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誰かの"お兄ちゃん"じゃなくて "名前"を呼んでほしいー。
ore wa nitya
コンプライアンスに関して違反をした時の大バッシングが当たり前になっている昨今の状況を鑑みると、フィクションであるBL作品においても多少の影響があり時代に合わせてお話を作る必要がある、と私は思います。
そういう観点から読むとやはり30代の大人と高校生の恋愛に集中出来ませんでした。
初回強引に素股?(っていうのかな)するのも気になりました。
それと、家族のために自分を犠牲にして一生懸命に生活している希の家庭環境に、どうしても「ヤングケアラー」という言葉が頭から離れなかったです。
きっと発売当時に読んでいたらもっと楽しめたと思います。それくらいお話のリズムと絵は良いです。
自分の年齢的なことが理由なんだと思いますが、大人×未成年でまだ好きじゃないのに先に無理やりっていうパターンは読みたくないのだと思います。
総評価の値、下げてしまって申し訳ないです。
希の純で素直な性格と天然おねだり上手なギャップと、ルックスは怖いけどホントは面倒見のよい優しい店長はキャクターとしては面白かったです。
ずっと気になり続けてようやく読めた1冊。めちゃめちゃよかったです。
自分のアイデンティティを見失いそうになるほどお兄ちゃんを頑張り過ぎてしまった高校生の希くんと他称優しい人の風俗店店長
家でも学校でも名前すら呼んでもらえない、自分が自分のために生きている気がしなくなってしまうって相当辛いし、家族のこと好きなのに好きって思えなくなってしまいそうってめちゃめちゃ怖いなぁと。
そんな時に怖いけど優しさが垣間見えてなおかつ大人で自分を個人として扱ってくれる店長に惚れるの不可避では…
そして大人だし風俗店で働いてるときっと恋愛への純粋な想いとか憧れとかがすり減ってしまっている(個人的解釈)店長にとっても泣き虫で一生懸命で真っ直ぐな希くんは間違いなく可愛く写ったことだろう…
ムチムチ計画から両想いになるまでの希くん、あんまりにも可愛くて萌え苦しみました。このしんどい生活の中で生まれたピュアで可愛い恋に浄化されました…
高評価レビューが多かったので期待して購入。
うーん…ニーチャが家庭環境からとばっちり受けすぎに思えるのと、年齢の割に思考体系が幼過ぎるのとで、いまいちハマりきれませんでした。
親はもうちょっとニーチャの負担を考えるべきでは、と現実的に考えてしまいました。これだけ子沢山でニーチャに丸投げって…これって毒親じゃないか?頑張っているニーチャの健気な感じが全部親のせいなんじゃと思えてあまり好感を持てなかったです。
それと、ニーチャが17歳とは思えない幼児のような考え方で違和感がありました。店長の好みになりたいから食べて太る!って…ピュアっていうのとも違うような…。
店長はかっこいいけど、なんだかなー。まほさんが一番好みのキャラでした。
評価下げてすみません。自分の好みではなかったです。
年上攻めは紳士に限る、というモットーを個人的に持っていたので、風俗店店長か…うーむ、って感じだったのですが、ちょい悪風も悪くなかったです。
っていうか、かなり良かった。
家事育児に大忙しで、自分の時間ナシ。
名前も呼んでもらえず、な高校生の希。
こういう設定の学生さん、漫画で結構見かけるけど実際にはあまり居て欲しくはないな…。
そんな希の前に現れたヒーロー。
店長の好みの身体になりたくて、太ろうとする希が可愛かったです。
描き下ろしの後日談、卒業式の日のお話は年上×年下のテッパンですね!
制服を最後に脱がす人…なんかエロい響きだ。
お母さんが制服見てアラって言った時、けしからんモノが付いちゃってるのかと思って焦りましたw
あとがきが温かい言葉で綴られており、作者さんの人となりが表れているようでした。
何度もトライしてやっと最後まで読みました。
絵がいいですね!主人公も弟妹も店長や店員さんも。
6人兄弟の長男、父は単身赴任で母は働きに出てて。
弟妹の世話、幼稚園のお迎え、お弁当作りに買い物などなど大忙しで放課後も遊びにいけません。
家族からも友達からもお兄ちゃんと呼ばれ、俺の名前は誰も呼んでくれない、俺って一体…。
疲れ果ててますね。高校生にこれは可哀想です。家族計画ちゃんとしてやってよと思います。
そんなところに唯一名前を呼んでくれた風俗店の店長。
最初は、えー?名前呼んでくれただけで?とひっかかり、ここで毎回読むのが止まってしまいました。
しかし読み進めるとなかなかハートフルで。
大人で優しくて頼りがいがあって、ちゃんと自分を名前で呼んでくれる唯一の人。ファーストキスまで奪われて。
店長好みの体型になろうとパンやお菓子を食べて、太るまでは会わないって、片想いが募ってもそんなふうに高校生にもなって考えるかなあ?
