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anohito no otouto ni koi wo suru
「萌2」か「萌」かで悩んだのですが、「萌2!」と言い切れない理由に行き着いた結果、「萌」に落ち着きました。
数年前に亡くなった年上の恋人。
彼への想いが消えないように、好きだった気持ちを確認し続ける湊。
そんな彼が偶然出会ったのは、恋人と同じ声と瞳の色をした下級生で…。
タイトルそのままです。
亡くなった恋人の弟と恋をします。
心を通わせた相手がいなくなるのは、ものすごく悲しいこと。
ここが前提になっているので、どう転んでも切ないんです。
しかも亡くなった原因を自分が作ったと思っているだけに、湊自身、自分に残っている感情があの当時のままの「好き」なのか、罪悪感から来る「忘れてはいけない」という思いなのか、曖昧な状態です。
その辺りの描写が結構弱めなので、深読み力を総動員して、最も切ないパターンで読み進めていく感じです。
深読みが成功すると、弟と分かってからの湊の絡み方の不自然さや、真紘(弟)が最初に言っていた答えが出ていないことなんかも、目を瞑れてしまいます。
この「目を瞑れてしまう」効果が、読み終わった瞬間に切れて、いろいろ粗が見えてくるんだなあ。
具体的な年齢が出てこないことから、智紘と湊の年齢差も分からないし、どれくらい付き合っていたのかも分からない。
真紘の方も、年が離れていて優秀だった兄に対して特に何の感情も持っていないのが、うーむ?という感じだし、2人を繋ぐはずの「兄」の存在が宙ぶらりんというか、中途半端というか。
真紘自身が湊の外見以外のどこに惚れたのかもいまいちよく分からないし、湊もかつての恋人と似ている部分に心を揺り動かされている描写は多いけれど、真紘自身にどう惹かれたのかはちょっと説明不足。
そういう部分を深読みで補填しながら読んでしまうと、すごく萌える。
でも読み終わると、「あれ?」ってなる。
そんな作品でした。
表紙はとっても美しいのですが、本編の作画もちょっと残念。
もう少し順次立てて心理描写をしてくれたら、すごく萌える設定なのになあ。
初読みの作家さまですが、あらすじと綺麗な表紙につられて購入しました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はDKの湊。
彼はもともと人と関わるのが苦手な青年ですが、2年前に恋人の知紘を事故で亡くして以来、さらに人と関わらないようにひっそりと生きている。そんな彼は、ある日、知紘と同じ名字で、同じ瞳を持つ真紘という後輩に学校で出会うが―。
というお話。
最愛の恋人だった知紘を亡くし殻に閉じこもるようになってしまった湊が、知紘とよく似た面差しを持つ真紘と出会い、そして立ち直っていく。
バッサリ言ってしまうと「よくある話」で、それ以上でもそれ以下でもない、というのが読後の感想です。
亡き恋人を忘れられない湊(受け)。
そんな湊に恋してしまって、兄ではなく、自分を見てほしいと願う(真紘)攻め。
設定としては非常にツボなんです。
なんですが。
知紘との過去の回想があまりないために、亡き恋人を忘れられない湊に感情移入しづらい。さらに、真紘が湊に恋してしまった過程が分かりづらいために話が上滑りしてるな、と感じました。綺麗で、いつも孤独で、兄を忘れられない湊。でも、それだけで恋に堕ちちゃうものかな、という感じ。
ずっと真紘を拒んでいた湊が、急に真紘に固執するのも急展開過ぎるかな、と。
あと、ごめんなさい、完全に好みの問題だと思うのですが、表紙の湊と、中身の湊のビジュアルが若干違うような…。絵柄のバランスが悪く、それが妙に気になって話に入り込めなかった部分もありました。
「ピアス」なので濡れ場も多いのかなと思いつつ読み進めましたが、意外や意外、濡れ場はほぼなし。ストーリーとしては純愛に分類されるためにエロ満載だとちょっと違う気がするので、いい意味で裏切られました。
設定は非常にツボですし萌えなかったわけではないのですが、もう一声ほしかったな、というのが正直な感想です。