社史編纂室で恋をする

shashihensanshitsu de koi wo suru

社史編纂室で恋をする
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×250
  • 萌12
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
11
得点
425
評価数
108
平均
4 / 5
神率
34.3%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
社史編纂室で恋をする
発売日
電子発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784403524936

あらすじ

社内で「流刑地」と呼ばれる部署に異動させられた志月。
新しい上司は、数日前2丁目のバーで会った男で……?
二面性攻×体育会系受の恋♡

表題作社史編纂室で恋をする

35歳,社史編纂室の室長補佐
26歳,営業から社史編纂室に異動になった社員

その他の収録作品

  • 終業の、その後で(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数11

残り2/3からの、怒涛の萌えに転げ回りましたよ!!

こちら、バーで出会って一夜だけの関係を持った相手が、なんと新しい上司で・・・。
と言う、オフィスラブものになります。

これ、設定としてはありがちですし、お仕事描写を軸に、二人のラブはジリジリとしか進展せずと、2/3くらいまではかなりジレジレさせられるんですよね。
が、そこからの怒涛の萌えが凄い!
痛快なオチやこれでもかと言う甘さで、もうゴロゴロ転げまわっちゃうんですよ。
ここで一気に読ませるために、溜めに溜めたね!?みたいな。
いや、私個人の勝手な解釈で、全然ちげーよ!って事だったら申し訳ないんですけど。

それにしても、当初「悪い男だなー!」と言う印象でしか無かった攻めの稲葉。
終盤からの怒涛の萌えで、彼の意外な純情さや溺愛ぶりが分かってニヤニヤしちゃいましたよ。
受けと共に、「こいつ、情けないな!?」とイラッとした言動も、ネタバレの後では「なんて過保護な男なの?」に変化する事になると思われます。
いや、ネタバレ後に初めて分かる、彼の苦労っぷり。
なんだかかわいそうに思えて来たよ。

ザックリした内容です。
社内で横領の濡れ衣を着せられ、「流刑地」と呼ばれる社史編纂室に異動になった元営業マン・志月。
新しい上司は、なんと数日前にバーで出会い、一夜だけの関係を持った男・稲葉でー・・・と言うものです。

まずこちら、受けになる志月ですが、一夜だけの関係と言っても決して奔放なタイプでは無く、稲葉との事が特別だったりします。
こう、横領の濡れ衣で落ち込み、更に優しく話を聞いてくれた稲葉にグラついて、そんな珍しい行動を取ってしまった。
基本、明るく前向きな体育会系受けでしょうか。

対して、攻めとなる稲葉。
彼はですね、涼しげな美貌にエッチではちょいS。
更に、異動先で再会すると、ボサボサ頭にだらしない格好と、二面性ありな攻めなんですね。
再会して志月は焦るワケですが、飄々とした態度で普通に接し、二人だけになるとちょい色っぽいセリフでチョッカイを出したりからかったりって感じで。

で、ここから、社史編纂室のお仕事描写をメインに、二人のラブがジリジリと言った速度で進展してゆく。
また、並行して、社内で起こっている横領事件や志月が疑っている産業スパイ問題に、営業部長による女子社員へのセクハラー。
これらの真実のパーツが少しずつ少しずつ与えられと言った感じで、読者は謎解き要素も楽しみつつ、二人の恋愛を見守って行く。

これ、あくまで私の感想ですが、実はこの部分が若干つまらなかったんですよね。
いや、つまらないと言うと語弊がありますが、こう色々情報ばかり与えられる状態で、それを整理しつつ読み進めて行く状況に飽きがくると言うか。
二人の恋愛は、いつになったら進展するんだよ!的な。

