アラビアン・ウエディング ~灼鷹王の花嫁~

arabian wedding

アラビアン・ウエディング ~灼鷹王の花嫁~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×218
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
11
得点
145
評価数
40
平均
3.8 / 5
神率
25%
著者
ゆりの菜櫻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
兼守美行 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
アラビアン・プロポーズ~獅子王の花嫁~
発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784065139455

あらすじ

王女は、本当は男――その真実を隠し、デルアン王国に嫁ぐことになった晴希。婚姻の相手は、魅惑の美貌を持つ王子アルディーン。実は親友同士の二人は、国交のため偽装結婚することになったのだ。しかし、豪華な結婚式の後に待っていたのは、熱く激しい初夜だった! その後も毎晩、蕩けるほど甘く淫らに愛される新婚の日々。次第に彼への愛が募っていく晴希だが、自分は妃にふさわしくないと身を引こうとして!?

表題作アラビアン・ウエディング ~灼鷹王の花嫁~

アルディーン、デルアン王国第五王子、24
晴希、王女と性別を偽っているオルジェ王国王子、22

その他の収録作品

  • あとがき
  • ◆電子書籍用SS

レビュー投稿数11

胸アツのオチに萌え転がりました

「アラビアン・プロポーズ~獅子王の花嫁~」のスピンオフになります。
が、今作だけでも問題無く読めます。
ちなみに、既読の方は、シャディール(攻めの義弟)の慧に対するメロメロっぷりが分かるエピソードをお楽しみいただけます。ちょっとだけだけど。

で、こちらですね、とにかく攻めの腹黒執着ぶりを楽しむ作品になります。
お人好しな美人受けが、そんな攻めに騙くらかされるのをニヤニヤ楽しみ、甘過ぎる二人の(偽装)新婚生活に萌え転がり、全てが明らかになるラストでの、胸アツなオチに感動する。
そう、これこそ愛ですよ!!



内容ですが、デルアン王国の第五王子・アルディーン×女と偽っているオルジェ王国の王子・晴希によるアラブ花嫁ものです。

幼い王子の不自然な死が続いた事から、王女と偽って育てられた晴希。
22才になった時、デルアン王国の王子・アルディーンへの輿入れが決まります。
実は親友同士である二人。
国交の為に偽装結婚する事になりますが、何故か初夜に抱かれてしまいー・・・と言うものです。

まずこちら、晴希ですが、母親が日本人のハーフになります。
で、母親の血を強く受け継ぎ、華奢な体型に白い肌。
清廉で実は腕っぷしも強く、正義感も持ち合わせた強気美人受けと言った感じでしょうか。
また、父王にさえ男だと言う事を隠す為に離宮で育てられ、ちょっと箱入りで世間知らずな所もあったりします。

で、そんな晴希が王女と偽って、嫁ぐ相手であるアルディーン。
彼とはですね、お忍びの男姿で出掛けた町で偶然知り合い、互いに身分を隠して友情を築いて来たー。

と、晴希は思ってます。
が、これにはアルディーンによる策略があったりする・・・。
そう、アルディーンですが、実は超執着腹黒攻めなんですよー!!
幼い頃に、オルジェ王国の離宮で出会った晴希に一目で心を奪われ、そこから彼を手に入れるべく、虎視眈々と計画を練ってきたー。
で、今回の縁談も、晴希を手に入れる為の策略の第一歩。
晴希にはですね、しおらしく、晴希の嘘がバレないように縁談を受け入れたんだとか言っちゃてんですけど。

晴希はですね、こう箱入りで人を疑う事を知らないと言うか無防備と言うか。
長年の親友だと思っていた相手なら尚更。
「いや失言だった。お前の嘘を庇うためじゃ無く、国交の為にこの縁談を受け入れたんだ」と真摯な顔を作って言われれば、「嘘だ・・・僕に気を使って・・・」と信じ込んだ上に強い罪悪感を持ってしまう。
ついでに、アルディーンを「なんていいヤツだ」と、恩義まで感じる。

