ayaayac
kaisei 0℃
秋平先生の自己出版。
現在は、kindle、kobo、BOOK☆WALKER、pixivのR18カテゴリーで配信されています。
171ページあるので、ボリュームはコミックス1冊分。
一冊まるごと、小学校の元生徒と元先生の再会ストーリーです。
長谷川は絵を描くのが好きな小学2年生、担任の飯田先生が絵を褒めてくれるのが嬉しかった。
劇の練習をしていたある日、主役がお休みだったので、飯田先生が王子様、長谷川がお姫様の代役をする。
キスはしなかったけれど、「本当の王子様とお姫様はするんだよ」と言った先生はキラキラしていた。
長谷川の優しい初恋の思い出。
そして長谷川は19歳、就職もせず、バイトも長続きしない。
そんな時、電車で先生が痴漢だと騒がれていたので、長谷川は咄嗟に「恋人だ」と証拠のキスまでして先生を助ける!
再会した先生は綺麗で、長谷川はときめくのだけど、初恋だったと言っても先生は流すだけ。
いまのテキトーな長谷川を怒ってもくれないのが寂しい…
飯田は、振った生徒から淫行だと騒がれ(成人男子が小学生女子を受け入れられるわけないだろーが!)、ゲイだってことも知られ、教師を辞めてしまった。
だから長谷川に先生面することはできない…
長谷川はノンケだけど男同士ってことは気にせず、初恋の先生に再会して、先生のことをまた好きになって、恋に浮かれているウキウキ感があります。
飯田は教師を辞める時、恋人だった男にも裏切られていたことを知り、教師って職業に絶望して、恋することも怖くなって、感情を止めて生きているような寂しがあります。
だからまっすぐに想いをぶつけてくる長谷川は、飯田にはまぶしくて、感情を揺さぶられて…
元小学生と元先生、19歳と34歳、いろいろ差がある二人です。
でもテキトーに生きてきた長谷川が、飯田のためにしっかりしようと頑張るところは、年齢差なんて関係無く頼りたくなるし、一緒に歩いていきたいって思うはず!
止まっていた感情が動きだして、二人一緒に未来に向かっていける、心がほっこりジーンとするお話でした。
『快晴0℃』ってタイトルにかかってるだろう作中の言葉が好きです。
「ずっとこうしていよう 同じ温度になったら 寂しくないから」
抱き合っていたら肌の体温が伝わるって物理的な意味と、同じ気持ちでいるって心理的な意味、両方がそろうのはとても幸せなこと。
表紙絵は物語後半、口絵イラスト(モノクロ)は出会いの頃、同じ場所での二人を描いています。
物語を読んだ後だと、大好きな先生を追いかけていた子供が、先生の背を追い越して、対等に並んで立てるようになったんだなってジーンとします。
出会いの頃は満開の桜で明るい背景です。
現在は葉がついてない冬の桜が背景ですが、二人は一緒に居て同じ体温だから、冬の景色でも幸せを感じられます。
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ayaayac
フランクさん
コメントありがとうございます。
秋平先生はTwitterアカウントを一度削除されていましたが、現在は復活して『快晴0℃』のこともつぶやいてらっしゃるのでご覧になってみてください。
お役に立てて光栄です。
フランク
ayaayacさま
突然のコメント失礼いたします。
このレビューをあげてくださって本当にありがとうございます。
秋くらいから秋平しろさん新刊、連載情報を探すもヒットせず、
今は何をされていらっしゃるんだろう……と思っていたところでしたので
まさかの自己出版をされていただなんて知りませんでした。
早速買いました。
役ポを100回押したい気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
フランク