青の蕾

ao no tsubomi

青の蕾
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×229
  • 萌24
  • 中立9
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
262
評価数
76
平均
3.6 / 5
神率
17.1%
著者
ツノナツメ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784813032236

あらすじ

隣で眠るお前が誰のものにもならなければいい─…鴫村昌己と逢坂理恩は高校からの付き合いだ。
硬派な昌己と軟派な理恩。対照的な二人だったが、高校卒業後からルームシェアを続け、社会人になった今も友人兼同居人として隣にいる。
互いを意識しながら、確かな言葉はどちらも口にしないまま。
そうして、長い間、彼らは危うい均衡を保ってきたのだが……?

表題作青の蕾

逢坂理恩 高校生~社会人,昌己とルームシェア中
鴫村昌己 高校生~社会人,理恩とルームシェア中

その他の収録作品

  • One year later(描き下ろし)

レビュー投稿数12

涼しげなBL

うーん。
目指す世界観はよーくわかるんだけど。
でもすっかり浸れるか?と言えば。そこは浸りきれない。

クールな2人の、
言えず気付かずのすれ違い、
友達の距離のままで、
でもふとした仕草に滲み出る、

まあBLではよくある設定ですわね。
彼女持ちの親友。
なのに戯れてくる。
戯れ返し、
でも心は苦しい。
あ〜なんか読み慣れた舞台装置だな…
そこを脱却できるナニカ、が感じられないのが残念。
絵柄は、クールな2人のクールな表情をよく描けてる、と思う。
Hシーンもクールにキまってる。だけど、ここはもっと足掻いてる方が良かった。
何もかもクールだとメリハリが足りない。
つまりは心理描写が表面的なのかな…

0

強面受け!

この顔で受けなのか!と意外でした笑

ただ、どちらが会話しているのか何度もわからなくなってしまった部分があるので、なんだか作品に入り込めなかったかな......

0

クール

思った以上にさらさら読めてしまいました。表紙の通り絵がクールな感じでお話もクールでキャラもクールで。クールのゲシュタルト崩壊。

リオンも昌己もカッコつけなので、感情を爆発させないまま。部屋にリオンが押しかけるところすらかっこよく決めてきます。そりゃ昌己に好かれてるって分かってるから自信あるよね!
自分はどこかに感情の発露がある作品が好きですが、この中から行間を読んだり表情の変化を読み取って楽しめる方だと世界に浸れるのかなとは思います。

1

10年経って綻んだ青い蕾

初めて読んだツノナツメ先生の作品です。
ツノナツメ先生は絵が綺麗で、コマ割りがスッキリしていて読みやすいです。

高校生→社会人 逢坂 理恩くんと高校生→社会人 鴫村 昌己くんのお話。

2人の出会いは高校1年生。
クラスが違う理恩くんと昌己くんが廊下でぶつかったことがきっかけでした。
自分とはタイプが異なる硬派な昌己くんに興味を持ち、理恩くんから話しかけました。
高校2年生では、同じクラスになり、いつも隣にいるのが当たり前になりました。
理恩くんには中学から付き合っている他校の彼女がいます。
一方、昌己くんは、誰と付き合っても長続きしません。
昌己くんは、理恩くんのことが好きでした。
でも、理恩くんには大切にしている彼女がいます。
昌己くんは、自分の気持ちを一生言わずに、いつか終わらせようと考えていました。
「言うつもりねーんだ 一生」
でも、理恩くんは、昌己くんの気持ちに気が付いていたのです。

社会人になり、2人はルームシェアをしています。
理恩くんはずっと付き合っていた彼女と別れていました。
それでも、昌己くんは、この関係を壊さないように、なくさないように、気持ちを隠し続けます。
ある日、ちょっとしたことから、ルームシェアを解消しようとした昌己くんを、理恩くんが押し倒し…。

理恩くんを好きだけど、大切にしている彼女がいるから気持ちは伝えない。
理恩くんが彼女と別れても、友人関係を壊したくないから気持ちは伝えない。

昌己くんの気持ちが切なすぎる(涙)
彼女と別れたからといって、自分の気持ちは伝えられないですよね。
理恩くんは、ゲイでもバイでもないから、拒否される可能性が高い。
下手したら、もう友人でもいられないかもしれない。
昌己くんが、何も告げずに終わりにしようとすることは、自然なことだったのでしょう。

理恩くんが彼女と別れた原因には、昌己くんの存在が少しはあったのか?
「進路が別れて自然とダメになった」と言っていましたが、個人的には、理恩くんの中に昌己くんの存在が少しはあったと思いたいです。
理恩くんは昌己くんの気持ちを知っていたのに、それでも傍にいるのは本当にずるいと思いました。
まさに「独占欲」ですね。
離れられないのは、昌己くんではなく、理恩くんの方でした。
昌己くんと向き合い「お前にぜんぶやるよ」のセリフが良かったです。
理恩くんの告白では、普段はクールな昌己くんが泣きそうだったので、こちらまでウルウルしました(泣)