いやもう、完全に騙くらかされてるのが、気の毒ながら萌えるんですよ。
こう、両視点で進む為、晴希から見たアルディーンと、実際の彼との間のかけ離れっぷりが面白くて。

また、アルディーンの執着ぶりは凄まじいものがあるのです。
何が何でも手に入れるみたいな。
まぁそんなワケで、元々偽装夫婦のつもりでしか無かった晴希ですが、言葉巧みに、また用意周到にお膳立てされ、何故か結婚式当日に抱かれてしまう羽目に。
おまけに、「仲の良い夫婦だと思わせないと」とか言いくるめられ、やたらとキスされたりハグされたりとスキンシップ過多な状況に慣れて行くー。
こういう、ちょい天然が入ってる受けが、腹黒な攻めに騙くらかされて、いつの間にか取り込まれて行くと言うシチュエーションが大好きなのです。

と、ここまで腹黒ぶりばかり強調してしまったアルディーンですが、彼は意外と純情だし健気なのが可愛げになってまして。
彼自身は晴希にずっと恋をしてるけど、無理に同じ気持ちを求めようとは思ってないんですよね。
だからこそ、晴希から思いがけず甘い言葉を貰えたりすると、満面の笑みを見せて無邪気に喜んだりする。
こう、かなり強引なんですけど、結局は晴希の気持ちが優先なのです。
強欲なんだか、無欲なんだか、良く分かんない男だなぁ。


この後ですが、共に過ごすうちに、自身の本当の気持ちに気付く晴希ー。
しかし、アルディーンの為には身を引くべきでは・・・と言う、すれ違い展開です。
あと、晴希が実は男ではと疑いを持つ大臣なんかが現れ、危機に陥りと言う流れ。

ここまでですね、ずっと騙くらかされと、何だかちょっと頼りない感じの晴希。
が、ここからが格好いいのです。
男前なのです。
大臣の手の者に襲われれば、意外な肝の座りっぷりや腕っぷしの強さを見せてくれ、アルディーンの真実が分かれば、超男前な対応。
「お前を騙していた」と告白するアルディーンに対して、晴希の告げるセリフが素敵過ぎるんですよ。萌えまくりなんですよ!!
そう、相手を無条件に信じてあげられるー。
これこそ愛だし、晴希の強さなのです。
大きな愛で受け止める、晴希が格好よすぎるんですよ!!
アルディーン、晴希の器が大きくて良かったねぇ・・・!!

あとですね、こちら、エロ濃厚。
最初のエッチから媚薬でお風呂でと激しいのですが、アルディーンはかなりの絶倫なのです。
クタクタの晴希に対して「催淫剤を中和するには一晩中セックスしないと!」みたいな。
「ひ、一晩中!」と気が遠くなってる晴希がちょい気の毒なんですけど。
ついでに、私は乳首攻めが大好きですが、やたらと乳首攻めの描写が多いのも最高でした。

まぁ、そんな感じの、ニヤニヤしてキュンキュンして、最後は感動すると言う素敵過ぎる作品。
もうツボにハマりまくりでした。

12

恐るべしアラブの王子さま攻め、アルディーンの用意周到さ

2018年刊。
今回は『アラビアン・プロポーズ』に登場したデルアン王国第六王子シャディールの異母兄で、第五王子アルディーンの出番となる。
お相手の花嫁、隣国のオルジェ王国の王女(実は男)が”晴希”という日本名なのは、第三王妃である彼の母親が日本人だからという由来からくる。
(ちなみに本名は晴希・ビントサフィル・シャンターナ)

訳有りで王女として育てられた晴希が、父王に真実を告げる間もないままに隣国の王子と結婚する提案に乗っかって…って話がテンポ良く進んでいく。
前作のシャディールもそうだったけれど、今回のアルディーンも同じく、優れた資質を持つアラブの王子さま攻めらしいオレ様ぶりはニヤニヤするばかりで面白かった。
当然ながら晴希のほうも、母親の美貌をそっくり受け継いだ容姿に、周りの者が指定してやっと気づく鈍感力の持ち主といった受けキャラあるあるのお約束でございます(笑)

