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年の差…22歳!?会社の上司にえっちな下剋上
konokoi kuraiyagare kudasai
表紙と試し読みをした段階では、クズと性に緩いおじさんの話かぁと笑いながら読んでいましたが、読みすすめるうちに人間臭さとリアリティがすごくて物語にのめり込みました。
攻めの竹本は、携帯の登録名にセフレ2号とか書いちゃうような、顔とテクだけしかいいところのない仕事も中途半端なクズです。
森課長にはいつも仕事で駄目出しをくらい、本気で嫌っているのですが、夜の街で泥酔する課長と出会って仕返しのつもりで手を出すところから関係は始まります。
いい人ではない、ずるくて自分勝手な普通の大人がもがいて苦しんで成長するラブストーリーです。
課長は、関係を持つ前に見えていた姿とは全然違う、エロに弱くて、ずるくて、脆い、等身大の50のおじさんです。
竹本…まさかこんなに成長するとは。
クズだった過去は消せないし、手痛いしっぺ返しも受けますが、本当に誠実ないい男になります。
オラオラ調子に乗る期→認められたい!頑張りがから回る年下期→ちょっとまともになってきたのに課長に拒絶されちゃい自分や過去と向き合う底辺期→誠実に、相手を思いやり、懐深い男前期など、変遷が楽しめます。
最終話で、座る課長の腕をそっと掴むシーンの、表情と言葉とは裏腹に震える竹本の手にやられました。泣ける。大好き。
エロはたくさんあるのに、最後までするのは思いが通じてから、と、自制する竹本がいいです。
初めて課長に入ったときの涙に、私も思わず涙が出ました。
竹本も課長も、出会えてよかった…相手にあのタイミングで出会えなかったら、きっと本当に二人とも駄目になっていたと思います。
アラフィフ受けだし、ドエロそうに見えて深い話で、でも課長の体質上ドエロい。読み手は選ぶと思いますが、本当に大好きな話です。
もっとたくさんの人に読んでほしい。
(核心部分はネタバレし過ぎない程度にレビューしてます。まだ読んでない方の参考になれば嬉しいです)
まだ読んだ事のないcp設定の作品を読んでみたくなって、そういえば年の差cpで攻(若い)×受(おじさん)のパターンは読んだ事ないなーと思って探していた時に出会ったのがこの作品でした。
BLの世界のおじさんって、攻め受けどちらもスパダリ感漂う紳士的な感じだったりするパターンが多いイメージですが、森課長(受)はちゃんとくたびれたアラフィフおじさんの悲壮感があって新鮮でした。
[キャラクターについて]
・攻め=竹本
仕事の鬱憤をセフレで晴らすタイプの男(真性ゲイ)
優しいのは初回だけ。釣れたらオラオラ塩対応。飽きたらポイのテンプレクズ。良いところは顔とテクだけ(竹本行きつけゲイバーのママ純さん談)
過去のある事が原因か、捻くれた性格をしている。
・受け=森課長
竹本の上司でアラフィフ既婚者(ノンケ)人当たりもよく、そこそこの会社で出世も順調。少し天然な所もあるが、ちゃんとした良識あるおじさん。
ほどほどに美人な嫁、娘、ペットと暮らす普通の幸せを絵に描いたような人生を送っている…
と、思っていたけれど、人間誰しも他人には言えない悩みや秘密を抱えているもので…
[二人のはじまり]
竹本は自分の仕事ぶりをなかなか認めてくれない森課長に、その日もムカついていた。いつもの様にセフレとのセックスで鬱憤を晴らそうと、いざホテルへ!と思ったら、酒に酔った課長と遭遇。おろしたてのシャツにゲロを吐かれしまう(セフレはそそくさと退散)放っておく訳にはいかず、そのまま課長を自分の家へとお持ち帰りするハメに。
本来ならば今頃抱き潰したセフレが隣で寝ていたはずだったのに!あーセックスしてぇぇ!竹本のムラムラは収まらず、こんなに泥酔してるなら明日記憶ないだろうし、少しぐらいヤッちゃってもいいんじゃね?と、ついに課長に手を出してしまう。
"なんだ この肌ざわり初の感触だな"
若いセフレとは違う手触りの肌をスルスルとなで、乳首を摘むとピクリと反応を見せる課長に、イタズラはエスカレート。手コキ、お尻まで弄ってみたら、これがアンアン喘ぐ喘ぐ(素質あり決定)仕上げにフェラまでかまして、日頃の仕返しだザマァみろとストレス解消した所で、課長がお目覚め。なんと、最初から起きていたらしい。
「上手いなぁすごく良かった…死ぬかと思ったよ」
怒られると思ったら意外な反応で、なんだ結構遊んでるのか?と思ったら…
「うれしいな、あぁいうの…7年ぶり…だった…から…zzz…」
まさかの7年セックスレス!?