が、これ、ここからが痛快であり、萌え転がっちゃう怒涛の展開なのです!
こうして読者が万全の体制を整えた所で、一気に明かされる驚きの真実に、急展開する二人のラブ。
いや、濡れ衣を着せられた上に理不尽な嫌がらせを受けてと、元上司に腹が立って腹が立って仕方ないのです。
で、ここでの主人公の反撃に気分爽快なんですよ。
またこれ、世直し的な面白さと言いますか。
「悪事は全てお見通しです」みたいな、お庭番的キャラが大好きなんですよね。
いや、おばあちゃんっ子で、一緒に時代劇ばかりみてたから。

更に更に、攻めの意外な正体や彼の真意が分かると、もう萌えはマックス状態。
普段はだらしないのに、いざと言う時は頼りになる格好いい上司ってだけでメロメロなのに、ここに「かわいい」まで兼ね揃えたら、もう敵無しじゃん!

こちら、終始受け視点で進む為、攻めの真意と言うのは途中で分かり辛いんですよ。
行動だけ見てれば、面倒事を避けようとする冷たい男に見えなくも無いんですよね。
受けが振り回されてる状態に見えると言うか。
でも、これ、全くの逆だから。
実は、振り回されてるのは攻めだから!
稲葉は、めっちゃ過保護で甘い攻めだから!!

もうさ、志月は自分の事を察しがいいと盛大な勘違いをしてるけど、めちゃくちゃ鈍いんですよね。
稲葉、めっちゃ苦労してるー!
そして翻弄されてるーーー!!
えーと、本編が雑誌掲載作で、SSが書き下ろされてるんですね。
ここで、稲葉の苦労っぷりと、志月への溺愛ぶりなんかが存分にご理解いただけると思うんですけど。

まぁそんな感じの、とにかく面白い作品でした。
主役二人のこういう関係性って、楽しくて仕方ないです。

15

えっ、めちゃくちゃ面白かったんですが…

栗城先生初読みです。

表紙に惹かれて「ん?社史…編…なに?」とタイトルに引っかかり、なんとな〜くレジへ。
そうしたら大正解!めっちゃ面白かったです!!!なんで今まで栗城先生の御本を読んでこなかったんだ!ばか!ばかばか自分!

新しい作家さんにトライするも、半分もいかずに撃沈ということも多々あるのですが、これは面白すぎて一気読みしてしまいました。うまいですね、すっごく。最後まで息つく間もなく面白いです。
あらすじなどは他の方が書かれているので割愛させていただいて…
もだもだキュンキュン、じれった〜い!が大好きな方にはたまらないと思います。お互いに好きなのに、すれ違ったり誤解したりで中々うまくいかない。攻め様が前半はわかりにくいんですが、キチンと要所要所を押さえてくるのでわたしはめちゃくちゃトキメキましたね…。後半はかなりわかりやすく嫉妬しちゃってたりするのでそれも本当に最高でした。
キャラも可愛い!
これから栗城先生推させていただきます…!!

4

萌えとときめきが詰まったオフィスもの

栗城先生買い。
なぜ私は購入後にしばらく寝かせておいたのだろうか…と思うほど、ものすごーーく面白かった!
いやあ、こちらの作品好きですね…!
面白かったし、何より萌え転がってしまった。

少々耳慣れないタイトルで、読む前にちょっと難しいお話なのかな?なんて思ってしまったのですけれど、決して難しいお話ではありません。
いわゆるオフィスラブものです。
2人の出会いから始まり、まさかの再会からのじれじれもだもだあり、社内事件や事件の裏あり…と、盛り沢山なのですが、どれもが無理なく繋がっていて読みやすい。
犯人や事件の裏が想像とは違ったもので、こちらも読んでいて面白かった。
しっかりとお仕事描写もありつつ小難しすぎないですし、何より主人公である志月が仕事を楽しんでやっているので、お仕事描写も読まされている感がないのです。
何もかもがちょうど良いというか、個人的に痒いところ全てに手が届いて無性に萌えたと言いますか、こういうのが読みたかった!と思える作品でした。