晴希は自分の嘘の為にアルディーンを巻き込んで申し訳ないって罪悪感を持っているが、彼にとっては『政略結婚、して遣ったり』 だったりして…
長年想い続けていた晴希との結婚にまで漕ぎつけて、蜜月を満喫する為の用意周到さが半端ない。
花嫁の正体を探って失脚を狙う輩に対しては速やかに手を打ち、女性だと偽ったままではまずい互いの父王には先回って真実を伝えてあるといった手際は完璧なのだ。

肝心な晴希のアルディーンへの気持ちも、乳姉弟・サーシャに鈍い!!と言われつつ(笑)、きちんと自覚して心身共々無事に結ばれる訳だが…
二人の仲を見守りつつもアルディーンを知る周囲の者達が、性格悪いとか執念深いとか、王子に対して敬う以上に辛口で容赦がない(笑)

アラブものならではの華やかさを堪能できる一方で、どのキャラも根が明るくて始終軽快なノリで楽しめる一冊だった。

3

安定のアラビアン

ゆりの先生&兼守先生=買い。前作に続き今回も楽しく読めましたので萌2.ゆりの先生安定の、腹黒さんがナイスなお話「本編240P弱+あとがき」です。前作との関連はありますが、これ単独でも全く問題ないです。楽しいー。

幼い王子が成人せずに亡くなっているオルジェ王国。晴希の母(日本人)は子供が王子と分かった時から口止めをし、王女として出産、育てています。病弱という理由で母と二人離宮で暮らしていたのですが、22歳にもなると、そろそろ婚姻をという話が起こるようになり、晴希自身も限界を感じています。そんな中、近隣のデルアン王国から第5王子の嫁にという申し入れがあり、父王もノリノリで断り切れなくなり・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ハサディ(攻めさんの側近、楽しい)、受けの乳姉弟サーシャ(♀、ナイス(爆))、受けさんの母である第三王妃、シャディール(攻めさんの義弟、アラビアン・プロポーズの攻め)、悪党少々といったところ。

**今回好きだったところ

受けさんが深窓の姫君で、周りからも「マジか、ごめんよ、色々教えてなくて」と思われているところが面白かったです。そんな状態の姫様を好きなようにやりたい放題攻めさんが転がしていくお話で、最初っから最後までニマニマです。
攻めさんは、幼い頃から晴希一筋一直線、執着も大概にせーよといいたくなるのですが、1枚ある挿絵、幼い頃の晴希の可愛らしさをみると、まあ致し方ないか・・・という気分。めちゃ可愛いんです。兼守先生の描かれたちびっこってあんまり記憶に残ってないなあ。これが私は初かも。ちまっとした顔がめちゃくちゃ可愛いのでファンの方はお楽しみになさってください。

これから晴希はどんな風に変わっていくのかなー。それが楽しみなんで、ゆりの先生、同人誌でもよいので続き書いてください―♡

2

なんで気がつかないの?

「アラビアン・プロポーズ~獅子王の花嫁~」のスピンオフという事ですが、読んでいなくても楽しむことが出来ました。

王女として偽って生きていた晴希が隣国の王子のアルディーンと結婚するのですが、晴希は偽装結婚だと思ってます。

男だと知っていて晴希を手に入れる為に、アルディーンが画策した結果なんです。
晴希がかなり鈍いです。まわりはアルディーンが溺愛してると分かっているのに、いつかは身を引いてとか要らぬ心配したりしてます。
散々セックスした後に好きだと気がついた鈍チンでした。

