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女性陵々さん

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萌える暇が無かった…

杉原理生先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
恋愛 2
エロ 1
な感じだと思います。

蒼月さん×天音くんのカプです。

龍力を使い、退魔師として金を稼いでいた天音くん。しかし、退魔師は禁止されていて金銭を受け取ることも違法とされていた。更に天音くんの正体は、命を狙われ隣国の陽華国から逃げてきた皇子だった。ある日、突然現れた異形を龍力を使い退けたが、その場面を月龍国の第二皇子、蒼月さんに見られてしまい…。

まず、300ページ以上もあり読み応え充分なのですが、オリジナリティ溢れる世界観や設定が盛り沢山過ぎて、それを読み解くのにかなり骨が折れました。ファンタジー物に苦手意識はない方ではありますが、流石にちょっと理解力が追い付かなくて、萌えどろこではなかったですね。

下半身がだらしない馬鹿皇子などと噂されていた蒼月さんですが、最初は龍力を使って異形を退けた天音くんを処罰される兵部省や刑部省に連れて行こうとする時の言動は意地悪さがあったけど、蓋を開けてみれば、天音くんを愛人という扱いで一芝居を打って守ってくれたりします。その後も愛人扱いのままだが、夜伽はさせず添い寝ばかりを要求してきます。
脇役キャラ達曰く、蒼月さんは天音くんのことを特別扱いしている、お気に入りと認識されているようですが、好意を抱いているような心理描写はちょっと分かり辛かったですね。

天音くんの方もクーデレっぽい感じもしますが、蒼月さんから装飾品を贈られ、それを身に付けると蒼月さんのものだという証になる。でも肉体関係が無いからそれはおかしい、と言い出したり、蒼月さんから夜伽をさせると言われても「望むところです」や「受けて立ちます」などと返答して、正直情緒が無いなと思い、蒼月さんのことも敬愛していてもそれは本当に恋愛なの?となかなか読み取れなかったですね。

緻密に書き込まれた世界観やファンタジー物が好きな方には、ページ数も多く読み応え充分なので楽しめると思います。蒼月さんと天音くんの絡み描写も一度しかないので、BL小説というよりも中華ロマンのファンタジー小説と思って、読んでみては如何ですか。

Switchのダイナミクスについていけず…

中見トモ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
Dom/Sub 3
しんみり 3
エロ 2
な感じだと思います。

Domの怜王さん× Switchの穂高さんのカプです。

ダイナミクスがSwitchの穂高さんは婚活に励んでいたがなかなか上手くいかず、職場の後輩にマッチングアプリを勧められ、Domの怜王さんと出会うことに。Subとなり怜王さんのコマンドに満たされていくのだが、朝を迎えるとベッドはもぬけの殻で…。

今作は受けの穂高さんがSub寄りのSwitchというDom/Subユニバース作品です。
これは個人的に、今まで読んだDom/Sub作品では脇役にSwitchキャラは居ましたが、メインカプとしての絡みやコマンドプレイを読んだことがなかったので、ちょっとSwitchの立ち位置が分かり辛かったです。

勝手なイメージでSwitchは自身の意思でDomにも Subにもなれるのかなと思っていたので、怜王さんとのコマンドプレイの時にDomからSubに切り替えられたのにちょっと違和感を覚えてしまいました。

あと、元々婚活で運命の相手を探していた穂高さん。「運命の相手」と書いて「パートナー」の読み仮名でしたが、ここでのパートナーはコマンドプレイをする相手とかではないようですが、穂高さんの台詞でパートナーと言ったり運命の相手と言ったりするので、どっち?「運命の相手」ってオメガバ?と混乱気味になってしまいました。あと亡き恋人との約束だからって、ちょっと運命の相手に拘り過ぎ感があったかなと。

Sub寄りの穂高さんですが、Domに切り替わって、SubのタレントをDomから守ってあげている姿は格好良かったですね。あと怜王さんから首輪をプレゼントされた時に会社員ならではの返答をしているのが何だか可愛くてキュンとしました。

