史郎くんのいちばんめ。

「いちばんめ」になりました

2019年4月28日に開催された「スパコミ28-起-」の新刊。田中森さんの『ところで今は何番目でしょうか。』の番外編です。

タイトルにご注目。

「史郎くんのいちばんめ。」

『ところで～』で健気受け・れんげちゃんの恋が成就して、何番目でも良いと言っていた史郎くんの「いちばんめ」になったわけです。

史郎くんのいちばんめ、になったれんげちゃんと史郎くんのその後のお話を描いた作品。
という事で、甘々。そしてエロエロです。R-18作品なので大人の皆さんしか読めませんが、『ところで～』がツボだった方にはぜひとも手に取っていただきたい！

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




ヤリサーに所属している史郎くん。
が、ヤリサーを卒業することに。ヤリサーのメンバーの皆さんに「やめる」と宣言した史郎くん、なぜ辞めるのかを問われ、「れんげと付き合ってるから」と宣言するが…。

あれだけ遊び人だった史郎くんが、れんげのために恋人宣言をしたわけですが、それにはヤリサーを抜けるという目的だけではなく、もう一つ理由が。

れんげに、悪い虫がつかないように。

本誌最後でれんげと仲良しのバイトの先輩、という青年が登場しますが、彼のことを史郎くんは警戒しているわけですね。ちょっかい出されたらたまらん、という事なのです。

が、この史郎くんのセリフにれんげちゃんが反撃。
何しろ高校生の時から史郎くん一筋。
他の男に目が行くわけない。

自分だって男だし、史郎くんを気持ちよくしてあげたい。

そんなちょっと斜め上を行く思考から、史郎くんのナニを口で奉仕することになって…。

れんげちゃんはおぼこい子なので史郎くんも期待はしてなかったのに、これがなかなかのテクニシャン。うっかりれんげちゃんにイかされてしまった史郎くんですが、その後はやっぱり史郎くんのターン。

この後の濡れ場がエロいのなんのって。
こりゃ確かにR-18になりますよね、といったエロさでした。

史郎くん以外の男に目を向けたこともないれんげちゃんは、いわばまっさらさん。ドがつくほどの天然さんなのです。そんなれんげちゃんのテクニックに驚く史郎くんですが、やっぱりね、テクじゃないと思うんですよ。

愛ですよ、愛。

今まで享楽的な関係しか結ぶことが出来なかった史郎くんですが、れんげという恋人を得て、本当のセックスを知った、という事なんじゃないかな。あれだけれんげを振り回してきた史郎くんが、れんげのことが好きすぎて、今では振り回される姿に爆笑しつつ萌えました。

田中森さんは電子で作品を発売されることも多い作家さまですが、この同人誌は表紙がすごく綺麗です。

とくにれんげちゃんのtkb。
色といい、艶といい、めっちゃ綺麗です。
これ、電子じゃこの綺麗さとかエロさって伝わらないと思うんですよね。

という事で、紙媒体のものを激しくお勧めしたいなー、と思ったりしました。