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royal secret
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
談話室でよくおすすめされていて、アワードにもランクインしており、ずっと気になっていた作品。やっと読みました!
欧米のBL作品は初めて。試し読みしたらすごく面白くて即購入。そして面白さがずっと失速せず、夢中になって一気に読んでしまいました!素晴らしかったです!
英国皇太子と経済記者という、本来なら全く接点のない二人が、偶然出会って、初めはセフレだったのが、どんどん惹かれあっていく。
でもどちらもいつかは終わる関係と、一線を引こうとする描写が切なかった。
ラストにジェイムスがある決断をして、それによってベンも腹を括りジェイムスに告白するシーン。
まさかベンからあの決定的な台詞(「愛」から始まる6文字♡)が出てくるとは思ってなくて、読んだとたん、ズキューーーン!!と胸打たれました!
そしてその後のベンの長い告白の台詞には、もう感動してしまって、そこから最後まで涙が止まりませんでした…。
過去のトラウマもあって、それまでずっと親密な関係性から逃げようとしていたけど、最後に全てを受け入れて腹を括ったベンが、もう男前すぎて素敵すぎました…。ジェイムスも最後には覚悟を決めて、素晴らしいラストでした!
ジェイムスとその親友であるキャス(女性)の関係性もすごく素敵で、二人の友情にはキュンとさせられました。
濡れ場は思っていたよりも多かったです。描写が一辺倒でなくて良きでした。
小説でリバを読むのは初めてだったのですが、すごくナチュラルにリバなのがリアリティがあって興味深いというか、漫画ではリバはそんなに得意じゃないけど、本作は自然に受け入れられました。
とにかくストーリーが面白くて、最後まで読む手が止まりませんでした。やはり高評価の人気作の小説はハズレがないですね。読んでよかったです!
本作は上巻といった感じで終わりました。続巻の「ロイヤル・フェイバリット」に続くので、そちらも読もうと思います!
原作者のライラ・ペースさんの素晴らしさはもちろんのこと、一瀬麻利さんの翻訳が本当に素晴らしいです。
モノクローム・ロマンス文庫作品でも1,2を争うほど読みやすかったかもしれません。
yocoさんの挿画も「秘密の恋」を描いた作品の世界観にぴったりですし、帯・カバーデザインの雰囲気も品があってとても素敵だなと思ったものの…どなたがデザインを担当されたのかが記載されておらず残念。
物語・翻訳・挿画・デザインと、それぞれが魅力的に組み合わさった1冊でした。
日本語で読めることをうれしく思います。
やや厚みのある作品ですが、読み始めて数ページ目からこれはきっと面白いに違いないぞと思う自分がいたのです。
結果、ページを捲る手が止まらないほどに面白く、地に足のついたロマンスあり、読み応えありの良作でした。
読み終えた今、早く続編が読みたくて仕方がありません。
英国王室という煌びやかで大きな背景がありながら、あくまでもメインは個人に焦点が当てられているのが魅力的でした。心理描写が丁寧で素敵。
実在しない人物だとはわかりつつも、登場人物1人1人の掘り下げと現実的なテーマが上手く織り交ぜられていて、ここではないどこかにいそうな気がしてしまうリアルさを感じてしまうのです。
恋や愛ではない、大人の男性同士の名前のない関係が少しずつ別のものに変化していくわけなのですが、この変化の部分がとても自然で惹きつけられます。
ジェイムスやベンという個人の心情に焦点を当てながらも、2人の距離が近付くに連れて、彼らのバックグラウンドが蜜月めいた週末の逢瀬に非常に良く効いてくる。
苦悩や葛藤の描き方が本当に上手いです。
ただ寄り添い合ったり、たった数日間を同じ部屋で過ごしたり、散歩をしたりと、庶民ならば誰しもが経験したことがあるなんてことはない日常を宝物のように楽しむジェイムスが印象的で、彼が無邪気に喜ぶ度に愛さずにはいられませんでした。
ラストにかけての盛り上がりと読み心地の良さ、多数派がしめる社会の中で生きる少数派について、決して添え物にはならない女性陣のキャラクターなど、好みの要素が詰まった作品でした。
良質な映画を観たような余韻が残ります。
2人の世界にじっくりと浸りながら続編も追いかけたいです。
yoco先生に惹かれて買った作品。
旅と自由を愛する記者のベンは、たまたま仕事の都合で滞在していたケニアのリゾートホテルで出逢った英国の皇太子ジェイムスと恋に落ちる。記者であることがバレて一度は険悪な別れ方をしたふたりだが、偶然にも再会を果たす。
ベンはジェイムスとの関係を楽しむが自由でありたい人なので、あらゆるプライベートが制限される皇太子と本気の恋をするなんてあり得ないと思っていた。だが最終的には手離したくないと思うほどに好きになるという話でした。
物語自体はもちろんフィクション、しかし英国王室の内情などがとても詳しくリアルで、まさに現実の中の非現実という感じで面白くのめり込んで読みました!
