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「お前がっつきすぎ! 」
osananajimi wa ookami deshita
一冊に沢山の読みきり作品がギュッと詰まってます。
加奈先生の作風はどれも可愛くてほっこりしますね。
短編作品なのでストーリー重視派の方は、
物足りないかもしれません。
良くも悪くも告白受ける側が男同士で付き合う
抵抗や葛藤が少ないです。すんなりと受け入れるので
少女漫画気分でサラサラッと読めちゃいます。
表題作の『幼なじみはオオカミでした』は1話、2話と
ラストに描き下ろし番外編が収録されてます。
タイトルの「オオカミ」と表現されている
聡くん(攻)は、同世代からしたらクール系ですが
年上から見れば普通の青臭い高校生です。
聡くんの背伸びしてる弟攻めな感じが愛おしい。
"俺の方がしっかりしてるから弟扱いしないで"って
必死にアピールを頑張る姿が健気で好印象。
大学生のつぐ兄(受)の心の変化を
汲み取るのが難しかったです。
今まで家族同然の弟として見てきた幼なじみに
告白され(個人的にBLの醍醐味である)葛藤が少ない。
男らしいと言えば男らしいが、両想いだったの?
って勘違いするほど聡くんの告白をあっさり
受け止めます。
何はともあれ、聡くんの長年の片想いが成就して
念願のつぐ兄とのおせっせ。よかった。めでたし。
………と思った次の2話で驚きの
まさかの付き合ってない事実を知る。
聡くんに健全なセ●クスを希望したつぐ兄の筈が、
身体だけの関係を築くなんて不健全極まりない。笑
その2話では当て馬役の女の子が登場し、
かくかくしかじかでハッピーエンド。
『兄じゃないし、弟でもない』は
早坂くん×樹くんのお話。
伏線張ったタイトルのセンスが好き。
謎に包まれたままストーリーが
終わったのでいつか続編が読みたいですね。
つぐ兄の友人、甘いフェイスの大学生
早坂くんは掴みどころない謎に包まれた男。
つぐ兄の弟の樹くんは、ダラシない兄とは真逆の
落ち着いていて淡々としてる高校生。
結局、早坂くんはどうして樹くんを
好きになったのか、分からないまま
物語は終わります。
※どうでもいいですが話ですが、早坂くんが樹くんに
「美味しいケーキがあるよ」ではなく
「駅前の喫茶店のケーキが安いんだよ」って
誘い文句がイケてなくてツボでした。笑
さらに『思わせぶりの同級生』高校生×高校生
『半クラッチなふたり』自動車学校の教習生×教官
と2作品収録されてます。
読みきり短編で、出会ってエロまでもっていく
ストーリー構成の大変が伝わりました………。
キャラクターの魅力はとっても伝わり、
愛溢れてるのでこれからも楽しみにしてます。
作者は「年下ハイスペック攻め」にしたかったみたい。
残念ながら、ハイスペぶりは感じられず…。オオカミというほどの強引さも無く。
3歳年下の弟ポジの幼馴染が、弟ポジじゃ嫌だとダダをこね、特別な人のポジションに格上げして貰う。 っていう、割とフツーの恋物語。兄と幼馴染、弟と兄の友達、という近いところでの2カップルのオムニバスとその他短編集。
弟の恋未満の方が可愛い。
弟の相手、早坂はもしかしたら聡の兄(離婚したので、別居している。)かもしれない。という、割とどうでもいいエピソードを急に挟んで終わる。兄恋しい弟と弟恋しい兄の話だったかもしれないのだ。違うかもしれないけど。
同時収録は、同級生のツンデレに翻弄されちゃう「思わせぶりの同級生」
自動車学校の教習生と教官のほのぼのラブ「半クラッチなふたり」
これは、NLあるある風味。BLじゃなくても感がすごい。
あと、エチが皆んな下手そうなので、「少なめ」じゃ無くていっそ無くても良いと思う。
エチは得意な人が描けばいい。エチが無くても成立するBLは沢山あるよ、と言ってあげたい。
黒髪キャラが総じて色っぽいので、ホントは色気のある作品も見てみたいけどねー。
本当は中立レビューを見て、買わない予定だったのですが、何故かカートから消し忘れ購入しました。
かわいい絵でかわいいお話でしたが……、びっくりするポイントがいくつかあり、動揺してしまいました……。
まず表題作のCPですが、エッチしたのでてっきり付き合ったと思い込みました。2話目で付き合ってないことがわかり、返事待ちなのにお尻を明け渡す兄に笑ってしまいました。そういう駆け引きみたいな要素あるんだ?
それはご愛嬌ですが、エッチでならすとかならさないとかないんですね。ならす描写が一切ないように見受けられたので、そんなすぐいれる!?と思ってしまいました。
割とあっさり読めるお話なので、エッチに力いれるくらいはしてほしいです。
2つめの弟と兄の友達のCPですが、そこで終わるの!?と思いました。2話目があると思い込んで他の話に変わってしまい、全然頭に入りませんでした……。えっ?なんで?好きかもしれないエンドで終わると思ってませんでした。打ち切りのような終わりで微妙な気持ちになりました。
ストーリーかエロ、どちらかをもっと重くするか、ギャグ路線に走るか、とにかく、もう少しなんとかしてほしかったです。
新しい作家さんということが魅力なのでしょうが、それだけでは読者は満足しないような気がします。
コメントありがとうございます。
chikakumaco様のレビューを拝見して、買うのはよそうと思ったのですが……やってしまいました……。
そうなんですよね!
ピックアップの魔力ってすごいです……。
せっかくデビューされたのですから、自分なりのスタイルを確立していってもらいたいですね。chikakumaco様のおっしゃる通り、エチは無くても成立しますしね!
こんにちは〜☆
レビューを読んで頂き、ありがとうございます。
あらら。買ってしまいましたか。
分かります!
なんか、ちるちるの作家インタビューなどで、ピックアップされてると、つい買ってしまいますよね。
帯に【性春幼なじみラブ】とあるけど【性春】感は無いかな。
表題作が2話入ってるけど話数表示は無いし、1話目が「告白→エッチ」とハッピーエンドで終わったのに2話目が「告白された」って情報からまた始まったから『え!?あのセックスは私の妄想?』とか一瞬心配になる(笑)2話目のエッチはちゃんと2回目扱いだったので安心しましたけど。
多分、掲載紙が違うからこういう流れになったのかな??わかんないけど。
ストーリー的には年上幼なじみに長年片想いする純情健気高校生とちょっと鈍感な大学生のほんわかラブでホッコリできました!
表題作の弟の話も含めて他に3話収録されているけど、全て短編なのでサラリと読める可愛い恋愛話でした。