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zoku pornographer play back
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『續・ポルノグラファー プレイバック』
丸木戸マキ先生の作品というだけで、すでに甘美な響き。
ふっと作品世界へ誘い込まれるような、独特の空気。時間の流れ。たまらなく好きです。
『ポルノグラファー』のその後。
木島が実家に帰ってからの生活や、2人の関係が語られます。
実家の妹と喧嘩をして家出するも、トラブルに巻き込まれ、またもや腕を怪我してしまった木島。
しかしそのまま加害者のスナック経営者・春子に拾われ、春子の息子静雄と3人で過ごす日々が始まり…。
浮世離れした生活を送る木島は、東京の久住とのやり取りも相変わらず手紙が中心。
そんな不便さによるすれ違いや、プライドが高くて臆病な木島の言動から、遠恋の2人に危機が訪れます。
そこでよい働きをしてくれるのが、春子。
浮世離れした木島とは正反対に、世俗にまみれて生きてきた彼女の言葉は、木島にものすごく響きます。
一歩踏み出す勇気を与えてくれるのです。
彼女のキャラ、すごく好きだったなぁ。
**私は未読なのですが、本作に登場するスナックアケミは、既刊『アケミちゃん』の舞台とのこと。
静雄のことも気になるので、これから読んでみたいと思います**
この続編では、2人の絆がぐっと深まり、2人で生きていく結末までしっかりと描かれています。
ふんわりでも匂わせでもなく、ハッキリと甘いラスト。
2人の関係の収まった先は…?
番外編や追伸で描かれるラストは、とても美しく、かつほっこりするような可愛らしさですよ!
エロ描写は抜き合い程度で少ないのですが、作品全体の雰囲気が…いや木島の存在自体がエロスですから、物足りなさは感じませんでした。
カバー下になるのかな?2人の手紙のやり取りが載っています。それがとても素敵で、
「あぁ。手紙も悪くないな」と、
かつては当たり前だった文化に、懐かしさと美しさを感じました。
達筆な木島のセンスある手紙は、さすが純文学作家。
(朗報。純文学のお仕事も再開した模様!?)
ちくちくとした棘が、木島らしい。
実はこのシリーズとの出会いは変則的で、
『インディゴの気分』から入り、ドラマ版を経てから、初めて第1作目のコミックス版『ポルノグラファー』を読みました。
結果、時系列通りに物語を追う形となり、それはそれでよかったのかな?とも思っています。(ただし城戸に対する複雑な思いは、発売順に読んだ方より強いかも知れません)
今回もちらっと登場した城戸ですが、木島の城戸に対する感情は、恋愛感情以外の部分でいろいろ孕んでるんだなーとわかり満足。
個人的には、ドラマもとてもよかったので、この続編もドラマ化していただけたらめちゃくちゃ嬉しい!
