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nanshoku ookagami bushihen
厳密に言えば江戸時代の文学作品であり、BLではないんだけど、男性の書いた男色オンリー小説(どちらかと言えばショートショートって感じ)なので限りなくBLっぽい。ていうかこんなのが300年前に書かれてたなんてやはり日本にはBLが好まれる土壌が出来ているんだなあ。
しかも創作物だけど衆道、小姓、稚児などの風習は実際にあったわけだからまるっきりのファンタジーフィクションという訳でもない…不思議の国日本。原文をそのまま読むのは大変なので、わかりやすい解説付き、美しいイラスト付きでこの企画自体が神です。お勉強感覚でBLを楽しめる。
しかし個々の内容は現代人には理解しがたいものが多く、殿が愛した小姓の腕や首を切り落とす残酷物語もあります。若衆の盛りは12歳から20歳位までで16歳位が一番美しく食べ頃だそうです。でもその時期って20センチくらい急に身長伸びる人もいるのに大丈夫かな?なんて思います。総じて皆13.4歳で恋愛が困難になった位で簡単に人の命や自分の命を粗末にしすぎ。創作物だから過激な心中物が好まれただけだと信じたい。皆もっと命大事にしないと。
現代のBLにもありそうなお話は2つばかりありました。一つは若い頃駆け落ちして50年位同棲してるカップル話。いいよね!じじいBL。もう一つはカップルの受けの方に横恋慕してたはずの男がなぜか攻めの方と深い仲になり、受けの方は「はあ?なんでやねん!2人共俺を好きやったんちゃうんかい!」って話。爆笑ですよね。こんなBLはぜひ現代物でも読んでみたいです。
少々お高めでしたが自分へのクリスマスプレゼントに買ってしまいました。数年前に出されたコミック版の3巻もすごく良かったので両方揃えると萌え倍増です。江戸時代BL面白い。大竹直子先生所蔵の若衆人形の写真も必見です。何で持ってるんだ(笑)でも誰よりも正しい持ち主って感じがします。