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saiminjutsu nante shinjinai
イイモ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
仄暗い 4
可愛い 3
エロ 2
血表現 1
な感じだと思います。
今作は表題作ともう1作品が同時収録されています。
表題作の「催眠術なんて信じない!!」は忘年会の後、気が付いたら部下の杉本さんに突っ込まれていた課長の早乙女さん。杉本さん曰く早乙女さんから、身体の関係を迫られたようだが、酒の所為か記憶が無い早乙女さん。しかしその原因が、どうやら忘年会の余興で催眠術にかけられていたようで…。
イケメンエリート部下に想いを寄せられている中年課長。カプとして可愛いですね。早乙女さんが催眠術にかかっているから、何か裏があったり、最後に仄暗いオチがあったりするのかなと勘繰っていましたが、そんなことはありませんでした。イイモ先生の作品としてはかなり健全な雰囲気の物語りだなと思いました。年齢や相手のことで不安になっちゃう早乙女さんが可愛いですね。悲しい描写も殆ど無いので、安心して読めます。
個人的に最後の杉本さんのリアクションが可愛くて思わずクスッと笑ってしまいました。
しかし同時収録の「土中の繭」は作風がガラッと変わっているので、ご用心を。
舞台は田舎の学校。独特の雰囲気を持つ宇津井くんと、宇津井くんを目の敵にする葛西くん。そんな2人の担任である沢先生。
明確に表記されていませんが、制服から恐らく中学校ですね。なので、受けは中学生で、攻めは大人です。更には命を落とす描写もあり、ハッピーエンドではないかなと思います。しかしこれはメリバなのかバッドエンドなのか…。それも読者によって変わりますね。
全く作風が違う2作品。しかしどちらもどんな展開になるのか、違う意味でドキドキさせられます。可愛くてハッピーな話も重くて引き摺る様な話も好きな人は、是非とも読んでほしいです。
表題作
おお!新しい発想ですね。催眠術ときたか!
イケメン優秀部下の杉本が慕うのは、絶対に恋愛に興味なさそうな課長の早乙女。
何気ないことで杉本は一途に早乙女を想い続け。
飲み会の早乙女と杉本の会話は、それは僥倖だと思っちゃいますよね。
なのに突然早乙女が何も覚えてなくて…。
杉本の人を好きになるキラキラ感に早乙女も…。
なかなか凝ったお話ですね。
実はここでもう読むのを止めようと思ったんです。
土中の繭は絵がさらに少年マンガっぽいし、子供が出てくるし。
でも読んでみたら…。
これはネタバレ見ないで読んで!
いつまでたっても子供は大人の被害者なんだな。
怖かった〜。
表題は素直に楽しい。万人受けしそう。
一番好きなところは杉本が雪に突っ伏すダイナミックな照れ隠し!
イイモ先生は照れ隠しの表現が上手いんです。
で、問題の「土中の繭」
口絵はこちらで、レビューのため何度か読み返したけど、毎回しばらく眺めてしまう素敵な絵です。
ちなみに私自身にショタ属性はありません。でも良い絵です。
内容はほの暗いサイコサスペンス。
以下軽く内容に触れるので今後読む予定のある人は予備知識なしの方が絶対面白いので少し下げます
ある登場人物がヤベェ…以下省略。
これだけでも判る人にはバレちゃいそう。
BL抜きにしてサスペンスとして楽しめました。
ラストシーンで繭は蚕と判明。ここまでは繭系モスラも候補にいたんだよね。
わりと苦手な展開だけどイイモさんのは何故かスラスラ読めちゃう不思議!
モノローグと2人が不穏なんですよね。
はたして蚕は1頭なのか2頭なのか、それとも…。
ここは考えると鬱になるのでもうやめます。
しっかし レビューのため読み返すとロクな大人が一人もいない、徹底してる。
南部の台詞が意味深。漫画的演出かしら?
