手のひらに幸運の恋人

tenohira ni kouun no koibito

手のひらに幸運の恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×215
  • 萌12
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
206
評価数
50
平均
4.1 / 5
神率
44%
著者
内海ロング 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ラブキスボーイズコレクション
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784344843004

あらすじ

ドールハウス作りが趣味の春男は冴えないサラリーマン。幼馴染みの同僚・山内からも会社で邪険にあしらわれる日々。帰宅後、いつものようにドールハウス作りに勤しんでいると、アンティーク小瓶から小人が飛び出してきて春男の願いを叶えてやると言う。欲のない春男は、ちょうど切らしていた接着剤が欲しいと伝えるが……? pixivコミックにて配信中『LOVE xxx BOYS pixiv』の大人気連載作が待望の単行本化。優しすぎる「ご主人さま」と中身イケメンなちっさい「妖精さん」のハートウォーミングラブ!

表題作手のひらに幸運の恋人

サラリーマン
妖精

同時収録作品手のひらに幸運の恋人

数珠の付喪神
住職の息子

その他の収録作品

  • 特別編
  • おまけ「HAPPY NEW YEAR‼︎」
  • 描き下ろし
  • あとがき
  • 【電子限定おまけ】
  • カバー下おまけ漫画 2P

レビュー投稿数4

ファンタジー

願いを叶えると言う妖精「コウ」とドールハウスを作るのが趣味の内気で純粋な春男。
BLなんだけどファンタジーないいお話。
コウは人間を幸せにするために懸命に頑張るが・・・、春男は過去に事件があって。
ストーリーはコメディタッチの部分もあり、涙を誘うようなホロリとするような部分もあり、満足できる1冊。
とにかく妖精コウが可愛い、人間の幸せのためにひたむきな姿もいとおしい、恐らく春男も同じ気持ちになったんだろうな~と思う。
春男がコウがお互いに惹かれ会うのもよく分かる。
ストーリーもよくまとまっていて、大満足。
エロは少な目、最後だけ。
自分的には無かった方がよかったな・・・。
でも読後はハッピーな気持ちになれます。

9

願うことはたったひとつ

“願いを叶える”自称幸運の妖精・コウが妖精サイズだと他人に見えず
人間サイズになると他人にも見えるなどファンタジーなお話ですが
ロングさんのコミックスが久しぶりなのでとても嬉しいです!!

主人公の春男が、ある事情のせいで中学生の頃から一人でいるというのが
ついこちらまで悲しくなってしまうのですが
コウが現れたことによって激変していく生活が非常に微笑ましいのです。
明るさに包まれるような毎日が続き、
いつしか春男にとってコウが特別な存在になって
春男なりに勇気を出すと決意した矢先に…。
地味メガネの引っ込み思案でドールハウス作りが唯一の趣味だという春男が
本来の優しさと更に強い願いを込めるクライマックスシーンには
思わず涙ぐんでしまいました。

幼馴染兼会社の同僚(寺の息子)山内、
なんだこの嫌なヤツ……と思っていましたが
ロングさんがそんな嫌なヤツをお描きになるはずがない…!!のとおりで
ホッとしてしまいました。
数珠の付喪神・たまがめちゃめちゃ好きな感じ!!!
女の子かと思ったらまさかの男性!!
山内とのかけあいも楽しくて
是非ともスピンオフで読ませていただきたいです!!!
勿論(?)たま×山内で♪♪
カバー裏の続きもすんごく気になります……!!

優しい気持ちと、誰かを愛したくなる素敵な作品です。

4

幸せとは

冴えない男、"春男"の前に幸運を運ぶ妖精
"コウ"が現る。

内気で自信がない春男を
コウは励まし、勇気付けていく。

コウのおかげで少しずつ
変わっていく春男だが同窓会をきっかけに…。

ファンタジーだけど物語がわかりやすく、
読みやすいです。

ミニチュアサイズの妖精のコウくんも
普通の人間に化けたりできるので
体格差での抵抗はあまり感じなかったです。

むしろ、微笑ましく癒されます。

えち度は低めですが、
心あったまる優しい作品。

諦め癖があるだけで春男くんは、
おばあちゃん想いの優しい人だから
めっちゃ応援したくなりました。

しかもコウくんもお顔が綺麗で
可愛くていい子。

互いに少しずつ惹かれあっていく姿に
きゅんきゅんしました。


1

慎ましい願い。間違いなく幸せと言えるのは、たぶんとても小さな願い。

心の、柔らかいところ、その奥に小さな引っ掛かりをいつの間にか、残している。そんな物語だと思いました。

引っ込み思案で暗い、春男は会社でもパートのおばさんに凄まれると何も言えない。家に帰れば黙々と集中してドールハウスを作っている。同居していた祖母は入院していて、他に家族は無い。ある日、祖母の道具入れを借りようと探し物をしていたら小さな人形の入った小瓶を見つけて。開けてみると、ランプの精ならぬ妖精のコウと名乗る少年が飛び出して来た。春男の作ったドールハウスの縮尺にピッタリと収まるコウを見て、テンションの上がる春男。そこからこの不思議な妖精との二人暮しが始まる。

同僚の山内がちょっと意地の悪い、中学生の頃の同級生なんですが、彼は春男を好きなんじゃないかと思ってたんですよね。彼が春男に抱いていたのは別の感情で…。え? そんな事⁈って、思う様な事なんですが、たぶん、思春期の彼等にとっては大きなわだかまりを遺す、精神的負債になっている。
事件と呼べるのかどうか、大人の私たちから見れば小さな事だとも思えるんだけど、逆にじゃあ幸せって思える事だって、ささやかで小さな事なんじゃないかな、ってしみじみと思わせてもくれる。
妖精のコウがとっても綺麗な普通の成人男性のサイズになる事も出来て、人形サイズの時には感じなかった煩悩(⁈)を春男が感じ始めて、この手のものにありがちなエロは全く挟まないんだけど、恋として成就する。ファンタジーが日常に下りてくるとでもいうのかしら、ちょっと不思議な浮遊感が漂っています。エロは描き下ろしでプラスされております。
住職の息子である、件の山内の方にも数珠の付喪神という、「たま」が現れて、物語が何処へ向かって行っちゃうんだろ〜⁈って、少し戸惑ったりしましたが、「たま」もまた、きっと山内にささやかな幸せをもたらしてくれる存在になりそうな予感を残して終わります。
コウが春男に出逢うまでに人との間に交わした願いや約束の記憶を垣間見るシーンがあって、その度に傷ついて来たそうなんですが、そこ、もっと詳しく描かれていれば、もっと物語に奥行きをもたらしたんじゃ無いかとも思いました。
あと、コウと暮らして行くうちに、春男が自身で築いた殻を破っていくんですが、まず、そのボサッとした見た目を変える。いやいやいや、そこは漫画なんだから、ピカーッとイケメンに仕立てようよ‼︎って、ツッコミたいです。何も変わって無いんですが⁈ 同僚の山内はビックリして、「いくら見た目いじったって、」とか「最近妙に色気づいてる」とか言うんですが、山内、良く気づいたね‼︎お前、春男のこと好きだろ⁈ って、ツッコミたくなる程に変わって無い様に見えるのです。そこはささやかにせんでも良いだろー‼︎って思いました。

5

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