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嫉妬深い毒舌の先輩作家×健気な元アシの売れっ子作家
usotsuki akuma
タイトル可愛いですよね!『うそつきあくま』、ひらがななので
全然悪魔っぽくなくて雁須磨子さんらしいというか。
宇郷という漫画家のファンでかつてアシスタントを務めていた余利は
独り立ちして(さっせられて)売れっ子漫画家になっても天狗になったりしない、
謙虚で誠実な男です。
宇郷の口の悪さも身勝手さも、余利は好きだから許せることだけど
なんかこう…リアルな生の複雑な感情が刺さってきます。
宇郷ムカつく!ふざけんなおめーは!って思うのに、
自己肯定力が低い宇郷がなんだか憎めないのです。
余利はちゃんと好きだってちょいちょい伝えているのに
明確な返事をするわけでもなく……うん、やっぱりムカつくww
勿論嫌いなわけじゃないし好意を持ってはいるものの
余利の成功に嫉妬して、でも人気作家のあの余利が自分を好きという優越感と安心感。
でも余利にとってはたまったもんじゃない……。
二人をとりまく先輩後輩同期作家の人間関係もじわっと面白いですし
なんと言っても会話のセンスがピカイチだと思います。
「おまえなんか」って決して良い意味では聞こえませんけど
そこに含まれているであろう宇郷の本音とか
切羽詰まるとタメ口になる余利とか
いやー……ホント楽しいんです……!!
上巻のラストで「わああああああ余利……!!……でもワカル」になるので
心底上下巻同時発売で良かったですし感謝したいです。
宇郷のバカ!!(捨て台詞)
上下巻揃って最高でした。
と思ったらちるちるでは200点未満だったのですね…去年中に読んで投票しておくべきだったなぁ…悔しい。とにかく最高です。自分の中のベストBLのうちの一つになりました。
すみません、ひょっとしたら上下の区別がきちんとついてなくて下巻のネタバレを含むかも知らないです。
◾︎宇郷(先輩漫画家)×余利(人気漫画家)
あんまり色んなことを明確に描きません。宇郷や余利が作家としてどれほどのキャリアで、雑誌でどれほどの人気度なのか。漫画の良さは売れてることも一つの基準かもしれませんが、それだけでは計れないものが確かにあると思っていて。余利の作品の映画化やアニメ化にこそ言及されましたが、余利と宇郷の掲載順とかどちらが上かみたいなことは明確にはなってない。
上も下も結局は当事者の思い次第ですし、「そんなん言っても本当には上も下もない」はずだ。
千葉の分析にもありましたが、宇郷の作品の良さは彼のプライドの高さ(私はやっぱり彼はプライドが高いと思う。プライドの解釈の違いなのかもしれないけれど、千葉の語りは高さの否定でもない気がしてるがどうだろう)と、劣等感のバランスで成り立っていて、余利の眩しさに触れ続けるのは、彼の仕事に対しては毒なんでしょうね。だからこそ一度別れた。この辺が下巻でさらに強い毒として作用していきます。
上巻では余利がいかにチョロくて、宇郷に心酔し切っていて、でもクソだのバカだの言える関係性かが描かれます。で、宇郷もうまい感じに餌をやってると。かわいいって言ってみたりして。でも宇郷は嘘はついてないんでしょうね。ある種タチ悪く本音で生きてる。
宇郷が描けなくなって余利に電話しようとして、結局はネーム仕上げてるとことか、下巻読んでから見返すとしんどい。上巻での積み重ねが神がかってる。
今回はなんと漫画家同士。
ファンでアシになった、かわいい甘利。イケメンだけど謙虚で恥ずかしがり。そんな甘利とできてしまった先生、宇郷。
この宇郷がひどい人。甘利のことは都合のよい相手として思っていないような、ひどい言葉や態度。でも、なんとなくお互い離れられない感じが漂っている。
相変わらずの、雁須磨子節がしっかり出た、つかず離れずのカップルのお話。この空気感が好きです。
だからなのか、宇郷を心底悪い人と思えない。
宇郷は自分より売れていく甘利に屈折した思いがあるし、甘利は宇郷にちっとも優しくされず想いを持て余している。
そんな二人、どうなるのでしょうか。