私は物語内で交わされるふたりの会話がすべて印象的で好きでした。
こんな素敵なふたりならリバも良いなあと思わずにいられません。
時期国王の皇太子と記者、大人の秘密の恋。
心理描写がすごく綿密で、始めてあった瞬間から惹かれ合う2人。
2人とも仕事に対してはストイックで、過去に手痛い失恋をしていて、立場は違うけど似た者同士なんだなあ、1人の人間なのだと感じました。
人目を忍んで逢瀬を重ね、いけない恋だと分かっていてものめり込んでしまう姿にドキドキしました。
終盤でお互いと国の為に離れようと決意する場面は切なくて苦しかったのですが、2人の仲をカミングアウトする!と決意をする瞬間は心が震えました。
乙女の書く妄想小説のような作品でした、まあその通りなのですけれど。
メインに関してはどうでもいいですがインディゴが可哀相でした、とっとと解放してやって欲しいです。
まあ自分はくそ庶民なのでこんな悩みは無縁なのですが。
まあ妄想もここまできたら大したもんだとは思いますが、表紙のイケメンもモデルがあのマントヒヒなのかと思うと失笑。
細かい設定はどうでもいいのでひたすらセレブ物がよみたい、ひたすら豪奢な家で金と使いまくる登場人物が見たい。
なんならBL版●ーマの休日みたいなシーンも見たいです、という欲張りな貴方にお勧め。
2人の恋の行方に集中して読めます。
でも、恋愛感情だけではない、お互いの立場、家族、仕事それぞれへの思いも丁寧に描かれています。王室ものとして、現代的で現実的。極端に無理な展開はありません。
出会いの場面は、美しく緊張感にあふれています。一目惚れのような展開ですが、短時間にお互いを理解していく心の動きが感じられます。
ドライに見える2人の間で想いが積み重なり溢れていくのを感じさせる描写は、本当に美しい!
終盤は、切なく、ハラハラドキドキしました!
続きの「ロイヤルフェイバリット」まで読んで読み返すと、より感動が深まりました!
不敬を承知で、実存する国の名を使い、
架空の王太子を登場人物に選んだのか、動機に興味が沸いた。
さもありそうな妄想を描く作家だと思う。
著者の勇気を評価して、神。
Lilah Pace
アメリカ南部在住。
もともとニューヨークタイムズ紙のベストセラーリストに名を連ねる作家だが、そちらとは別に「ライラ・ペース」名義でも作品を発表。
イタリアや英国で暮らしたことがあり、英国の映画俳優たちがお気に入り。
好きな飲み物はダイエットコーラ。
・・と、https://uklitag.com/en/author/lilah-pace/ にあった。
読んでいて何度も涙がこぼれました。
互いに思いやる愛情が、本当に美しく、丁寧に描かれていました。
愛があるからなんでも許せる、受け入れられる、ということではなく、背景にある葛藤、苦悩が掘り下げられているので、奥深い人間性を感じさせてくれます。
非常に骨太な物語でした。
評価の高さから軽い気持ちです読みはじめましたが、素晴らしい本と出会えたと思います。
翻訳なので、日本では見慣れない表現や主語に少し戸惑う部分もありましたが、するすると読み進めることができました。
カップリングについて、ジェイムスが初っ端に攻めていますが、半分強はベンが攻める描写です。
エロの描写はわりとあっさりしていると感じましたが、互いに、命令口調で相手に奉仕させる描写もあり、リバならではでとてもドキドキしました。
原著がネットで話題になってた時に気にはなっていたのですが、訳本が出る頃にはすっかり忘れてました。新書館セールで発見して購入。セールがなかったら出会えてない。新書館さまありがとうございます!
最高でした!!
これぞ神作です!
もう本当に心を揺さぶられました。
涙が出てしょうがなかった。
ジェイムスの気持ちが痛いほどわかって、辛くて辛くて・・・作者さまの力量に脱帽です。
ストーリー運びも、どうなるの?!と読者をぐいぐい引っ張ってくれて心地よい。
私は結構先読みしちゃうタイプなんですが、そんなこと考える暇もなく夢中で読みました。
訳もとても読み易かったです。
挿絵作家さまの繊細な絵も素敵でしたが、ちょっとだけ華奢過ぎかな。自分のイメージだともうちょいマッチョ寄り。
沢山の方に読んでほしい神作品でした。
答えて姐さんで好きなリバ作品を教えてって載せておすすめして貰ったひとつ。
海外BL小説初チャレンジでした。
私は、海外小説に苦手意識があって手を出しづらいなと思ってました。比喩が多い。一文が長くて何が言いたいかわからなくなる。習慣が違うからニュアンスまでがわからない。登場人物が覚えられない。
なんて事がありました。(BL作品ではない小説です。)
それが、すっごく読みやすくて驚きでした。
もちろん、独特の言葉の言い回し(会話の最後に、わかるだろ?って何回も言う)があったり、ルーベって何?おそらくローションの事かな?とか、感覚が違うなって事もある。
それが払拭される位に面白かったです。
私が気に入ったところは、以下の3点
①皇太子ジェイムスと経済記者ベンの視点が交互に描かれているところ。