Hシーンは、言葉も少なくシンプルな雰囲気ですが、2人の熱量が感じられました。
2人とも、可愛いくて、エロさもあるんですよ。
お気に入りは、理恩くんが昌己くんのおでこにキスをしている場面です。

描き下ろし『One year later』
関西に転勤していた昌己くんが東京に戻って来たお話です。
2人は同棲しています。

きっと、昌己くんの心の奥にずっと前から芽吹いていた青い蕾は綻んでいるでしょう。
昌己くんが、この先も理恩くんの傍にいられますように。

ツノナツメ先生は、繊細で丁寧な心理描写がお上手だと思いました。
こちらの作品の続編を希望している読者様も多いのでは?
同棲している2人のラブラブ♡イチャイチャが見たかったです(泣)

1

強面受けが可愛い

強面の昌己が受けでした。
昌己が高校時代に彼女を短期間で変えていたのは、深い関係になる前に別れていたからなのかと考えると滾りました。

理恩もちゃら男で元カノ大好きのようで、昌己に執着していました。2人は長い間両片想いだったと思います。今の関係を壊して離れるのが、嫌なだけだった気がします。

昌己の転勤の辞令を機に2人の関係は変わりました。あんな男らしい昌己を組み敷いて抱くのだから、理恩の本気度が分かるようです。

昌己の引越し先に理恩が現れて思いを伝えて2人は恋人同士になりました。

抱かれる昌己がとても色っぽかったです。

2

受けの顔が好き

設定はとても萌えでした。
ただまだまだ萌えられる気もした。

1

固い蕾もはらはら開くんですよ!

ふ~読了しました。高校で出会ってから長く時間をかけて繫がる…そこに至るまでは、なんというか、
ぐわっと二人を透明な壁が覆っているみたいでした。

近いんだけど、二人は互いの深い部分には踏み込めないんですよね~

昌巳は、早くから理恩に対する気持ちを自覚していて、叶えられない想いと見切って、それでも理恩の側に居ることを選びます。

う~なんか辛すぎるよね。
理恩は、理恩で、群れない昌巳の特別を感じ取っていてさ。さらっと、特別を匂わす。

でもね、結局、どちらにとっても特別で、得がたくて、ちょっと考えると、ずくんっとする疼きが存在してるんだわ。


昌巳は、理恩から離れようとするんだけど、理恩は離せない。

もう、ちょっとした刺激で蕾ははらはらと、開ききってしまう!


あ~不器用過ぎだよ!


でも、一度開きはじめると、蕾は咲くしかないんですよね!

理恩と昌巳は、どちらも開いて互いの気持ちを認識しました!ちゃんとカラダと心が繫がるえっちをしますね!

まず蕾のまましおれなくてよかったよ…

長く時間をかけた分、互いを知っている。
そんな理恩と昌巳が幸せに過ごしてくれるとよろしいかと。

5

健気受けのズルさ…。

オシャレな雰囲気を漂わせた世界観に、せつない秘めた想いに何度もギュッとさせられる。
でも、角度を変えると違ってみえる面白さがある内容でした。

チャラくみえて実は一途な理恩、昌己が一瞬見せた自分への好意が優越感となって手放せなくなる。
中学から付き合ってきた彼女とは高校で別れ、昌己とルームシェアして出会いから十年…。
お前の側にいれればそれでよかった、いつか失うなら手に入れたくなんてない…
一生気持ちを言うつもりはなかった一途な健気受けですが、ズルいヘタレ受けにも見えてしまう昌己。

この二人の関係こそ、駆け引きでもがく形のみえない執着愛。
昌己の気持ちを知りながら、理恩が悪気なく昌己の気持ちを搔き乱しているように見える序盤ですが、
実は煽っていたことが分かってくると、昌己の方がズルく見えてしまう面白さがある。

片想い十年愛の一途で健気な昌己がせつない…ではなく、
想いの強さは違えど優越感から始まった想い…ほぼ同じ年数昌己に囚われている理恩もまた、
自分からハッキリ昌己にぶつかることができず、親友としてそばに居続ける。

昌己の転勤で解消されることになるルームシェアですが、
言い出す前に理恩が誤解と嫉妬で押し倒してしまう…この流れのセリフ回しが好きです。

「どうせ俺以外に本気にならないくせに」と始まる理恩の言葉から、
おまえとはこんなことしたくない→じゃあ誰とならするんだよ→お前じゃないなら誰だって同じ
「そんな告白の仕方あるかよ…」で終わる理恩の言葉。

離れてやっと動き出す強い想い…ここはやっぱり理恩が猛プッシュしないと!
絶対忘れられないくせに、自分から動くことはないと確信できるほどの受け身もなかなかいないかも…
それくらい、昌己は最強のヘタレ受けです。
そんな昌己から、お前の側にいれればそれでよかった、いつか失うなら手に入れたくなんてない…
やっと本音を引き出すことができて、お互いに本音をぶつけ合うことができた二人。
理恩の想いもせつなかった~!

