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ハァ…読み終えてため息です。
やっぱめっちゃ面白いです、よしながふみさん。
心がホカホカとあたたかくなりました。
教師と板前、
高校生の先輩と後輩、
二組のカップルが登場するオムニバス短編集です。
大きな事件は起きません。この二組のカップルに起きる、小さな小さなエピソードを綴っていく。
フツーの男女のカップルにでも起きそうな、日常のなかに潜む小さなエピソードや小さな心のすれ違い。よしながふみさんが描くと、それらすべてがキュンキュンするドラマへと変わるのだ。
素晴らしいデス。
メインキャラ四人のうち、一番好きだったのは、女王様受けの鳴海東洋。
やっぱ私、誘い受けとか女王様受けに弱いなァとシミジミ思いましたw
『月とサンダル2』へと続きます。
よしなが先生の作品って、冒頭からその世界観に静かに引き込んでくれて、不思議と登場人物達をひっそり近くで見守っているような気分になります。その引き込まれ方が自然で、心地良いなぁと改めて先生の才能に惚れ惚れしました。個人的には表情の妙や、間の取り方、余白の使い方などがそうさせるのかなと感じています。こちらの作品も、序盤から教師・井田の魅力に惹かれ、小林は当て馬かぁと一旦残念に思いながらも井田の本命である橋爪がどんな人物なのか気になってくる、そういう物語の一連の流れに自然と自分が溶け込んでいくような気持ちになりました。
井田は思ったより幼いところもあり、橋爪の前では特に喜怒哀楽豊かで可愛らしんですよね。橋爪も最初は大人びた余裕のある男かと思ったけれど、読み進めていくと意外と恋愛慣れしてなさそうな雰囲気もあり、結構照れ屋。彼と井田がちょっとした会話ですれ違ってしまうところは、お互いに初々しくて可愛いなと。そして、冒頭で井田に失恋してしまった小林にも、ちゃんと新しい恋がやってくる。単に無鉄砲な少年かと思いきや、案外芯がしっかりしている上に、相手の感情の機微も深く読み取れていて、時折はっとするほど男らしい表情を見せる。キャラクターの様々な一面が鮮やかに描き出されていて、この作品の醍醐味になっていると思います。
1つの高校を舞台にしてリンクした2組のカップルのお話が収録されています。
大人同士のカップルと学生同士のカップルですが、恋愛をするのに年齢は関係ないな~と思いました。
知り合ってからもう8年も経っている大人カップルの方がなんか可愛いんですけど…(笑)。
特にイケメン板前の橋爪の方が不器用でおぼこくて可愛かったです。
もう一方の学生同士のカップルはお話が進むにつれて年下攻め様の男前度が上がってカッコ良かったです。
誰もが経験するような日常の出来事を通して主人公4人と小林の女友達であり東洋の妹の陸子、この5人のそれぞれの恋模様が描かれています。
切なくて、それでいてほのぼのとした温かみのあるお話でした。
ある高校を舞台として、世界史の教師井田と恋人のCP、生徒で井田に恋していた小林と上級生鳴海のCPが描かれています。
井田の恋人は、高校時代からの同級生で今は板前さんの橋爪。二人で一緒に住む事を考えているけど、男二人の住む部屋がなかなか決まらない。兄弟なら…名字が同じなら…二人は養子縁組します。
これは二人の結婚。すぐに転居先が決まります。
小林のクラスメイト、鳴海陸子(なるちゃん)が交通事故に遭い、英語を教えてもらうはずだったのが急遽なるちゃんのお兄さん、鳴海東洋(アダ名ジャイアン)に教わることになる。それが二人の出会い。頭が良くて横暴な東洋とソリの合わない小林だけど、好きになるんですよね。
で、告白もさらっとストレートに。
中3の時、男の同級生に告白されて酷い態度を取ってしまった事に罪悪感を抱いている東洋は、小林に応えていいのかわからない。でも小林はそんな想いをを溶かしてくれる。
橋爪と井田は実はまだ最後までしてない。
小林は『好きだからしたい』。東洋の妹のなるちゃんが傷付くってわかってるけどそれも引き受けて、無理やりではないけれど少々強引に。
小林の言葉に思うところのある井田、やっと自分から誘います。
2組のCPで、橋爪x井田組は一応安定感のあるCP。小林x東洋組は始まったばかりの二人なので、起伏があって読み応えがあります。特に小林。高2なのに肝の座ったヤツだ。