②2人の関係が立場は全然違うけど、どちらかが卑屈になる事なく対等であり尊重し合っているところ。
③出てくる女性キャラクターに人間味があって主人公ときちんと関わり合いがあるところ。
①は、物語のつくりとして単に好み。A視点、B視点があると、あー、そんな風に思ってたんかとニヤニヤ出来て面白い。なんだかネタバレを自分だけが知ってる気持ちになれるというか。主人公視点だけより面白く感じています。
② ここまで立場が違うと、私が今まで読んだお話だと力関係が歴然とあって強い者と守られる者だったりしてたんですが、この2人はどこまでも対等。
行為自体もリバ。それがとてもナチュラルに感じられて好感が持てました。
③異様に女性キャラクターの性格が悪かったり全く女性が出てこない作品を多く見かけ、悶々としていました。BLなんだから女は不要の考えの読者が多くてそんな傾向なのかもしれないのですが、健全さがない様に思えてしまいます。人口の半分は女でかつ、BL読者のほとんどは女性なのに、女性蔑ろの世界観でいいの?って。
こちらの作品では、ジェイムスの妹のインディゴ、ジェイムスの嘘の婚約者カサンドラ、編集長のフィオナが出てきますが、女性キャラクターの描かれ方が心地よかったです。
主人公達を邪魔する役でもなく、引き立て役でもなく普通に関わり合いのある人物として存在してました。
前半のスリリングな恋の駆け引きと旅先のアバンチュールから急展開の別れ
お互い忘れられず謝りたいと思っていての再会で熱い逢瀬。この辺りで凄く引き込まれました。
中盤2人の他愛無い日常がすごく良い。ゲイクラブごっこ(ラメグリッターでメイク、ピタッとしたデニムをノーパンで履いてカタチをアピールとか、やってる事がゲイゲイしい。ホントにこんな世界なの??とっても気になる)、2人での食事シーン、ベンの部屋にお泊まり、お忍び公園デート、デリバリーの食事。セレブなジェイムスからすると、どれもかけがえの無い出来事。ベンもこんな身も心も心地よい相手は初めて。2人とも過去の恋に痛手を負ってるから、ライトな関係を望んでたはずなのに、心は裏腹。
立場の違いから、好きなのに別れる決心をしてるあたり、切なくて凄く苦しかった。
ラストのベンの決断に涙がうるうるしてしまいました。ロベルトいい仕事してくれた!ありがとよ。
えっ?ここで終わるの?ってトコで終わったので、続きが気になります。
最初に読んだ海外作品がこちらで良かったです。
他の作品にも抵抗なくなりそうです。
邦訳小説や洋画吹替えはどうも苦手で殆ど触れないのですが、yocoさんのこの美しい表紙とあらすじがずっと気になっていてセール期に購入しました。結果最高でした。ライラさんも翻訳者さんも二人ともの仕事が素晴らしいです。
英国王子と記者の恋とはまるで「ローマの休日」のようで、王子が城を抜け出してベンのアパートの生活音を楽しんだり、街の散歩や宅配食にハイテンションになる様子が微笑ましいです。かの映画では王族としての身分から逃れることのなかったエンディングは、BL小説で現代だからこそこうなったのかなと思うと胸が熱くなります。その分監視の目が殺人的になっていますが。
自分の人格と愛する人を守る為に、愛する人と別れる(その人がパパラッチの餌食になるのを避ける)道を選ぶジェイムス王子にグッときました。ベンの心情の流れも丁寧で、同僚との会話にヒヤッとしたり、ドラマもあります。
クライマックスのベンの熱い台詞には泣けるし、このラストは続編を手に取ること必至ですね。
海外BL小説は初めてで、日本の作家さんと書き方が違うのが新鮮でした。まず喘ぎ声がない(笑)、キャラクター分類が難しく、男同士の衝動性もあり、ナチュラルでリバ。
出会いのチェスの緊張感あるやりとりや、ベッドに倒れているベンの上にジェイムスが身体を押し付けたり、日常で相手のお尻の感触を思い返したり、作為的な邪気の無いエロティックさといいますか、そんな感じが良かったです。
ロンドン勤務になったベンが妄想する“王子と町ですれ違ったら”シチュを城内で二人でするのがとても楽しそうでした。元々ベンの手慰み妄想だったというのも堪りません。ゲイバーなんて王子は間違っても行けないし、自分の魅力が男にどう映るのかをベンから聞かされるジェイムスも良い。
二人再会出来て本当に良かったね。
初モノクローム・ロマンス。とてもいいところで終わってしまい、「えっ」となった。気持ち的な決着は付けたが、その後の結果が示されないという。想像に任せるエンドも悪くないが、続編があるなら読むしかない。
翻訳文章は多視点でたまに主語が迷子に。原文の言い回しそのままのところがあり、読みながら翻訳ものであると意識することも。まあ読みにくいてほどじゃない。
比喩表現は聞き慣れないものが多く、どこか瑞々しく感じる。エロシーンでは短文になり疾走感があって新鮮だった。
遠い地で出会ったジェイムスとベン。日常に戻って再会したらロミジュリ状態という、構造だけ見るとよくあるストーリー。だが英国王室のリアル設定を借りた物語は背景事情までしっかり書き込まれ、奥行きがあった。
