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恋に不器用な2人のオメガバース・ラブ
kimi ga tsugai ni narumade
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
Ωの江夜は、自分の中に湧き上がる「男に抱かれたい」という欲望を抱えている。
そして高校入学の日、αの司に出会い、Ωである江夜の欲望に気づいた彼にそのまま強引に抱かれてしまう。それから関係を続ける二人。
司は遊び人だけど、他の人より自分を優先してくれ、一緒にいる時間も一番長いことに密かに安心する江夜。
二人は同じ大学に入るが、高校までと違い、番でもないΩの存在が司の周囲に煙たがられるように。
引け目を感じる江夜は、同じΩの男の子と過ごす時間が増える。
すると、それに腹を立てた司に無理矢理抱かれ、所有物のように扱われることに深く傷つく。そんな江夜を前に、我に返った司は大学を辞めて姿を消してしまう。
冒頭は、司と離れ離れになって数年経った江夜が、大手企業に勤めているところから始まります。
時折一夜限りの関係を楽しむ江夜は、それでもずっと司を忘れられない日々。
そんなある日、路地裏で男に絡まれぼろぼろになっている司と再会。
輝かしい日々とは程遠い何でも屋をしているという司。あの時言えなかった想いを伝え、長くすれ違っていた二人はもう一度結ばれます。
しかし翌朝目覚めると、メッセージと連絡先だけを残し、再び姿を消す司。
でも今度は前向きな別れ、きっとまた会えると信じる江夜は、その連絡先にメッセージを送り続け、司を待つ。
そして数年後、会社を立ち上げた江夜のもとに、面接にやってくる司。三度目の正直でやっとやっと結ばれる二人です。
高校時代からの15年愛を描く切ない物語なのですが、これだけの長い時間を描くなら、上下巻くらいにして空白の部分も丁寧に描いて欲しかったと思います。
いきなり消えては数年経つという繰り返しがあっさり描かれすぎて、消えた司の江夜への想いや、司を待ち続ける江夜の健気な想いが薄まってしまってちょっと残念でした。
番を持たない江夜の行動もΩとして無防備過ぎるように感じ、オメガバース設定である必要性も薄く、やや適当であるように思えました。作品の雰囲気とカップルは好きです。
絵は綺麗なんですが、アッサリとし過ぎていて拍子抜けしてしまいました。
高校時代のエピソードまでは良かったと思うんです。
大学に入ってからが駆け足だったような気がします。司が消えてから頑張ってたのは分かりますが、お互い学生の頃に何とかならなかったのと残念になりました。
江夜がアルファと勘違いされるくらいに認められてたのに、オメガだったと分かった途端に自主退社って、司がセクハラ部長を内偵してて江夜のピンチに現れたエピソードが全然活かされて無いじゃないですか!
それからまた数年消えるし、なんだかスカスカに感じました。
あれだけ江夜に固執していたんだから、学生時代にオラオラアルファとして周りを蹴散らして行くお話を読みたかったです。中立よりの萌です。
くつむららく先生の作品を読んだのは、今作が初めてでしたが、お話の設定などは良かったです。
ストーリーは前の方が書いて下さっているので、割愛します。
私が一読して1番初めに持った感想は、「顔の向きや表情が同じカットが多くない?」ということでした。
えちの時の顔の角度や表情が、どれも一緒くたに思えてしまって、いい雰囲気の場面もイマイチ臨場感に欠けるように感じました。
あと他の方も書かれていますが、展開が早いですね。
すれ違ってしまったけれど分かり合えたその後に、もう1度離れてしまうのは、ちょっと読者を物語から引き離してしまうかな?
1度理解し合えたあとは、ラブラブな日常なども描いて頂きたかったです。
設定や終わり方は良かったので、すとーりーの展開も含めて萌え×1にしていただきました。
Ωの江夜は、高校の入学式に教室で初めて会った司のαの匂いにあてられて即セックス。
司は誰にでも手を出していたけどなんだかんだで自分を優先してくれることに安心し高揚し離れられなくなる。
大学に進学してからはαの司と一緒にいることで疎まれることが多くなり、壁を感じるようになる。
そんなる日、距離を置きだした江夜に怒った司が”自分が誰の物か教えてやる”と無理やりセックスをしてきて、「所有物」ではなく「対等」で居たかった江夜は事後に泣いて逃げる。
その翌日から司が姿を消して・・・その6年後に再会。
お互い気持ちを伝えあいセックスするも翌日にはまた姿を消す司・・・その数年後、江夜の前にまた現れる司。セックスをしてそのまま番となる。
・・・・・学生時代典型的な「俺様α」だった司の落ちっぷりが凄かった。
そもそもショックで姿を消すなら元から優しくしてればよかったのにね(泣)
江夜は学生時代「所有物になりたくない」と言ったけど、ラストに「お前は俺のもの」って囁くのはちょっとびっくりしたかな。
出会いから番になるまで不器用なふたりが
すれ違って傷付けあって…
長い時間をかけた末に幸せになるまでが描かれていました。
高校・大学時代は司のその魅力に江也だけでなく周りも惹き付けられていて典型的なαという感じでした。
江也も控えめな性格だし司と体の関係はありながらもそれ以上の存在になれないことに悩んでいたりして、そういう部分では典型的なΩだったのかもしれません。
でも彼にも感情はあるので堪らずに本心を司にぶつけたところ、司は居なくなってしまうのです。
そして連絡も取らぬまま月日は流れ…
ここまでは、気持ちの整理が付かないこともあっただろうし離れることがその時は最善だったのだろうと推測しました。
でも大人になって再会した後にも司はすぐ居なくなってしまうんですよね。
もうその時点で何でこんなにややこしいことをしているんだろうかと思ってしまって。
大切な人が何の説明もなく2度も居なくなったら、待つほうはどんな気持ちになるか考えて!と、憤ってしまいました(汗)
最後には無事に番になりやっとふたりの幸せを掴むわけですが、中盤にモヤモヤするところが多かったのであまり入り込めませんでした。