店長も最後は主人公にメロメロで。良かったですね。
制服の第2ボタンこっそり持ってるの良かったです。
すごく良い作品でした~!
希がめちゃくちゃ頑張り屋さん。
毎日兄弟たちの面倒みて自分のことは二の次。
文句も言わずにえらすぎます。
でも、張りつめた糸は必ず切れるもの。
「毎日こんなに頑張っているのに。
我慢ばっかりして、名前すら誰も呼んでくれない」
感情を押し殺して安達からの仕打ちに堪えている場面、ちょっと切なかった。
だから、「オナホくん」なんて呼ばれて爆発してくれてほっとしました。
そのあとはふたりの恋愛のお話ですが
希の可愛らしさと安達の大人カッコよさに
キュンキュンしっぱなしでした。
希はみんなのお兄ちゃんだけど
まだまだ高校生ですからね。
パニックにもなるし突拍子もないことを考えついたりする。
危なっかしさもまた愛おしい、みたいな。
そんな希に、知らず知らずに安達もやられちゃったんでしょう。
もっとこの先のふたりも見てみたい気持ちです。
そしてなにより三田先生の絵が好みでした!
読み終えてすごくほっこりしました。
アワード2020締切間近に慌ててノミネート作品を読んでいる私です。評価入れるのが精一杯でレビュー書く時間は全然取れないでいたんだけど、この一冊について、どーしても、無性に書きたくなってしまった。
6人兄妹の長男として、働く母親代わりに弟妹を見ながら家事をこなす希。
家族からも友達からも“ニーチャ”と呼ばれ慕われてはいるけれど、ときには一人の高校生になって「希」と名前を呼ばれたい。
そんな願いを叶えて名前を呼んでくれたのは、近所の風俗店店長だった——。
風俗店バイトと店長とのカップリングということで、エッチな展開に走っちゃうのかな?と思ったら全然そんなことはなくて(バイトも裏方の雑用だしね)、むしろ風俗店が舞台なのにこんなピュアな物語に!?と驚くほどに、優しい優しいお話でした。
希が本っ当ーーに可愛くて、胸キュンが止まらなかったです。
小さな妹が刺繍してくれたがま口を大切に使っていたり、店内の個室から漏れ聞こえるエッチな声に真っ赤になったり、「希」と呼ばれるたびに喜びが隠せなかったり、表情や反応がとにかくピュアでウブで可愛すぎる!
「もう〜!こんな純なDKいていーんすかー!」ってジタバタしたわ…。
そういうコマが出てくるたびに、きゅーんと胸が締め付けられちゃった。
頑張り屋さんだけど、希はまだまだ高校生。
ずっとお兄ちゃんをやってきて、甘えたくても甘えられないままに育ってきた希が、やっと甘えられた存在。
そして、“お兄ちゃんでいること”以外のアイデンティティを与えてくれた存在。
そんな店長との出会いが、もらったものが、喜びが、少しずつ恋になっていく。
「キュン」が高まりすぎて、胸いっぱいになってじんわりと涙が。キュン泣きとかあるんだ。
あー、もっと読みたい。この2人。
『紅椿』に繋がる、繊細な描写と巧みな言葉の使い方。
タイプの違う作品だからわかる、これはやはりセンスなんでしょうね。
BLアワード2020が絶賛投票受付中ですが、私的2019年のニューカマー部門第1位は三田六十さんに決定です♡
本作もセカンドコミックスももう何度読み返したことか。
お気に入り通り越して宝物の域です。
本作はもうねぇ、ピュアなDK・希くんの可愛さに尽きます!
