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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
こちら、DEAD LOCKシリーズ外伝で、2012年に発行されたソフトカバーの文庫化になります。
私はソフトカバー版も持ってますが、文庫化での書き下ろし読みたさに購入しました。
ソフトカバー版をそのまま文庫にした装丁が、とってもオシャレです。
あと、本編に加筆修正は無さそうです。
で、この書き下ろし、27Pと思っていたよりボリュームがある上に、とにかくめちゃくちゃ甘ーーーーーい!!
他の二組と比べると、若干地味と言うか出番が控え目のダグ&ルイスカップルですが、私はめちゃくちゃ好きなのです。
ワンコなダグも大変よろしいのですが、強気な美人なのに、実は臆病で意地っぱりと言ったルイスが凄く凄くツボなのです。
今回の書き下ろしでは、そんなルイスの可愛すぎる姿が拝めて、とってもとっても満足しています。くっ、可愛すぎるよ!!
まず本編の内容ですが、クライムサスペンスものです。
お酒に酔ってバーで知り合った美青年・ルイスと寝てしまったロサンゼルス市警のダグ。
実はルイスですが、ダグも大ファンの人気推理作家エドワード・ボスコだと言う事が分かります。
そんな中、ルイスが殺人事件の重要参考人として名が挙がりー・・・と言うものです。
このクライムサスペンス部分がかなり面白くて、明らかに怪しいルイスの当日の行動。そして彼の疑いを深める物的証拠ー。
また、その状況で何者かに襲われるルイスと、ハラハラドキドキの展開で読ませてくれます。
で、平行して語られる二人の恋愛部分。
様々なトラブルや事件が、二人の距離を縮めてと言った具合に。
自身がゲイかと葛藤するダグの心情だったり、皮肉な態度の裏にあるルイスの臆病な本音だったりと、しっかり書き込まれた心情部分も大変魅力的です。
あと、そんな二人のじれったい恋愛を、ディックやユウトがそれぞれ後押しすると言うのもファンには嬉しい所。
ユウトはわりと自己評価が厳しいと思うのですが、第三者から見た彼は超いい男なんですよー!!
そんな所にもニヤニヤさせていただきました。
そして、文庫化にあたり描き下ろされた短編です。
こちらは二人の甘々な日常。
やっと原稿が上がり、一息つけたルイス。
二人で休日を気儘に過ごしますがー・・・と言った内容です。
で、ルイスが疲れているせいか、妙に無防備で可愛いのです。
ダグに素直に甘えてくっつきと言った感じで。
そんなルイスを見て「可愛い」とデレデレするダグ。
お前ら二人が可愛いよ!!!
こんな二人の日常が丁寧に綴られているだけで、これと言って大きな出来事だったりは無いのです。
ただそんな日常が、凄く愛に満ちた優しいものなのです。
互いに出会えた事で、掛け替えのないモノを得た二人-。
実は、本編のラストが結構ほろ苦いものなのです。
そのため、どこか物悲しい印象が拭えなかった二人。
番外編で、こうした優しさに満ちた二人の日々を垣間見ると、何だか感慨深いものがあります。
いや、二人の番外編は、他でもちょこちょこ読んでるんですけど・・・。
何とも甘い上に、心があたたまる番外編でした。
あと、先生! この二人の長編が読みたいです!!
※追記です。
ソフトカバー版ではイラスト無しですが、文庫化にあたり1枚だけイラストが描き下ろされてます。
最悪な別れ方をした一夜の相手と仕事で再会!?
刑事と容疑者な関係にハラハラ。
お互い惹かれあってるのに愛が続くのかの不安で進まないのがもどかし~~~
逃げ腰なルイスに真っ直ぐぶつかるダグにキュンでした!!
ダグはノンケでゲイかもしれないと悩んで、行動と発言が伴わなくなったりするんだけど、それもルイスに惹かれてるからこそ!
先読みしすぎて逃げるのも、未来の約束ができないのも、保身で思いやりがないってとこから、最後は素直に心から未来を約束したい傍にいたいって言えるようになって良かったです。
事件の容疑者はあの人かなぁ~ってのは読んでくうちに分かるんですが、本当に?本当に??って思いながら読むの楽しくも辛かった……
事件を通して、言わないと分からない、歩み寄らないと分からない、そういのをダグとルイスは歩み寄れて感無量!!