今作の魅力はなんと言っても、真っ直ぐで明るくポジティブな性格のちょっと鈍感な受けに翻弄される、出来る男前で口は悪くもなんだかんだで甘い攻め、でしょうか。
一見すると志月が稲葉に翻弄されているようで、実は志月が無自覚に稲葉を翻弄しているんですね。
自身が年下のお日様のようなカラッとした子に翻弄されている自覚がありながら「しょうがねえなあ」「可愛いなあ」なんて受け入れてしまっている稲葉の様子が見て取れて物凄く良い。
年上攻め×年下受けの良いところときゅんとする部分が沢山詰まっている…
大人の恋愛なのにすごくじれったくて可愛いんですよ。

あの、なんかもう、最初のベッドシーンからめちゃめちゃ良くてですね。
決してシーン的には多くはないのですけれど、稲葉の年下の志月に対してのベッドでの甘やかし方が絶妙で、アーーこういうの好きだな〜!となりました。
口調的には少し荒っぽさ感じるのですが、その中に溢れ出る「受けが可愛くてたまんねえ感」というのですかね。
優しい抱き方も含めてそういうものがにじみ出ていて、なんだかこちらまでたまらなく悶えました。
可愛くて仕方がないんでしょうね。溺愛です。

お話はもちろん、メイン2人のキャラクターがとても良くて、受けも攻めも好感度が高かったのです。
志月が社内で理不尽な目に遭っていても逆境に負けず、めげずにポジティブに頑張る子なので、お話全体の雰囲気が明るいものだったのが良かったのかな。
ストレスが溜まったりスッキリしたい時にはすぐに走りに行く…
「ここで?!」というところで、稲葉を何度か放っぽり出して走りに行く姿には思わず笑ってしまいました。
爽やかで脳筋の受けって良いですね。
系統的には体育会系でありながら、暑苦しすぎないので読んでいてスカッとする。
しかし、あんな出来事があっても元部署に戻ろうと決断するメンタルが強くて驚きます。
今後何かあったとしても、稲葉がそっと頭を撫でてくれるだけでこの子は頑張れるんだろうな。

攻めの稲葉はとにかくギャップがずるい人。
年上の大人の魅力もたっぷりと醸し出しつつ、普段はだらしなかったり、かと思えばいざという時には頼りになったり。
初めての出会いは偶然ではないもので、素性を明かせないもどかしさと志月に惹かれる気持ちでもだもだとしながら、社内でこっそりちょっかいを出したりして。
繰り返しになりますが、志月をリードしたいのに出来ていないところが好きです。
稲葉視点の短編がまた良くて、可愛らしさもあるとても良い溺愛過保護攻めでした。
年下の可愛い恋人にどんどん翻弄されながらいちゃいちゃして欲しい。
この2人の後日談がもっと読みたいなあ。
きっとすごく可愛いカップルになっていくんじゃないかななんて。

あとがきで、稲葉の友人で志月の憧れの人・塚森常務のスピンオフも執筆されたとの事で、一癖も二癖もありそうな彼のお話も1冊にまとまって読めるのかなと楽しみ。
今作2人と塚森常務のやり取りも読んでみたい。

4

好き好き、これ好き!

先生買い。面白かった!決定的なものが無かったので神にはしなかったけど、特に受けのキャラが好きで、読み終わった時に思わず「面白い!」と呟いちゃいました。さっぱりした性格の受けがお好きな方に是非(⋈◍>◡<◍)。✧♡とおススメしたいお話、雑誌に掲載された本編220P弱+書き下ろしの後日談20Pほど。

いきつけの新宿2丁目のショットバーで「やってらんねー」という気分で呑んでいる社会人5年目の志月。やってもいない横領の容疑をなすりつけられ、出勤停止処分を食らっているのです。隣に座っていた男と流れでホテルにいってしまったのですが、その翌日に突然、社史編纂室への異動命令が出て・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
塚森(受けの会社の専務、できる御曹司)、青田(営業事務、♀)、営業部長(くそ)、社史編纂室のメンバー、営業部のメンバーなどちょこちょこ出番ある方複数。塚森さんが気になってたんですが、小説ディアプラス秋号に塚森さんのお話後編が出ているとのことでした!夏号と合わせてチェックしよう~

