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結城さんの裏の顔、俺だけに見せてください――
himitsu no yuukisan
社長秘書の結城さんが、社内ではクールビューティーで通っていまして。
スーツのきこなしも隙無く、物腰柔らか。
だけど、ニ○アサ系の魔法少女のアニメと関連もの、美少女マンガを愛するオタクだったのです。
営業の雨宮が、ずーっと結城さんに興味を惹かれて仲良くなりたいアプローチを、まあ営業スキルを駆してやっているのが楽しいのです。
アクセサリーチャームを拾ったことをきっかけに、結城さんのプライベートなところに、ぐいっと率いれて貰える雨宮が、すごくワンコしていて好きです。
かなり格好良い雨宮が、実はオタクじゃない自分を隠しながら結城さんと秋葉原に行ったりコミケ(作中では、コミマ)に出掛けたり。
ついでに、雨宮ったらBL同人誌を購入して、結城さんとの新たな可能性に気付いちゃったり。
けなげなんですね!
この2人を繋ぐエピソードは、アクセサリーチャームだけじゃなくて、以前に雨宮が同僚と話していたオタクに関する言動から、既に結城さん側から好意を持たれていたのでした。
両想いになったら、さすが雨宮が速かった~
ちゃんとBL同人誌が役にたったようでした!
とにかく、ワンコなイケメン攻めと、メガネ天然美人受けが、お好きな方にはまりますよ。黒井モリー先生の綺麗な絵も好みでした。
2つの違和感を抱えたまま読み進めました。
1つは後半ですっきりしたけど、もう1つはすっきりできる類の違和感ではないので、まだもやもやしております。
営業部随一のイケメン・雨宮は、女子社員の人気を二分するとも言われる社長秘書・結城の意外な一面を知ってから、何とかして近付こうと頑張る日々。
なかなか距離を詰められずにいたある日、エレベーターで結城が落としたキーホルダーを拾って…。
という始まりです。
イケメンと眼鏡美人の競演です。
雨宮目線なので雨宮の考えは分かるけれど、終盤の種明かしまで結城がどういうつもりなのかが引っかかってしまいました。
オタバレをしないように擬態していたにも関わらず、キーホルダーを拾って、そのキャラクターを知ってると言っただけの相手に、自らオタバレしに行くスタイルです。
本気でバレたくなかったから、相手がそのキャラに対してどの程度の知識を持っているか、アニメに対してどのくらい入れ込んでいるか、入念にチェックを入れますよね。
自分が腐だと公言していない場で、民放で放送されたBL展開の人気ドラマの話になったとして、自らさらに掘り下げて腐知識を披露しに行ったりしませんよね。
隠れオタク歴が相当長そうなのに、結城のガードの緩さが気になって気になって。
なのにグイグイ、雨宮をオタワールドへ引っ張って行くので、ハラハラしてしまいました。
この点に関しては終盤種明かしがあったのですっきりしますが、そこまでずっともやもやした気持ちで読まねばなりません。
もう1つは結城のビジュアルです。
職場では「カッコいい」「美人秘書」と言われる結城。
私服に着替えると「可愛い」「学生に見られる」。
ここです。
美人というのは、ある程度の年齢までは年より上に見られることが多いですよね。
女優さんなんかでも美人と呼ばれる方は、30を過ぎたら年より若く見えるようになるけれど、それまでは上に見える方がほとんどじゃないでしょうか。
でも結城は美人でありながら、学生に見られる。
どういうことだ…。
結城の年齢は出て来ませんが、推測するに27、8くらい。
どうしよう…。私服でも27、8にしか見えないし、年相応の美人にしか見えないのだが…。
この違和感がずっとついて回ってしまったせいで、結城という人間をどう捉えていいのか分からなくなってしまいました。
長々と語ってしまいましたが、上の2点を気にせずに読めたら、イケメンくんが不器用に恋をする姿は楽しいし、連れて行かれたコミケでうっかり薄い本を買って、剥き出しのまま持ち歩いてるのも笑えるし、「萌2」までいけると思います。
クールでできる男
女子社員の王子
そんな人がまさかの魔女っ子オタク!!!?
というかゴツい男がそろって
魔女っ子アニメ見てるシュールな絵面よ(笑
サイリウム持って鑑賞するてあるあるなん?
ギャップ萌えから始まる〜な今回。
普段のクールさから転じて
あんな柔らかく笑うんだ。キュン
そこは好きだったけど、あとはさほどかなぁ。
会社とのギャップと、好きな事に夢中な姿がかわいくて。
これまで知らなかったトキメキと
自分にもあった懐かしい気持ちと
BLを参考に合体試みるのもちょっお面白かった。
でもまぁ可もなく不可もなく。かな。
心すさまないので
病んでる時には優しい1冊