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こんな三人関係ありえない、とは思うのですが、でも面白かったです。
全員が全員と体の関係があるという三角関係です。3Pではありません。
互いに互いが全員好きなのが伝わってきて、明るいような、せつないような…節操がない、という意味では確かに苦手な方もいそうな作品だと思います。
主人公の亮は越してきたアパートで、隣室の誠と南野がセフレの関係であると知ってしまいます。自分もゲイじゃないかと長年悩んで生きてきた亮は、誠に誘われるまま一線を越してしまい、次第に誠に本気になっていきます。
しかし南野から、「誠は誰とでも簡単に寝るから本気にならないように」と釘をさされ…。
そういう南野も誠に本気・・・という、南野と亮が受け側なので、攻め一人に受け2人が思いを寄せている構図です。
普通の三角関係と違うのは、ここで亮と南野も関係をもってしまうこと。
いけないことだとわかっていながら流される亮は南野のことも嫌いではなくて、もちろん南野も亮を気に入っていて、でも亮に手を出したのは誠への当てつけという複雑なお話。
誠も次第に亮に本気になっていくんですが、でも南野に求められたらキスでも何でもするんですよね。
誠の口にする「亮に本気だ」というのはほんとか?!と疑いたくなります。
結局誠のフラフラ具合が悪いんですが…誠というキャラクターが節操がないのに誠実っていう矛盾しているキャラクターです。
嘘はつけないような、困った人をほっておけないような…
誰とでも関係をもつというのは、そういうお人よしな性格からそうなってしまうのかな?
そして南野もやはり誠のそういうところが好きなのではないなーと思います。
南野がしたたかに見えてほっておけないキャラクターで、誠がつい構うのに読み手が共感できるように書かれているのが面白い。
「一人が当て馬」だとか、「このキャラが割って入ってきて邪魔だ」とか思わないで読める三角関係ものでした。
恋愛、というよりは何だろう…こういう関係を表す言葉か思い浮かばないです。
肝心の亮の存在がちょっと薄い気がしたのが気になりました^^;
ラストは特定の二人が結ばれますが、なんだかんだでこの関係は続きそう…と思わせるラストでした。
最後は仲良く三人で寝ています。3Pでなくて、同じ布団で寝てるだけ。3P描写は一度もないです。好きなんだけど、この本に関してはなくてよかったかも。
受け同士にも共有観念のようなものがあり、ライバルなのに仲がよい。
単純なこのカップリングよかった、萌えたって感じでなくてこの3人がこういう関係であることが好きだな~と思える作品でした。
久しぶりに読みたくなって読みました。やっぱり好きだ!
共同風呂が一回100円、管理人を含め3人が住むボロアパートに越してきた大学3年の亮(21歳・表紙左)。彼は自分のセクシュアリティについて悩んでいますが、ここに来るなり"フンイキのある"男同士のキスシーンを目撃しちゃって悩む暇もない・・・という始まり。※以下もネタバレ含みます。
<主な登場人物>
・亮(表紙左・21歳)
男が好きかもと悩む、アパートの新入りくん。
・誠(表紙右・26歳)
アパート住人。画家に頼まれモデルをしている、本職は造形関係。人懐っこくウソが苦手で、亮にもすぐに声をかけます。複数の男と寝ているが実は純愛に憧れている。長身。モデルのために伸ばしている髪をホントは切りたい。
・南野-ナンノ-(昼間は働き、夜は学生・27歳)
アパート住人。亮の引っ越し初日に誠がキスをしていた相手。本音や真意は口にしないタイプ。誠が亮に惹かれていることに気づき、亮を誘ってくる。
・織作先生(画家の先生・49歳)
彼の絵のモデルを誠が務めており、ふたりはベッドでなんでも話せるような関係に見える。口調がエロ紳士。誠の性格をよくわかっている人。「ヨーロッパかぶれ」「オレのパトロンのホモの画家」(by誠)。
・針井さん(アパートの管理人・32歳)
ハリさん。いつも皆のことを気にかけてくれる。たまに興味津々!彼女持ち。
登場人物たちがそれぞれに体の関係を持ち、そのなかには本気で好きなのもある。まだよくわからないけどソワソワしているのもある。だけどぶつかり合ってケンカしても、こたつを囲んで仲直りできるような彼らです。みんな、誰かになにかあれば心配して駆けつける。恋をしていても、ベッドを共にしていても、その前にまずはよき友なんだろうなと思いました。
周囲の心中を探りながら、自分がどうしたいかだって本当はまだよくわからない亮でしたが、彼の思いも、そして彼自身も少しずつ解放されていく。彼らの成長や関係を画家の先生が見守ってもいて、先生が3人を表した言葉が『FLOWERS』なんです。同じアパートに住むという共同生活のなかで、ひかれたり、刺激し合いながら少しずつ思いを解放し自分を見つけていく、思いやりのある男たち。好きになっちゃう気持ち、よくわかります。
作者の本はほとんどが自分にとって、萌えというより感覚的な部分においてツボなんだと思わせられます。登場人物のセリフや心情描写がしっくりくることもあり、構えずに安心して読めるからかもしれないですけどね。
最近宮本佳野さんにはまり、著作を集めては読んでいるところです。これもその中で読みました。
下宿?アパート?内での三角関係のお話です。一応メインは誠×亮ということになるのでしょうが、南野も誠・亮二人共と関係を持っている上に、身体だけのつながりでもないのでますますややこしいことになっていて、そこが面白いところです。
誠は画家にだけネコ。
南野は亮にだけタチ。
亮はネコ。
という関係。(ややこしい)
相手によってどっちも行けるようなので、そのうち亮も成長してタチになることがあるのかもしれませんね。
この作品で一番良かったのは、登場人物がみんな大事にされているところでした。悪い人や嫌な奴が一人もいない。南野がトラブルメーカーではあるけれど、どうしてそんなことをしてしまったのかに説得力があって、納得させられてしまいました。というかむしろ、誠と亮で南野のとりあいになってほしかった。(そしてさらに泥沼化してすったもんだしてほしかった)
そんなことを思うくらいにそれぞれの気持ちが丁寧に書いてあって、そのもやもや・ふらふら状態を読むのが快感でした。
この1冊で独立した、同じアパート内の三角関係もの。
ぼろアパートに引っ越してきた大学生・亮
管理人をのぞいて、ほかに入居者は2人
画家のモデルをしている、本業造形作家・長い黒髪が雰囲気のある誠さん(ゲイ)
その誠さんと関係を持っているらしい、働きながら大学に通っている南野
自分がゲイかどうか思い悩んでいる亮は、ある日誠さんに誘われるままにセックスしてしまい、、
誠と誠のパトロンの画家織作、亮と南野、南野と織作と
登場キャラたちが、おとなしく番になっていないで、狭い中で縺れ合う、
好きになったら、この一人と思い定めて、ずっと何年もジリジリする話も好きだけど、こんな風に複数のキャラが縺れる話も好き。
3人の男子が1つ屋根の下で下宿をしている話。
なんとなく、男を好きかも?と自覚しはじめている大学生の亮、
造形師&美術モデルのマコト、夜間学生の南野、この3人+
画家の先生が入り乱れております(笑)
みんな下半身に節操無い?(^^;) 感じですが
でも、それはそれで悩んでて…。
ラストは、それなりにハッピーエンド?
苦労性の管理人さんと、画家の先生が気になりました~。(サブキャラ好き)
宮野さんの作品は、フラフラしつつも悩んでる、ストーリー
が多いですね。
若者を描いていることが多いからなんだろうけど、
その年頃の心の揺れみたいなものが感じられて好きです。