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hana no akuta
BL界でヤクザときたら、大体ドエロいと決まってますよね。たぶんあの有名作品の影響。こちらのカジロさんも、その美しい容姿を活かしてうまく立ち回っていらっしゃる
ヤクザものって、BL作品の中では登場人物が多めなので、ドエロいのにエロに集中できないという現象が起きがち。「あれ、今死んだ人どんな繋がりだっけ?」が頻発するし、「この人警察?敵?味方?」みたいなのもよく起こる。リアルな世界ではどうか知りませんが、物語の中だと警察とズブズブなのが多くてゴチャゴチャ、、
みんな幸せハピエン至上主義なので、手放しに裏社会もの大好き!万歳!とはなりませんが、定期的に欲しくなるおもーいエロです。ただ、ツバキくんの目が死んでるのが好みでないので萌2
『ヤクザ様のおもちゃ』をずいぶん前に読みました。
地雷に対する耐性がなかった頃なので、今見るとずいぶん酷いレビューを残していて心苦しい。
その中で気になっていたのが、黒瀬に異常な執着を見せていた加白の存在。
その加白が潜入捜査官だと知りながら、側に置いた椿木との「異常者」という共通点。
その部分を深く掘り下げたのが、こちらの作品です。
『ヤクザ様のおもちゃ』に収録されている【花の芥】の方に椿木の異常性と、前組長と警視正が何を目論んでいたかが描かれているので、そちらを読んでから読むことをおすすめします。
相手をどこまでも痛めつけたい嗜虐衝動。
悪人を相手にすることで、その衝動に「正義感が強い」という評価がついた。
その評価に違和感を抱いていた椿木の本質を見透かして、認めてくれたのが、加白だった。
というわけで新組長になった加白の組で、椿木は若頭に。
冷酷で無慈悲な加白にどこか自分と違うものを感じた椿木が、加白の過去を探っていくのがメインイベントでした。
加白の過去、酷かったです。
893の愛人と下っ端組員の間に生まれて、いろいろあって組長に引き取られるも、つけられた名前は非情にも、愛人だった母の名前。
無理矢理犯されたときよりも、その事実を知らされた瞬間に加白の心が完全に死んだように思いました。
友情でも愛情でも「情」はひととひとをつなぐ大事な感情ですが、加白は先天的に「情」が欠落している異常者ではなくて、ただ単純にそれを知ることなく育てられただけなんですよね。
だから先天的に嗜虐傾向にある椿木とは違うわけで。
椿木の方も、前作でも出てきたこの言葉が、今回も出てきました。
「悪人が許せないんじゃない 悪人だから許せるんだ」
相手を許すという意味ではないんですね、この言葉。
相手が「悪人だから」、衝動のままに暴力を振るう『自分』を「許せる」。
文字通りに受け取ると意味が分からないけど、何を許せるかに気付いたときに、より椿木の異常性を強く感じました。
そんな椿木と自分が違うことを、過去を暴かれたらバレてしまう。
知る必要はない、知られたくない、でも知ってほしい気持ちもある。
加白の気持ちははっきりとした言葉では描かれていませんが、行動で伝わってきます。
「同類ではない」と分かった上で、椿木が加白に伝える言葉が胸に残っています。
同類ではないけれど、「理解者」だと。
理解してくれる人は他にもいる、と言う加白に対して、「でも俺が出会ったのはあんただけだ」と答える。
このシーン、頭の先から爪先まで痺れました。
常々、わたしが個人的に考えていたことがありまして。
世の人々は常に「もっと自分に合う人がいるかもしれない」という期待を捨てきれずに出会いを求めていくけれど、限られた人生の中で出会える人の数は知れてますよね。
出会えた人の中からしか相手を選べないと考えると、もし出会えていない人の中にそれこそオメガバースの「運命の番」のような相手がいるとしたら、「最高の相手」に出会える人は地球上にどれだけいるのだろう、と。
人生はアイロニーに満ちているなと思っていたのですが、椿木の言葉に冷水をかけられた気分になりました。
自分をもっと理解してくれるひとが加白以外にいるかもしれない。
でも現状、出会ったのは加白だけで、加白が理解してくれるなら、「より良い」理解者になんて出会えなくてもいい。
そうか…。これが「愛」なんだな、と。
このシーン、たくさんの方に見ていただきたい。
そしてこの感動を分かち合いたい。
そんな気持ちでいっぱいになりました。
ものすご長くなってしまいましたが、良かったです。
ちるちるさん、前は1200字を超えた辺りで文字数制限がかかって、確認ボタンを押すと全消しでしたが、制限なくなったのでしょうか。
893に抵抗がない、他の人としている場面を見ても大丈夫という方で未読の方はぜひとも読んでみてください。
極悪BLアンソロジーのキャラからの、ヤクザ様のおもちゃからの、で今作(間違っていたらすみません)
エロのシチュエーションとしては性癖ど真ん中をでした。メインの受けがメインの攻め以外に挿れられる描写もあります。首閉め、受けが内蔵に傷を負ってからのそういうシーン。
ありがたいなと手を合わせています。
ストーリー的には疑問点もありますが、違和感なく読めます。
また、ヤクザ様のおもちゃ2巻でも彼らが出てきますので、お好きな方は是非。
今作に出てくるカップリングの同人誌も購入させて頂きましたが、最高かな?と思いました。
商業単行本と交互に読むと、単作で読むより味が出ると思います。
こういう誘い受け美人さん大好き!
