王国物語 1

oukoku monogatari

王国物語 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
87
評価数
19
平均
4.6 / 5
神率
68.4%
著者
中村明日美子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
集英社
レーベル
ヤングジャンプコミックス
発売日
価格
ISBN
9784088910291

あらすじ

紫の瞳のアーダルテ。青い瞳のアードルテ。一人は優しき皇子として光に包まれ、もう一人は幽閉の身として暗闇に潜む。別々の道をたどる双子の宿命を描く「アードルテとアーダルテ」シリーズの他、英雄とうたわれる美しい王と、彼に仕える謎めいた男の因縁を描く「王と側近」シリーズを収録。はるか異国を舞台に綴られる、大人の寓話ファンタジー。

表題作王国物語 1

レビュー投稿数3

これだけ確立された世界はもはやファンタジーの域を超えている…!

「アードルテとアーダルテ」1~2話

蒼い眼をしたアードルテ
紅い眼をしたアーダルテ

アードルテは囚われの身として長年監禁され続け、アーダルテはシャリバルテ国王の第一皇太子として王位を継ぐ身

或る日1日だけその立場を入れ替えてくれと懇願するアードルテ
彼の「すぐ戻る」という言葉を信じたアーダルテ
アードルテは戻らぬままとうとう王位継承日を迎えます
そして彼らの運命を動かす事件は起こります…

騙したはずのアーダルテにアードルテは助けられ2人は魂が共鳴するまま身を寄せ合い暮らします
そしてそこに1人の女性が加わる事で彼らの均衡は崩れていきます……

2話で構成される2人の物語
圧倒的な美しさ
陶器のような凛とした冷たさが急に熱を帯びるような秘めた想いが交錯するお話し
ハッキリとした事は描かれません
それでも、それだからこそ、2人へ想いを馳せて胸を焦がす事が出来る、、、
精悍と悲哀を備えたアーダルテのラスト
そこには国王としての気品が気高く薫ります


3~5話「王と側近」Ep.1~3
蒼い髪の武運の才ある月光王に仕える遊牧の民ハン族の男
ハンと呼ばれるその側近は10年に渡り屈強で美しい王に毒を与え続けその時を待っている

何ともセンセーショナルな始まり
圧倒的な美しさと王足る神々しさを備えた月光王
彼の座を貶めんとする弟
王家のお話しらしい思惑渦巻く世界に加えハン族から1人その地を離れた側近ハンサイドの事情も隠れているようなダークな展開

ハンの素性に何が隠されているのか…???という所で6話へ…


6話「シャオとダオ」Ep.1
ハン族家長の双子の息子、シャオとダオ
シャオは次期家督を継ぐに足る闊達な青年、ダオは冷静で温和だが体は強くない

ハン族の習わし「マラウカイの儀」
家督を継がない者の生殖能力を失くす儀(宦官のようなものかな?)
シャオとダオ、どちらがそれを受けるか、、、
心が通った仲の良い兄弟にはツライ選択、、、
そんな心落ち着かぬ中、どうにか前を見ようとする2人

前向きになったばかりの2人を容赦なく襲うウマ(この世界のウマはドラゴン?ドレイク?ワイバーン?のようなもの)

緊迫した中6話が終了。。。

恐らくこのダオが先のお話しの側近「ハン」であろうとは想像が出来るが如何せん全容がまだまだ見えない1巻

先ずはこの世界観を目一杯感じ心をこの世界に飛ばす所から始めよう
わざわざ意識して飛ばさずとも一瞬で明日美子先生の画力の威力と魅力でトリップ状態の虜ですが♡

大好きな明日美子先生の作品
非BL作品でも奥深い世界観に読むべきストーリーを感じる作品が多い(感じない作品がない…!)のでいつか全制覇したいと思っています
そしてずっと気になっていた作品のひとつがこの「王国物語」
もぉ表紙からヤバイ…!

更に読んでみたらもっとヤバかった…!