キャラクター造形も深く、ジェイムスの閉塞感は痛みとして心に刺さる。ベンの方も見え隠れする過去から苦悩し、軽い関係を心がける中でも、どうしようもなく惹かれていく気持ちが伝わってきて良かった。
中盤は甘々シーンがたっぷり。そんな中で、溺れそうになっては我に返りを繰り返す二人。抗いながらも、ゆっくり確実に気持ちが近づいていく。心情描写がとても丁寧で、ロマンス小説を読んでいるなーと実感させられた。この甘ったるさは独特で、十年後くらいにまた読めば浸って幸せ気分になれるかもしれないと思った。
ジェイムスはこんなにちょろくて大丈夫かと何度も心配になり、世間知らず故の無垢さを危うく感じた。そんな彼が一大決心をしてからの流れは素晴らしい。ラストまで一気に駆け抜け、最高に盛り上がったところで次巻へ。
辛い展開が待ち受けているのは確実で、読むのがとても怖い。が、とても楽しみ。
リアルに即していても身近でなく、感触としてはファンタジーに近いのに、しっかり地に足が付いた世界観。読み応えがあり、満足度は高く、読んで良かったと思う一冊。
イラストも素晴らしかった。特に表紙のチェスシーンを読後に見ると、ここから始まったんだな、と感慨深い。
すぐに次を読みたいような、じっくり浸って心の準備をしておきたいような、不思議な読後感。ただ次巻を読まないという選択肢はない。
まるでファンタジーの世界に飛び込んだような設定ですが、読んでみると現実に寄せていてとても楽しめました
皇族にゲイがいたら、まさにこんなかんじになるんじゃないかと思うほど現実的で小説だからこそ表現できる細かい設定…
宮殿とかでてくるんですが、脳内再生しながら読むとロイヤルな気持ちになれます笑
リバとは知らず読んでしまったのでリバ地雷の方は要注意です
ただ、リアルなゲイカップル感があるのでリバでも自然。この二人なら許せるリバ感。
互いを求め合うセッのシーンはエロかった
小説の醍醐味は内容のボリュームですよね
読んでみればわかると言いたくなる、この胸の気持ち
表紙の二人はあのチェスの時のかな、素敵…
ロイヤル・フェイバリットが高評価なので、慌ててこちらの作品を購入しました。
ボリュームと値段に尻込みしつつも、読み終わって満足感で一杯でした。
それからちるちるさんにお願いがあるのですが、情報登録で翻訳者も入力可能にして画面で確認出来るように改良して欲しいと思いました。
こちらの本は翻訳がとても素晴らしくて、海外作品にありがちな文章の奇妙さがありませんでした。
もちろん海外作品なので日本のBL小説には無い表現は沢山あるし、ベンとジェイムスの関係性もボーイズラブでは無くゲイの恋物語です。
そして英国王室という華々しくも難しい題材を見事に書き切った作者様は素晴らしいです。
海外物は何冊か読んでいますが、初めての作者さまだったので最初は恐々と読んでいてかなり時間が掛かりました。
ベンやジェイムスがどんな人物でどのように動くのか?地雷は無いかとか探るように読んでたからです。
ところが後半に差し掛かるに連れて面白くて夢中になって読みました。
ベンもジェイムスも実際には居ない人物ですが、現実のロイヤルファミリーがパパラッチに追い回されている様子は日本人でも知っているので容易に頭の中で想像出来るのです。
登場人物は多いように思われますが、一人一人がこの物語に必要不可欠で、一つ一つの出来事がベンとジェイムスが一緒にいる為の試練なのだと思いました。
コミックしか読んでなかった時は小説は敷居が高いように感じていたし、小説を読み始めてからもつい最近まで「モノクローム・ロマンス?値段高いし、なんか読むのめんどくさそう……」って思ってた自分を殴りたい!!
1200円は全然高くない!!
英語力ゼロなので自力で原本は読めないし、そもそも広い世界からこんな素敵な作品を見つけ出せる能力もない。
そう考えるとむしろたった1200円で、こんな素敵な翻訳でこんな素敵な作品を読ませてもらえるなんていいんですか?って感じ。
生まれて初めてのモノクロームロマンスでしたが
・ウィットに富んでる会話に痺れる。
・さりげないリバが最高。
・攻めとか受けという概念がないところがいい。
・これ男である必要がなくない?みたいなところが一切なく、どちらも魅力的で自立した男同士というところが最高。
・エロの書き方が好み。唐突感がないところとかもいい。
・普通の海外小説みたいに見えるのでこれなら紙でもいい。
(BL小説は開いてすぐの口絵に過激な濡れ場の絵があることが多いので、危険すぎて絶対に紙では置けない)
ケニアでの出会いシーンは映像のようだし、冒頭のチェス部分ときたら……!
置かれた立場や、生き方の問題で刹那的な関係に甘んじるしかない二人の切なさ。
どこをとっても最高でした。
24日に続編が電子で発売されるそうなので、自分へのクリスマスプレゼントとします。
モノクロームロマンスという新しい世界へ踏み込んで良かったし、まだ読んでない作品がいっぱいあると思うとワクワクします!!
おすすめしてくださった方に大感謝です!