うわー…本当にとうとう終わっちゃった……という寂しさがありますが
木島、良かったねって言いたい気分の読後です。
久住くんとせっかく付き合うようになったのに持ち前の面倒くささが炸裂で
ちょっともういい加減にしなさいよアンタ…にいつもだったらなるはずが
ああこういうヤツだったそうだった、こうじゃなきゃ木島理生じゃないわと
納得してしまうのが丸木戸さんの作風の素晴らしいところだと思います。
まっとうな未来があるはずの久住くんを素直に大事だと言えなかったり
城戸と恋愛の意味じゃなく繋がっていられる安心感をひそかに持っていたり
自分の家族と波長が合わなくて微妙ながらも木島なりに大切に思っていたり。
まさかスナックアケミがここに出てくるとは思っていなくて
「えっ!!」と素で声を出してしまいました。
驚きましたが明実家のあれこれも読めてとてもお得感がありましたし
恋に奔放な春子さんの言葉に涙……。
やっぱり色々あった人の言葉には深みがありますよね。
あと失礼ですが思っていたより考え方もまともww
久住くんがずっと振り回されっぱなしで
よく簡単に別れるとか思わないなぁと感心しまくりでしたが
本音をぶちまけたシーンでは逆に安心出来ました。
隠してばかりいたらうまくいかなくなるのは当然でしょうから。
久住くんの存在があるから、あれだけ一時期書けなくなった木島がまた筆をとれたのですね。
城戸との関係性もアリだと思いました。久住くんには一生言えなくても。
木島が思いだした蒲生田先生との会話もしっかり私の胸に刻まれました。
きっと誰もが寂しさを抱えたまま、誰かの側にいて想い合ったりするのでしょう。
この作品を見届けられて本当に幸せです。
onBLUEで連載を追ってて、そちらのレビューにすでにあれこれ書いちゃったので、言いたいことはそちらで言い尽くしてることもあるので何書こうかな……って感じですが……。
結論から言えば、丸木戸さんファンは購入は義務!ってことです。
「ポルノグラファー」「インディゴの気分」と「アケミちゃん」の世界が交差するんです。
過去の三冊がうまく融合しあって、それぞれが一層味わい深くなる仕様になってます。
木島は相変わらずめんどくさいです。
あーだこーだぐたぐた言って煮え切らない超めんどくさい男。
そんな木島に対して、ついにあの温厚な久住くんがブチ切れるところが見ものです。
結局、木島は臆病な僕チンなんですね。
そんな木島に対して春子の言う言葉が沁みる……。
ここで「アケミちゃん」との世界を交差した意味がよくわかりました。
だって、あんな厄介な木島を相手にできるのは、酸いも甘いも噛み分けてきた春子(スナックアケミのママで、春子のあれこれもこのプレイバックで明かされます)くらいしかいないもん。
「インディゴの気分」でちらりと触れられていた城戸の結婚についても、さらに描かれていてなるほどなぁと。
私は最後が好きです。
したためていた手紙を破り捨てて「これは会って言おう」という木島の姿に、ニュー木島誕生だ!と。
口述筆記から始まり、「書く」ことで続いてきた二人の仲だけど、今までとは違う姿を見せてくれる終わりにひれ伏したくなるというか、丸木戸さんってやっぱすごい……と。
番外編もonBLUEに掲載されていたやつで、超絶味わい深い「人生」というやつについて考えさせられるものだったのでここに収録されて嬉しいです。
電子(シーモア)にもカバー下収録されてましたよ!
ーーーーー
ちなみに「アケミちゃん」単独だと私は「中立」評価なんですね。
何もあんな攻めについていかなくてもいいのに……としか思えなくて。
だけど、この「プレイバック」を読むと、静雄が何故あの街を出たのかとかなんかわかる気がしてくるんです。
あの街から連れ去ってくれる誰か&機会をずっと心の奥底では望んでいたところに、あの攻めが登場したからそこに飛びついたのかなぁみたいな。
もしかしたらもっと他にいい男がいるかもしれないけど、それを待ってたら一生あそこから出られない、それならば幸運の神様の前髪をつかめ!じゃないけど、とりあえずこの攻めを信じてみたい、みたいな勇気を得られたことが大事というか。
読み終わって「しーん」とした気持ちです。
白けた訳じゃなくて、寂しさと充足感。
ああ、【インディゴの気分】【ポルノグラファー】で、いかがわしい魅力を放っていた木島の人生を覗き見ちゃった気持ち。
作中に登場してるスナックアケミのママ春子さんが、今回は木島の人生の転換点の役割りしてますよね。
春子さんも、端から見ると結構、いかがわしい人物。でも魅力的だから、地元のおじさん達が集って来るわけで。
こういう人に、しみじみと語られると自分のことを照らし合わせて考えてしまいます。
そして、ブラックなリーマン生活を送る久住の一途なところは健在!
木島が好きで仕方ないのが本当に伝わるんです。
木島と久住がちゃんと選んだ暮らし。
良かった!
