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shimashima no cinema
街の鄙びた名画座「円シアター」を舞台に、そこを訪れた人たちやそこで働く人たちの恋模様を描いたオムニバスです。
どのお話もなかなかいい線いってると思うのだけど、5カプのうち4カプが唐突にセックスに誘うorセックスに持ち込もうとする展開で、ちょっと安直な感が否めずそこが残念でした。
例えば【しましまのシネマ】や【今日から義孝さんって呼びます】は7年ぶり、或いは9年ぶりの再会ものなのですが、どちらの話も付き合っていた当時はキス止まりだったのに、再会後は受けから誘われてすぐ寝るというパターンです。
【しましまのシネマ】はその展開含めていいなと思ったけど、【今日から義孝さんって呼びます】はあれ、この受けも……みたいな二番煎じ感が否めなかった。
エロが売りの作家さんではないと私は思っているし、作家さんにすごく期待しているだけにセックス絡みで話を進めない展開がもっとあったほうが良かったのではと思ってしまいます。
せっかくいい雰囲気があるのに、てっとり早くセックスに持ち込んでしまって勿体ないなぁ……と。
【しましまのシネマ】
7年ぶりに再会した高校時代の後輩と先輩もの。
高校時代は半年付き合っててキスまでしかしていなかった二人が、再会後にその先を望む性急さが、子供だったあの頃とは違うという変化を感じさせます。
7年の間に色んな経験をしてきたんだろうなぁというのを何となく感じさせる先輩が、それでも「好きなやつと一緒になるのは怖い」と怖じけるところが好きです。
【二回目は僕から】
2年間片思いしていた同級生の山下とようやく仲良くなれて、もっと中身が知りたくて近づいてみたら、判ったのはノンケの先生に片思いの真っ最中ということだった、という片思いの切ない状況を描いたお話です。
【今日から義孝さんって呼びます】
高校時代に付き合っていた生徒×先生の再会話なのですが、平行して生徒の祖父のかつての恋物語も絡めて描かれています。
高校時代にこっそり付き合っていた淳一と義孝先生だけど、親バレし裂かれてしまった二人。
唯一味方をしてくれた淳一の祖父もこの世を去り「昔と違うんだからお前は後悔せずに生きろよ。」という祖父の言葉を思い出した淳一は、消せなかった携帯の番号にダイアルしてみます。
実は、祖母との結婚前に祖父には恋人がいたのだけど、親に決められた人との結婚が当たり前だった当時、二人は別れるしかなく「50年後お互い生きていたら、円シアターで会おう」という約束をして別れた。
来月いよいよその約束の日なのだけど、体の弱った祖父は淳一に手紙を託してまもなく、この世を去ってしまいます。
祖父の手紙を握りしめ、円シアターへ赴く淳一……。
めぐりあわせの妙というものを感じるこのお話、なかなか良かったです。
そして祖父自身の恋のお話がカバー下に収録されているのですが、それが一番良かったです。
(シーモア購入ですが、カバー下も収録されていました)
そして9年ぶりに会った先生はいわゆる誘い受けで、誘われるままに寝ちゃった淳一だけど、付き合ってる当時は一切抱かせてくれなかったというところがいい。
【海辺のリンゴめっちゃ泣いた】
映画館デート中に女の子をガチギレさせてしまった槙。
女の子に突き飛ばされ、近くにいた青年のジャケットにコーヒーをぶち撒けてしまいます。
ビンテージジャケットということでクリーニングでも対応できず、お詫びの代わりに青年からセックスを要求され……。
うーむ…。
普通すぎるというか、どっちのキャラにも魅力が感じられず取り立てた感想もないのですが、このカプは描き下ろし【アンコール】で登場していて、そっちの方が好きです。
【角を曲がれば地獄の四丁目】
ナチュラルクズっぽい恋人×映画館の支配人という組み合わせ。
それを一緒に働く映画館の社員くん視点で描かれています。
社員くんは支配人に憧れてバイトから社員になり、自分の中に名前のつかない気持ちが芽生えてしまったことに気づくのですが、恋を自覚する前に支配人には恋人がいることに気づいて最速で失恋しちゃいます。
支配人の友達だと思っていた自称ミュージシャンの男は実は支配人の恋人で、スロットでぼろ負けしたからと支配人の財布を頼りにしていたり、女と浮気した過去持ちだったりとなかなかのナチュラルクズで、なんであんなダメ男が好きなんだ?と不思議でならない社員くん。
でも支配人は高校生の頃から彼の事が好きで好きで、二回告白するもフラれ、三度めでようやく付き合えるようになった…という馴れ初めあり。
正直、ヤツのどこがいいのかなぁ?と思ってしまうのだけど、心底惚れてる支配人の表情のあれこれがかわいいです。
短編集
映画館を舞台にさまざまな関係が読めます
どのカップルも一癖二癖ありそうな感じ
どれも、結末は幸せなので良かったです