大家族の長男で家事も育児もこなせるしっかり者なんだけど、でも実際はわりと等身大の子供で、それが余計に胸にぎゅっとくるんです。
バイトを始めるキッカケが「名前を呼んでもらえるかも!」だとか、店長好みの見た目になって驚かせたいから理由も言わずにしばらくバイトを休んだりだとか、お菓子でムチムチになろうとしたりだとか、そんな子供じみた発想を「子供だなぁ」と微笑ましく思いつつ、でもこの歳なりに一生懸命考えて行動してるのが解るから愛おしいなぁって感情しか湧いてこない。
とにかく可愛くて可愛くて仕方ないのです。
ストーリーは、やさしくて読み終わった後ほっこりとあたたかい気持ちにさせてもらえる王道系。
「やさしい」は三田六十さんの作風の特徴なのかな。
「紅椿」とまだ2冊しか読んでいないながらも、チリチリとした痛みをやさしさによって包み込んでいくような、そういう類いの「やさしさ」を描かれる作家様だなぁと感じています。
誰にも名前で読んでもらえない男の子が「誰かに名前を呼んでほしい」という気持ちを切実に募らせていく。
このお話の中で描かれているその欲求は「誰かに愛してほしい」だとか「誰かの特別になりたい」だとかと同じで、突き詰めると奥底にあるのは「孤独感」なのですよね。
単なる「さみしい」とかじゃなくて。
三田六十さんの作風の「やさしさ」が包み込んでいるものはこの孤独感なんだろうな。
繰り返して読むほどに宝物になっていくようなお話を描かれる作家様なので、まだ読まれていない方はぜひ。
今月発売のCabで新連載が始まるようで楽しみです。
【電子】ebj版:修正白抜き、カバー下×、裏表紙×
〖DMM電子書籍〗
修正 : 白線
カバー折り返し : なし
カバー下 : なし
帯 : なし
裏表紙 : なし
電子限定特典 : なし
備考 :
ひと言 : 家族の為に頑張るお兄ちゃんが健気で泣けるし、安達さんに名前を呼んでもらえたときの嬉しそうな笑顔が可愛くてたまらない。ガチムチ目指して菓子パンとかお菓子食べてる姿とか愛おしさの塊だった。
〖紙媒体〗
未読
久々に心がギューっとなるBLに出会えました。。。
設定は風俗店店長と男子高生と言うなかなかゲスい設定なのですが(笑)
中身は全然違います!純度100%!!
癖のある絵ですが、優しい雰囲気が物語に合っていましたし、
登場人物のふとした表情にキュンとします。
特に希君の表情の変化には激萌で、希くんの恋する瞳が、もう最高!l
店長のギャップも良かったーーーーカッコイイーーーー。
はぁ、ラブラブな続きが読みたい。。。
店長も希君の為に素面の仕事に転職して希君と仲良く同棲してる番外編とかね。
妄想が泊まらない(笑)
こんなに読み終わるのが悲しかった作品は久しぶりです。
とても可愛くて温かいお話でした。
希こと「ニーチャ」は大家族の長男で、弟妹たちの面倒の他、家事までこなす高校生。
家でも学校でもニーチャと呼ばれ皆んなのお兄ちゃん的存在だが、本当はまた名前で呼ばれてみたくて…
頑張りすぎの希…
もっと周りを頼れたら助けてくれる人はいたと思うんだけど、不器用なんだろうね。
そんな希はある日、食費5万円が入った大切な財布をすられてしまう。
誰にも言えず、以前に知り合った風俗店店長の店を訪れバイトを希望するが、高校生は雇えないと断られてしまう。
代わりに素股を強要され拒否すると、5万円渡され追い払われる。
それでも店長に名前を呼ばれて嬉しくなってしまった希は、5万円分は働かせて欲しいと裏方でバイトすることに…
何もかもが初めての希は、店の声を聞いただけで真っ赤になり、女の子たちに囲まれて半泣きになり、店長にキスされては怒り…とにかくかわいいのオンパレードです。
また、安達店長は顔はもちろんのこと、体型とかさりげない優しさとか、いちいち萌えです。
本当は家のことだって嫌になる時がある希が、唯一自分を晒け出せるのが店長の前だけであり、店長の前でだけは泣き虫になります。
頑張って頑張って我慢して…そんな子が自分の前でだけ弱さをみせたら、そりゃもう好きになっちゃうでしょ!