木島はこれからも、書き続けるだろうし、煙草を燻らせながら書く姿に久住は惹き付けられ続けるだろうなあ…
もちろん、編集者の城戸も登場します。やっぱり、良き理解者。
個人的に楽しかったのが、木島の姪っ子ちゃんのエピソード。
朝抱き合って眠る木島と久住を目撃しちゃうんです。
あ、事後ですけど服着てます!
木島の妹達は、そこで関係性を認識しますし(受け入れています!)。
姪っ子ちゃんのシルバ○アファミリー遊びで、並んで寝るウサちゃんを木島と久住だと言い放すんですよ~
あ~これ姪っ子ちゃんの人生に関わる萌えだよね…と思わず感じてしまいました❤️
描き下ろしも、ボリューム有り。
丸木戸マキ先生の思い入れたっぷりな裏話も楽しかったです。
小説家 木島理生の人生の十数年間を側でそっと見ていた編集補助のオバチャンみたいな気持ちで読了しました。
自称「僕みたいな怠惰で受動的な人間は自分から宣言することに意義があるんだよ!」の木島の台詞どおり、彼の人生は酒とエロスと称賛と叱責と怠惰と絶望と…そして忌まわしきも溶けぬ鎖の友情と父性をもたらす師匠と最後に現れた希望が花束のように彼を押し潰すかの時間でした。
ポルノグラファー3冊目でやっと木島センセが幸せになることを受容してくれたことが何より嬉しい。
そしてこの物語になくてはならない存在だった「アケミちゃん」の春子さん。傷だらけの彼女のハイカロリーな前向きさがこの1冊に素晴らしいスパイスをもたらしました。
丸木戸マキ先生の伝説的作品になりましたね。楽しませていただきありがとう御座いました、
いや〜もう、大ファンです。
あいかわらずの木島さん。いいですね、さすがです。
今回は久住くんのキレっぷりも爽快でした。そうだ、たまには言ってやれ。むしろもっと言ってやったほうがいいww
ストーリーの中で、ちょこちょこ「あ、これあるな〜」という、共感部分があるのでそれが面白いです。
こどもが悪気なしに人形で再現しちゃうとか。
これで木島さんのお話は終わりかと想うとめちゃ寂しいです。
けど、また純文学書けるようでよかった。
おかげで私もがんばれます!
星4.5ぐらい。おまけの神です。
前作も余韻を残す終わり方でよかったのだが、続編は陳腐にならずさらに最後まで描ききったという感じで、ほんとに素晴らしいです。
二人はカップルになったとはいえ、先生は相変わらずののらりくらり。もちろん、どん底から這い上がって、田舎で再び前を向き筆を執っている。のだが、兄弟たちから逃れるようにスナック・アケミにたどり着き住み込んでいる。
久住くんが仕事疲れでギリギリになりながらも休みをもぎ取って先生に会いに来ても、けんもほろろだし。
しかし、カップルだからと行って甘くおとぎ話にしないのがさすが。そう、それぞれの暮らし、性格があり、そういう人たちが絡むことによって生まれる人間ドラマになっていて、読み応えがありました。
これで本当に完結ですね。寂しいですが、二人の幸せを願います。
「ポルノグラファー」の続編です。
シリーズ3冊をまとめて再読しましたが、すっかりまたその世界観にはまり込みました。
前作で遠距離とはいえ、くっついた理生と春彦のその後です。
春彦は社会人となり忙しい毎日で休みもままならない状況。
理生は相変わらずグジグジ拗らせており、実家でもすんなり馴染めないでいる。
そんな時"スナックアケミ"のママ春子と息子の静雄に出会うという展開。
わざわざ東京から会いにきた春彦と喧嘩になり、ちょっとすれ違いになるのですが
「タフになるのよ、大切な人がいるなら」
という春子ママの言葉が理生の背中を押してくれましたね。
周りの人達に恵まれて、改めて作家として1人の男としての再生の物語でもあったと思います。
「どうしていいかわかんないくらい好き」というストレートな告白が理生から聞けるとは…胸熱でした。
春彦はまだ青さもあるけどそれも含めかなりのいい彼氏だと思うから、マジで理生は捨てられないように気をつけたほうがいいよと助言して差し上げたいです!