余りにも上手くまとまり過ぎたので萌でした。

1

スパダリ王子の鬼執着‼︎に、メロメロにされちゃいます♡

ふぉおお♡ これは凄い‼︎ 超絶イケメンのスパダリ最高峰である王子さまに、これでもか‼︎という、
鬼執着をされて、わけがわからないままにメロメロにされていってしまう、
スーパーあまきゅん♡ハッピーウェディング・ストーリー‼︎
というと、コミックスだと『受け』がフツーの学生だったりする設定が多いかと思います。
シンデレラ・ストーリー的な。
なんと⁈ 花嫁も王子さま⁈ もとい、王女さま。見染められた花嫁たるその愛しい人は、
王女を装った王子だったのです。
晴希は、オルジェ国王の第三王妃の子。生誕当時、王子が生まれると死に至ることが多く、案じた妃は
晴希を王女としてお育てした…22年も⁈というトンデモ設定。しかし、日本人である妃とのハーフである
晴希は、日本人特有の白い肌と母譲りの華奢さと。アラブ独特の身体や顔を覆う装束のおかげで、男子と見破られることなくお育ちになる。むしろ美し過ぎるので美姫だと噂の立つほどに。
国王の後継者争いに巻き込まれ、男子誕生には暗殺がつきもの。それで女児として育てるというのは、
欧米諸国でも聞く話なので、そういうものかと思っていたのですが、22年も⁈ という。今更後に引けなくなっている‼︎(しかも、事件は後にそれほど深刻では無かった事が明かされる。)
年頃になった晴希には縁談が持ち込まれるが、これは15年も前から晴希を見染めたアルディーン王子の
用意周到、虎視眈々な計画だったのです‼︎ どんなけ⁈ 片想いもこう拗らせちゃったら、もはやストーカーの域です。座右の銘は『懲りずに長く攻めれば、必ず隙が生まれる。』⁈
晴希は門限19時の箱入りではあるが、母と暮らす離宮には事情を知って口の硬い使用人達に守られて過ごしていたが、時々街へ出て自由に市井で楽しむ事が許されていた。その時には身分を隠し、男の姿をして。そんな時、偶然にアルディーンと知り合う。友人として親しくなったが、アルディーンの方では常に晴希と出逢う心づもりをして探していたので願ったりかなったり。早々に親友の地位を築いて、後には身分を明かし、王女として縁談を受け入れた方が良いのだと晴希をそそのかす。
晴希としては、男だからと縁談を断れば自国と、アルディーン王子の母国との国交に傷が付く。
これまで、国王や国民を謀っていたのかと責められれば、母である妃が罰せられるだろうと危惧して、王女として結婚を受け入れることとなる。晴希は親友としてアルディーンを愛していたので、一緒に暮らすには心強いが、自分のようなものがいるせいで秘密を抱えさせてしまった事を申し訳なく思っている…。
全部、アルディーンの目論見通りなのに‼︎アルディーンの財力と権力に任せたその徹底したスパダリ っぷり(ストーカーっぷり?)もさることながら、ダダ漏れの色気と「晴希大好き♡」っぷりには笑わせられます。
なぜなら、片想いを拗らせ過ぎちゃってるせいなのか、てんで自信が無い‼︎ 晴希に愛される自信が無いのです。もぅどーでもいいから、とにかく晴希を手に入れたい‼︎ そんな焦りにも似た気持ち。それが読み手側には痛いほど伝わって来るのですが、晴希の方には申し訳ないという気持ちの方が大きくて気づいて貰えない‼︎
それでも!強引かつ甘い言葉で囁いて、夫婦なのだからと結婚式の初夜早々には晴希の躰ごと戴いてしまいます。えええー⁈ 偽装結婚の筈なのにぃ〜⁈ と、何だか分からないうちにメロメロにされちゃう晴希。
王族初夜あるあるで、しっかり媚薬を盛られたと言うのですが…。プールの様に広々としたお風呂で繰り広げられるそのシーンは、とってもエッチです♡
どこで覚えたんだか、その手練れっぷりはさすがスパダリ‼︎

アラブ首長国連邦やその近隣のいくつかの国をイメージして作られたという雰囲気ある世界観。
アラブならではの砂漠の満天の星空。海(湾かな?)から見上げた花火。贅を凝らした結婚式。
などなど。ウットリさせてくれる描写も沢山‼︎ ロマンティック気分を存分に耽溺出来ます!
もちろん想像通り、いよいよ晴希も丸っとアルディーンの愛情を受け入れて自分の愛情と恋にも気づく。皆んながハッピーになる大団円です♡
アルディーンの長きに渡る恋が実って良かったねー‼︎と、きっと祝福したくなると思います!