あー、まさにロイヤル・シークレット!
英国王室の皇子(途中から摂政)が、実はゲイで……と、いうお話。
とってもとっても面白かったです。
偽装婚約者、精神が不安定な妹、王位を狙う叔父──そして、秘密の恋。
困難だらけのジェイムスとベン。
愛し合っているのに言葉にすることもできず、いつかくる別れを思っては心を痛ませる。
もう、切なくて切なくて。
ジェイムスがとても誠実な皇子で、自分の事も国民の事も欺き続けることが出来ないんですよね。
それに、恋人のフリをしてくれているキャスのためにも。
ゲイであることをカミングアウトしようと決め、ベンを巻き込みたくないジェイムスが別れを告げます。
本当にどうなっちゃうのー?と、最後の最後までハラハラさせられました。胸がギューっとなりました。
心を決めた二人の今後の苦難を思うと、とても苦しくなります。
早く続きが読みたいです。
あまり値段を見て買いませんが、1000円オーバーなのですね。軽率に買って欲しいです。原作にも翻訳にもお金がたっぷり渡って欲しい。
最高でした。濃密です。ストーリーも、男性と男性の関係性も、社会との関係性も濃密。社会との関係性が濃密という点は自分が好きになる作品によくある傾向で、こちらに至っては国を背負っている皇太子が主役ですから、存在が社会と直結しています。
舞台がイギリスだけあって、皮肉たっぷりの応酬もまた魅力的でした。ジェイムスはジョークは苦手だそうですが、日本におかれれば随分と言葉遊びの達者な人でしょう。
M/Mロマンスらしくリバ有りで、ベッドシーンも濃密なのに、何故かエロエロ作品とは言い難い趣。決して淡白なわけではありません。ロールプレイなんて、慣れてない人間から見ると関係性が壊れてしまうのではと怯えてしまうほどの主従を、上と下を、決するかのようなプレイが濃密に書かれていますが、隠微さは薄く物語全体を漂う高潔さが勝ります。ベンもたまらなくセクシーなのにね。
原書は続編が出てるそうで、翻訳…読みたいな…
M/M小説はかねてより気になっており、そんな中偶然見かけたyocoさんのなんとも色香際立つエロスな表紙に目を奪われました。
内容はロイヤルファミリーと記者の密かな逢瀬という、どこかラブロマンス王道なベタなものかと思いきや、とんでもない。非常に現代にマッチしたスマートさを兼ね備えた皇太子の立ち居振る舞いと、ネットが普及した今だからこその危うさや繊細さを妹のインディゴと自身のLGBTを交えて綴られているのは、まさに今読むべき作品といった説得力に溢れていて、非常に楽しめました。
なによりも浮き彫りにするのはジェイムスの圧倒的な孤独さと重圧。宿命とも呼べる立場や生き方とはまったく関係のない位置で、ベンという存在が普通のゲイとしての楽しみや恋愛をジェイムスに与えてくれる場面はとても良かったです。ベンというキャラクターが海外でいうとこのスタンダードなゲイなのかは分かりませんが、彼のスタイルはとても現実的で現代的で、ジェイムスとのバランスが良い。
海外ものですからいわゆるBLとは違った代物だなというは印象は強いです。リバがあったりしますから。けれど、このリバの描き方はまさにゲイの肉欲ってこうなんだろうかと目からウロコというか、とても自然に感じました。
特に印象的なのは、クソ!ファックしてくれ!という台詞。今までファックという言葉にネガテイブさしかなかったけど、使いようによってはこんなにエロティシズムを刺激されるのかと脱帽。なんてセクシーな殺し文句!と悶絶してしまいます。
セックスの描写などもただ純粋にセックスや快楽を楽しむといった事に注視しつつ、ドライでありながらこの最高のセックスはこの相手だからこそなのだ!と明確にシンプルに表されていて興味深いです。
こちらは続編があるそうなのでそちらが待ち遠しい。ロイヤルファミリーと社会のありかたがか絶妙なバランスで描かれつつ、しっかりと胸に迫るロマンスもあり、とてもオススメな作品です。
続きは!?!!!?!!!щ(゜▽゜щ)
読後に出た感想はこれでした。
一線を引いた大人の恋愛という印象。
密会の時間だけの濃密な空気に、段々とお互いにのめり込んでいく二人の描写が自然でいい。
読み進めていくうちに「リバか…」と少し戸惑ったのですが、お互いに気持ちよくしあっているし、会話もその時々のシチュエーションを楽しんでいて、それらが二人を燃え上げているのがよくわかって、次第に受け入れられるようになりました。
特にベンの庶民的な部屋で、普通の恋人みたいに過ごす週末のシーンがいいですね。
束の間のまったりとした空気の中で過ごす二人が、立場も世間も忘れていちゃいちゃしているのがなんとも切ない。
王子という難しい立場や家族への愛、婚約者のキャスの人柄も素敵で良かった。
王室や世間で自分がどう見られているか、仕事に対する姿勢、責任感、過去の自分に対する考えなど、丁寧に描写されているのもとても良かった。
若干、視点の入れ替わりが分かりにくい部分もあったけど、翻訳ならではの日本語の固さも薄く、そこまで気になりませんでした。
いや、マジで続きが読みたい!!!
