愛に焦がれる少年たちの、いびつで幼い恋!!

ロッカバイディア

ロッカバイディア
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神158
  • 萌×258
  • 萌30
  • 中立5
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
28
得点
1117
評価数
256
平均
4.4 / 5
神率
61.7%
著者
暮田マキネ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784199608117

あらすじ

「俺にできることは全部叶えてやりたいから」
大病院の次男坊で、奔放に日々を過ごす
八尋(やひろ)。そんな八尋にとって大切なのは、
幼馴染みの累だけ――。
養子という立場に引け目を感じている累(るい)に、
自分にだけは甘えていいと教え込んできた。
そうして幼い日を過ごした二人はやがて、
身体を重ね始める。
曖昧なバランスで保たれていた関係だけれど、
義母の妊娠を機に突然、
累が「終わり」を口にして!?

表題作ロッカバイディア

江波八尋,累を見守る幼馴染
保科 累,トラウマを抱える高校生

その他の収録作品

  • 後日談
  • カバー下:あとがき・イラスト

レビュー投稿数28

誰か解説してください〜難しいよ

うーん。
虐待されて養子になって埋められない寂しさで幼馴染にべったりになって…。

難しい設定ですよね。BL面よりも設定の方が気になっちゃって。

そもそも八尋が塁に性的な手を出さなければ…ここまで拗れなかったのかなあ。

塁が養子としてわきまえてるのが不憫で。
庇護欲から八尋が塁にする約束もなんだか。自然に見守る感じじゃだめだったの?
それだと作者さんが描きたい話じゃなくなっちゃうのか。

養母の妊娠がわかったら塁が不安定になってしまって。八尋との関係もますます塁を追いつめて。

結局塁は元々八尋の恋人になりたかったってこと?八尋と体の関係が出来ちゃったから女の子を好きになれなくなったの?

難しい。

0

お互いにとって唯一無二の存在

だいぶ昔に読んだのですが読み返してのレビューです。

改めて神作品だなぁ…と思います。
病院の跡取り息子の八尋と隣の家に住む養子の幼馴染累。八尋にとって本当に大切なのは累だけで…
って、これ累もそうなんですよね。
主に八尋視点の物語なのですが累の視点もあって、子供の頃からお互いにとってお互いが唯一無二の存在だったことが分かります。
累が養子になった経緯や今の家族とのこと、物語の大半は切なくて苦しいストーリーになっております。
その辺も本当にマキネ先生らしい…らしくて素晴らしく読ませてくれます。

累が周囲に助けを求めて、本音を話してからの展開がそれまでがあった故に本当に…泣ける。

幼馴染って最高に良いですよね。お互いにお互いしか無い、絶対的な関係も最高。
奔放でモテるタイプの攻めと真面目で優等生な受けの組み合わせも大好き。
マキネ先生の可愛いチビキャラ?の絵も楽しめます。
何度読み返してもぐっとくるお話です。

0

奥底で繋がる篤い信頼感

八尋が小学生のとき、隣に住む保科家に同い年の男の子が養子として迎えられた。
身体は細く小さく、いとけない彼は、実母に虐待されていたという。
養家で初めて人の温かさに触れ、少しずつ少しずつ新しい家族に慣れていくものの、空隙を埋めるように累は八尋に懐いて、八尋も累を大切に思うようになる。
高校生になった累はある日、養母から妊娠を告げられ、徐々に心の変調を来していく、というお話。


幼馴染みでセフレ、お互いがお互いのことを根っこの部分でとても大切に思っているという、実にぐっとくる関係性が描かれていました。
累の過去が過酷だからこそ、二人の思いに説得力が増します。
何気ない一言で始まった身体の関係についても、具体的な意味をもたせるには今更感もあり勇気も必要で。
累の養父母に実子ができるという一事が、不安定な累の心を苛むのも、その異変に八尋が最初に気付くのも、何もかもが素敵過ぎました。
極限状態において無意識下で八尋を求めるというのがもう、なんという信頼感だろうと。
恋とか愛情とかよりもっと根源的なところで繋がっているのだと分かります。
とても幸せなお話でした。巻末の後日談もとても良かったです。

ところどころに描かれる手の表情が魅力的でした。
キャラクターの視線も色気があったり可愛らしかったりでいいなと思いましたが、差し伸べられる手、ベッドのシーツをまさぐる指先、不安を堪えて握り込む拳、包み込む両手、それらが何より雄弁でした。

0

安心して眠れる腕の中

マキネ先生の描く世界は切なくてちょっと苦しくて優しくて温かい。
「還らずの夏」みたいなのもあるけど、まずハピエンなので安心して読めます。

幼児虐待(ネグレクトかな?)、夢遊病と薄暗い要素があるものの、私的にはマキネ作品中では重くない方かなと。

皆さんおっしゃってるけど、マキネ先生の描くチビッコって守ってあげたくなる可愛いらしさに溢れてる。

虐待を受けている子は標準より成長が遅いから、同い年の八尋に比べて累は小さくて言葉も拙い。
でもって、涙と鼻水グズグズで顔を歪めて泣くのよ〜。
あー可愛い!!