昌己が理恩に抱かれる…あの見た目とのギャップが堪りません><
ただただ、かわいいんですよねぇ…受け以外考えられない!
でも、あの表情をひきだせるのは理恩だけなんでしょう…う~んエロい!
少ない言葉と擬音がさらにエロを引き立てる、静かでシンプルなH描写が萌える。

理恩が仕事辞めて昌己の側にと言いますが、一年後はまた戻るかもしれないと
今の距離をキープする昌己…通じ合った心があれば離れても大丈夫なんですね。
描き下ろしの一年後、理恩のもとへ戻って来た昌己、仕事から帰宅した理恩を珍しく襲い受け。
夢で見た理恩と彼女の昔の姿に嫉妬したらしく…。
やっとあまあま同棲生活が始まるんですね~もっとあまイチャが見たかったです><

1

ただ側に居られる幸せ

それほどドラマチックなことは起こりません。
だって、2人は両片思いだから。

高校の同級生で親友の理恩と昌己は、卒業後もルームシェアという形でお互いの側にいた。
ずっと理恩が好きな昌己だがその思いを伝えるつもりはなく側にいられさえすればいいと思っていたが、理恩は昔から昌己の気持ちに気付いていて…。

昌己と理恩の視点が交互に入れ替わり、それをみていると2人が両思いであることが分かります。
初め、昌己の思いに気付いた理恩は優越感に浸っていたのでしょうが、いつしか手放せないようになっていたのは理恩の方でした。

一度手に入れたらもう手放せない。
基本的に2人とも一途なんですよね。
何も起こらないけどそこが良くて、2人の心の流れにゆったり浸ることができました。

2

気持ちを伝えるつもりは一生ない・・・(きゅん)

高校の頃からの友人とルームシェアしている二人。

中学の頃から付き合ってる彼女と高校が離れても一途に付き合ってる理恩と、そんな理恩が好きだけど一生言うつもりはない昌己。
昌己は隠しているけど、高校時代に既に気持ちに気付いてしまった理恩が”優越感”を感じながら気づいていないふりを続けて、二人の友情は続いてて・・・

切なさもあるけど胸をえぐられるほどの辛さでもなく、
理恩が昌己の気持ちに対して”優越感”を抱いてるのも、自分から離れていこうとすれば”独占欲”に変わると確信もって読めたのでほんわかキュン萌えでした。

3

このビジュアルで健気受けなのがいい

好きだけど、絶対に言わない。
友達のままならば、いつまでもずっとそばにいられるはず。

この手の、片思いを引きずる系のお話は好物。
高校時代からずっと片思いし続けている鴫村がクールな硬派で、極々たまにみせる恋心の欠片みたいなのがゾクっとするし、
鴫村に片思いされているのを気付きながらも、そんな素振りは見せずに一緒に住んでいる理恩の、鴫村に対する態度が傲慢過ぎたり、無遠慮過ぎたりしない、絶妙な加減がいい。
とにかく、この鴫村の、このビジュアルで、受けでかわいくなっちゃうところが特にいい。

6

【健気受け】傍にいたいからこそ想いを告げない

高校時代の同級生の昌己と里恩の話。

高校時代から理恩に片思いしていた昌己とその片思いの相手である理恩は高校卒業後もルームシェアを続け、友人兼同居人として暮らしている。(友人兼同居人って強い……)

昌己は高校の頃からずっと理恩のことが好きでそれをずっと隠し続けていたが、とある出来事をきっかけに理恩は昌己から自分が好意を持たれていることに気づいてしまう。その時に理恩が抱いたのは嫌悪感でもなく、優越感。

しかし、理恩には中学から一途に付き合っている彼女がいた。周りから見てもお似合いといわれる理想のカップル。

だからこそ彼女のいる理恩にバレないようにひたすら気持ちを隠そうとしている昌己と昌己の好意に気づいていて優越感を抱きながらもそのことにはずっと触れようとしない理恩の友情と恋情の違いについて思い悩む関係性が最高でした。

ずっと一緒にいないから好きな人には想いを告げないと誓った昌己の決心から本当に理恩のことを大切にしているんだなというのが伝わってきました。

ずっと誰のものにもならないでほしい。そう思いながらも前に進むことが出来ない2人の関係性。


私はツノナツメ先生の描かれる普段は無表情で感情が顔に出ないタイプが笑ったり、照れた時の表情が大好きなんですが今回の昌己もそのようなタイプでひたすら可愛かった……

8

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