今回は私の理解力の低さと勉強不足でなかなか萌えることが出来なかったのですが、メインカプにSwitchキャラが描かれていたり、当て馬もSwitchだったりかなり新鮮な組み合わせが味わえるDom/Sub作品だと思いますので読んでみては如何ですか。

色々と萌えに刺さらなかった

鳥葉ゆうじ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
クール 3
エロ 2
ギャップ 1
な感じだと思います。

夏生くん×深祥くんのカプです。

生まれた時からずっと一緒に居た幼馴染みの夏生くんと深祥くん。2人共顔の良さもあり、彼女が途切れたことがない、順風満帆なキャンパスライフを送っていた。しかしある時の飲み会で、クールな深祥くんが彼女の前では可愛くなる、という噂を聞いた夏生くんは…。

物語りの設定や展開は王道的な感じでしたが、ことごとく萌えや癖には刺さらなかった感じですね。

顔が良くてモテている夏生くんと深祥くんですが、色んな女性と付き合ってきたからか、それぞれデートに飽きたや面倒くさいなど、そもそも何で女性の告白にOKしているのか分からなくてちょっと好感が持ち辛かったですね。

個人的にBL作品に於いての女性の介在があまり好きではないのもありますが、夏生くん達の周りの友達の言動にも苦手意識がありました。個人的に、飲み会で夏生くんを揶揄っている時の発言が、BL作品なので萌える筈の話題なのに、一応友達と認識している者同士への発言だと思うとちょっとデリカシーが無いかな、と思ってしまいましたね。

クール美人な深祥くんですが、クール過ぎて何を考えているのか少し分かり辛かったです。彼女の前では可愛くなるというやつも、夏生くんと付き合い出してからそういった一面があまり描かれていなかったので、個人的には5話の扉絵のような表情を、夏生くんと一緒に過ごす時にでも見せてほしかったですね。

モテ男だけど、クールな深祥くんに振り回される夏生くんのヘタレ具合や絡み中に顔を赤らめて無自覚に煽るようなことを言う深祥くんのほんのりとしたギャップが味わえるので、読んでみては如何ですか。

真っ当なリアクションだけど…

弓月あや先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
コミカル 3
可愛い 3
エロ 1
な感じだと思います。

テオドアさん×充希くんのカプです。

施設で暮らしている、高校生の充希くん。ある日、3歳児のテオドアくんと出会うが、摩訶不思議なことが次々と起こり、最後には異世界に召喚されてしまって…。

3歳児の小さいテオドアくんに夜伽を命じられ、眠る前の絵本の読み聞かせでもやらされるのかと思いきや、寝室に現れたのは大人のテオドアさん。そして勿論夜伽の意味はそういう意味で、と3歳児テオドアくんの幼児語が可愛くて、まさかの大人テオドアさんからは夜伽を迫られる、全体的にコミカルな雰囲気の作品です。

個人的にはコミカルよりも、昼は3歳児テオドアくんとの子育てBLの様なほのぼのさと夜は大人テオドアさんから何度も迫られて濃密な夜を、みたいな昼夜で違う攻めの姿ややり取りのギャップが味わえるのかなと思っていたので、想像と違ったことでちょっと食指が動き辛かったですね。

特に、充希くんの言動やリアクションが一々大きくて…。3歳児のテオドアくんが魔法の様なことをしたり、充希くんの服が消えていきなり裸になったりなど、実際にそんな事と出くわしたら、充希くんの様なリアクションは正しいとは思うのですが、勝手にほんわかほのぼの系と思っていたので、充希くんの大きなリアクションには作品のイメージとして合ってないと思ってしまい、ついていけなかったです。

呪いの所為で、大人テオドアさんは昼の時は3歳児になってしまうが、勿論最後はテオドアさんの呪いは解けます。しかしその展開にはこれで終わりなの?とちょっと拍子抜けしてしまいました。

大きな波乱や物凄い展開はあまりないですが、登場する度に3歳児テオドアくんが可愛くて癒されるので、読んでみては如何ですか。