あとイイモ先生の趣味でショタなのではなく、まだまだ経験値の低い彼らと、周囲がまだ(身体的にも)子供と思っている年齢だからこそ成立するお話だったのかな。
書き下ろしの「顔」
絵とセリフが微妙に噛み合っていない。それだけなのにすごい怖い。
あのラストから間髪いれずに読むことになるから余計に混乱する。
お口直しのあとがき
イイモさんの文章好きなんですよね。殺伐後のゆるふわ文に頬が緩みます。
総評は読んで後悔なし。
次作の悪癖を読むとこの1冊はマイルストーンなのかもしれない。
ただし地雷がそれなりにあるので自信がない方は装甲車必須。
表題作のサンプルを読んでワチャワチャラブコメだと思ってフワフワ~っと購入したら同時収録作から予期せぬボディーブローを喰らってしまった衝撃の一冊でした。
えー…未読の光の腐女子さんは十分お気を付けください。逆に未読の闇の腐女子さんは思わぬ作品発見になるかもしれません…
では、それぞれの感想を書いていきますね。
◎催眠術なんて信じない!!
恋愛に億劫気味の早乙女課長(受)とゲイでワンコ系部下杉本(攻)が経理の志摩さんの催眠術に翻弄されつつナンダカンダで思いを確かめ合ってくっついちゃう、ハッピーラブコメです。この好きだという気持ちは果たして本物なのかどうなのか…!とグルグルしちゃう早乙女課長がとてもいいです。
あと、志摩さんがイイおじさんでした。
◎土中の繭/顔
攻受を書いてしまうとネタバレになってしまうので具体的には書きませんが、教師攻めで生徒受けです。参考までに書くと殺人描写があります。私的にはほぼバッドエンド寄りのメリバです。
登場人物は、絵が上手なゲイの生徒の宇津井、宇津井を目の敵にしている生徒の葛西、二人の担任の教師の沢、美術顧問教師の南部、沢の同僚教師の富士屋。大人はみんなどこか胡散臭いです。
主に担任の沢を追いかける視点で進んでいきます。学校敷地内に現れる不審者、葛西を煽る宇津井と煽られる葛西、何者かに犯されている宇津井、飼育小屋の動物が惨殺されるなど衝撃的なシーンと、沢を誘惑して自分を受け入れてもらいたい宇津井、家に居場所がなく沢に自分を見て欲しい葛西、生徒達にしっかり誠実に寄り添おうとする沢のシーンが織り交ぜられて進んでいきます。
そして終盤、夜の学校。
手首を縛られた沢、のしかかりセックスしようとする宇津井、そこに何故か現れた葛西。
走る衝撃。
駆け出す葛西と残された二人。
そして、全ての真実が、種明かしされていきます………
…いやー、生徒たちのことを考えると、正直、初回の読後はかなりの胸糞感とやりきれなさに襲われました。でも、冷静になって改めて読み直すと、漫画としてはすごい面白かったんですよね…完全にすっかり騙されました。とにかく本当に攻めがサイコパスすぎる。
イイモ様の作品は今作が初めてでしたので、また他の作品も読んでみようと思います。
二つの話が収録されてます。
話は、明と暗がガッツリ分けられており、
表紙のおじさんに釣られて買ったら、温度差にさぞ驚かれるでしょう(笑)
注意要素としては、二つ目の話が「暗い・サスペンス・メリバ・殺し」要素があるので、苦手な人はオススメできないです。
もし私がこの本に帯つけるなら「表紙に騙されないで!大丈夫、闇要素あるよ」でしょうか。
・催眠術なんて信じない1-2
【あらすじ】
会社の飲み会後に目が覚めると、イケメン部下に挿入されて目覚めた受。
何故こんな事になったのか探ると、飲み会の際に催眠術にかけられ関係を持ってしまったようだ。
催眠術を解かせたいが、だんだんと部下に惹かれていく。
【攻】イケメンリーマン・女にモテる
【受】おじさんリーマン・恋愛めんどくさい
【感想】
なんも不安も無く楽しく読めます。
テンポが速く、BLギャグよりに感じます。
作風があまりにも違って、新天地開拓者か!?っと思う反面、コテ入れかと思ってしまいました(笑)
【エロ度:70%】
とても少ない(´;ω;`)
でも、エロい!!!!
イイモさんの両思いデロデロセッセ大好物です!!
