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シリーズ第6部の3冊目、通しで28冊目になります。表題作のみの収録です。
内容は、あらすじが全てを語ってくれている感じではありますが、今回も圭に愛されまくっている悠季という基本的な流れがあって、その上で話が色々な展開を見せていきます。
発熱で寝込んでいた悠季が元気になっても、圭と悠季の愛の巣に居候し続けるチエ姉。月の半分は海外での演奏活動に出かけねばならない圭にとっては邪魔者でしかありません。悠季は姉の存在を気にしてしまうから、家の中でいちゃつくこともままならず圭の欲求不満は募るばかり。でも、ちゃんと欲求不満を発散する場所はありました(笑)
結局、家出騒動はチエ姉の思い込みによるもので、夫も妻もどっちもどっちといった感じの原因でした。とにもかくにもチエ姉たちは元サヤにおさまって、悠季と圭は2人の平和を取り戻せたことにホッとするのでした。
そして、このチエ姉の家出騒動と平行して、悠季は受け持った生徒の指導に悪戦苦闘します。福山先生から預かっている山田杏奈はやる気がない。神山数馬は理解力がないし、彼の母親は悠季の指導方法に口を出してくる始末・・・。前途多難な講師生活です。
さらに悠季は、フジミで圭の留守中にタクトを任されている飯田さんとの間に隔たりを感じ、コン・マスとしては飯田さんと五十嵐くんのような打ち解けた関係でやっていきたいと思い、練習後に飯田さんを飲みに誘います。一緒に飲むことで感じていた隔たりは少し解消されるのですが、やはり飲んでも本音が出にくい悠季ですから、大人な飯田さんは音楽を挟んで話した方が早いと判断してデュオをしようと誘います。快諾する悠季。後でこれを知った圭は焼きもちを焼き、トリオにしてもらうおうと真剣に考えていましたが。あと、飯田さんが週に3回代振りしているうちの1回を、悠季が引き受けるという話になりました。
それから、ついに!西大路さんに悠季のためのバイオリンを作ってもらう順番が廻ってきました。最後は、圭と一緒に小諸にある西大路さんのバイオリン工房をたずねて、温泉宿に泊まり久々の二人っきりを堪能していました。
悠季が帰国して以来、ちっとも演奏を聴けていないので、そろそろ聴きたいものです。