好きより大事で曖昧な関係

俺を見て。

ore wo mite

俺を見て。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×228
  • 萌44
  • 中立17
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
311
評価数
103
平均
3.2 / 5
神率
9.7%
著者
百瀬あん 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
価格
¥763(税抜)  
ISBN
9784866691459

あらすじ

子供の頃からずっと、幼馴染の朔に恋心を抱いていた京介。もう何年も朔ばかり見ているけれど、男に好かれるなんて迷惑なだけだとその気持ちをひた隠しにしていた。しかしある日、玄関先で見知らぬ男とキスをしている朔の姿を見てしまい、今まで押さえつけていた気持ちが一気に溢れてしまう。他の男に譲るぐらいならもう我慢しない、俺を好きになってほしい。そう朔に告げる京介だったがーー!?
同時収録:相楽くんの恋患い

表題作俺を見て。

阿達 京介、朔の幼馴染・高校3年生→大学生
三好 朔、京介の幼馴染・大学生→院生

同時収録作品相楽くんの恋患い

相楽 孝生、高校生・モデル
乃木 琉人、高校生・陸上部

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数15

表紙が印象的で手に取りました。

表紙につられて読んでみると、本編を読んだ瞬間あれ??? なんか違くね????? と絵の落差にショックを受けることがままあるのですが、この作品の場合は中身もちゃんと綺麗です。

長めの中編ひとつと短めの中編がひとつ収録されています。

表題作は、なんとなくみんなの思うBLってこんな感じ、というBLの概念をそのまま最大出力したような作品でした。予想外のことが全然起きない……ので、ストーリー重視系の人には向いていないと思います。典型的な創作BLが大好きな方には大好物だと思います。

同時収録作品は、高校生同士の青春BLです。これもよくある創作BLなんですけど、なんとなくセオリーを突き抜けた勢いがあるので好きです。受けの子がくりくりしてて可愛いです。

巻末におまけ漫画が二つついていました(電子版なので)。両方とも表題作。作者自身が手掛けたおまけからしか摂取できない滋養があります。

全体的にBLとしてよくある話でしたが、かといってそれを理由にがっかりはしないと個人的には思いました。

1

執着心

出逢いは小学生、きっとその時から性別とか関係なくずっと大事で大好きな人ーーー。


京介と朔は2歳違でお隣同士、京介は朔を出逢った時は女の子かと思っていた。
京介は京介できっとその時から『朔』が大事で大好き。だからずっと後を追う様に受験大学を決める。

大学生の朔にはあまりイイ噂がない、それは根深い呪いの様な出来事のせい、、、若かった朔は自分の柔らかい部分を傷つけない為に自暴自棄に。

互いに代わりのいない、替えの効かない相手だからこそ、一歩を踏み出すのが怖くて怖くて仕方ないのに、、、自分だけを見て欲しくて互いに心の奥底でかなりの執着。
その執着がまたいい!!!

Cモアさん修正ライトセイバー。

表題作以外に
『相楽くんの恋患い』アオハルDKのDKらしい話の入り方に天晴れ!!!
甘酸っぱい恋患いを堪能できます!!

0

表題作ではなく、同時収録の評価です

表紙めちゃよきです。百瀬あん先生とても人気ですよね。でも、読んだら内容残んないから私的にはなんでこんな人気あんの?絵が万人受けしてんの?と謎なんですが、こちら読んでみました。
デビュー作品なんですって。

表題作は、美人年上ビッチ受けと、一途な年下寡黙攻め。話がなかなか動かなくてうーん、でした。
直前に読んだ同じ属性の2人のお話の方がパンチがあったせいもあるのか。
3歳差の朔と京介、可愛い顔と声で朔の事をてっきり女の子だと思い込んでた京介。男だと分かってからも恋心は変わらず、高校、大学生になってもずーーーっと好きな気持ちのまま。
お互いの気持ちが通じ合ってこれからラブラブお付き合い?と思いきや、朔くん唐突に京介を拒否。
そこからまたビッチな生活に。
あれから2年、って!時間経ちすぎやろ!なんかもだもだしすぎてちょっと私はイライラ。
展開早すぎやろ!って作品にも都合良すぎと思うけど、いい雰囲気から突然の拒否そこから2年って京介くん可哀想すぎる。
お母さんの事、初恋の塾の先生の事がトラウマって!そんなん京介はしないやろ。
何だかなーって共感出来ず。

同時収録の[相楽くんの恋患い]はメチャクチャ良かった。むしろこちらをメインにすべきなお話でした。高二男子乃木くんと相楽くんのお話です。
お互い違う中学のバスケ部で、認識のあった2人相楽くんのプレイに惚れてた乃木くんは高校でもてっきりバスケをする姿が見られると思ってたら、バスケ部入ってないし、チャラい雰囲気だしで、勝手に相楽くんにガッカリ。自分を見ててくれた人がいたって事で、どんどん乃木くんの事が気になって仲良くなりたくなっていきます。
お互いラブの感情と気付かずに。
2話完結のお話だけど可愛いしちゃんとまとまってました。ただ、お話の最初のエロい夢のシーンがいまいち腑に落ちません。
乃木くんと仲良くなる前にあんな夢見たって事?正夢かよ!