翌日目覚めたら課長の姿は無く、クビになるかも知れないと、ビクビクしながら会社へ行くと、案の定課長から呼び出しをくらう。
無礼の数々を謝る気でいたら、課長に深々と土下座されて逆に謝られてしまった。記憶はあるが酒に飲まれるなんて大人として恥ずかしい、汚したスーツは弁償するし、迷惑料も準備している。だから許して欲しいと…
あれ?なぜ自分が許す側?
はーん、家で泥酔した課長にしたイタズラの数々はお咎めなしか?謝る気でいたけど気が変わった。もう少しストレス発散に付き合っていただきましょ…
こうして二人の関係がスタートします。
[個人的好きポイント]
・森課長可愛いですよ。正直最初はちゃんと萌えられるか心配でしたが、竹本にぐいぐい来られて恥ずかしそうにしてる顔とかすごく可愛いエッチなおじさんでした。(半個室のご飯屋さんでのキスシーンはめちゃくちゃ萌えました)
・竹本はオンとオフのギャップ萌えが良かったです。メガネ有りでオールバックのオンと、メガネ無しでダウンスタイルのビジュアル、どっちも好きです。
・↑に書いた[二人のはじまり]からは想像出来ないような重たく深い展開が後半に待ち構えています。
時間をかけて積み上げてきた幸せが、消えようとしている時に、自分を求めて心の隙間を埋めてくれる人が現れたとしても、歳をとればとるほど頼ったり甘えを見せたりする事が出来なくなる気持ち、分かります。
森課長が竹本を求める気持ちを吐き出し、竹本も過去の事や森課長への思いを伝えるシーンは本当に胸がジーンとして、うるうるしました。
読み始めで「あー…クズとおじさんのギャグエロ系かぁー」と思った自分を殴りたい。
しっかり泣かされました。
・竹本はクズ設定ですが、森課長に対してはエッチな事(挿入なし)は散々しますが、実は本番は思いが通じるまで一度もしていません(クズ…とは?)
それに加えて、精神的に弱っている森課長に対しての男前な発言の数々。
あ、あれ?実は竹本スパダリなのでは?
このお話は、読み始めと読んだ後では印象がまったく違うスパダリ×可愛いおじさんのお話でした。
興味が湧いた方は、ぜひ読んでみて下さい。
(雑談)
森課長が表紙でつけてるソックスベルト(?)が、非常にえっちで大好きなんですが、世の男性達の着用率っていかほどなんですかね?確めるためにサラリーマンの方々のズボンを捲って回る訳には行かないので、ずっと気になっています(笑)
クズリーマン竹本と無自覚小悪魔上司の下剋上。
竹本が、恋愛はせずセックスオンリーのゲイリーマン。
会社でストレスたまって発散しようとセフレ呼んだら
「好きって言ってくれたら行く」と返され
「じゃぁいらね」とあっさり返すほどに。
リップサービスさえも邪道とな♪
そんな竹本がノンケの課長にハマった際
問答無用でセフレをガン無視していたら
セフレの恨みの矛先が課長に向いちゃって
課長が脅されてしまうけど
その際の竹本の対応が、今までの性格とは大違い!!
以前だったら暴言でも吐いて力ずくでねじ伏せたであろう状況に
土下座で頼み込む竹本の変わりっぷりには胸キュン待ったなしでした♡
まさに「恋は人を変える」でした。
が、ちょいちょい顔を出す悪い顔の竹本は
それはそれで可愛かったです♪
一方無自覚小悪魔のオッサン・・・・。
ヤバいです。無自覚小悪魔快楽に弱い処女ビッチ。そして心は脆い。
無自覚なだけにタチが悪い(笑)
離婚して何より大切な娘と離れ離れになったショックから
心が超絶デリケート状態。
完全に竹本に与えられる快楽に縋り心を埋めるのに利用。
でも、憎めないんだなぁぁぁ。
結局、課長の中で竹本が一番になる事は無かったけど
本人も納得の上での大団円でした♪
嬉しかったのはおっさんが本当にオッサンだったー!!