**好きだったところ

受けが体育会系で、ストレス感じたら「走ってきます!」と元気よく走って行ってしまうところがめっちゃ面白かったです!たとえラブモードに入りつつあるところであったとしても、さくっと走りに行ってしまう!!!!!置き去りにされた攻めの気持ちを思うと可笑しくて可笑しくて、イケメンの面目丸つぶれです。

そう、イケメンなはずの攻めが受けに振り回されている感があるので、好きなんだと思います。攻めざまあであってほしい、と思うほど、子憎たらしい攻めではないけれども、やっぱり攻めの思う通りに進むよりかは振り回される方が私は断然好き!

会社のごたごたに巻き込まれるお話ですが、受けさんはコミュニケーション力抜群なので、社史編纂室のお仕事でもインタビューを楽しんでこなしてしまうあたりも、好感度大でした。ポジティブな方が読んでいて気持ちよいですしね。

ぐるぐるしているところでも、少しずつエピソードが挟まって、ぐるぐる長いーと思うようなところがなく、なんだか私には絶妙な塩梅でした。みずかね先生のスーツイケメンも超カッコいいし!

お仕事よりのお話や、さっぱりした受けさんがお好きな方でしたら是非!

9

キャラがみんないい!特に主人公!

いやあ、練られてますね!
最初から事件が起きて、いきなりエッチもして、この後どう展開するの?事件の解決は?稲葉の正体は?
と引き込まれるのですが、横領の犯人にされた主人公志月への仕打ちが気の毒でなかなか読み始めはページが進みませんでした。

社史編纂室に異動になった志月。なんとそこには件のエッチの相手稲葉が!

そして社史編纂室の仕事に精力的に打ち込む志月にこちらも救われます。
もしかしてこのまま横領の事件はうやむやで二人の恋愛話になるのかな?と思いきや!

事件解決からの一気に明かされる事実と現実についていくのが必死でした。
そして稲葉から明かされる二人の出会いからこれまでのこと。常務や調査のこと。

でもやっと稲葉が教明さんに戻って再びエッチか?と思いきや、志月が「俺走ってきます!」って飛び出して行っちゃって。

教明と志月が恋人になれて良かったです。
事件の内幕もびっくりな内容で。まさかあの女子社員が!何のために志月に護衛を頼んだの?
解決後があっさりで、こちらも志月と同じように何と言えばいいのか…。
ですが、稲葉が守ってくれた、助けてくれた。恋人になった。満足です。

短編は教明視点で。いかに志月が可愛くて愛しいか、色っぽくてそそるか。なのに志月はランニングを欠かさず後朝も教明を一人残して。ランニングに嫉妬する教明、志月をいじめる教明、いいですね。すっかりベタ惚れ骨抜き溺愛攻めです。

とにかく主人公志月と稲葉や同僚の加藤などみんなとってもいいキャラでした。
脳筋超ポジティブ受けとデキる攻め。
途中で何度か稲葉が真実を言えず志月を心配したり嫉妬したりしてるところも良かったです。

5

脳筋受に翻弄される策士攻♡

今回は社史編纂室室長補佐と編纂室に異動となる元営業部員のお話です。

受様視点で横領事件の真相が明かされ受様の無実が証明されるまでと
攻様視点で本編裏事情を絡めながら後日談を収録。

受様は新卒で老舗の紡績メーカーに入社以来営業部に所属する5年目社員
です。ポジティブでめげない性格が功を奏し、3年目には社長賞をもらっ
たほど優秀な営業マンとなります。

しかし、2年前に現部長が営業部のトップになってから部内の雰囲気が
とても悪くなります。部長は畑違いの部署からの異動してきたことを
理由に自分では動かず、無謀な施策を押し付ける人物なのです。

