかさは自分のしたことにすごく喜んでくれて、その姿を見るだけでも癒されたんでしょう。そしてその気持ちが仕事の効率も上げてくれたんじゃないかな。
だからつかさのためになら早く帰ったり、デートの時間を作ることが出来たんですね。

優しい二人、いつまでも仲良く。特につーちゃんは幸せになってね。

1

タイトルで疎遠にしていたことを後悔しました。

【ランウェイの行方を知りたいか 】で、久松エイト先生を知り、
過去作を読みたくなり検索していたところこちらに出会いました。
しかしタイトルの11人目のこいびとくんというところで、
10人他に彼氏がいて、11人目の表紙の彼が本命になるお話かなぁ?と思い
ビッチ受けがそこまで好きなわけではないのでなんとなく読んでいませんでした。
でも、ちるちるさんのレビューを読んでそういう話じゃないんだなって思い購入しました。

一言で言うと本当に最高でした。
一瞬だけ【ランウェイの行方を知りたいか 】の波野くんと多田くんが出てきて
ちょっとテンションが上がりました。(新聞なのでほんとに一瞬ですが)

つかさの過去を一言で表すことは出来ないし、
心にとても深い傷を負ってしまっただろうけど
これからは佐野先生の深い深い愛で埋めてもらえると思います。
佐野先生はつかさと知り合って恋をしてから
どんどん良い男に成長したなぁって印象です。

この本を知れてよかったし、久松エイト先生を知れてよかったなぁと改めて思いました。

0

ノンケ×男の娘

読む前の期待値を遥かに超えて良かったです!
ノンケ塾講師と男の娘のお話なので、
そもそも女装や男の娘に抵抗のある方は無理かもしれません。
ですが、そうでない方にはぜひお勧めしたい、
とても幸せな気持ちになれる作品です^^

 
10人目の彼女に振られた塾講師・佐野は、
その夜往来で暴力を振るわれている女の子を助けます。
無理やり乗っかってきたその娘は、実は男の娘でーー…⁉︎

要領が悪く仕事に手一杯の佐野が出会ったのは、
とびきり可愛い男の娘・つかさでした。
つかさはどう見ても女子高生にしか見えません^^;
コスプレ風俗で働いていますが、
それほどビッチな感じはなかったです。

小さくて可愛くて、ほとんど女装しているので、
正直、男同士という感じはあまりしないかも……
雄みのあるラブが好きな方の期待には添えないと思います。
ただ、だんだん読者も絆されていくといいますか、
応援したくなるような健気さと可愛さがありました^^

佐野はとにかく優しくて、つかさを大切に優しく扱います。
元カノには優しいだけと言われていましたが、
つかさはどんな小さな優しさも喜ぶ子なので、
二人の相性はピッタリだったと思います!

つかさには辛い過去がり、
ずっと見守ってきた友人・凛がいます。
凛の指摘もあり、つかさとのことを真剣に考えるようになった佐野が出した答えとはーー!


0か100しかない真面目な佐野のプロポーズには、
ウルっときてしまいました。
とても素敵なラストに胸アツです♡

表紙の印象ほどエロメインの話ではなく、
あくまでも標準的からやや少なめくらいかもしれません。
Renta!の修正は白抜きですが、汁はそのままです。
ゴムの付け方がとてもエロかった(〃ω〃)
そして、佐野は攻め喘ぎですw

脇役の凛や佐野の同僚・鳥海もとても素敵で、
佐野の元カノ・アリサもカッコいいの!
凛と鳥海のスピンオフ期待します‼︎
鳥海はノンケかもしれないけど^^;

一つのコマが見開きに渡って描かれている箇所があり、
電子だと少し読みにくかったのが難点でした。



7

つーちゃんみたいに可愛くなりてーッ!!

「ハンドインハンド」のスピンオフです。読んでなくても大丈夫ですが、読んでたので更に楽しめました。個人的にはコチラの方が萌え度高かったな。しっかりエッチ。でも、とても優しくて読後にほっこり♡つーちゃんがすっごく可愛くて、佐野先生はとっても良い男。つーちゃんのおかげで内面的にどんどん成長していく所も良かった。凜くんにも幸せになって欲しいなぁ〜。スピンオフのスピンオフ、久松先生宜しくお願いします。

2

可愛さに溺れる

【ハンドインハンド】スピンオフ(気付かずに読み始めましたが♪)
前作読んでなくても無問題。

塾講師の佐野はいつも一つの事でいっぱいいっぱいで、仕事がキャパオーバーとなるとプライベートは完全におざなりになっちゃう性格。
そんな佐野が仕事帰りに電話で彼女にフラれた直後、男に殴られてる女子校生に遭遇し助けたら、女装した童顔の年上男性だったお話♡

なにより、つかさがとにかく可愛い!!そんじょそこらの少女漫画の主人公比じゃないレベルでカワイイ♡♡
可愛い顔のイメージ通りきゅるるん顔で甘えてくるけど、高校時代の過去もアリ恋愛に対しては臆病。
自己評価が低く、そんな自分に優しい佐野に対しても感謝と喜びの表現が半端ない!!

