ayaayac
kitto shiawase na ketsumatsu
『きっと、幸せな結末』の番外編。
まえがきによると、当初収録する予定だった描き下ろしをやめて、現在コミックスに収録されている「もっと、幸せな結末」に描き直ししたそうです。
その収録されなかった番外編が同人誌になりました。
●番外編マンガ…8ページ
佑真はすみれと一緒に居たくて、バーにも出入りするし、すみれのことを見つめてる。
でも、すみれは佑真との関係を大切にしたいから、佑真のことが心配で、バーに来ないように言う。
以前、佑真が大学生だと知る客からバラされたくなかったらと脅され、すみれは泥酔させられたことがある。
すみれにとっては佑真が助けに入ってくれて、大事にならずに済んで良かった出来事だけれど…
すみれは自分が我慢すればって遠慮がまだどこかに残っている。
そんなすみれに佑真は、すみれは悪くない、客を許さなくていいと言い聞かせる。
佑真が大切にしてくれるのが伝わって、いまこの幸せをかみしめる。
麻生先生曰く「知的なワンコ」の佑真、今は大学生だけど、もっと大人になったら大きな愛ですみれを包むスパダリになりそうだなって思ってます。
●番外編のネームと下描き
麻生先生がモノローグの表現で悩んでいたこと、結果どう変更されたかが見比べるとわかります。
私は、作家さんの存在をリアルに感じられるから、マンガの製作過程を見るのが大好きで、これは嬉しい収録です!
●「その熱のゆくえ」…23ページ
ママとすみれの出会いから今に続くお話です。
ママはお節介な性分で、傷ついた人がいると放っておけなくて、なんとかしてあげたいと頑張るけれど、ちゃんとしたくても出来ない人間にとっては、ママの心配は重荷でしかなく…
コップを投げつけられ額に傷を負ったママは、もう人に構うのはやめようと決心する。
でも二丁目に制服のまま迷いこんでいたすみれを見かけて、これが最後だと助けた。
それから9年、すみれはママに助けてもらったことを感謝していて、すみれ目当てにやってくる客に思わせぶりな態度をとってでも売上げに貢献したいと思う。
もちろんママはそんなことはしなくていいと言うけれど、すみれは自分の気持ちを佑真に話して理解してもらおうと頑張ってる。
あの時、ママがすみれを助けただけじゃなくて、すみれが佑真に出会って強く変わったこと、それはママにとっても救いだったんだなっていうのがわかるストーリーです。
麻生先生の作品は人間の痛々しさを抉り出しているけれど、救いの灯火みたいなものが見えるところにジーンとします。
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