受様は部内の士気をあげようと必死でしたが、そんな受様の行動は部長
に煙たがられるようになります。そんなある夜、受様は営業部長が女性
事務員にセクハラしている場面に遭遇してしまいます。

彼女の事をコンプラ部署に相談しようと思っていた矢先に、営業部長か
ら受様が会社の金を横領したという証拠書類を突きつけられるという
事態に追い込ま、無実を証明できなかった受様は出勤停止の処分を受け
てしまうのです。

鬱屈宣った受様は新宿二丁目の馴染のゲイバーに飲みに出て、カウンタ
ーで隣に座ったオーダーメイドスーツに身を包む、涼し気な美貌の男性
と一夜をともにすのです。受様は情事後、見知らぬ相手だからと今の
状況を招いた事情を吐露までしてしまいます。

気怠い身体を引きずって帰宅した翌日、突然、受様に異動辞令出され、
社史編纂室に異動となりますが、社史編纂室は窓際族や各部署で持て余
された人材が行き着く流刑地と噂される部署でした。

しかも受様の導者として紹介された室長補佐があの一夜を共にした相手
だったのです。彼が今回の攻様ですね♪

攻様はぼさぼさ髪に無精髭、ノーネクタイとびっくりする程緩い服装で、
受様は思わず他人の空似かと疑いますが、攻様からあの日の事は外聞が
悪いから黙っていろと言われて、そのキャラの違いにもさらに驚くこと
になります。

更に編纂室は噂と違い、各種議事録、報告書、社内報等発行物を一手に
担う多忙な部署で、比嘉なパソコンと対峙する攻様が他社から顧問と
して招かれた人物だと聞かされて、横領を疑われている自分がここに
異動となったことに疑問を感じるようになります。

なぜ横領を疑われた受様が解雇でなく編纂室に異動となったのか?
また受様が横領したという金はどこにいったのか?
そして受様の無実は証明できるのか!?

雑誌掲載作であるタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で、受様
が巻き込まれた横領事件の真相に迫りつつ、2人の恋愛模様が展開する
ミステリー仕立てのオフィスラブになります♪

元々営業部内で浮き始めていた受様は、営業部では誰にも信じてもら
えませんでした。しかし、編纂室の面々は受様の噂ではなく仕事ぶりか
ら不正をする様な人間に見えないと言ってもらえ、出来る範囲での協力
まで申し出てくれるのです。

しかも受様無実説を最初に唱えたのは攻様らしいのです。受様は改め
て編纂室での仕事に邁進し、攻様と関わっていくうちに彼に惹かれて
いくのですが、営業部長にセクハラ被害を受けていた事務員と関わり
始めた事から攻様と衝突してしまいます。

さらに受様への営業部長の嫌がらせが始まり、終着点は何処!?的に
ワクワクで、ドキドキで、ハラハラもMAX!!

攻様の正体が明かされ、会社で暗躍していた面々が裁かれて、受様が
攻様の恋人となるまでたいへん楽しく読めました (^O^)/

受様は自分が営業マンとして優秀だったのは相手の気持ちを察する
能力が高いからだと思っているようですが、素直な性格のままに相手
の懐に飛び込んでいくストレートな熱意が功を奏していたのであって
決して察しが良くはありません(笑)

攻様はとある理由で社内のアレコレを探る役目を担っており、受様に
もカマを掛けたり、いろいろ探りを入れるのですが、受様から返って
くるのは大ボケ、小ボケ、肩透かしなのですよ(爆笑)

いい感じにムードが高まったところでその高まりを落ち着かせてくる
とランニングに出られてしまう攻様が哀れというか、ここで!?的な
肩透かしな展開が可笑しすぎるところがMYツボ押しまくりでした。

雑誌掲載時も思いましたが、みずかね先生のイラストが非常に麗しい♡
先生の描くリーマンものは雰囲気たっぷりでお仕事BL感が醸されてい
ていつも読む前からワクワクさせられます (^-^)v