中学生くらいの累の肢体も好き。
腰が細くてお尻がプリッと丸くて脚が艶かしくて。
ん?この作品は乳首があまりフィーチャーされてませんね。

ところで、大人になった八尋は在宅で何の仕事をしているのかしら?
累は最短で弁護士になったみたいだけど、まだ一緒にはなってないのね?

3

葛藤の表現が天才...

児童虐待にあっていたところを弁護士の家族に引き取られた、るい(受)
×
境遇のこともあり、るいにできることはなんでもしてあげたい、やひろ(攻)

子供はできないと言われていたるいの(義)両親に子供ができ、また、自分が女性を愛せないことに気づき、、自分は両親に捨てられるのではと葛藤し続けるるいが…ほんとうにしんどいです。

いちゃいちゃや、あまあまはあまりないですが…、計り知れない愛を感じる、大好きな作品です……。(評価の選択肢が萌しかないのであれですが、「萌」を求める作品ではない...です)

0

暗かったけど…ハピエンでよかった

本作と同時に同先生の「ベイカーベイカーベイカーパラドクス」を購入して、ベイカーが苦手な実の兄弟モノだったので(確認せずに買った私が悪い)少々ビビりながら読みました。
兄弟モノでないとはわかっていたけど、闇要素が苦手なのでそんな展開があったらきついなとw

きれいな絵で、なんだか仄暗い雰囲気で進むお話で、闇というほどではなく病んではいましたよね。
描き方が淡々としていたので、そこまできつくはなかったけど。ずっと暗いなぁ、累はどこまでも自分を追い詰めるなぁ。
見守る八尋も辛いだろうなぁ。
と、どうなることかと思ったけどナイスハピエンでよかった。

八尋が好みのイケメンで、ちょいと悪そうな顔してるんだけどw めっちゃいい奴でそこは萌えでした。

あと、ラストの方に少し出てきた八尋の兄がいいキャラだった。

0

タイトルが秀逸

『つむぎのさきっぽ』を購入したついでに、レビューを残していなかった暮田作品を読み返しています。
この作品、ちょっと『つむぎのー』に似てたなあ。

大きな病院の次男で、住まいは離れで自由、お金も十分持っている八尋。
楽しく遊ぶ仲間もいるし、好意を寄せてくる女子たちもいる。
何不自由ない暮らしを送る彼にとって、一番大事なのは隣の家に住む塁で…。

いきなりのえろすシーンスタート。
さらにそこに挿入される幼い頃の2人のエピソード。
たった4ページで、6つの台詞で、2つのモノローグで、2人の関係を把握させる導入部に痺れます。

家は隣で幼馴染だけど、学校ではチャラ男と学年トップの優等生。
学年トップを維持し続ける塁の事情が悲しいのです。
出会いは8年前。
弁護士をする保科家の旦那さんが担当した児童虐待事件の被害者だった塁。
子供のできない保科夫婦の養子として迎え入れられて、隣人である八尋に紹介された瞬間から、八尋は塁のために何でもしてあげようと決めた。
親から愛を受けられずに育って、新しい環境で張り詰めていた緊張が同世代の八尋の一言で解ける瞬間。
表現力の凄さに圧倒されます。そしてもう泣ける。
雛の刷り込みのように八尋にくっついて回る塁が可愛い。
そんな塁を幼いながらに大切にしようとする八尋も可愛い。
幼心に八尋の中に生まれた庇護欲が感じられて、お金持ちの子供が暇潰しに新しいおもちゃで遊ぶという感覚じゃないのが良いんです。
学校ではそれぞれ別の世界で過ごして、家に帰ったら…という秘密の共有も、2人だけの特別な絆を感じられて、良いんです。

バランスが取れているように見えていた2人の関係が、崩れる出来事が起きてからの塁が痛々しい!
養母のお腹に宿った小さな命の存在が、累を追い詰めます。
血の繋がった家族の中で、自分だけが異質。
血の繋がった親でさえ愛してくれなかった自分が愛され続けるには、受け入れられ続けるには。
自分が保科家にいて良い理由が不確かだからこそ、確実に、間違いのない状態でいなければならないという塁の切羽詰まった思いに、虐待の恐ろしさを感じます。