顔須先生初読みです。上巻のみの感想です。
絵、キャラの顔立ち、表情、アングルとかとても好み。
漫画家同士の話も好きです。
仕事のことや他愛ないやりとりをしながら2人の関係がわかってくるのがおもしろい。
好きなところをいくつか
事後、宇郷に呼ばれた余利の裸足の右足のアップのコマ。つま先立ちで宇郷のもとへ向かう気持ちが出ているなと痺れました。背景が黒いのが余利の複雑な心境の表現ですよね。
あと、宇郷がめんどくさい奴なのにそれでも余利が宇郷を好きなこと。
ベタなセリフはなく、軽口を叩き合うのが2人の性格や関係や気持ちや距離が伝わっていい。
余利「あのいつもの不愉快な宇郷でいる時の方が 宇郷はずっと誠実なんだ」←ここも痺れました。余利が宇郷のことをよくわかっていてそんな奴でも好きだとわかる。
仕事の様子を織り交ぜながらテンポ良く進むのがよかったけど、屋良と宇郷が山へ行ってそこからのくだりが少し長く感じました。
その分、その後の余利が怒る流れがしっくりきました。
や〜おもしろい。
人間のめんどくさい性分やどうしようもない思いとか描写がお上手です。
何気ない会話ぽいのに、ひょいと覗かせる表情とか、一言とかで、ああ2人とも相手のことが好きなんだなとか、喜怒哀楽なんとも言えない気持ちがわかるような描き方されるの大好きです。
下巻楽しみです。
わかりやすい萌えがあって、ぎゃー!!と萌え転がるみたいな派手さはないんだけど、終始目が離せず、面白かった。
そして上下巻通して言える事は、攻めの宇郷が屈折しててめんどくさい男だなぁということ。
あらすじにもあるけど「嫉妬深い・卑屈・毒舌と3拍子がそろう」ってほんとそうなんですよ。
でも、なんかわかる気がしてしまって、最低!!と一方的に罵ることもできない。
自分のファンとして登場しアシスタントをやらせていた余利が、自分を追い越しどんどん売れっ子になっていくのを素直に喜べないのも、鬱憤がたまっていくのもわかる。
宇郷が押しも押されぬ超大御所だったら素直に後輩の成功も祝えると思うんだけど、恐らく中堅くらいでスランプぎみだったら尚の事だと思う。
どんなに振り回しても宇郷のことを見捨てず、想ってくれる余利という存在。
売れっ子漫画家になっても、自分の言動で右往左往してくれるのって気持ちイイよね、きっと。
そんなところもかわいいなって思ってるはずなのに、そういう気持ちは滅多に見せてくれない。
余利しか対応できないんじゃないかな、こんな人‥‥‥と読みながら思いました。
圧倒的にデレが少ないので、宇郷がちょびっといつもと違う様子を見せただけで「貴重なデレいただきましたー!!」という気分になります。
甘利が二徹中に電話をかけてきて、修羅場にも関わらずどうでもいい電話を続けようとする宇郷に対して「くそおまえまじ死ね」とぶちぎれた甘利に対しての「はは なんなの おまえかわいいな」というやつ。
悪態つきまくりの二人の会話なんだけど、萌えたし、気持ちの見せ方が上手だなぁって思いました。
そして今まで色々振り回されていても我慢してきた甘利の堪忍袋の緒が切れて、絶縁を突きつけるところで次巻に続く!となります。
雁須磨子先生の作品も読むのは2作品目ですが、作品の持つ独特な雰囲気に飲み込まれたら、そこは沼…と言った感じです。
攻めがイケメンとかスパダリとか受けがキュルンキュルンに可愛いとかでは全くない作風なんですが、人間の持つリアルな感情とか関係性を表現するのがお上手だなと思います。
本作の主人公2人は漫画家で、簡単に言えば先輩後輩です。
その人気度が対等、または後輩に追い越されそうになった時の両方の感情とか、さらに恋愛関係にあるのでその辺りの複雑さが相まってくると、お互いへの気持ちや態度にも変化が訪れたり、基本的な愛情の部分は昔と変わらなかったり…上手く纏められないですが、とにかく上巻は面倒な大人のお仕事LOVEというお話でした。
宇郷が素直になれる時は来るのか、いや素直になんてならないでいいのかもしれない。
よく分からない面倒な男が宇郷で、そんな宇郷を余利はきっと好きなのだろうから。
でもラストで愛想を尽かされてしまった宇郷…。
下巻も楽しみに読みます!