耽美で圧倒的な世界観がそびえ立ち覆い被さるような圧さえも迫って来ます
創り込まれた世界はファンタジーという一言では済まし切れない、前世の記憶のような不思議な読書体験をくれます
新刊が今年初めに出てたのを年の終わりを機に読んでみよう!と思い贅沢に一気読みしてみました.゚ .(´∀`*). ゚.

0

乾いた切なさ

◆アードルテとアーダルテ
 これは何とも言えない後味の物語ですね。アードルテに騙されたにも関わらず、彼を憎まなかったアーダルテの想いが気になります。自分の身代わりとして長年日の当たらない生活を強いられ、あらゆる外の世界を見ることのできた自分と違い、あまりにも狭い世界で生きてきた彼を想い、数年の身代わり生活は甘んじて受けようと考えたのでしょうか。脱走に成功した後の2人の慎ましやかな生活が永遠に続けばいいなぁと思いましたが、この2人は隣にいると毒なのかもしれませんね。

◆王と側近
 もっと読みたかったです。側近が本当の主人だという王弟と関わりが深いのかと思いきや、回想では王とたくさん絡んでいて、やはり主人は王なのでは?と思わされます。毒を盛られていることに気付いても側近を道連れにしようとする王に、2人にしか分からない絆を感じました。

0

美というもの

美しい。とにかく全ページ美しい×100。勢いで神にしたいぐらいなんですが、1巻が???なところで終わってしまったので、悔しい、神を付けられないです。ちら読みしてしまったら、もう止まらず、つい購入してしまいかねないので、ご注意ください(私だ)。お話も「うわーーーーーーー」と叫びたくなるような、せつなさ?虚しさ?たっぷりなお話で、中村先生お好きな方にはたまらない本ではないでしょうか。
非BLですが、双子や主従での愛憎が交錯する内容なので、萌え滾ります。ただお話の行方が見えない。余韻たっぷりすぎるけど、この後どうなるのか分からない部分があって、すぐにでも続きが読みたいのだが、1年以上待つかもな・・・なので、ご注意ください。

全部で以下3つお話が入ってます。舞台的には、一応銃が出てきますが、剣、馬が主力っぽい。
砂漠もあれば森もあり、王はミナレットなどがあるような宮殿で生活している、そんな世界です。
1.アードルテとアーダルテ 
  2011年「web連載空間ぽこぽこ」掲載分+ウルトラジャンプ2017年掲載分
  王家の嫡子として生まれたおそらく双生児(瞳の色だけ違う)。
  生まれた時から片方が隔離されていたのだが、ある日二人が出会い・・というお話。
  切ない?空しい?双生児ならではの葛藤?双子もの好きな方はひれ伏しちゃうかも、です。
2.王と側近 
  2011年「マンガ・エロティクス・エフ」掲載分+ウルトラジャンプ2017年掲載分
  「王はもうすぐお亡くなりになる。私が毒を盛っているからだ」という衝撃の告白から始まる、王の側近のお話。これはどうなるんだろう??と思ったところで3が始まります。
3.シャオとダオ ウルトラジャンプ2017年掲載分
  ハン族で16歳を迎える双生児の話。
  何かの儀式を行わなければならないといったあたりで1巻は終わり。もだえるー
 
1と2,3のつながりはよく分からないです。タイトルから考えると一つの王国で時系列が離れているのかな・・?2と3は繋がってそうなのだけど、それが分かる前に1巻が終わってしまった(涙)
2巻で関係性が分かるかもです。

共通しているのは「ウマ」と言われる生物。二足歩行、前足はなく退化した翼があり、しっぽが長い。ジュラ〇ックパークの映画に出てくる恐竜の鱗なし版みたいなものなのですが、いたってお利口。
昔は空を飛んだというこの子たちがなにかキーを持っているのかもしれない。気になるー。
と悶絶して良ければ1巻を是非是非手に。美しさにかけては個人的には文句なし、ここ数年読んだすべての本の中でのベスト1です!!!すごいもの読んだ。

4

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