とにかく、希が健気で健気で涙が出ます。
店長の好みの男はガチムチ系だと知り、お菓子をドカ食いして太ろうとするとか…もぉー、どんだけ可愛いの!
店長ももうメロメロですよ‼︎
従業員のまほの配慮も良かったし、何より彼もとても優しい子だと思いました。
希がみんなのニーチャから、店長だけの「希」になれて本当に良かったです。
これからも、たくさん希を甘やかして欲しい!
台詞から表情から、とにかく萌え転がりましたよ。
絵も可愛くて綺麗で、これがデビュー作だなんて驚愕…
これから一流の作家さんになっていくのでしょうね。
あとがきも素敵だったし、今後も応援しています!
これがデビューコミックスとは驚きました…
発売時から健気受けがカワイイと評判で、紙本を購入しかけて戻したこと数回…
やっと電子発売され一気読み、なぜあの時に買わなかったのかと激しく後悔しています。
受けの可愛さはもちろんですが、それ以上にアラサーゲイ店長の雑な優しさが好みでした。
とにかく雰囲気ある柔軟なラインの作画で、身長差と体格差を生かした描写がすばらしい!
繊細な表情描写に仕草、せつなさやあたたかい気持ちが溢れ出てみえる画力、全てがいいです。
それにしても、こんなに可愛くてエロ萌えする作品って久々の出会いかも…
こういうのをエモーショナルな作画というんでしょうか。
6人弟妹の長男で共働きの両親を助け、家事や弟妹の面倒で一日が終わる高校生のお兄ちゃんニーチャ。
自分のことは二の次で、頼りにされるのが当たり前…
本当は自分も誰かに甘えて、ちゃんと希と名前で呼んで欲しいという気持ちをどこかに抱えている。
ニーチャがとにかく健気なんですが、擦れてないのが更にいい。
だからこそ、家族の為に必死で行動できるんだろうな…そのニーチャが爆発する経緯がせつなかった。
すられた財布の食費5万円を、17歳の高校生が一人で抱え込んで自力で解決しようとする姿…
頼れない環境、相談できない環境、生きるのに必死な大人達がリアルです。
ゲスな店長の素股で手にした5万ですが、実は荒っぽい店長の隠れた配慮になぜか安堵。
それよりも驚いたのが、素股でひどい目にあいながら、
店長に希と呼ばれ、特別な感情を抱いたニーチャが何とかバイトに漕ぎつけたことかも。
店長がゲスでなく、実は男気のあるいい人で本当に良かったです。
頼れて甘えられる大人の店長に、希が惹かれてしまうのは必然の流れで、
店長の前では何かと泣き顔の希が可愛くて仕方がない。
そんな希を店長が放っておける訳もなく、
二人が気持ちを通じ合わせていく経緯が、すごく良かったです…あの感じ大好きです。
店長好みのカラダになるまで会わないと、お菓子やパン食べ放題で肉をつけようとする希ですが、
一ケ月で体重変わらず…なんて羨ましい!!!さすが成長期の男子ですね…。
1ヶ月ぶりに会った二人のやりとり、泣いて抱きついた希が見上げてキス…惚れるわ。
しかも、髪の毛の描写もこだわりを感じる。
従業員まほが気を利かせた個室で、最後まではしないからと迫る店長安達のオス味がエロい。
いつものくたびれたオヤジ感のない、めちゃくちゃ男前のアラサーにみえる!