漫画家同士の恋愛ということで、元アシで自分より後にデビューした後輩作家の方が売れて人気者になっていくことへの嫉妬や、映画化が決まったと思ったら脚本の内容が大幅に変わっており、作家本人が手を加えようとしても忙し過ぎて回らず結局白紙になったりなど、この職業の過酷さ、光の当たらない部分に焦点が当てられていて、時折苦しく感じるほどでした。締め切り前の徹夜が当たり前の世界。体力と気力を極限まですり減らして、なんとか繋がっている2人の関係性が切なかったです。
余利に対する宇郷の扱いは確かに酷いし、最後に余利がキレたのは当然だと思う。でも、宇郷の気持ちにもすごく共感するんですよね。自分の大ファンだった後輩が、いつの間にか自分より遥かに売れて、皆にちやほやされている。それで余利が自分のことなど忘れたとでもいうように薄情になったならまだしも、彼は未だに自分を純粋に慕ってくれて好意も抱いたままなんです。彼にマイナスな点が1つもないからこそ、自分の醜悪さが余計際立って辛い。しかも、自分も彼を完全にライバル認定することができず、まだ可愛いと感じることもあるし、好意を捨てきれないというのがまたタチが悪い。宇郷の胸の内がどこまでもありふれた人間らしく、読んでいて悶々とさせられました。この関係にゴールはあるのか、下巻の展開が楽しみです。
上巻の感想はとにかく「ぐるぐる」でした。
余利が宇郷の事をずっとぐるぐる考えてた。
宇郷も余利や周りの漫画家に対してぐるぐると感情を巡らせてた。
二人の関係もはっきりとした名称も無いままぐるぐる関係が転がり続けてた。
上巻ではとにかく余利のうっぷんが蓄積でした。
宇郷の性格的に、下巻で余利が望むような結果になるのかめちゃくちゃ気になりましたね。
これはホント、上下巻同時発売でよかった!
あと、屋良の存在がめちゃくちゃソワソワしましたね。
ナニナニこの人!?何考えてんの!?ってドキドキしました。
でも、それを言うなら、宇郷もなかなか何考えてるか分かりずらかったけど。
でもって!メッチャいいとこで終わるー!!!!(笑)
マンガ家同士のこじらせ愛に、なんだかイライラもやもやしながら、
様々なタイプの個性的なマンガ家達の生態が全編通して楽しめる…マンガ家愛に溢れたお話。
表紙の男、マンガ家の宇郷が、も~~~本当に面倒臭い男なんですが、
ファンから元アシになり人気マンガ家として成功した余利は、
宇郷からほぼセフレ扱いにも関わらずいいようにされ、それでも好きなんですよね…。
なぜ余利はそんなに宇郷が好きなのか…それが知りたくて、ついつい読み進めてしまう。
宇郷のファンという始まりなので、才能に惚れた弱みが一番なんでしょうか…。
才能あふれるマンガ家達に囲まれた宇郷は、嫉妬深くて、卑屈で、毒舌で…
初めはクチビル柄のシャツを着た宇郷の存在に、苛立ちさえ覚えるんですが、
周囲の才能に押し潰されないよう足掻いている、劣等感の塊りである宇郷の弱さを知ると、
少しずつ人間味に変わってみえてくる…二周目からはあのクチビルから溜息が漏れている気さえする。
そして、人に序列をつける宇郷と余利の関係。
元々ファンから始まった関係なので、自分より下に位置していた余利。
下にみている内はやさしくできるけども、余利が成功した今は、
「不愉快な宇郷でいる方が実は誠実」…この言葉は説得力があった!