塁にとって八尋は、初めて自分がもらえた宝物。
同じ目線で、いろいろなことを教えてくれた大切な友達。
大人は母親のように変わるかもしれない。そんな不安を和らげてくれたのが八尋だったんだろうなあと思うのです。
居場所を守るために学校では優等生を、家でも良い子を演じて、張り詰めた緊張の糸を唯一緩められるのが、八尋と一緒にいる時間だったんだろうなあ、と。
塁にとって八尋は、幼馴染であり、自分を包み込んでくれる安全地帯であり、精神安定剤のような存在だったと読むのは容易いだけに、その八尋の存在こそが自分が保科家にいられなくなる一因になると気付いてしまったのがつらい。

無理を続ければ、体は異常を訴えます。
無理なダイエットで耳鳴りがするとか、睡眠を削り過ぎて貧血になるとか。
そういうシグナルが塁には夢遊病という形で現れてしまう。
意識下ではしっかり抑えられている衝動が、無意識下ではコントロールできない。
この事実を知った塁の選択がまたつらい。

つらいつらい尽くしですが、積み重なった「つらい」の効果で、塁が絞り出すように救いを求めた瞬間に涙腺が崩壊しました。

『マザーグース』から取ったタイトルが秀逸です。
木に括り付けたゆりかごで眠る赤ちゃん。
風が吹けば揺れ、枝が折れたら赤ちゃんごと落ちてしまう。
そんな不安定な状態でも、ママが助けてあげるから、安心しておやすみという内容。
塁にとっての八尋の存在は、まさにこれですよ。
素晴らしすぎる。

重い話が苦手でなければ、読んでみてください。
BLを超えた、2つの魂の呼応に、こころがふわっと軽くなる読後感を味わえます。

4

受け君の成長ストーリー

暮田先生作品の中でも超有名作だと思います。
私自身は先生の他の作品で肌に合わないと感じた経験があって、これはどうかな…と思っていましたがスラスラ最後まで読めて、純真な受けちゃんに涙してしまう場面もありました。


虐待をされて、血の繋がらない親に育てられた累くん(受け)と、その隣に住む幼馴染みの八尋(攻め)。
複雑な家庭環境から、愛されることに不器用な受けちゃんが愛を受け入れて、自分も人を愛せるようになるまでの成長ストーリー。


以下ネタバレありです。 


子供時代の無垢な累が「かわいそ可愛い」で、幸せになって…!と思い、また里親夫婦もいい人達で好感が持てました(*´ω`*)
攻めは最初から受けが好きなので受けのことを攻めなりに猫可愛がりしています。
他の方も仰っていますがショタ時代からやることやってるので、ここでBL警察が作動してしまう方は「ちょっと…」となってしまうかもしれません。

私的には、ショタ問題は気にならないものの、二人の関係性よりも家族の絆が深まったことに心を持っていかれて、BLとしては萌えきれなかったので(なんでなんだろう?単に作家さんとの相性の問題でしょうか…?)萌2です。
神評価が続く中すみません。
しかし、攻めの「今意地悪い言い方したな」とか、受けの友人の「(自分が悪い言い方したことに対して)今のごめん忘れて!」のようなセリフ一つ一つが人間らしく、細かい心理が伝わってきます。
共依存のダークな雰囲気も散りばめられていますが、この作品がもっと病みに振り切れていたり、光に振り切れていたら私的には神だったなと思います。

0

共依存いいなぁ

受け攻め共に依存してます
受けのトラウマは可哀想でしたけど本当にいい両親がいてよかった
それでもなかなか心の闇は消えなくて不安定のまま
攻めはそれでも絶対離れないし諦めない
いいですねぇ執着
守ってあげたいってゆう感情がいつから変わったんでしょう
そこがなんとなく気になってます
恋と過保護って別物のように思ってるので
長い時を過ごしていくうちにそれが恋心になったのかな、多分そうなんでしょうね

受けはもう依存からってかんじ
最高。

とにかく守ってあげなきゃ、俺しかいないって思ってる攻めの依存と助けてくれる頼れるのは攻めだけって受けの依存で共依存です

こういう闇のある受けを最後まで諦めず助ける感じのストーリー大好きです

1

幼馴染み最高。

ぶっきらぼうだけど頼りがいのあるイケメン幼馴染み×訳ありの過去を持つ綺麗系幼馴染みのお話です。

ずっと読みたいと思っていた作品でした。読んでみたら何度も周回しました。
まず作画が素敵です。小さい頃を振り返るシーンの二人は「え。かわいっ」と言わずにはいられませんし、高校生の二人は私が大好きな雰囲気(攻めはどっしり構えたセクシー男前&髪長め。受けは黒髪無自覚綺麗系)で目線や表情がとてもいいです。そして何より攻めが受けを好きすぎてとてもいいですっっ!!何より受けを大切にする!周りのなによりも受けを大切にする!すごくいいです!人の心の中にある愛がある故の闇がとても素敵に描かれています。受けの心の暗い部分が晴れていくシーンは涙腺がひどく緩みます。
その後のお話がのぞきみたい願望であふれます。
エロも私的には満点です。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う