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ryu no oujisama
ある王国のあるお城に住んでいる、竜の王子と家臣の物語。
王子はエクラン、家臣はテンダー。
じわじわときます。
一度目はさらっと読み終えたのですが、少し時間をおいて再度じっくり読み返すと色々な布石があり、じんわり心に刺さります。
涙脆い私は、ほろりとしました。
優しいおとぎ話BLでした。
子供の時の出会いから二人の主従な関係含めて最高です。
春野アヒル先生の描かれるちみっこと竜姿のエクランがとてもとても可愛いです。
萌え転がります。
少し切ない要素もあるのですが、物語全体に流れてる空気が優しく温かく、そして、エクラン王子のすくすく育った風のヘンタイ具合に時々くすっとさせられ、とても愛らしいです。
ぜひ、じんわりじわじわとあとからくるので読み返して堪能して欲しい愛しい物語です♪
竜姿のエクラン王子が「テンダー♪」と呼びかけてる色んなカットがカバー下にあるのですが、これがまた可愛いので、ぜひ忘れず見てください♪
おかしいな・・・一冊まるっと表題のお話なのに
なぜかとびとびのお話を読んでいるようでした。
ファンタジーの世界は多少説明してもらわないと、その世界の定義がわからなくって
迷いがちなのですが。。そんな感じになってしまいました。
先ゆくお姉さまが内容は書いていただけてるので感想をかきますと、
正直萌えそうなポイントで肩透かし食らってる感じです。
設定自体はいいのになんかもったいないなあ・・・。
特に竜と人間の間に産まれた瞳が薬になるっていう
このお話のぐっときそうなポイントがとってももったいなく処理されてしまって・・・
なんだか物足りなさを感じてしまいました・・・
竜と人間の子で、自身の存在が担う宿命を
強い覚悟を持って背負うエクラン王子。
長い竜の尻尾がありますが、それ以外はほぼ人間の姿。
朗らかで、ちょっとエッチでヘンタイじみていて、
でも憎めない。
そんな王子は家臣のテンダーにご執心。
テンダーも幼い頃に王子と交わした約束を守るため
護衛兼世話役として、かまってくんの王子をうまく
かわしながら側にいます。
ふたりの関係は王子が竜として成獣になるための
『脱皮』をきっかけに変化して…
成長した姿は麗しく、竜の姿の王子はカッコいいのに
おちゃめなままで(笑)
王子に翻弄されながらも想いを伝えるテンダーに
きゅんとしました。
お互いがお互いを『守りたい』という気持ちを
持っていて、テンダーの想いごとまるっと包み込む
王子の愛の大きくて深いこと…!
結ばれる時に明かされた内密の会議にはびっくり
でしたが、その後に王子がテンダーにかけた言葉が
よりじんわりと胸に沁みました…。
ほのぼのとした穏やかな世界観ですが、
シリアスな場面もあり、でもそこまで重苦しくないのは
ふたりのやりとりがかわいらしくて微笑ましいからですかね♡
まず、何よりカバー下が可愛すぎました。
最初にめくって「可愛いなー」とは思ったけど、本編読んでからカバー下見たら、もぉ超絶可愛くて可愛くて・・・この壁紙欲しいくらいに(笑)
子供の頃に「守る」と誓った小さな恋が、大人になり大きな愛にまで育ってました!
中盤にも終盤にも胸にキュンとくる所があったんですが、まるで二人の照れ隠しかのように笑いに変えちゃうんですよね。
とても優しい広く大きな「守りたい」と、大切なたった一人への深い「守りたい」を抱えた素敵な王子のお話でした!!
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」が好きだ。とても哀しいけれど、愛おしい、愛の物語。
本作は、「幸福な王子」へのオマージュなのだと思う。
エクラン王子は、竜と人間の間に生まれたという貴重な第三王子というので、
過保護に育てられ、城の外に出ることは無かった。
家臣のテンダーは、いつもふざけ半分に王子に迫られ、ドタバタしている。
という、コミカルな掴み。
しかし、ある日、テンダーは知ってしまう。王子は、過保護に育てられたのでは無く。
幽閉されていたのだということを。
すごーく、設定が雑で、分かりにくかったりするんですけど。
下町で、テンダーが飲んでいると、チンピラ風情が寄ってきて、王子が宝石を隠し持っていると、
隣国の魔女が突き止めたらしい情報。
はい。この後、隣国の魔女と戦争か⁈ と、思いきや、魔女一切出て来ませんから‼︎
そして、その宝石だと思っていたモノとは…。
実は竜の子である王子の美しい瞳。
それは宝石では無く、薬なのだという。
王妃は、流行り病で、国が滅びようとした時の経験から、この薬を得る為に王子を宿したという。
生まれた時から、人柱にする為だけに。大切に大切に育てて来たのだ。
そして、王子も民の為にと、それを受け入れている。
憐憫を感じたテンダーは、「合宿」と言って、2人だけで城内の敷地内で、普通の暮らしを体験させたり、成人したら城外へ出ましょうなどと言うが、よくわからない理由で一人城を出て行く。
連れて逃げる、というのが妥当だと思うのだが…。とにかくテンダーは出て行く。
そしてウッカリ、盗賊どもに捕まる。馬鹿なの⁈
テンダーの危機を感知した王子は、脱皮したばかりの成獣になった竜の姿で救いに来る。
ところが‼︎ 盗賊と格闘して、髪を乱し、息遣いも荒く、ハァハァしているテンダーを見て、
『テンダー、エロス。』と、竜は、鼻血を出して戦闘不能…。え? 馬鹿なの⁈
まぁ、この一件があったおかげで、二人は互いの想いを知り、一線を超えるんですが。
物語はまだまだ。
実は、流行り病の病魔はすぐそこまで迫って来ていて…。
ドーン‼︎‼︎ 一気にラスト、数年後。
描き下ろしにて。私たちは、王子が片目を失っている事に気付かされる。
ええええーーー⁈
一番美しくて、切ないところが、ザックリ端折られているのだ‼︎
けれど、二人は幸せそうで。
王子は、テンダーとの愛の営みを思い出して、竜の姿の際、鼻血を「タリ」と垂れている。
「あれは、我が国の守り神が、エロい思い出に鼻血を吹かれているのです。」
と、民も話していたりする。
ページの合間に「テンダー!」と、叫びながら飛んでいる竜も可愛いくて。
ああこれは、ラブコメなんだなぁ、と思い知らされるんだけど。
作者は、「幸福な王子」を救済してあげたかったのかなぁって。
ちょっと優しい気持ちになったりもするのだ。