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aisaresugite kanawanai
表紙の2人が表題作なんですが、実はメインはこのカップルでは無くて、『神は俺を救わない』の中編が本編だったりします。こちらに出て来たスピンオフ的なカップルが表題作になったみたいな。最近この傾向ありますよね。どちらも疫病神繋がり。ここに出て来る疫病神というのは、ちょっと淫魔みたいな感じ。人の精気を養分にして生きるとか言って、キスやそれ以上の事をする。疫病神の言い分としては、幸せを奪っているようなのだが、いやはや。エッチだから‼︎それ。
で、短編の『愛されすぎて敵わない!』
神社の跡取り、遼平は神に仕える家系ならでは。とてもチカラが強い。疫病神である累が精気を吸い取ろうとしても、絶倫ゆえ、いつ何時でもスタンバイOKな遼平に、逆にヘトヘトになるまで、ヤラレてしまう。ちょっと呪っても小石が軽く当たる程しか障りが無い。強靭な運の強さなのだ。
あまつさえ、疫病神の累に「好きだぞ。」と言って憚らない。高校生なのに、末恐ろしいスパダリ力なのだ。疫病神ですら幸せにしてしまう、彼の包容力の物語をもっと読んでみたかったな。
中編の『神は俺を救わない』
遼平の通う高校の同級生、地味で真面目な志貴は、いわゆる不幸体質。しょっ中何かに躓いたり、転んだり、ぶつかられたり。小さな怪我をいつもしている。そんな志貴に取り憑いたのは雨月。
友達もロクに出来ない志貴は、初めて出来た友達だと懐いて喜んでしまう。
雨月は、精気を吸ってやろうとして、志貴の運の弱さから来る、その精気の不味さに驚き、こんな奴に取り憑いてしまったものの、こんなに不味くてはやってられないとばかりに、志貴の世話を焼く羽目になる。疫病神なのに⁈ オカン⁈ オカン気質なの⁈
雨月には昔愛した神職の人がいて。自分のせいで死なせてしまったというトラウマがある。
心優しい疫病神なのだ。なので、志貴を放ってはおけない。けれど、自分の様な疫病神がいつまでも取り憑いていては、志貴の為にならないと、離れて行こうとする…。
表題作と同様に、人と恋する事で、幸せになっちゃう厄病神のラブストーリーです。
恋って強い‼︎ そして幸せ♡ 『神は俺を救わない』そう、恋が2人を救うのです♡
累が、雨月と志貴の前世を垣間見るのですが、とても優しい気持ちになれます♡
描き下ろしはそれぞれのカップルのその後。
雨月は志貴を大事にし過ぎて、手を出せない。(遼平と逆ですね。)そんな紳士な雨月に焦れて、誘ってしまう志貴。
一方で、スパダリ力半端無い遼平は、神社の跡取りなのに⁈ 厄病神の累を嫁にすると言い出し。両親も大喜び。とんでもない事だと慌てふためく累。
それぞれハッピーです♡
表題作+1作品収録で
どちらも疫病神と高校生とのお話。
遼平と累カップル(?)のほうは
遼平が神社の家の息子ということで、遼平の力が強く累が押され気味。
一方の雨月と志貴カップルは、志貴のひどい不幸体質のせいで志貴自身の幸せ度が低く
摂取してもマズくて敵わん!という理由で
雨月によって志貴が少し幸せになるようなお話でした。
この作品の疫病神は人間の幸せを養分としていて、それを粘膜摂取することで空腹を満たし
尚且取り憑いた人間を不幸にするという…
文字面だと結構恐いですがそんなことはなく、わりとほのぼのさらりとしたお話でした。
「神は俺を救わない」のほうが長いですし、時系列的にも先なような?
何故「愛されすぎて〜」のほうが表題作になったのか謎でした。
全167ページの短めな本。表題作の方が短いです。
①累編
疫病神が神社の息子に愛されてたまらない!というお話。食事のためにキスが必要なのですが、秒で【キス▶︎粘膜接触▶︎セックス】に行きつくDK、、好きです♡
②雨月編
こちらは攻が疫病神。累編とはだいぶ異なった関係性で、捕食対象であるDKは元々不幸体質で友だちのいない可哀想な子。
幸せでないと粘膜(キス)が不味い、という設定が溺愛フラグしかしなくてイイ。肝心の(!)えちえちなシーンがスキップされていたのが悲しかったです_(:3 」∠)_