あの後どうなったか知りたい!!
ここまで思った作品も久しぶりでした。
ぜひぜひ続編をよろしくお願いします!!
読み始めて、物語の設定を知った時は「盛るなーw」と驚きました。よくあるファンタジー世界の王子でなく、イギリス王室の…設定で、しかもメンズラブときましたから。こういう話は外すと痛い読み物になるので、少々不安でしたが、2、3ぺ-ジ読んで不安が吹き飛びました。話の進め方が上手く、引き込まれました。
あまりに面白いので作家の事を調べてみると、ニューヨークのベストセラー作家の一人の別名義だそうで、納得しました。
リアル王室事情が覗けて興味深かったです。ロイヤルファミリーの華麗な生活とその裏にあるプライベートでの犠牲の数々も。資産が大きければ大きいほど抱える負債も大きいなーと…。まさしく有名税ですね。イギリス王室の次期担い手であるからこそ、カミングアウト出来ない諸事情の数々により、プライベートでの幸せは諦めた偽りの日々を送るジェイムスが切ない。王室の中でもスペシャルなイギリス王室であるが故に、超えなければいけないハードルは当然スペシャル級で。。
恋愛部分はわりとシリアスで王道ですが、NLであればベタな話になるところが、男同士であるとLGBTの話も絡むため、問題提起もありな深みもあるストーリーになっていて非常に読み応えがありました。ジエィムスもベンも好感が持てるキャラクターで萌えましたw
洒落たラブストーリーも楽しみつつ、考えさせられることも多くて満足しました。二人の事情が切なくてとても泣けたし、何よりも続きがあることもビックリでした。
価値観の多様性が認められつつある現代とはいえ、人は皆社会において役割分担を求められ、多かれ少なかれペルソナをかぶって武装をして生活していかざるをえない所はいつの時代も変わらないので、多くの人の共感を呼びやすいリアリティー溢れるストーリーだと感じました。
読んでいる最中にちょうどリアルでも王室の離脱問題もあがり、ロイヤルファミリーの方々も色々窮屈で大変なんだと推測できるし、なかなかタイムリーな読み物でした。
表紙買いです。
今まで出会ったモノクロームの海外の作品はすごくよかったか好みじゃないかのどちらかになったので、積極的に読みませんがyocoさまのイラストに惹かれてうっかり読んでしまいました。
翻訳ものらしい設定や展開でした。
リバは好みではありませんが、それよりも残りのページが少なくなって本当にこれで終わり?と不安に思いながら最後のページにきてしまい物足りなかったです。
とはいえ続きがあるなら本当の評価は次巻を読んでになるでしょう。
「待て」ができない私にとってはできれば続編が出てからまとめて読みたかったです。
なので、消化不良な終わり方がイヤという方やいつか続きが出されるかも?というのがイヤという人にはお勧めできません。
タイトル通り。
まさしく洋画を字幕で見ているような感覚でドキドキしながら読みました。
主役の一人が皇太子ってことはキラキラファンタジー王子様系かもとちょっと敬遠してたんですが、イラストのyoco先生の独特の空気感と相まって、非常にリアルで人間臭いでも華やかで品のある作品でした。
こちらで馴染みのBLのように、どちらが上(攻め)になるか。とかではなく、その時の感情で流れるようにリバになるのもまたリアルで、でも綺麗ですごく良かったです。
皆さん書かれているように、これから!ってところで本作は終了しますね。
続編あるようですが、これだけでも充分すぎるほど良作です。
ただ、これから数々の困難を乗り越えなければならない主役の二人よりも、ジェイムスの妹(心が脆く自傷行為で心の痛みをやり過ごしている)が心配で、なんとか心穏やかに生活できるところまで見届けたかったなと思いました。
その辺り、あると噂の続編で回収されることを願います。
試し読みで興味を持って購入。
リバは海外のものだったら当たり前なので、そこは平気だったんですが、ここで終わるなんて、というあたりで終わっているのが、なんとも・・・・・もりあがるだけ、もりあがって、尻切れトンボで残念でした。あと、やっぱり長い。分厚いから読みごたえがあって、訳文も読みやすいので、ぐいぐい読めた分、その結末がこれではがっかりかも・・・・・その先を読みたいという不満が残るようなラストでした。
表紙の雰囲気と英国皇太子に惹かれて買いましたがお話もビックリするほど良かったです…。
設定にちっとも負けていない確かな描写があるからこそリアリティがあってロイヤルシークレットが際立っている!!
二人の出会いの時点であっ、これ良作でしょ…と直感が告げ予想通りのめり込みました。
男としての魅力ムンムンだしそんな二人の駆け引きに各所でニヤついてしまう!
日本人のセンスだとこうはいけない。
純粋に肉体関係を楽しむ割り切った関係から変化していく二人の様が見事でした。
ベンから漂う強烈ないい男感…
ジェイムスは気品ありつつもとってもチャーミング…
逢瀬を楽しむ二人と一緒になってニヤニヤしちゃうし同じ気持ちになれる素敵な小説です。
これは続きはよ!!と切願しちゃうやつ…待てるかな?