重たい→実は重たくない。後ろから乗っかられるのこわい、顔みえないのこわい→対面座位に。
○○あたってるのこわい→当ててるからな…このやりとりがたまらない。
この流れで何かと甘えて怖がる希がこれまた可愛くて、もうずっと見ていたいわ。
卒業式終わりに安達の部屋で最後まで…この満たされ感がいいです。
希の弟妹がメチャクチャ可愛いくて、病院での安達と弟妹の賑やかなやりとりにほんわかしました。
幼児や小学生の細かい描写に作品へのこだわりを感じました。
Hシーンに一切局部描写はないんですが、ハグやキスだけで充分エロいなんて希少。
もちろん今後は作家買いです…次回作品を楽しみにしています。
※シーモア:修正不要な描写ですが、エロ萌えがハンパない…おススメです。
可愛い男子高生と年上風俗店店長の表紙です。帯で隠れてたけど、店長の膝の上にのってます。ズボン脱いで。
タイトルの「ニーチャ」って何?と思ったのですが、主人公、希くんの事でした。6人兄妹の長男で、常に一生懸命面倒見てる希くんは名前ではなく、にいちゃん→「ニーチャ」と呼ばれています。
自分の楽しみより、兄妹達の方を何より大切に思う、今時こんな健気な子いるかな、と思いましたが、やっぱり精神的に限界もあるようで。そんな時風俗店店長の安達さんとの出会い、そしてその店で雑用バイトをする事になります。
絵は細いけど、優しいタッチで大好きです。安達さんの風貌も良いですね。30過ぎのおじさん設定ですが、あごひげも筋肉質の体も色っぽく、希くんとの体格差も良いです。
初めは安達さんの印象悪かったです。ゲイでガラの悪い、危ない人な感じでした。でも希くんの弟が病院に運ばれて、待合室で子供慣れしてないのに、兄妹達の面倒を四苦八苦しながら見てくれたり、失くしたお財布を取り戻してくれたりと、希くんと一緒でどんどん印象が変わっていきました。
大好きな場面は病院帰り、送ってくれた安達さんに、希くんが涙を流して本音を言うところです。本当に安達さんにだけは泣き顔を見せる希くんが、可愛いすぎます。その後のキスまでの場面展開がドラマみたいです。
後半で、高校卒業した希くんですが、その後の安達さんとの関係、もっと先が読みたいです。希くんの両親に会ったら?とか、希くんを甘やかしている安達さん、2人のデートとか。
1冊丸々ひたすらキュンキュンさせられて、ひたすら可愛さに昇天しかけた凄い本です!!内容も良くて、でも…暗くはならずキュン萌えさせてくれたのが良かった!!風俗店の店長も良い男で優しい…この2人をもっともっと読んでいたいです!!
デビューコミックスなので、コレから追っ掛け決定です!!
試し読みで気になったので購入。
満足です!初コミックとは思えない!
お話もまとまっていて、絵も綺麗でした。
大家族の長男で面倒見が良いけれど、好きな人の前では泣き虫で甘えん坊、というのは良き王道!なのですが、希には17歳らしい未熟さを感じました。
風俗店を制服で出入りするリスクに考えが及ばない危うさ、好きな人の理想になる為とはいえ長期間バイトを休む身勝手さなどなど。
しっかりもの長男設定は、完璧人間がデフォな気がしていたので、こういった所で人間味がありいいお兄ちゃんすぎない希らしさというのが出ていたと思います。
あとはひたすら希が可愛い。
店長に好きになってもらうべく毎日菓子パンやお菓子を摂取するなんて、単純で健気で純粋培養すぎて悶えます。
夜メロンパンをもぐっとした時の顔なんて!店長に見せてあげたい!!
太りたかったことが店長にバレた時も逃げ出したりごまかしたりせず、素直に抱きつく可愛さ。
さすが店長限定で甘え上手だなぁと萌えます。
店長は希の可愛さにノックアウトされるの早いな!?とは思いましたが、年齢差にウダウダせずエロいことは18歳まで待つと決めてお付き合いをスムーズに開始する寛容さはかっこよかったです。
それとお店スタッフのまほさんめっちゃいい人だから幸せになって欲しいし、有給をたっぷりとって欲しい。
高校生ながらも、小さな弟妹の世話や家事に毎日まいにち頑張っているお兄ちゃん。
家族はもちろん、同級生からまでニーチャと呼ばれていた主人公が、今まで自分の世界にはいなかった大人の男の人に、自分のことを、自分の名前で呼んでくれた事をきっかけにして始まるお話。
子どもの心の中の世界は小さくて、軽率だったりもするし、それでも一生懸命で、
大人の安達からすると、希から自分に向けられた気持ちがどれ程のものかなんて、俄かには認められないだろうけど、それでも、希のことをちゃんと受け止めてくれた。
安達がいい大人で、よかったです。
セルフツッコミとネタバレ激押しポイント
このカバーイラスト、お話の内容には合っているけど、中の絵の方がずっとかわいい。
中扉の絵の方がかわいいのに、ちょっと絵的に損してるかも。
私の激押しポイントは5話の、希が安達の背中に好きなんだって手を伸ばすシーン。
ほんとに安達が悪い大人じゃなくてよかったよ。
共働きの両親に代わって家事や弟妹の面倒を見て毎日頑張ってる希が家族からは「兄ちゃん」と呼ばれ、学校の友人たちからは「ニーチャ(兄ちゃんの意味)」と呼ばれ誰も名前を呼んでくれない日々。
ある日、生活費の入った財布をスられた希が、学生服を着たまま風俗店の店頭の求人張り紙を見ていたせいでお店に迷惑をかけ、店長の安達さんを怒らせ素股を強要させられた際に「なぜ自分ばかりこんな目に合うのか」と泣き出した希が本当に可哀想すぎて切なかったです!!