0

王族同士の婚礼

絵師買い。
兼森先生は、アラビアン風衣装の描写が上手い。

戸籍制度が女子にはない、という設定の仮想の砂漠にある王国。
日本人の第三夫人が生んだ王子は、暗殺から守る為に女子として育てられる。
女子として育てられた実は男子が、姫として他国の王子と婚礼。
その王子は、「プロポーズ」編のシャディールの兄。
シリーズの中で、一番起伏がなだらかな内容。

スピンオフのこれらの物語を書くために
「プロポーズ」編は、重版の際に書き直し修正を入れて、兄弟仲良しに設定が変更されているそう。
初版本と内容が違う「アラビアン・プロポーズ」の本はレアもの。



0

受け様が好き(*´ω`*)

"アラビアンシリーズ"2作目のこちら。
『プロポーズ』を読んでなくても大丈夫ですけど、チラッとメロメロな前作の攻め様が出できててニヤリでした。


受け様は、男なのに訳あって王女として育った晴希。
父王から見合いの話もちらちら出てきて、そろそろ男として第2の人生を歩こうか、と母達と相談していたある日。
見合いを飛び越えて結婚話が舞い込む。
それが攻め様である近隣王国の第5王子、アルディーン。

両視点で進むので、アルディーンが晴希を手に入れる為、用意周到に準備して虎視眈々と狙っていたことがよくわかります。
いや、そんな腹黒執着攻め様、嫌いじゃないよ(≧▽≦)
でも、このお話では、晴希が好きでしたわ~。
いざとなったら潔く誠実で、強くて優しくてちょい天然も入ってて。
初夜の時、2人共催淫剤を盛られた、と聞かされた晴希が「じゃあ君も男とセックスしなきゃいけないのか」には笑いました。
そうくるか~(≧▽≦)
とっても素直で純真な子を騙すように言いくるめやがって、アルディーンめ。
アルディーンの幸せを願い、伴侶としての覚悟を当たり前に告げる晴希、カッコよくて惚れ直しちゃう。

そりゃアルディーンに対して、ついトゲのある言い方をしちゃう、晴希の侍女のサーシャの気持ち、よく分かるわ~。
こんなに素敵なウチの子が、あんな腹黒王子に(҂˘̀^˘́)งてな気持ちにもなりますわね。

0

アラブ王子の執着と溺愛❤︎

アラビア風溺愛×執着ストーリー!

『パブリックスクールの恋』シリーズでゆりの先生を知り、他作品も読みたくなって手に取った、こちら。

実は『アラビアン・プロポーズ~獅子王の花嫁~』のスピンオフ作と知らずに読んでしまったのですが、スピン元未読でも問題なく楽しめました。

(でも多分読んでいた方がより美味しく味わえるような気がするので、これから元の方も読みます( ̄▽ ̄))

知らず知らずのうちに攻めに惚れ込まれ(それはそれはもう溺愛!❤︎)、絡みとられていく受け…たまりませんね。

王子だけが次々と亡くなるという不可解な現象が続いたことから、男であることを隠して22歳まで育てられてきた晴希。

幼い頃、晴希に偶然出会った隣国の王子アルディーンはそんな晴希に一目惚れし、自分のものにせんがため周到に準備をし手を回し、”偽装結婚”という形で彼を手に入れるー

というストーリー。

アルディーンの溺愛と執着っぷりに、もう読んでるそばからニヤニヤが止まりません。

晴希が「ただ守られるだけの受け」ではなく、腕っ節が強く、アルディーンとの結婚後に大臣に嵌められそうになった際も、取り囲んだ男達を一人でバッタバッタと薙ぎ倒していくのが最高でした・:*+.