仕事が上手くいっていない余利の現状はありながら、急なやさしさに不安を覚えた余利は
宇郷の浮気(セフレ扱いなので浮気にもならない悲しさあり)が頭をよぎる…。
ずっと宇郷のことがグルグル、悶々とした状態でばたばたする余利。
結局、自分のことを受け入れてくれるなら何でもいい…とさえ想って求めるほど宇郷が好きなんですが、
事後に「うそだ、やっぱり嫌だ!」と宇郷に気持ちを打ち明ける。
「宇郷さんじゃないと嫌だな~って思ったって話し」
でも、そんな甘い言葉に「キモイ」じゃなく優しさをみせる宇郷…しあわせを感じる余利でしたが、
このやりとりが不誠実じゃないことに、見ているこちらが不安になる><いいのか?!
結局、屋良への嫉妬でキレた余利ですが…
宇郷目線でみていたので、余利の男関係を嫉妬している宇郷の方に気を取られてました。
毒気とツンツンとHで繋がっている宇郷の、余利への真意が少し見えだしたところだったので
下巻同時発売じゃなかったら、えらい目にあってましたね…直ぐに下巻が読める喜び!
それにしても、やっぱり余利の宇郷への想いの強さってなんなの?!って思ってしまう。
そして、余利が序盤より宇郷に対して欲が強くなっている…だからこそキレたのかな…。
雁須磨子先生の新作は、漫画家同士の恋愛模様。
上下巻で読み応えも充分。
が、しかし同業者の恋心は甘さよりも苦さが多い。
受けの余利は元々攻めの宇郷のファンで、ずっとシッポを振って、宇郷から手を出されて受け入れて。
しかし宇郷の頭の中は、恋の上位であることの優越や、仕事で追いつかれ追い抜かれる不安と劣等感がグルグル混じり合って余利を放り出す。
そんな2人の歴史があって、また今余利の恋心を利用しているかのような宇郷。
呼びつけてセックスして、朝「まだいたの」なんて突き放す。
それでも宇郷にまた心が寄っていく余利だけど、無神経な宇郷に怒りが爆発して…
…という所で上巻終わり。
私的には余利が急に激怒したのが驚きました。ここは多分私と宇郷は同化してる感じ。
なに急に?みたいな。
余利にしてみれば、自分が修羅場の時意味もなくカラんできて、ラインで誘ってるのにまともな返信もせず、新人と飲んでる時に急に他の漫画家と現れる…俺はどうせ間に合わせだよ、となる……
一方宇郷はこの日に限って言えば何にも他意はなかったわけで、なぜか人気漫画家の屋良に誘われて山に行き、部屋に誘われ、余利が新人と飲んでる店に偶然を装って屋良と行っただけなのに、なぜそんなに怒る?と。
余利は宇郷の鈍感さにキレたんだと思う。誤解を恐れずに言えば、それって完全に「女脳」的。
だってその日宇郷と一緒にいたのが「屋良」だったからでしょう?
屋良ってちょっと不気味で、何を考えているのかよく見えてこない思わせぶりな存在。「お姉さんみあるオトコ」なわけで。オレがいるのになんなんだよ!となっちゃった。
下巻では、宇郷と余利の関係はどうなるのか?屋良が何か絡んでくるのか?
上下巻同時発売ですから、すかさず下巻を読もう。