いや、待てない!!!
決定的なネタバレはなしです。
両視点でどうせ両思いなんでしょ…っていう展開が苦手なので、初めの方はあまり好みのテンション?書き方?ではなく、正直ダルいなーと思って読み始めたのですが、後半からは一気に読んでしまいました。
ですが、えっここ?ここで終わり?という感じで…そういう意味ではちょっと消化不良なかんじ。
続編があるようなので、楽しみに待っていたいと思います。
決して悪くはなかったのですが、この巻だけだと最高!神!にはあと一歩というところだったので、期待大です。
あ、あとリバがあります。苦手な方は注意。
書かれ方は割とサラーっとしてて、日本のBLとのギャップを感じました。
途中読めないかも!と厳しいところがあったけれども、読み終わってみたら、なんと力強い言葉たちの美しいこと。申し分なく神でございました。読後感がとにかく素晴らしい★ ただ日本のテンプレなBL小説とはちょっと違っている部分もあるので、戸惑いを覚える方もいるかもです。そんなもん気にしないわ!という方は是非!!!!!!!!本編390P弱。終盤の何ページかはすべての言葉が好き・・・
パパラッチに恋人との時間を撮られておかんむりのキャスが電話したのは英国皇太子ジェイムズ。ジェイムズは笑い飛ばし、嘘につき合わせることを謝り、今後の仲直り計画を立て・・・。ジェイムズはゲイで、キャスは大親友でありフェイクの恋人。キャスをいい加減解放してあげないとと思いつつ、仲直り計画にそってジェイムズはケニアに出かけます。そこで雨降りの日に偶然出会ったのは「物書き」だというベンジャミンで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は割と多い。でも「階級呼び、称号呼び、セカンドネーム」ないし、登場人物一覧あるから楽勝!印象深いのは、
インディゴ(ジェイムズの妹、精神的に不調)、キャス(ジェイムズの恋人役をしている貴族の娘、この人最高!)、グローヴァー(ジェイムズの執事)、ロベルト(ベンの同僚、こいつもナイス!)、キンバリー(超絶優秀秘書!!!無敵感たっぷり!) というところかな。悪党役も少々います。
**好きだったところ
ケニアで出会って惹かれて、でも記者だっていうのがバレて というのは何となく皆さんヨメる展開だと思うのです。
そこから二人の心が近づいていくところと、終盤の心を決めていくところが猛烈に良かった!!!!!!
皇太子、可愛いんです。大学時代以降、出来ていなかった市井の人のような行動一つ一つに大喜びするんです。普通に公園で散歩する、恋人の家でただ一緒にいる、普通のアパートで聞こえてくる上の階の人の生活音、普通の小さいトイレ、ごく普通のショッピングカタログ・・・そうだよね、皇太子ともあろう方は、生活音なんて理解できないよね・・・と愛おしくて愛おしくてたまらなかったです、ここ。
ベンもそういう気持ちだったんでしょうね、めっちゃ愛し合ってもいるし、ただ側に寄り添っているだけでもあるし・・・自分の役割を認識していて、諦めているわけではないですが大変理性的にふるまおうとしている皇太子です。きつくって、ぎりぎりだなあと感じますが、インディゴ(妹)が既に振り切っていて自傷行為をしてしまう子なので、自分がと懸命に踏みとどまっています。うう・・エライけどキツイ。
そんな厳しい、ストイックな彼が愛そう、一緒にいよう、一緒に闘おうと思える人(ベン)に出会えて良かった。そしてベンも自分の本当の気持ちを受け止めて、ジェイムズと一緒に闘うと決意できて本当に良かった。このベンの「一緒に闘う」宣言がめーーーーーーっちゃカッコいいんです!(こんなチープな表現じゃない!是非読んで!)この何ページかは本当に素晴らしい。こんなに力強く励まされる心地になるお話、少ないです。ほんとに読んで良かった!
ながながと失礼いたしました。攻め受け確定&女性的な受けというようなお話からはかけ離れているのですが、ちょっとでも気になった方は是非トライしてみてください!本当におススメしたい!!!
めっちゃ話が面白かったし、細かい素敵エピソードや萌えシーンもたくさん詰まってた。モノロマ文庫って原作厳選してるのか本当にハズレがない。読み応えのある小説好きの方には絶対オススメです。
ストーリーは架空の人物とはいえ設定が英国皇太子×グローバルに活躍する経済記者。まるで往年のハリウッド映画みたい。海外BLって基本リバなのでプリンス攻めもプリンス受けもたっぷり堪能できます。
プリンスも記者のベンも立場は違えど自分の仕事に真摯に向き合う真面目なゲイです。遠いケニアのリゾートホテルで出会った2人は運命的な恋に落ちます。2人は性格も体の相性もバッチリ!なのにプリンスはもちろん王位継承問題があり、ベンの方も若い頃悪い男に弄ばれた経験から恋愛にのめり込めないタイプ(この辺すごく受けっぽい)。お互い好きなのに常に別れを意識し合ってるのが切ないのです。あと外を気軽に出歩けない王子様の為に2人でゲイクラブごっこをするシーンが素敵。大人のごっこ遊びイイ!