ヤクザものはこういうのがいいです!
部下(潜入捜査の刑事)の相手を痛めつける趣味嗜好にも萌える
手袋無くすくだり、エロじゃないのにキュンとしました。
ココ最近呼んだ中で1番のヒットです
『悪徳BL』掲載のアンソロ続編です。
前作の短編は読んでおいた方がいいと思います。
ヤクザの組長まで成り上がった美しい男・加白と、
潜入捜査中の警察官・椿木が主人公です。
二人はともにサディストですが、
異常な家庭環境で育った加白と普通の家の椿木……
2人は生い立ちが異なります。
それでいて理解者であり、互いに依存している部分を感じます。
加白がとにかく人に対する情けのようなものを感じさせない、
残虐的な男として描かれています。
その上、ビッチで上層部のヤクザたちと寝ています。
しかし、それでいてとても魅力的だから不思議なのです。
椿木と加白は言葉にこそしませんが、
唯一無二な存在でそこに愛を感じます。
加白が椿木というパートナーを得て変わっていくのではなく、
最後まで容赦ないまま終わるところがこの作品らしさです。
ただ、セックスの相手を椿木だけにしたところは大変萌えました!
そもそも個人的にヤクザものは好きなので、買って見ました。私はこれで桐式先生の作品を買うようになったのですが、これだけはなんだか他のと種類が違うようです(他の作品も好きです)。
まず加白さんが美人で大好きです笑
美人で真っ黒って雰囲気にミステリアスのようなものを感じてとても好きです笑 ただそういう人って過去が複雑だったりで暗いところが多かったですね。その中で加白が何を感じ、考え、ちゃんと自分で選んだ人生であるってとこは強さを感じて、人間的にも好きになりました。
椿木は正直よくわからない人だったなと思いました。社会の中で、型にはまったように生きようとしてて、でも大きい破壊衝動を持っている。サイコパスなのは分かったのですが、わりと人間らしい人だったので、難しい人でした。
加白と椿木はこれからも一緒に生きるだろうな、とは思いましたが、この先に2人がどうやって生きるかっていうのは想像出来なかったです笑 きっとニヤニヤと悪いことを考えてるのかなとかは思いますが笑笑
ちなみにここまで人が(モブが)出来ては死んでを繰り返すのは初めて読みました笑
こんなに人が死ぬBLってあるんですね笑笑
※注:本作を読む前に、アンソロ『極悪BL』か、作者既刊『ヤクザ様のおもちゃ』を読んでおく必要があります。
『極悪BL』に載ったお話もこちらに収録されるものと思い込んでいたのですが、あのお話は既に『ヤクザ様のおもちゃ』に収録済みだったのですね。
こちらに収録されているのは、その後『Charles Mag』で連載された分のみです。
刑事の〔椿木〕とヤクザの〔加白〕。
椿木が刑事という正義の仮面の下に隠していた凶暴性を、加白が見抜いて始まった2人のお話。
こちらのコミックスは、真っ白な見た目そのままに冷酷で血を感じさせない、どこかガラス細工のような印象の加白を紐解いていくお話になっていました。
共感し合える悪人同士を描いているかに見えて、この2人は【同じじゃない】ってところに行き着くのが面白かったです。
真の異常者は椿木な訳だけど、椿木は異常である自分が普通で、自分を自分のままに受け入れてくれる理解者が欲しかった。
対して、加白は狂って生きることでロクでもない自分の人生を肯定したかった。
「まともな環境で育っていたら違う自分がいたんだろうか」そんなたらればを夢想するくらいには、加白はまともなんです。
まともだから本当に狂っている椿木が羨ましくて眩しかった。
加白が椿木に抱いていたのは一種の憧れのような感情なのかな。
それでも彼等はお互いの存在によって救われていく。
悪人達を悪人のままで救済するストーリーを描き切ってらっしゃるところがお見事でした!
