条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
jinginaki yome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
有名シリーズではありますが、巻数はたくさん出ているわ読む順番が分からないわと新刊を見かける度に、何冊目なんだろすごいなぁ〜と遠巻きに眺めているだけの作品でした。
今回縁あってシリーズの②巻目まで読んだのですが…いや、本当面白い(*´◒`*)
つくづく思いました。長年続くシリーズや人気作ってのは、人により刺さる刺さらないの好みはあれど、やはり売れる理由があるなと。
イラストの好みの関係で、続きを電子で読むか紙本で読むかまだ悩んでいるのですがとりあえず調べた情報を。
電子はナンバリングされていて続きが分かりやすいのですが、紙本はさっぱり分からず!
普段はナンバリングされていなくても、タイトル見るのも楽しい〜というタイプなんですが…これだけ冊数出たら、訳わかんない。笑
とりあえず現在までの紙本(商業)での情報まとめておきます。
<ラルーナ文庫>
①仁義なき嫁
②新妻編
③旅情編
④新婚編(2015.11.20)
⑤情愛編(2016.01.20)
⑥初恋編(2016.02.19)
⑦海風編(2016.10.20)
⑧乱雲編(2017.03.21)
⑨旅空編(2017.06.20)
⑩片恋番外地(2017.09.19)
11)緑陰編(2018.04.20)
12)横濱三美人(2018.09.20)
13)星月夜小話(2019.07.20)
14)銀蝶編(2019.12.20)
15)惜春番外地(2020.05.20)
以上が今現在商業で発売されています。①〜③は新装版が刊行されています。
電子では合間合間に同人誌などをまとめた短編集も入ります。(例えば、③旅情と④新婚の間に電子では短編集が入る)
あと、電子や同人誌では現在商業で発売されている15冊以降のお話が読めます。
イラストも電子と紙本で違うし、紙本だけでも3人の先生に変わっているのかな?長いシリーズですもの、色々ありますよね…。
長いシリーズだしと私のように二の足を踏まれている方いらっしゃいません?^ ^
とりあえず、一冊だけでも楽しめますので、仁義なき嫁の1冊目をおすすめさせて下さい。
私は、遊び人攻め(作中では色事師と表現)が受けだけにどハマりしていくという描写が大好物なのですが、仁義なき嫁、ドンピシャー!!
続きも楽しんできます♪
『春淫狩り ―パブリックスクールの獣―』がとても面白かったので、他の高月作品も読んでみようと探していたところ、この作品を発見。
電子版、同人誌含めると数えきれないほど多くの作品が出版されている『仁義なき嫁』シリーズ。
この作品はこの『仁義なき嫁』シリーズの1作目にあたるようですが、旧版は未読。旧版はすでに絶版になっているようですが、ノベルズ版だった旧版に書き下ろしの「赤い糸」を収録し、文庫本という形で新装版として発売されました。
内容は旧版のほうでも書いてくださっていますが、一応ざっくりと。
主人公はこおろぎ組のたった一人の組員である佐和紀。
彼は孤独な子ども時代を過ごしていましたが、そんな時に救ってくれたのがこおろぎ組組長の松浦。そういった過去があるため、佐和紀は松浦に並々ならぬ忠誠心を持っている。
昔は大所帯だったこおろぎ組も、今は組長の松浦と佐和紀の二人だけ。
そんな中、松浦が倒れ、彼の医療費と組の存続を賄う代わりにと大滝組若頭・岡崎に打診されたのは、大滝組のとある幹部の「嫁」になること。佐和紀は松浦のためになれるのならと受け入れるが―。
佐和紀は「こおろぎ組の狂犬」とあだ名されるほど凶暴な性格。けれど女性と見まごう美しいビジュアルで、松浦のために好きでもない男のもとへと嫁いでいく。
そんな健気で美人な受けさんが、嫁ぎ先で、愛され大切にされ、幸せを手に入れるお話。
という、よくある身売り物かと思いつつ読み始めましたが、ちょっと、というか、まったく趣の異なる作品でした。
佐和紀の夫となる周平という男が、とにかく掴みづらい男でした。
彼が男を嫁にと所望した理由。
男ならだれでもよかったわけではなく、佐和紀を彼自身が望んだ。
そういうものに、一応理由はある。
あるけれど、単純に「男」ではなく「佐和紀」でなけばならなかった、その理由がわかりづらい。
佐和紀は、とある理由から戸籍上は女性ですが、その設定も必要だったのか悩む。周平の周囲の人から佐和紀は女性としてではなく男として迎え入れられているので、女性という戸籍が必須だったようには思えない。
そして、望んで嫁として受け入れた割には、佐和紀を大切にしているようにも思えない。
一方の佐和紀も。
いつ、どの時点で、周平に惚れてしまったのか。
キスされた時点で、というのであれば、なんとも安っぽい展開ではないだろうか…。
とにかく突っ込みどころが満載で、ンン?と思うことしばしば。
佐和紀はシノギが少ない貧乏ヤクザであったために、生計を立てるためにかつて身を売っていた、という過去がありますが(その時のお客の一人が大滝組若頭である岡崎)、その時ですらセックスをしていない。手でするだけだった、というのだからそこにも納得がいかず。
彼自身が持つ魔性性で、こおろぎ組のために、松浦のために、彼の意思に反して身体を駆使して数多くの男たちを誑し込んでいた、という方が自然ではなかろうか。
強気な佐和紀が、周平に対してだけは女々しい行動をとるのにも萎え萎え。
松浦のためにと割り切ることもできず、周平に構ってほしくて家出するシーンは、なんとも言えな気持ちになりました。
そして、佐和紀のかつての客であり、周平にあっせんした形になった岡崎という男も。
彼が、佐和紀に対して抱いている感情が非常にわかりづらかった。
とにかく突っ込みどころ満載、登場人物たちにも共感できず。
が、最後に高月さんのあとがきを読んでちょっと感想が変わりました。
この1冊は、あくまで『仁義なき嫁』シリーズの入り口に過ぎない作品なんだと。
おそらく、この後に続く作品を読むことで、彼らのとった行動の答えが読み解けるのでは?と思いました。
彼らの行動の「伏線」に当たる1冊なんじゃないかなって。
なるほど、そうであれば、このシリーズの関連作品が多いのも納得。
本編にあたる「仁義なき嫁」の後に、「旦那の言い分」「赤い糸」の2つの短編が収録されています。「旦那の~」のほうは旧版にも収録されているようですので、「赤い糸」が書き下ろしにあたる短編です。
どちらのお話も、周平視点のお話。
本編の補足を兼ねています。
本編は佐和紀視点で描かれているので、この短編を読むことで、あの時、この時に、周平がどのように考え行動したのかが分かる。
このシリーズの続編も、新装版として出版されるのだろうか。
もしそうなら新装版を買いたいのだけれど。
早く続きが読みたいから、すでに出版されているものを買ってしまおうか悩む…。