短編集は物足りなさを感じることが多いのですが、この本はこの一冊ですっきり読めました
先生と生徒のお話が1番好きでした
巡り合わせというか、縁というか
数奇な運命がわざとらしくなくて
それが心地良いテンポで流れるお話ばかりでした
絵がシンプルですっきりしていたのも
読みやすかったです
さらりと読みたい時におススメの一冊です
映画館円シネマにまつわるオムニバス作品
◾️1 先輩の嘘つき
高校時代に振るときの「俺も自信ないし」ってセリフが素直で好感を持ったら、実のところ全然素直ではありませんでした。長年の両片思い、クールなふりした里広が物凄く純平に振り回されてるところがかわいい。
◾️2 二回目は僕から
山下のマークのダサさ笑
◾️3 今日から義孝さんて呼びます
◾️4 海辺のリンゴめっちゃ泣いた/アンコール
槙と治のそれぞれちょっと性質の違う軽さがクセになる。アンコールがとっても好きでした。蘭ちゃん可愛すぎるでしょ!あっさりバレるとこ含めて可愛い。根が素直そうで、なんだかんだ長続きしそうな2人。
◾️5 角を曲がれば地獄の四丁目/最終回
第三者目線で語られるCPの描写が好きで、今作は当て馬目線です。あまりない視点。川間くんに幸あれ。
ひかり 大きめ白抜き、カバー下あり
萌〜萌2
先生作品初読みです。この後、2作読みます。雁須磨子先生がのき先生のポストをRPされていて気になり購入しました。
絵柄、コマ割り、ストーリー全て好みです。時々、絵と手書き文字が草間さかえ先生ぽく見えるのもいい。
古い映画館を舞台にしたオムニバス。おしゃれです。座席指定がない映画館いいですよね。
ちょこちょこ登場していた映画館のスタッフの話が最後にくるのも気持ちがいい。
どのお話もよかったですが、映画館スタッフのマジメそうな新山が温井に「好きだよ」と言われ、好きがましましになってちゅーが止まらないところが特に萌えでした。かわいい。すごく好きなのが伝わる。これもギャップ萌えですね。
作家買いで、『10年目の初恋』と一緒に購入してまいりました。
古い映画ばかり上映している映画館。
そこを訪れる人々のオムニバスです。
6話+描き下ろしという構成で、5話目と最終話以外は1CP/1話の読み切りでした。
先輩後輩の再会あり、教師と生徒の再会もあり、とばっちりからの出会いあり、クラスメイトに、長い初恋ありと盛りだくさんです。
個人的に順位をつけるなら、
1位 クラスメイト(主人公がひたすら切なかった…)
2位 先輩後輩(先輩がどうなの?というモヤッと感は残る)
3位 教師と生徒(分かるー!というきっかけ+萌えるサイドストーリー※カバー裏参照)
4位 長い初恋(攻めはアレだし、視点が第三者なのでそっちの幸せを願ってしまう)
5位 とばっちり(攻めの性格に悪さがどうも…)
という感じでした。
ただ再会ものっていつも思うのですが、「もう会えなくてもいい」って思ってるわけですよね、お互いに。
1話目の先輩後輩は、後輩サイドからしたら会えなくても仕方ないし、忘れて前へ進まなきゃと思わなきゃいけない状況だけど、先輩は…。
連絡先を交換しても連絡しない=その程度の気持ちしかなかったんだ…と思ってしまって、その点では萌えづらかったです。ただただ後輩萌え。
それを言ったら教師と生徒も再会ものだけど、こっちはのっぴきならぬ事情があったわけで、むしろ「運命!?」と思える部分もありました。
ダメ男に惹かれる人間は誰が何と言っても聞く耳を持たないし、本人たちがしあわせならそれでいいわけで。
ただただストーリーテラーに素敵な恋人を!!と思うばかりです。
攻めの性格のせいで最下位になった「とばっちり」CPが描き下ろしでした。
描き下ろしでは性格、悪くなかったです。
オチが楽しい。
のきさんはオムニバスよりも、1組のCPをがっつり描く方が向いてるなあと個人的には思いました。
円シネマという単館を舞台に、映画繋がりの短編を収録した一冊。
作者さんの初期の作品でしょうか。どのお話も雰囲気があってとても良かったです。
ところどころ腕のバランスがおかしいのですが、まあ細かいことは気にせず。
絵の雰囲気が少し雁須磨子さんに似てますね。
高校のとき付き合ってたけど、ノンケは怖くなって別れを切り出した先輩とあっさり引いた後輩。
偶然の再会。さりげなさを装っていたけど、実は連絡先をゲットするのに必死だった先輩。大人になって、お互いに押し隠していた気持ちに少しは向き合えるように成長していて、本当の恋はここから始まるのかも知れません。
他に、先生と生徒の再会や、その先代たちの約束が時を超えて絡むお話などが入っています。
チャラっとした(実は少女漫画家)イケメンと真面目な青年が、コーヒーで服を汚してしまったお詫びにHするというBLではあるあるだがリアルにはあり得ない出会いをするお話も。
巻末のおまけでこのカップルが描かれていて、合わせて一作品だと思うといいお話でした。