・土中の繭 前後編
・顔
【あらすじ】
2人の男の子と教師が翻弄される話。
1人を助けると1人が傷つく、その間で全員が揺れ動きます。
更に、学校には不審ならことがあり、不穏の中話は進んで行きます。
【攻】普通の背が高い男性
【受】10代・難あり
【感想】
サスペンスなBLです。
家庭・性の事情で捻くれてしまった人々の末路を追っていき、感情の揺らぎと絶望を楽しめます。
【エロ度:30%】
エロよりストーリー重視です。
【個人的に】
これがイイモさんの1冊目の人は、温度差についていけないのでは?(笑)
そしてイイモさんの本を履修済みの人には、待ってましたー!誰がキーパーソンなんだ!って探る楽しさを感じました。
表題作がとっても好きでした^^
かわいいなぁー
もっと見ていたい!
催眠術にかかっているから部下・杉本が気になるだけだと思っている課長。
だけど、人を好きになるような術にはかかっていなくてーーというお話(笑)
杉本の笑顔が素敵で癒されました♡
そして、課長可愛すぎました。
杉本が催眠術を利用して、課長への気持ちを伝える場面もいいですね(´∀`)
優しいよ杉本。
とても素敵なお話で、大好きでした!
同時収録作は闇が深い……
作者のイイモ先生が理解できないような主人公の気持ちを、
私たち読者に丸投げしないで欲しかった(つД`)ノ
共感できないよーー
誰かを犠牲にしても貫きたい気持ちもあると思うのですが、
この作品は主人公の自分勝手な気持ちが子どもの命を奪っており、共感も許すこともできませんでした。
そんなわけで、評価は表題作に対するものであって、
同時収録作は趣味じゃないです。
表題作の「催眠術なんて信じない!!」は、リーマン×リーマンのテンポ良くハッピハッピハッピーな光BL。ちょっとくたびれてるおじさん受けであたふたしているところが可愛らしいです。同時収録の「土の中の繭」は仄暗い人間のじめっとしたところを存分に書いてくださっている作品です。個人的には、私はこちらの作品の方が好きです。メリバな感じでゾクゾクしました。表題作とは真逆の年若い受けなところも魅力的です。イイモ先生のいいところがガツンと発揮されています。意見のわかれる作品ではあると思いますが、光と闇のBLを両方読めるなんてお得ですね!!おまけまんがの控室の話が正直めちゃくちゃツボで大好きなのでした。あのノリ超好き。
同時収録作品の「土中の繭」目当てで購入しました。
先生×生徒2人、ショタ受け、サイコパス、メリバと苦手な人が読んだら即地雷認定の作品ですのでご注意を…!
作者さんも事故回避の為「土中の繭」を表題作にしたかったみたいですが、出版社の都合でアウトだったようです。
表題作の「催眠術なんて信じない!!」がまったく毛色の異なる作品なので、
分けて出版されなかったのが悔やまれるばかりです。
今のご時世ショタ受けだけでもとても厳しいのに、
それに加えサイコパス要素も取り入れ攻めた作品を送り出してくれたイイモさんには感謝です。
男の自分が男を好きであることが汚いと思っている葛西(受)と
ゲイであることを受け入れ堂々と先生にアプローチする宇津井(受)の対比が凄く好きでした。
表題作は、かなりギャグテーストのおじさん受け作品。
忘年会シーズンにぴったりの、酒の席の余興が原因で、ノンケ上司が、うっかり年下の部下に堕とされちゃうお話。
このタイプのかわいい年上が、年下のできすぎイケメン君に迫られて右往左往するお話って好き。
この表題作は、割と誰にでも受け入れられそうな明るく楽しいお話だけど、実はこの本の本当のメインは、次の「土中の繭」の方。
こっちは、なかなかシリアスで、先の読めないお話。
表題作の明るい気分のまま読みだすと、余計にスリリングで、いい意味で裏切られました。
中編2つ。
表題作品は、出来るイケメンワンコ部下と、ちょっと冴えないおじさん課長のカップル。
目が覚めたらベッドで、の出だし。催眠術で一夜を共にした、と思い込んでいる課長。でもなんだか部下にときめいてしまう。催眠術が趣味という同僚のおじさんがなんかいい味。マギー司郎さんがモデルとのこと。明るいお話でした。
もう1つの作品がこの本の本題のような。
ちょっとしたサスペンス作品で、ダークだけど私は読み応えあり面白かった。
生徒思いのいい先生、沢。反発ばかりしている少年と、ちょっと艶かしい美術部の少年。そんな二人が受け。途中まで色々浅読みで、結果は予想してなかったのでいい意味で裏切られた。
こういう作品をもっと描いて欲しいです。