えっちに慣れてるルイスと初めてなダグのやり取りもかわっわいい!!
DEADLOCKオールスターなのも楽しい1冊!!
これまでを知ってるとより楽しいけど、これまでほとんどと言っていいくらい絡んでない2人のお話なので単独でもオススメしたい!
ソフトカバーを持っていますが(家のどこかにはあるはず)書下ろしが読みたくて購入。本編の方は確か先生が変えていないと呟いておられましたので、短編の方についてのみ評価、レビューをします。ちなみに本編と短編の間に1枚、高階先生がダグ&ルイスを(多分)新しく描いてくださってますが、これ以外に挿絵がないのがやはり残念・・・
短編は、本編後、同居を始めて半年後です。ルイスがようやく執筆が終わった・・・とよろよろ書斎から出てくるシーンから始まりますw 小説家に関する記載はやっぱり秀逸ですよねw お疲れ様、ルイス♡といそいそお世話をするダグわんこが超可愛い。にやにやが止まりません。
でちょっと休憩した後、お買い物に行きたいというルイスのお願いにより、二人でお出かけ。その立ち寄り先でディックとユウトとばったり会ってお茶したり・・・というまったりくつろぎ話。ダグとルイスの感じている幸せがむわーんと伝わってくるお話でしたので本編同様、萌2にします。
大好きな人と一緒に眠るのって幸せですよね。羨ましいーダグとルイスの幸せ話を補給できてハッピーでした!
ダグとルイスの出会いの物語です。
ソフトカバー版は未読だったので、文庫化とっても嬉しいです!
あらすじにあるように、ディックとユウトも出てきます!
シリーズものとして、個々のキャラクターの骨格がしっかりしてるので本当に楽しめます。
ダグが元カノに性的嗜好について指摘された際の比喩として「本当は猫が好きなのに、そのことには気づかず犬しかいないペットショップをうろうろしては、理想のペットがいないと嘆いているようなものだ」というのがとてもしっくりきました。
酔っぱらって覚えてないという失態から始まる二人ですが、思いあうまでの過程がとても丁寧に描かれていて、事件も絡めながら楽しめました。
過程を本当に楽しめる作家さんなのでシリーズ作品としてもお薦めです!
「DEADLOCK」シリーズの中からの、ダグとルイスの出会い編。
私はソフトカバー版未読のため、彼らの馴れ初めを初めて読みました。
なるほど、こんな始まりだったのね…
潜在ゲイを疑うダグの実験台?になったルイスは、翌朝酔って覚えてない、申し訳なかった、忘れてくれ、と言われる。これは傷つくよなぁ。
と思う間もなく、トラブルのあった相手が殺される事件が起き、ルイスは殺人の容疑者、ダグは事件を調べる刑事となり…とグイグイ作品世界に引き込まれます。
物語は、この殺人事件およびルイスへの脅迫事件の犯人探しと、ノンケでありたいダグがどう自分自身を認めてルイスと恋愛関係になるか、という二本立ての展開となります。
犯人は…途中でわかりました。その動機…つらいよね…
自分の持っている幸せにきちんと感謝しなけりゃいけない。でもこれって日本人は得意ではない。
幸せ自慢みたいなのってためらうじゃないですか。私なんて、ウチなんて、っていう不幸自慢の方が人様を立てるような気がしてしまう。
ルイスも何かしら不安材料をあげて自分の持つ幸福を下げていたから、より深い憎悪のようなものを呼んでしまった…
犯人のした事は罪深い。でもそんな風に心がゆがむ危険は誰にでもあるなぁと思う。
隣の芝生は青いんだものね…
犯人側のリアルな心情を描き切り、苦さをにじませる手腕にも敬服いたします。
ダグとルイスの恋愛模様は、一度堰をきったらもう甘々。こちらは心配なし。
「DEADLOCK」シリーズのオールスターも総登場で、勿論ディック&ユウト、ロブ&ヨシュア、ネト、パコ、皆の間に暖かい交流、友情が生まれるラストです。
「Stay by my side」
文庫化に際しての書き下ろし。
現在のダグとルイスの甘々同居生活の様子。
この「DEADLOCK」のシリーズは本当に外国人作家の翻訳物みたい。すごく面白いです。どのCPもリアルな男同士のカップルとして生き生きとしています。