欲を言えばこちら、二人の幼い頃の初めての出会い、アルディーンが晴希に恋をする場面が割と中盤で出てくるんですが、個人的にはこのエピソードを最初に読みたかったかも…!

アルディーンが半ば一方的に溺愛しているのは伝わってくるんですが、そのきっかけや経緯がよく分からなかったので、出会いのエピソードを読むまではなんとなく世界観に入り込めず…という感じでした。

が!出会いと一目惚れを知ってからは、俄然彼を応援する気持ちになりました…!

特に砂漠で夜の星空を見上げながら、互いの気持ちを確認し、晴希が初めてアルディーンに「愛している」と告げるシーン。

感極まるアルディーンの姿が目に浮かび、良かったねえええ!!と姉のような気持ちに…その場面のイラストも想像を掻き立てるもので、最高of最高✨

受けの晴希が、体を重ねてから「あれ…ドキドキする…もしかしてこれは恋…?」と自覚/覚醒するのはまあお約束の展開だよねと思ったり、

日本人である晴希の母が、一体どういう経緯でアラブ王に嫁ぐことになったのか…など、気になることがちょっと割愛されていて、疑問も湧いてきたりしましたが(お母さん、第三王妃だし)…

深窓の令嬢である受けが実は心も体も強い、とか、溺愛執着攻めのアルディーンの格好良さとか、愛を言葉で確かめ合った後、奥の奥まで突く濃厚セッッとか…
そんな諸々に”くーっ!”とたまらない気持ちになる、そんな作品でした✨

0

う〜ん……

アラビアンシリーズ第二弾、前編は未読でも問題なく読めます。

期待通りの溺愛執着攻めだったんだけど、気になる要素があったので心の底から萌えきることができず、萌です。

国交のために偽装結婚することになった攻めと受け。
受けは、攻めに対して罪悪感を抱いているんですね。
「攻めは国のために男の自分なんかと結婚してくれた……本当は女性と結婚するべきなのに‥‥」みたいなことを。

もちろん攻めにとっての結婚は後悔どころか、万々歳な展開なんですよ。
攻めは、受けを手に入れるべく長きに渡って策をめぐらしていた男なので、結婚こそが攻めの狙い。

両片思いなのに、攻めの真意に気づけず罪悪感にさいなまれ続けている受けの姿がかわいそーだなぁ……と思ってしまって。
まぁ受けもかなり鈍いんだけど、攻めには態度だけではなく、言葉で早いうちにはっきりと示して欲しかったなぁと。

で、何故言えなかったかというと、「自信がなかった」とまさかのヘタレ節をかます。
ヘタレ攻めは大好きなんだけど、こういうヘタレは好きではないんですよねぇ……。
「言えない」事情があって擦れ違うのなら切ない〜!と萌えられるんだけど。

ゆりのさんは他作品でもたまにあるんだけど、受けのことを溺愛執着してるにも関わらず、攻めが好きな気持ちをずーっと伝えないせいで健気な受けが傷つく、それをヘタレ攻めと称してるのがあって、なんか違う……と思う時があって、この作品もそれでした。

1

うーん

このシリーズはまだ全部読んでないのですが、みんなすれ違う設定なのかな?

女々しい攻めと深窓の令嬢鈍い受け。

なぜそこまでアルディーンは晴希を騙そうとするの?愛してるから結婚したいのに、君のためにはこうするしかないんだ!と言いくるめて、罪悪感を持たせて。

実は勝手にすべてを解決していたアルディーン。それを知らない晴希はいつまでも悩んで苦しんで。そして侍女に相談してやっとアルディーンが自分をずっと愛していて、そのためにこの計画を仕組み、自分も彼を愛しており素直に告げればよいと気がつく。

あんなに抱かれたのに?イチャイチャしてるのに?なぜ気が付かないの?
鈍い受けがすれ違うのがテーマなの?
なんか勝手に解決されたり、異常に悲壮感を感じたり、君ら話し合いなよと思いました。

そういえば一作目で攻めのシャディールが他の兄弟王子はみんなクソって言ってませんでしたっけ?

0

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