悪人を描くことを遠慮せず描き切られているのが好印象のストーリーだったなと思います。
椿木が善人の顔して刑事を続けるくらいなら、悪人として裏社会で生きてってくれる方がまぁなんでしょう、世の為かな?
加白は善い事をしたんじゃないでしょうか^^;
椿木の凶暴性を加白がセックスで受け止めているところは不覚にも萌えまくりました。
首絞めや舌噛みなどアブノーマルなセックスをしているので、死なないように気を付けてほしいですね。
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『花の芥』は『ヤクザ様のおもちゃ』続編です……
この作品 単体でも読むことが出来るとは思いますが、物語をきちんと理解する為には 絶対に前作を読んでから読むべきだと感じました……
物語の異常性は好きでした。
しかし、加白さんという人物像や、椿木の加虐性の理由を捉えることが出来ぬまま、物語は幕を閉じてしまい……
自分の性癖 大好きなヤクザものであるということもあり、モヤモヤの残る結果となってしまったことが(自業自得、としか言いようがありませんが)非常に残念です。
商業BLに限らず、何でもよく調べてから手に取ることが大切だと思い知らされました……
『ヤクザ様のおもちゃ』を読み終えた後 また読み返したいと思います。
「花の芥」は、お題アンソロ『極悪BL』が初登場でした。
冷酷で美しい加白だけが、椿木の凶暴性を理解し、異常な二人はヤクザの世界でのし上がっていく…
私は、加白にどうしようもなく魅せられています。
その後、『ヤクザ様のおもちゃ』に登場した加白は、嫉妬由来で復讐するつっまんない脇キャラに成り下がり…(正直、記憶から抹消したい)
続編の加白がどう描かれるのか?楽しみな反面、不安もありました。
椿木はヤクザに潜入している捜査官で、暴れたい衝動が抑えられない凶暴な男です。
悪人が許せないからではなく、悪人にだったら暴れても許されるから警官になった。
椿木の理解者である加白は、椿木に暴れる場を供給しなければいけないのに、あえて椿木を危険から遠ざけ、椿木の焦燥を煽る。
たいした理由はなく、ただそれを見るのが楽しいから。
そして加白は椿木の凶暴性を身体で受け止める。
椿木は、加白の身体に狂気をぶつけ、首を締めて加白の命を自由にできる快感を得て、やっと落ち着きを見せる。
椿木は、加白の手のうちで弄ばれているのを知りながら
「抱かせてやってるのはお前だけだ」と言われると嬉しそうに笑う。
彼らの狂気を理解する必要はない、
ただ彼らの狂気を愛でるのが『花の芥』の楽しみ方だと、私は思っています。
子供のために金を奪った男を、なんの戸惑いもなく殺せるのが加白って男です。
でも過去を嘲笑われた時だけは、熱い怒りを見せる。
それが気になって椿木が加白の過去を調べ出すと…
加白は忌々しい過去なんて知られたくない、でも普通の家庭で育ったにも関わらず真の異常者になった椿木に、不幸な生い立ちからまがい物の異常者になった自分がどう映るのかを知りたくもある。
椿木はどんな環境で育っても異常者になったはず。
でも加白は違う、もし普通の家庭で育っていたら違ったかもしれない、そんな未練を打ち消せない加白にとって、真の異常者である椿木の闇は眩しく見える。
親に愛されず、拾われたヤクザに利用された加白の生い立ちは不幸です。
でも不幸の中で、生きる術、戦う武器を見つけて生きようとする加白はやっぱり美しいと思う。
加白と椿木の間にあるものは恋愛感情ではありません。
ただの ”理解” 、いや椿木が最も求めているのが ”理解” であり、加白には ”理解” が救いになる気がします。
加白は、椿木という理解者を得て、より強く、より美しくなっていくんだと思えます。
私は加白の弱いところなんて見たくなかった。
ただ冷酷で美しくあって欲しいと思っていました。
でも加白の弱さを知っても、やっぱり加白は美しいと思えたから、私は続編を読んで良かったと思っています。
桐式先生がTwitterで
【「悪いやつに改心させず悪いまま、カプの場合は相乗効果でより悪く精神」を大事にしたかった】と呟いていました。
あぁ、私が『花の芥』に魅せられているもう一つのポイントはそこだ!
甘イチャなBLセオリーに落としこまずに、”悪” を描く。加白と椿木は出会ったことで、”異常” の相乗効果がうまれる。
善悪を説かず、ただ ”悪” を ”悪” として描ききっているから、私は『花の芥』に引き寄せられるんだ。