2

短編が甘酸っぱくて青春!

本編は、受け・朔がひたすらめんどくさいです。
攻め・京介が、ひたすら一途で本当にいい子。

京介の一途な好意を、不安から突っぱねて逃げてしまう朔も、まぁわからなくはないですが、年単位で京介が素直に思い続けている描写を読むと、いい加減手をとってあげて欲しいな、と京介が不憫に思えてきました。
朔は、生い立ちのせいもあって、京介の好意を受け取ってから失うのが怖いのかもしれませんが、それでも京介の好意を無下にしていい理由にはならないよなー、と。
朔は、くっついてからも、終わりを心配してしまうあたり、京介が好きというよりも、自分を好きな京介が好きなのかな、という印象でした。
京介があまりに可哀想なので、末永く幸せでいて欲しいカップルです。

短編
めちゃくちゃ甘酸っぱくて、可愛い〜!!!!
お互いが、いつのまにか惹かれ始めていたことに気づき、やきもちを焼いてしまう自分に戸惑っているところが可愛くてたまりませんでした。
青春を謳歌してほしいカップル!

0

”相楽くんの恋患い”が好きでした

タイトルの”俺を見て。”は期待してた受じゃなかったので”中立”な気分でしたが、同時収録の”相楽くんの恋患い”にキュンしたので”萌”評価にしました!

”俺を見て。”は、、めんどくさい受と一途な年下攻、幼馴染ものなのです。うんうん、設定いい感じ!と、表紙から、勝手に”受がめちゃくちゃ攻めを好きで執着するやつ♪”を期待してたのですが、逆だったので、、えええ!な感じでした。もっと攻への愛がほしかったです。攻はめっちゃ一途に受を好きなのですが、その気持ちが、受が手に入れたかったけど入らなかったものの代用品みたいに見えてしまって、ちょっとモヤりました。。。

同時収録の”相楽くんの恋患い”は、めちゃ可愛い同級生モノ。一瞬”ショタ?”に見えた乃木くん、キュートな見た目に反して男気があって、でもオカン気質なところが魅力でした。モデルやっててモテモテなのに乃木くんばっかり好きな相楽くんのピュアッピュアな恋にキュンできる、とてもよいアオハルでした。

2

表紙の圧がつよい

絵柄に通ってきた作品(同人活動)の名残がある所なんかは『ためになるね〜』みたいな感想が強いですね。
丸みのある鼻や厚みのある下唇なんかになるほどの既視感を感じるし、ここから最新刊までの絵柄の変移を読み取るのも改めて読み返していくと楽しかったです。

『10年越しに繋がるこじらせラブ』と帯タイの煽り文通りにこじらせまくってます。
あまりの回り道にしゃらくせ〜!ってなっちゃう人はいそう。そういう意味では好みの別れる作品だと思います。

個人的に、受けの年上院生が某バッテリーを足して二で割った容姿していて、そこばかり気になって中身が入ってこなかったという感想はありますが、初コミックスとは思えない表紙&仕上がりだと思います。

2

攻めの一途さがいい


愛する怖さ知る受けを、年下攻めの一途な愛で解していく物語。
受けが攻めの耳に開けてあげた「ピアス」も、重要なキーワードだったと思います。

母の理想の”女の子”として育ってきた受け。
自分は男なのに…と、違和感を抱えながらも母のために必死に偽る生活を送る中で、ある日引っ越しをしてきた攻めと出会います。

二人の出会いは6歳と9歳。
まだ小さな攻めは、当時から受けを女の子だと思っていましたが後にそうではないと気づきます。
それでも好きなことには変わらない。
そんな攻めの愛が本当に真っ直ぐで一途です。

男を連れ込んでいると噂される受けを見ても、見守っていましたがあることをキッカケに、二人の関係が進展します。

一時は攻めの思いも受けれて両想いか…と思いきや、自分は汚いから、と受けは距離を置いてしまいます。
それでも攻めは大学も一緒の所を目指し、二人でデートした時に買ったチラリと光るピアスを、ずっと付け続けた一途さには拍手もの。

受けにトラウマを与えた男が再会した時も救ってくれたし、こんなに受けの子を一途に想っていてくれてありがとう…!!と感謝したい。

攻めの友人も、友達がホモだと知っても偏見がなくてとても優しい。

受けが報われると、切なさも楽しめた作品です。


【相楽くんの恋患い】
まっったくダークさのない高校生同士のハピエン青春BLでした。

バスケが上手だったのに膝を故障してモデルを始めた攻めと、バスケをしていた時代から攻めを知っていた受け。
ある日をキッカケに二人は再会して距離が縮まります。

この受けの子が真っ直ぐで、少しひねくれ気味だった攻めの心がゆっくりと解されていきます。
受けの子の友人も、この二人の距離を近づけるいい役割をしていて良かったです。