タイトルや帯に「オッサン」とか「年の差」とかあるのに
どう見ても30代前半とかにしか見えなかったり
20代後半をオッサン扱いしてるオッサン詐欺が
横行していますが、この作品は詐欺られませんでした♡
オッサン大好き♡
微妙に自分勝手なクズ(空回り系部下):竹本とオッサン(快楽に弱い上司):森の濃い物語…ならぬ恋物語。
良好な関係ではない年の離れた男同士が最初は快楽目当ての関係を結ぶけれど、それが本当の愛に変わっていく過程もいいし、部下と上司が想いに気づくタイミングのすれ違いもいい。
オラオラと敬語のまじる竹本の口調そのままのタイトルも良いです!
受けの森課長は仕事のできる50代…といってもダンディやナイスミドルではないタレ目の可愛いおじさん(笑)
このタレ目に正直すぎる狡さが宿ってるんですよ…天然って恐ろしい。
意に沿わぬ離婚により大好きな幼い娘と離れ、寂しさにふりまわされてぐらぐらの森課長はお酒の力を借りて喪失の痛みを紛らわせていた夜の街で部下の竹本と偶然出会い夜を共にします。(指挿入まで)
この竹本がまた…スマホに「セフレ2号」とか登録しちゃうようなどクズ。
日頃抱いていた森へのストレスを泥酔している森の体にぶつけ、自分(テク)に惚れた!形勢逆転!と思い込み、なしくずしに始まった体の関係(でも指挿入まで)にご満悦でしたが、自分こそが「スキマ埋め」の対象と知り撃沈。
クズなのに泣いちゃうんだ…思ってたより純情。
竹本はこの時、初めて森の離婚のことを知るんですが、なにがあっても森を受け入れようとする覚悟と相手次第で自分を変えようとする変容力が生まれた▶テッテレー♪竹本は恋に気づいた
娘への思いを聞けば苦しいし自分の孤独を思い知らされる一方、ささやかな力を与えてくれるのも森の笑顔なんですよねぇ。
徐々に気持ちを寄せようとする竹本の頑張りは愛しいです。
想像力を振り絞って好きな人を理解しようって気持ちが画面いっぱいに溢れています。
自分に好意を寄せている相手に家族のことを言うのって残酷で身勝手だなぁって思うんですが、「辛かったよね」って共感してくれる、見守ってくれる竹本の優しい言葉は森のこれからを決めるに十分だったんだと思います。
家族の去った荒れた部屋で森が抱えてる辛さや悲しさを竹本に率直に語ることで新たな関係を紡いでいくかにみえますが森課長、いきなりの竹本拒絶宣言~。
うまくまとまる!と思ってたので意外だったけど、この展開がすごく良かった!
これは竹本のセフレ2号が竹本をとられた腹いせに仕掛けたことが関係しているんですが、竹本は正面切って対応します。
森を護るためだけじゃなく、真摯に謝罪してセフレ2号との関係の解体▶再生も描かれていて、やんちゃ坊主たちのちょっとした成長物語みたいでした。
相手を思う気持ちによって相手も変わっていく風景は読んでいてホッとします。
セフレ2号も幸せになってほしい。
このセフレ2号ちゃんを諌め抱きしめる竹本のいきつけのバーのママ純さんもいい人です。
「スジ筋」の火曜日の店内を見てみたい(笑)
初読の時、森課長が好きになれなかったんです。
ふわふわ~って快楽に流されてるばかりで。
でも、蓋をしていた孤独感に襲われて、なりふり構わず手を伸ばしてしまうってわかるなぁ。と。
得得する年代ではなく喪失する年代だからこその辛さだと思うとうっかり納得してしまった。
逆に竹本が純情で最初に思ってた性格と逆だったので混乱しました(笑)
竹本、看取るくらいの気合いで付き合ってね。
付き合ってからの森課長のふっきれエロが良かったです。お幸せに。
職場とか街中とか(最終話の扉)ところどころ引きのアングルで描かれる風景が好みでした~。