まあ理生にとっちゃあ優良とか優良じゃないとか全く意味のない事かもしれないけど…。
拗らせ返上…とはならないと思いますね、個人的に。
だって木島理生だもの。
春彦ならきっと上手くやれる気がします、何となく。
そういう未来が見えるラストでした。
「アケミちゃん」が未読だったので、これから読もうと思ってます。
1巻目の終わり方が好きすぎて続きはあえて読むまいと一度は思ったものの、本当に読んでよかった。インディゴの気分もあわせて3作品読むことによって良さが3倍ならぬ三乗される感じ。笑わせてくれて説教くさくないのにすごくいい話。作品の終わらせ方が恐ろしくいい。ある程度疲れた大人なら木島さんにじっくり感情移入できる。新キャラの春子さんも静雄くんもいいし、木島さんの家族もみんなキャラがいい。木島さんはめんどくさいひねくれた大人なので久住くんとのことで大騒ぎしたりはしない、がちゃんとひねくれた方法でグタグタはする。そのグタグタが噓っぽくなくてじわじわくる。いい。久住くんと関係を通して一歩踏み出すことになる木島さんですが、編集者の城戸さんとの形容しがたい関係がずっと底辺にあるのがなんともいい、そこから醸し出されるエロさが作品全体を包み込んでいる。物理的接触が前面に出ている作品ではないけどなんともエロい。普段あんななのに木島さんほどエロい人はなかなかいない、最高。
ポルノグラファーシリーズの3冊目。
久々でうる覚えだったので、プレイバックを読む前に
「ポルノグラファー」、「インディゴの気分」を読んでからプレイバックへとなだれ込みましたが、
まさか「アケミちゃん」とクロスオーバーしているとは…
結局アケミちゃんまで再読したくなる流れなので、気付けば一気に4冊読破でした。
どの作品もサラッと読めない内容なので、どっぷり丸木戸ワールド。
プレイバックを読むまでドラマに興味がなかったんですが、俄然観たくなりました。
ここにきて、狭い片田舎で世界が一気に広がるという展開は面白いですね。
久住は大好きなんですが「インディゴの気分」が好みで、弱くて人間味溢れる凡人の城戸推し。
アケミちゃんの春子さんが木島に見せた弱気で、本編の「アケミちゃん」が更に深まるという、
相互作用を生かした「プレイバック」です。
社会人になった久住は新人広告マンとして過酷な毎日を送るなか、
実家に戻った木島と遠距離恋愛ですれ違い…
相変らず、かなり面倒臭い木島に振り回されている健気な久住。
ずっと家族や人生のあり方について考えさせられる作品で、
これだけ面倒臭い木島ですが、気に掛けて支えてくれる人達がいる。
本当は幸せ者なんですが、当人は気付いてない?のが悲しいわ。
実家で更に面倒臭さが際立つ木島。みんな優しい…そして、妹はエラい。
アケミちゃんの春子さんもそうですが、言いにくいことをバシッと言ってくれる人って大事ですよ。
見ているこちらが生き辛さを感じてしまう木島が、少しずつ久住に寄り掛かるようになっていきますが、
それでも城戸への想いがリアルで木島らしくて、城戸もずっと燻ぶったままなんだろうなぁ…
余韻を引きずる割り切れない感じがいい。
安定の久住はどうのこうの言いながら、ずっと木島に振り回されて幸せを感じるんでしょうね。
このシリーズで見ていて一番安心する、ありがたい存在です。
そして、どこに行っても戻りたい場所…さすが作家、スゴイ殺し文句。
プレイバックまでドラマ化して欲しい、読み応えのあるシリーズでした。
※シーモア:トーン描写です。