友達から恋を自覚した二人の過程が楽しめます。

【描き下ろし】は「俺を見て」の二人でした。

どちらのお話も良かったのですが、グッとくるものもなく…。
地雷はなかったのでこのような評価となりました。

2

ずっと不安なのがなんかいい

告白したらさらっと上手くいっちゃって、コレすんごく不安になる…。朔にウラがあるのは分かるんだけど、京介がどう思ってるのかが分かり辛くて。
京介の無骨っぽくてまっすぐなとこが良き。
朔の過去のトラウマは、BLのいつものやつですね~。初恋相手が女と結婚したってやつ。子供の頃、女として育てられたってやつもプラスされてる。もう見飽きたよーw

お決まりのエピソードを繋ぎ合わせて、一冊で綺麗にまとめてハピエン。ずっと不安が漂ってる感じは好きかも。

後半に入ってた同時収録のお話は、受けが小さすぎて、えちシーンがちょっとショタってるのが苦手でした。

3

京介に「萌」1つ

先生の初単行本なんですね。私も先生作品、初読み。
絵がきれいです。とても見やすい。

表題作
あっさり告白して、あっさりくっついた。と思ったらすぐダメになってそこからが長かったw
あとがきで書かれているように、めんどくさい受けの典型みたいな。
母親の歪んだ愛情、初恋の人に裏切られたトラウマ、そこからビッチまっしぐら。
京介のことは好きだからこそ、できなかったと。
なら、そう言ってあげたらいいのに。仮にも蒴の方が年上で京介を子ども扱いするならさ〜。
蒴があまりに身勝手で京介が腹立たしいと言うのが、まさにそれ!と思った。
京介が女でも男でも蒴は蒴だと、振り回されても一途に好きだったのが良かった。
京介がうぶなところを蒴がかわいいと思うところも萌え。
なので、京介萌えということで「萌」です。

3

激しすぎる気性に追いつけない!

初読みの作家さん。
目を引く美しい表紙に惹かれました。

【俺を見て。】(6話+描き下ろし) 中立
幼い頃の引っ越しで隣同士になった京介と、3つ年上の朔。
京介にとって、初めて見た瞬間から朔はずっと好きな人。
でも朔は…。

6話もある上に、いろいろな設定が詰め込まれているのですが、どうにも登場人物が激し過ぎて、ついて行こうとするも猛スピードで振り切られてしまうこと数回。
京介にとって朔はずっと特別だったのに、近所で評判になるほど朔が遊び回っていても平気だったのがよく分からない。
しかも「朔のために(自分の気持ちを)言わなかった」というのも分からない。
朔の方も京介の10年越しの気持ちを受け取っておきながら切り捨てるのが分からない。
いや、分かるんだけど、あまりにも自分勝手過ぎて分からない。
自分が過去に先生にされたことと、京介を重ねて見るのがそもそも変というか、10年好きだったという京介の気持ちを全否定していることに気付かない上に、先生がしたのと同じこと(体の関係はありませんが)を京介に対して自分がしたという意識がないのが恐ろしい。
そもそも幼少期に亡くなった姉と重ねて母親が自分を見ていたことと、精通を迎えた自分を「汚い」と言われたことの処理がうまく行っていないというか、この子は女の子になりたい子なのでしょうか?
ここがうまく描き切れていないせいで、もやっとする。
性同一性障害というのとは違う感じだし、姉と重ねられて母親に自分を見てもらえなかったことが問題なら、「女の子として愛してあげる」という先生の申し出は地雷じゃないのかとか、もやもやが募りまくりですよ。
大きなトラウマである母親と先生のことが噛み合わない上に、激情型の行動がドラマクイーンに見えてしまって、冷めてしまう結果に。

【相楽くんの恋患い】 中立〜萌
バスケに打ち込んでいた中学時代、膝を壊していつでも「代わりがいる」ことを思い知った相楽。
高校生になって、編集者をする姉の紹介でモデルを始めたものの、何かがくすぶっていて…。
その燻りに気付いたのが、クラスメイトの乃木です。
こちらもトラウマと恋がごちゃごちゃになっている印象。
頑張っていた自分を見てくれていた乃木に懐いて「犬」とまで言われる相楽と、作り笑顔の相楽とで、「乃木の前では素でいられる」みたいなモノローグもないので、わんこ設定に無理矢理感が漂うんだなあ。
そもそも相楽の素を知らないわたしたちには、わんこな相楽がはしゃいでるのか素なのかも分からないし。
相楽が膝を痛めてるのに気付いても逃げ続ける乃木のスパルタっぷりにも驚きました。

情報は詰め込めばいいのではなく、感情とリンクさせて処理してくれないと、「こんなことがあった、あんなこともあった、で、今はこれ」と並べるだけでは読者に届かないんだなあ。
あと激しすぎる逃走は、追手と一緒に読者も振り切る結果しか生まないということも学びました。

1

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う