本作を読んで常務の背景がとっても気になったのですが、雑誌で彼の
スピンオフが始まり、こちらもワクワク読んでいます。続きが楽しみ
です♪

今回は栗城さんの既刊から『いとを繋いだその先に』はどうでしょう?
こちらも受様が横領犯にさせられた事から始まる恋物語です。

3

No Title

受けが脳筋ランニングマンだけど、前向きでいい子で好感が持てた。お仕事小説としても楽しく読んだ!出会って最初の2人のHシーンが優しく大事にしてあげてる感じが良かったなぁ

0

歳の差リーマン×社内の陰謀。脳筋系天然受けになごむ

栗城先生の新刊「犬も食わない同期の恋愛」がとても好きで、シリーズを全部読んでみたいなと思い手に取ったこちら。

「犬も食わない〜」の加藤、ちゃんとしっかり出てきてたー!
寡黙真面目メガネの加藤、作中で志月を励ましていて、いい奴です◎
遡って読んでしまって順番が逆になりましたが、加藤と志月の絆はこうして生まれてたんだ…と納得&なんだか感慨深くなりました。

シリーズ1作目のこちら。
身に覚えのない横領の罪で出社禁止令を出されてしまった志月(受)。
落ち込んで赴いた行きつけの店で男前攻め・教明(攻)に出会い一晩を過ごし、事件のあらましを零して慰めてもらうのですが、翌々日、思わぬ場所で再会を果たすこととなりー

と続くお話です。

横領というあまりにも重い濡れ衣を着せられたにもかかわらず、割と前向きに(もちろん落ち込んではいるのだけれど)左遷先で頑張ろうとする志月に、ちょっとビックリ。
落ち込んで恨んで、絶対に真実を追求してみせるー!的な展開を当初予想していた…というか、自分なら怒り狂ってそんなふうになっちゃうかなと思ったので;

でも読み進めるうちに、天然だけどどこかサッパリしていて、営業でのスキルを存分に発揮し頑張る志月を応援するようになっていました(。-∀-)
(でも、自分が囮にされてたって知ってまだ働き続けようと思えるのはすごい…自分なら絶対嫌だ、許さん!!ってなりそう;)

攻めの教明が志月に出会ったのは偶然ではないよね、というのは読者にはなんとなく最初から分かっているので、いつどんなふうに暴かれるのか、とワクワクしながら読むのも楽しかったです。

傲岸不遜、俺様的態度を崩さない教明が最後の最後、謝罪しながら顔を赤らめてるのがたまらなく可愛かった!

書き下ろしの教明視点のお話もコミカルでふふっと笑える楽しいものでした✨
どんなに教明が頑張っても、後朝は一緒に迎えられそうにないのがちょっと気の毒w
がんばれ教明!

この二人、シリーズ他作品にも顔を出してるのでしょうか。
これから他作品の方も読んでみるつもりなので、”どこに誰が出ているか”にも注目しながら楽しく読めそうな予感がします☺︎

0

昼と夜のギャップ萌え上司最高

「犬も食わない同期の恋愛」からこちらへ。
犬も食わない〜は、今の時点でこのシリーズの最新刊ですが、すごく面白かったので、このシリーズ全購入しました^ ^

こちらはシリーズ作のオリジナルということで、実は主人公の大町は犬も食わない〜の方に登場済み。そのせいかハジメマシテより、お久しぶりっていう気持ちで読み進めました(笑)因みに、犬も食わない〜での主人公の加藤も、社史編纂室の方に登場していたので、併せて懐かしい気持ちになりました。