ラストシーンはベンの決断に感動し、とっても後味の良い仕上がりになってますが、2人が困難に立ち向かうのはこれからだ!って所で終わってるので続きがあるならぜひ読んでみたい。ベンの悪い元彼にも登場してほしい。あとyocoさんのイラストでベンの方が背が高いけど顔が美人さんなので受けっぽくみえる。ギブアンドテイクの関係なのでどっちでもいいのですが、私はそういう印象を持ちました。
まさに『モノクローム・ロマンス文庫に外れなし』でした。
最初は「英国皇太子の秘密のロマンス?」って思ったんですよ。
『なんちゃって英国王室もの』なのかな?って。
いやいや、王位争いの話だとかパパラッチの猛烈さとそれを支える庶民の『王室ゴシップ好き』の状況だとか「私はそれほど詳しくないけれど、これ、結構リアル寄りなんだろうなぁ……」と思いました。
このリアルな感じがあるからこそ、プリンスの恋がとてもとても切なく感じられるのですよねぇ。
英国皇太子の息子、ジェイムス(王位継承権3位)はゲイであるという秘密を持っています。
本当なら、父が王位についている間にその問題はゆっくり解決に向かって行くはずでした。しかし、皇太子夫妻は飛行機事故で不慮の死を遂げてしまいます。思いもよらぬ出来事によって、皇太子(王位継承権2位ですね)となってしまったジェイムスは、異性の友人に恋人のふりをしてもらい自分の性指向を隠し続けています。
勿論、偽りの生活を続けているジェイムスは苦しい。王位継承権の放棄も出来るのですが、ただそうした場合、彼の妹が2位になっちゃうんですね。この妹、追いつめられると自傷を行ってしまうほど繊細なのです。妹を守るためにそんなことは出来ない。彼は自分を殺して皇太子の役割を引き受けています。
でも、ケニアで出会っちゃうんです。ナイロビ特派員の代打で取材に来た経済記者のベンジャミンと。で、互いに惹かれ合い関係を持った後に、ベンジャミンが記者であったことを知り、ジェイムスは深く傷つきます。これ、誤解なんですけれどもね。その誤解が解けないうちに現国王危篤の報が入り、ジェームスは自国に帰ることとなります。
国王は一命をとりとめますが回復まで時間がかかるとのことで、ジェイムスは国王代理(邦訳では『摂政』となっています)を務めなければならなくなります。そんな中、ロンドン支局に移動となったベンジャミンと再会。
ゲイであることを隠さなければならない皇太子と、過去の恋愛で深く傷ついたため、二度と親密な恋人を作らないと決めた記者は『適度な距離を保ち、割り切った関係』を持とうと決めるのですが……
四六時中人から注目されプライベートがない生活が如何に人を傷つけるか。
もう読んでいて悲しくなって来ましたよ。
ジェイムスやその妹のアメリア(インディゴ)、ジェイムスの親友で『偽の恋人』カサンドラ(キャス)は明らかにゴシップの犠牲者なんですよね。
その中でもジェイムスの置かれている状況は最悪。恋をすることを諦めざるを得ないんですよ。
でも、これ、ベンジャミンもそうなんです。
この本では詳しく書かれていませんが、彼が初めて恋したワーナーという年上の男性にかなり酷い目にあわせられたらしく、恋する相手と関係を深めていくことを『やらない』と決めています。
つまり二人とも『恋をして幸せになること』を『刹那の出来事』だと思わざるを得ない人たちなんです。
この2人が徐々に、その枠からはみ出してくる。
ってか、はみ出すのが自然ですよね。
恋だもん。
もっと相手を知りたいし、セックスだけじゃなく出来るだけ一緒に居たいと思う様になるのは当然。
だって、それが『恋する幸せ』なんだもん。
でも彼らを取り巻く社会は、無邪気にそれを許したりしてくれないのです。
お話はラストに向けてガーッと盛り上がるのですけれども「あれ?これで終り?」という感じもする処で終わっちゃっているんです。
気になって調べてみましたら、続編がありました。
次はベンジャミンの過去も詳しく書かれるみたいなんですよねー……
うわー、読みたい!
新書館さま、これも翻訳されますよね?
タイトルとあらすじを読んでキラキラしたロイヤルラブかと恐れつつ、表紙のセンチメンタルさに惹かれて手に取りました。
出会いからラストまで質のいい映画のように素敵。
ロイヤルラブにありがちな非現実的な感じは少なくて、感情が深まっていく過程が丁寧に表現されていて、とても切ないです。
クラブのロールプレイと、ジェームスがベンのフラットで過ごす週末が美しくて、お互いにいつかは別れなくちゃいけないと決意しているなかでの蜜月が悲しい…。
ラスト以降をあえて書かない意味はわかりますが、二人の未来も読んでみたいです。
タイトルから、ハーレクインみたいな予想をしてる方は読んだらいい意味で裏切られます。
ジェームスの身分は確かにプリンスですが、とても地に足の着いた恋が書かれています。
悩んでる方は是非読んでください!
ただ、完全にリバなので苦手な方は気を付けてください…。リバ好きにはたまりませんが…。