名前を呼んでもらえたことで安達さんを「特別」に感じてしまう希が可愛かったけど、バイトの際に本名隠すために「スズキさん」って呼ばれることになってショックを受ける希はこれまた可哀想だった…
もぉ可哀想な希と可愛い希がどんどんやってくるので心が忙しかったです♡
初コミックスだそうで、帯が気になり購入しました。
攻がアラサーの風俗店の店長、受の子が高校生という一見アブナイ年の差なのですが、読後はとても純粋で心が洗われたような気持ちにさせてくれる尊すぎるお話でした。
これからは作者さん買いすると思います!
以下感想とネタバレーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高校生なのに、友人と遊びにもいかずに小学生や保育園の妹弟たちの面倒や家事をする主人公のニーチャ。
「俺はお兄ちゃんだから」と自分の気持ちを我慢して、家族に尽くす姿が本当に健気です。
ある日、預かっている家族1ヶ月分の食費をスられてしまい、途方にくれている所に再会したのが、風俗店店長の安達さん。
安達さんにとっては、ニーチャは最初「迷惑をかけられた奴」「邪魔な存在」なのですが、人出が足りないこともあり、裏方のバイトをしてもらうことに。
他のお客さんに見つからないように、ニーチャを抱き上げてカウンターに隠す安達さんがとにかくかっこいいです!!
バイトをはじめた後も安達さんから「信用してない」「もう来なくてもいい」「遊ぶ金欲しさ」と思われているのに、ニーチャは「借りたお金を返したい」「安達さんに名前を呼ばれたい」と健気に思っている所が泣かせます。
弟の一人が病気になった時に、気が動転していたニーチャを助けてくれた安達さん。ニーチャが高校生なのに妹や弟たちの面倒をみて、バイトもして…と大変な日々を理解してくれて、ニーチャが気弱になった時に
そっと肯定してあげる安達さん。
この二人の関係性がとにかく、お互いがお互いのために必要だなと感じてとても尊いのです。
とにかく読んでほしいのが、書きおろしのショートストーリーで、本編を読んだあとに読むと感動がひとしおです。
ずっと制服を着てくるなと言われていたニーチャが最後に制服を見せにいったのが安達さんで、
しかもそれを脱がしたのも安達さんで…!!
本人に気がつかれずに第二ボタンを取っていった安達さん。このページみた瞬間、萌え死ねると思いました。
本当に本当にせつに続編を願っています。
ひょんなことから知り合った風俗店の店長と男子校生の二人の間が恋愛感情を育んでいく様子をとても丁寧に描いたBLです。
不器用でピュアな恋愛が好きな方にオススメの一冊。
~感想とネタバレ~
共働きの両親に代わって5人の弟妹の世話をする男子校生・希君が本作の主人公。
弟妹の世話に追われて友達づきあいも我慢する責任感ある性格ゆえ、みんなから"ニーチャ"と呼ばれて慕われている希君なのですが、心の底ではお兄ちゃんではなく一人の男の子として見て欲しいと思っています。
そんな希君がある時家族の食費が入った財布をスられてしまうところから物語が動きだします。
(お兄ちゃんなのに失敗してしまった希君が雨にうたれながら項垂れるシーンがとってもキュート!)