ワンナイトした相手が移動先部署での上司っていうサプライズからスタートする展開が、ちょっとベタな感じですがとても面白かったです。しかもバーではイケメン、会社ではだらしない身なりっていうのも、ある意味あるあるでフフフっとなりました。
そんな一夜を過ごした上司との関係が、会社内で渦巻く陰謀と絡まり合ってどんどん深まっていくことにドキドキ…。
稲葉が結構大町にゾッコンで、ところどころで好き好きアピール仕掛けるやり口にはヒーハーしました!!いいですね、この分かりやすい好意の向け方が。こーゆうの大好きです(*´∇`*)
さりげなく助けるところもカッコいいし、オフィスラブめちゃ最高〜〜!!ってなるBL展開は楽しくて仕方なかったです。

濡れ衣着せられた大町の名誉回復に動く稲葉はもちろんカッケーし、ラブの方でも抜かりなく大町を落としにかかるマジ恋に膝がガクブルするくらい最高でした。大町の方も、バーで声をかけてベッドに誘うくらいには稲葉に惹かれていて、両想いに片足突っ込んでる微妙な関係性の2人の恋愛模様をたっぷりと堪能しました。

ベッドシーンが想像以上エロくてひゃあぁぁぁ…(//∇//)
ふぅ……イラストも良すぎました。

このシリーズ大好き。他のスピンオフ作品も今から読むのが楽しみです!

0

溜まったらランニング

濡れ衣を着せられて閑職に追われた営業マンの疑いが晴れるまで。

あらすじはすでにたくさん書かれているので感想だけ。

ストーリーは面白かったと思います。
初めはセクハラ現場を見て横領の罪をなすりつけられた営業マン・志月(受け)が無実を証明する話だと思っていたのですが、実は志月はそれ以外にも疑っていることがありその二つの事件が解決するまでが志月視点で描かれていました。
平行して、やけになって一晩寝た相手・稲葉(攻め)が実は移動先の上司であったことから恋の悩みも追加され、志月にとってはなんとも悩み多い話でした。

ただ、志月はランニングをしてすっきりするというある種の脳筋で、ポジティブに考えようとする明るいタイプだったので、うじうじすることはあまりなく、読んでいてそれほどしんどいと思いませんでいた。
それでも、志月が横領犯だと思っている元同僚たちに嫌味を言われたりしているのはとても気の毒に思いました。
だから、最終的に二つの事件が解決しめでたしめでたしという感じで終わったとはどうにも思えなくてもやもやしました。
志月も言っていた通り会社の考え方は理解はできるけど納得できない。
結局会社という大きい組織のなかでは、トップレベルの成績を誇る営業マンでも切り捨ててもかまわないということなのでしょう。
うまくいったから営業に戻ってきてほしいなんて都合よすぎ。
今回志月は耐えきりましたが、耐えられなくて辞めてしまう人だっているでしょうし、たとえ冤罪が晴れたとしても一度出た話はずっと誰かの記憶に残るでしょう。
志月は人がいいので謝られたら、すぐ許してしまうタイプのようで結局誰も責めはしなかったけど、それだけに腹が立ちました。

二人の恋に関しては、志月が振り回されていたようで、実際は稲葉も結構振り回されていて、恋人になってからはどちらかというと稲葉ばかりが振り回されていて面白かったです。
特に、いい雰囲気になって普通ならそのまま雪崩れ込んでしまうところでも、考えたいから走ってきますといってランニングに行ってしまう志月には笑えました。
後に残された稲葉の姿を想像するとかわいそうでいい気味と思ってしまいした。

ただ、事件に関しては志月は何ができるわけでもなく、他人任せだったのがちょっと残念でした。
メインは二人の恋愛だからかもしれませんが、ただ待っているだけだから、仕事をしながら元同僚に嫌味を言われ、横領を擦り付けた相手に嫌がらせをされ、稲葉への恋心にわたわたするという面白くないことが続く展開が話が進まないように感じてはよ決着してほしいと思ってしまいました。

攻めが無自覚受けに振り回される話が大好きなので、もっと振り回してくれてもよかったな。

会社の対応にモヤモヤしたので萌で。

4

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