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konoko doko no ko kawaii ko
割と好きなんです♡
私は勝手に「人魚姫系」と呼んでいるんですが、神さまに願って人と成る、ケモ耳の物語。
孤独な狐の子は、神さまの祠にいつもお供え物があるのを知って、
それを食べて、何とか生きていた。ある日、勝手に供え物を食べた罰だと言って、
人間の姿に変えられてしまう。供え物をした人間の役に立つ事をしなければ、戻さないと言われ…、
狐の子は、田舎でカフェを一人で営んでいた洸一の元へ現れる。
突然現れた化け狐、化けてるつもりなんだけど、油断するとケモ耳とフサフサの尻尾が 飛び出してしまう。もちろん洸一は、驚いて引くんだけど、懸命に説明する狐を割と早めに受け入れる。
洸一が、割と簡単に絆されてるんですよね。
まぁ、凄く狐の子が可愛いというのもあるんですけど。
物語が進むにつれて。洸一が何となく狐を受け入れられた理由が分かる気がして来ます。
洸一の家庭環境が悪く、親の不仲からネグレクトされ、施設で育った事。
洸一は狐が夕焼けの茜色が好きだと言うので、狐に「アカネ」という名を与えます。
初めて、自分だけの「名前」を貰い、喜ぶ狐。
最初は店のソファで寝ていた洸一でしたが、やはり身体が辛いので、アカネと一緒にベッドで寝ることにします。人の温もりに触れて、温かいと喜ぶアカネ。
洸一にとってもそれは久しぶりの温もり。
アカネは狐なので、店で何の役にも立ちませんが、それでも懸命に働こうと健気に頑張ります。
そんなアカネを可愛いと思って、二人で過ごす日常を楽しみ始めた矢先、施設に残して来た弟が訪れる。
弟に好きな人はいるのかと聞かれた洸一が、ずっと親の不仲を見てきたから、そんな気持ちには一生なれない、などと世捨人発言をするのですが、
それをコッソリ聞いていて、哀しく思ったアカネは、「俺が好きな気持ちを沢山伝えるから。いつか人を信じて受け入れられる様になったら、誰かを好きになることも出来るよ。」と、告げる。
この時、本当は洸一も気付いているんです。もうアカネを好きになっている!
弟は、俺は捨てられたのにアカネは兄の側に居ると嫉妬して怒ります。
怒りのままに家を飛び出した弟は、祠の神さまに願います。
「アイツを消してよ!」
もちろん、勢い任せで言っただけなので。弟は直ぐに後悔しますが、意識を失ったアカネの身体は、どんどん冷たくなって行く。
『もう恋を、温もりを知ってしまった。』と、アカネを想い、冷たくなった狐を愛おしそうに抱いている洸一の姿が切なくて。(この一コマの絵が、とても好きです。)
神さまに、「人の姿に戻したら、狐にはなれないけど、どちらにする?」と聞かれて。
人の姿に、と願う洸一。
「その子は望んで無いかもしれないのに? 人間は身勝手。」と、神さまに呆れられても。
『名前を呼んだら、返事をしてほしい。』
『抱きしめたら、抱きしめ返してほしい。』
それは、洸一のエゴかもしれないけれど、ささやかな望み。愛情。
ちょっと泣いちゃいました。
神さまも、少し切なそうな顔をするんですけど、この意味は後に分かります。
もちろん生き返ったアカネに、ちゃんと想いを伝えてラブラブめでたし!
アカネは、孤独な心の洸一に神さまが遣わした贈りものだったのかなぁ。なんて。
思えてくるんですよね。
おまけの4コマもほのぼのしくて♡
ご飯食べてる時に、アカネの頬にご飯が付いてるので、洸一が自分の頬を指して「ここ、ここ。」と言うと、勘違いしたアカネが身を乗り出して、頬にキスをする。
「こんな時にキスしてほしいとか、珍しいな‼︎」って、可愛すぎる‼︎
元キツネだけに、あざとくやってるワケでは無いので‼︎
その天然の可愛さをもっと見たかったー♡
心癒されるほのぼのストーリーでした♡
近所の祠に気まぐれでお供え物をしだした洸一の元にある日突然狐の少年が現れて、洸一の願いを叶えないと元の姿に戻れないし帰れないと言い出すお話。
お腹空いていたから祠のお供え物食べてたら罰として祠の神様に人間の姿(素っ裸)にされて洸一の営む喫茶店の前に放り投げられる・・・・なんちゅー神様や(笑)
実際終盤に登場した神様はヤサグレてましたね!人間のせいで卑屈になってるって感じかな?
そこが可愛かったんだけど。
少年になった狐(あかね)も、洸一の弟も、神様もみんな可愛かったんだけど、
洸一自身がなんか冷めた感じで「これ、あかねと両想いになるのかな?」となかなか後半まで心配になりましたね。
祠前で神様と話す時に「あ、好きになって…たんだ」って感じでした。
親の影響で他人と深く関わらないようにしていたので自制だったんだ・・・とはなったけど。
描き下ろしのおまけ付き4コマは超可愛かったです!!
癒しの極み。
人間×狐で攻め視点。
神様の力で狐から人間の姿にしてもらった受け。
優しくしてもらう内に攻めのことが大好きになり、それに絆される攻め。
攻めは両親のトラウマから人を信じられなかったのですが、受けの猛アタックの甲斐ありゴールイン。
小型犬のような受けが可愛らしいです。
後半には攻めの弟が登場。
受けのライバル的な存在になったりして一波乱。
その後、神様×弟カプに…。
全体的な感想ですが、ご都合展開と意外性も少なく、ちょっと物足りなさがありました。
西原ケイタ先生はデビュー作から追いかけていますが、私は受け溺愛系だった昔の作風の方が好きかな~。