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おれだけがおまえの特別だったのに――
itte tabishite aisarete
本作は正直、タイトルと概要欄読んで「えrに全振りしたえrえr系かな?」と勝手に想像して、手は出していませんでした。
同著者の「艶めく闇と溺れる光」シリーズは絵のキレイさ・ストーリー&設定・キャラ見た目&内面・えr全部良くて、私的神作オブ神作なんですが。
でも偶然30%オフになってた時に読んでみると、えrいけどえrいだけじゃない!
まさかBLで1957年から存在する概念、量子論の多世界解釈(平たく言えばパラレルワールド)にお目にかかれるとは思いもよりませんでした!
ググっても大半の方はなんのこっちゃだと思うので、詳しくは本書を読んだ後でナ〇キマンさんのチャンネルで多次元理論関係の動画をご覧ください。
(それでもちょっと難しいけど、ぜひチャレンジしてみてほしい。)
(ちなみに「いつでもその時代のその地点に戻れるように、しるしを付ける」実在する霊能者さんの話も、音羽マリアさんの実話漫画、最新作「煤煙の異界」で描かれてましたし、それ以外の巻でも多世界解釈自体は出てきましたので、ご興味ある方はぜひそちらもどうぞ。)
あっ、でもこんな↑↑↑小難しい知識なくとも本作はサラっと楽しめる内容になっていますのでご安心を!
別のレビュワーさんが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で過去をいじったら写真から自分が消えそうになるアレ、と表現しててしっくりきました。
(レビュワーさん、ありがとうございます!)
あと「観測者」は、俗にいう霊能者の中でも例えば水晶などで意識を集中すればいろんな事象を見通せる千里眼の持ち主、とお考えください。
沙槻さんの作品は壮大な世界観やその膨大な知識量にいつも驚かされますが、今回も本当にそうでした。
チームでやってらっしゃるのかな?
いつも一人ですべて考え出されているのなら天才なのでは・・・。
相変わらず絵は超絶美麗です。
個人的に一番好きな絵柄です。
(次点はma2(まつ)さん、(初期でなくここ数年の)恋煩シビトさん)
ぜひこの機会に読んでみてください。ものすごいおすすめです。
イッちゃうとその勢いでタイムリープしてしまうというトンデモ設定。
昭和戦前かな?と戦国時代、平安時代と、結構駆け足で飛び越して行く直葉。神社の巫覡である直葉の先祖がその時代、時代で悲恋に終っていて、その未練と執着から時間軸を彷徨う浮遊霊(?)みたいなものになっていて。それを解決しない事には、現在の自分の存在が危うくなって行く。「バックトゥ ザ ヒューチャー」でいうところの「未来の自分が消えて行く写真」みたいな事だと思います。作中では、家系図の自分の名前が淡くなって、という表現。直葉の先祖、鈴丸が陰陽師みたいな感じで、男と交わる事で未来を読む「時読み」というのをやってたりして、儀式の為にモブレになってたりするので…そこは痛々しいです。直葉も男限定のエロフェロモンを常に出してるという設定なので、中学生くらいから男に襲われそうになってたりするのは、そういう血筋なのかもしれません。直葉には幼馴染の渉がいつも見守ってくれたけど、祖先の彼らには?そうなんです、ちゃんと渉の祖先も転生を繰り返してたんです。っていう。時空を超えた愛‼︎ 始まりの祖、「帝の陰陽師」に渉さん的な人が出て来ない、常に傍観者(作中では観測者と呼ぶ。)である、とか。でもすっごい淫乱、とか。中出し必須って、精液燃料なの⁈ とか。イッてる最中に飛ぶので、行った先で裸とか、乱れまくった事後で過去に出現しちゃう…っていう、ツッコミどころも満載で回収しきれてない感もすごいです。ですが、シンプルにどの時代でも、自分の気持ちに素直であれ、というのがテーマ。(けどエロい。)もっとバカバカしくからりとしたアホエロだと思ってたので、ちょっとビックリしました。タイムリープのトンデモ説明は意外とシリアスです。