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さあ、番の契りを交わそうか――
elite omega wa yoru ni oborete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『エリートΩは夜に溺れて side α』→『エリートΩは夜に溺れて side β』に続く三巻目。『 side β』があまりツボらなかったので購入をためらいましたが(いや、ごめんなさい)、でもやっぱりお買い上げ。
今作品は『side Ω』ということで、雪代の想いに照準を当てた展開でした。
柊のお母さんとの確執を知った雪代は、何とか二人の間を取り持とうと奮闘する。
「運命の番」なのだから自分たちは何もしなくても愛し合う運命。
そう雪代のことを思っていた柊でしたが、雪代の優しさに触れ、少しずつ雪代を愛し始めます。「運命の番」の立場に甘んじて、雪代を無理やり抱いたり項を噛むことをしなかった柊ですが、雪代を愛し始めたことで二人の関係は変化しー。
柊は自分の母親に捨てられた過去のトラウマから、「愛」を信じることが出来なかった。愛なんかなくても、「運命」のほうが強いのだと。
雪代が誰を愛しているのかを知ったうえで、それでも高をくくっていた柊なわけですが、けれど、皮肉にも自分が雪代を愛してしまったことで彼の価値観の全てが崩壊してしまった。
一方の藤は、というと。
仕事以外で雪代と関わることをしなくなり、前にもまして仕事に打ち込むように。
雪代を忘れるため…?
と思いきや、彼の想いはそんな半端なものではなかったようです。
βであるがゆえに家族との軋轢がある藤ですが、その藤が、あれだけ避けてきた父親に頭を下げるシーンが。
今巻ではその行為の結末までは見えてきませんが、雪代を想うが故の行動だというのは読み取れて、萌えが滾りました。
雪代の中で、柊を選ぶのか、それとも藤を選ぶのか、という答えは出ています。
出ているのですが、「運命の番」ゆえに身体は柊に反応し、発情してしまう。オメガバース作品ということもあって、エロ度はかなり高いです。が、その中に見え隠れする彼らの愛する人に対する愛情とか、葛藤とか、そういったものに激萌えしました。
帯にもあるように、
理性(ココロ)が勝つのか、それとも本能(カラダ)が勝つのか。
今巻ではまだ完結しません。
続きが気になる~!
という事で、次巻を楽しみに待っていようと思います。
個人的に藤派なのですが、柊にも幸せになってほしいな。
彼の秘書のデルフィなんてどうでしょう。
デルフィの優しさと強さ、そして柊への忠誠心が、非常にまぶしく、そして萌えました。
柊が・・・雪代の優しさに触れどんどん惹かれていってるのが、ドキドキもするけど藤推しの私には困るっっっっ!!(汗)
柊の母親と話しながら柊の優しさや凄さを語る雪代に柊も柊の母親も救われるけど、私の心はザワザワザワ~ってなりましたねー!!!
「藤が好きだよね?藤を見捨てないよね!?」とめっちゃドキドキしました。
しかし、私の心配をよそに
雪代に惹かれたからこそ、雪代の気持ちを尊重しようとする柊に心打たれました!!
自分は好きで好きでたまらないけど、好きだからこそ運命の力で繋がるのを不安に思う柊はたまらなかったです。
あぁ、これでやっと臨んだハッピーエンドが見えてきた~
とか思ったらっっ!!!!
発情期来ちゃうんだからぁぁぁぁ!!!
部屋に二人っきりの柊と雪代・部屋へ急ぐ藤・・・・。
4巻が楽しみすぎて待てないです!!!
サブタイトルに、「side α」「side β」と続いたので、この「side Ω」をもって完結するのだと思っていたのに…。物語はまだまだ続きます。もしかしたら、次が完結編となるのかなぁ。
うーん…。
なので、何となくブリッジ感が出て来た本作としては、モヤっとしてしまう。
この連作をずっと「オメガバース・メロドラマ」として見ていた私としては、悩みどころ。
はっきり言って、このままでは誰も幸せにはなれない。と、見せかけておいて。
「本当の」愛情とやらは、「運命」あるいは「本能」に打ち勝つことが出来るのだ‼︎‼︎
それ見たことか‼︎ という、無理矢理エンドに持ってこうとしているのに違いない‼︎ という、
早くもガッカリ感が漂っていて。
「side α」または「side β」までは、フツーに恋人同士である、雪代と藤、頑張れ!って
見れていたのに。作者の狙い通り、柊の過去編を描くことで、
彼の辛い気持ちと愛情を描く事で、彼を不憫に見せていくのだ。
不憫攻め。
彼の母親であるエリカが、βと愛し合って結婚し、柊を産んで幸せだったのに関わらず、
αと出逢い、家族を捨てたこと。しかし、αとの間に子供が恵まれず、役立たずのΩとして
番いを解消され捨てられたこと。エリカは自責の念にかられ、今も心と身体を苦しめられていること。
この事を知った、心優しい雪代は、エリカの心を慰め、亀裂の入っていた柊と母との間を修復させようとする。そして、自身も愛する藤をΩである自分の運命に巻き込んではいけないと、一旦は身を引くのだ。
結構なヤリチンだった筈の柊は、そんな雪代を本当の意味で愛する様になっていくので、
雪代の事を思えばこそ、「運命」だからといって、番いにしようとは思えなくなり、
雪代の気持ちを何よりも大切にしたいと願うようになる。
…噛んじゃえばいいのに。そうすれば良いのに。
最初、藤を応援したかった気持ちが揺れてしまう。作者の思う壺なんだけど‼︎
柊は噛まない。耐えて、耐えて、耐える。
匂いに煽られて、求められても。
そんな柊に、残酷にも雪代は言う。
「貴方には幸せになって欲しいから。」今でも藤だけを愛している心のままで、
一緒にはなれないと。そして、藤にも、この運命に巻き込みたくは無いので、自分は独りで生きて行くのだと。そんなワケにはいくかーっ‼︎っていう。
で、御都合主義的に、柊の側で影となり支えて来た、秘書・デルフィーに突然フラグが立ちます‼︎
急にスポットが当たります‼︎
彼もまたβであるけれど、ずーっと柊の側で支えて来たから、その苦しみが分かると言い。
苦しみながら、「本能」で引き合っている二人を救う事が出来るのは、藤だけだと言って、
藤を焚き付ける。
ええーっ⁈ 多分、藤と雪代は運命に打ち勝ち、柊にはデルフィーを当てがうから、救済。
皆んな幸せエンドだよーっ♬っていう安易な畳み方をしようとしている気がして。
残念です。最後まで読めるかどうか、自分が心配。
いい意味で裏切って欲しいと切に願っております。