途方にくれる希君が頼ったのがひょんなことから知り合った風俗店の店長・安達さんなのですが、その安達さんが誰も呼んでくれなかった希君の名前を呼んでくれたことで、希君の中で安達さんが気になる存在になっていくというストーリー。
名前を呼んでくれたことが嬉しくて安達さんが店長をつとめる風俗でアルバイトをすることを決める希君ですが、この後の二人の関係が深まっていく描写がとても丁寧で何度も胸がきゅんとしました。
最初は遊ぶ金欲しさにバイトに来ていたと思っていた安達さんが希君の人となりを知って優しく声をかけるシーン。
弟が倒れたと連絡があり狼狽える希君を「俺が車を回すからしっかりしろ」と安達さんがはげますシーン。
病院で希君の5人の弟妹に囲まれて疲れ果た安達さんが、希君の日常に改めて思いを馳せるシーン。
そして車を出してくれた安達さんに対して自分でも理解しがたい感情を希君が抱いてしまうシーンなどなど。
希君と安達さんが互いを知って一歩一歩距離を縮めていく描写がとても丁寧に描かれています。
作中に登場するほかのキャラクター、黒服のまほ君やお店で働くお姉さんたちも希君と安達さんの進展を見守っているところがあり、全編を通じて優しい萌えに包まれる作品です。
三田先生のインタビューを読むと、作中で広がる風景(商店街に黒服男子が出入りして喋ったり喫煙したり、来店した中高校生に気軽に話しかけては店に戻っていく)は実際に先生がかつて見たものだそうですが、そういうリアリティも作品の中でブレない優しい空気感に繋がっているのかと思ったり。
とにかく世界観に浸れる作品なのでオススメしたいです。
受け愛されが好きな方にはおすすめだな~と思います...!
王道なんですが、萌えポイントが散りばめられていてとても楽しむことができます。
ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
受けの希は”ニーチャ”と呼ばれていて、名前で呼ばれることがない。お兄ちゃんとして頑張っているため甘えるところがなく、そのことがネックになっています。
希の泣き顔が作中、たくさん描かれていまして、その顔がたまらなく可愛いんです...
ほんとに普通の平凡な男の子なんですが、安達に包まれることによって、可愛さがどんどん開花していく感じでした。
攻めの安達はひげ面でけだるげな、外見だけみればイケオジに分類されるかな...と。悪役になりきれないとても優しくて面倒見の良い人物です。
希をほっておけなくて、肯定して包んでいく包容力がたまりません。
安達に出会ってどんどんと可愛くなる希と、振り回されているようで許している安達。
個人的萌えポイントはこの二人の関係性でした。
とにかく、ほっこりして温かくなるBLです。
久しぶりに、やわらかいお話読みました。
作家さん初読み、初コミックスだそうです。
高校生の受け、6人兄弟の長男で
まだ、小さい兄弟の面倒をみるできたお兄ちゃん。
この、「お兄ちゃん」という呼び方がこのお話の肝です。
どこの家庭でも今まで名前で呼びあってた夫婦が子どもが産まれると、なぜか自然と「パパママ」と呼び合うようになりますよね?
子どもも上の子は、名前でなくお兄ちゃんお姉ちゃんてごく自然に呼ぶこと多いと思います。
主人公の高校生希は、おにーちゃんがニーチャになったのか下の子達がそう呼んだのか、家族だけでなく友達からも「ニーチャ」と呼ばれます。
それが嫌ではなくても、あるときひょんなことから関わることになった風俗店の店長に名前で呼ばれ心が満たされていくことを知ります。
希は高校2年の17歳、そして風俗店店長の安達さんは30代。
そんな歳の差カプがお互いの気持ちに気付き
相手を思いやり、大切に二人の恋を育んでいくお話です。
とにかく、受けが可愛い。そして人として素晴らしい!
素直で真っ直ぐで一生懸命に生きて
一生懸命に恋をする希を涙無しでは応援できません。
そして、見た目に反して意外と優しい安達さん。
希をどん底から何度も救い上げてくれます。
とにかく可愛いのは
安達さんの好みはムキムキと知り
一生懸命太ろうと、太るまで安達さんには会わないと決めて頑張る希。
そして、そのことを知って
完全に希に堕ちる安達さんも可愛いです。
また、この2人を黙って応援する
風俗店の人達。
このさりげなさが、最高なんです。
このお話は、希と安達さんが
主役のBLではあるけれど
本人達だけでなく、2人が生きて行くなかで
関わっていくすべての人
家族だったり、学校の友達だったり
職場の仲間や従業員だったりの
温かい愛が詰まってる作品です。
エロエロのBLではないけれど
大好きな気持ちが自然に相手を求める姿が
すごく素敵だと思えました。
最後はちょっとうるっと来ました。
ほっこりしたい方にぜひお薦めしたい作品です。