つかさの可愛さに溺れつつ切なさにもキュンキュンさせられる最高作でした♡

1

前作知らなくても読めます

kindle unlimitedにて読みました。
そして、今初めてスピンオフだとを知りました笑。つまり、知らなくても読めます。人物設定や恋愛の根幹がしっかり描かれていますし、基本的には佐野とつかさの二人で物語が進みます。でも、今作とっても面白かったのでこのあとで前作も読んでみようと思います。

●おすすめポイント
イラストに好みはあるかもしれませんが、つかさはとっても可愛いです。洋服がコロコロ変わって眼福~。あと、可愛い顔して幸薄キャラなので、幸薄な受けが幸せになる話が大好物だとハマります。
佐野のイメージは前作読んだら変わるのかもしれませんが、今作ではよくいるただの優しい人です。ただ、つかさと出会ったことで変わりたいと思うようになるんですよね。このあたりの描写が好みです。無理したり努力するのではなく、自然と頑張れる相手を好きになり、自分自身を成長させていく。社会人BLには欠かせない要素だと思いますし、ここからの展開がかなり良かったです。
ちなみに、つかさが佐野の元カノと仲良くしてるのもツボでした。佐野とアリサの相性は最悪なのに、佐野とつかさ、つかさとアリサは上手くいくという笑 改めて、人間関係ってこういうちょっとしたことなんだな、と思いました。

●気になる点
凛を幸せにしてあげて(涙)。

1

要審議だけど、これは可愛いわ…

31才のおとこの娘にときめく。
31才の、おとこの娘、に、ときめく。
あまりの衝撃に、自分の脳がバグを起こしました。

忙しすぎて、付き合った彼女に見限られてばかりの塾講師・佐野。
社会人になって10人目の彼女に電話で別れ話をされていたとき、目の前で女子高生に手をあげる不届き者と出会して…。

士(つかさ)が120%反則です。
31才、コスプレ風俗に勤務するおとこの娘。
見た目だけでは完全に少女漫画の主人公です。
小柄で柔らかそうな体に、うるうるきらきらの大きい瞳、プルップルのくちびる。
なんですか、この生き物は。
ついぞBLで見かけるとは思いもしなかった生命体がそこにいました。

女の子にしか見えない登場人物が出てくる作品は、わたしにとって要審議案件。
女の子にしか見えないなら女の子でいいじゃないかとか、それなら少女漫画を読むわいと思っていたので、ショタっぽい風貌の受けが「可愛い」「可愛い」と愛でられるのも苦手でした。
そもそもわたしがBLを読むのは、同性を好きになったせいで感じる行き場のない切なさを疑似体験したいというデバガメな目的なので、周囲からも男女のCPとして認識されて、お天道様の下で堂々と手を繋いで歩けるような見た目の2人じゃだめだと思っていたんです。

萌えた…。
わたし、おとこの娘で萌えた…。

もちろん最初からすんなり萌えたわけではなくて、きゅるんきゅるんした生き物に「うーむ…、これは…」と思いながら読み進めた結果、あまりにも佐野がときめくから、旅は道連れ的に萌え始めたのがきっかけで。
そこからつかさの悲しすぎる過去の回想や、佐野に会う前にばっちり女装装備する心情なんかが見えてきて、同情的になっていたところで、ダメ押しが来ました。

佐野とデートに出かけて、薬指に指輪をはめた瞬間の表情と台詞。

ここで完全にやられました。
健気じゃないかと。
恋心を利用されて、弄ばれて、ボロボロになったせいで、しあわせ感度がものすごく良すぎるつかさに、おばちゃんが飴ちゃんあげようね?とにじり寄りたくなってしまった。

ただ。

BLという観点で言うとやっぱり要審議ではあるのです。
佐野はひたすらつかさの外見にやられてます。
性別を超えたかわい、とは言え、完全に女の子に振り切った外見。
さらにつかさを高校時代から知る友人に「本気を見せろ」と言われて、踏み出した一歩が理想論すぎるんです。
同性同士という躊躇いが一切ないのは、佐野から見てつかさが「女の子」にしか見えてないからじゃないかと思ってしまう。
実際周囲の反応も「女の子」に対するソレ。
果たしてこれはBL?それとも可愛い女の子にたまたまついてないものとついてるものが違うっていうだけの少女漫画?
そこが引っかかってしまった。

つらい過去を乗り越えてしあわせになれる話は良いし、突っ走ってる辺りはイラッとするけど佐野のスパダリ感もたまりません。
だけどBLか?と問われると、うーん、ボーイズがラブしてるからBL、だけど、何かが違う。
佐野はほんとにボーイに恋したの?
そんな疑問が残る作品でした。

1

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