刑事に甘やかしの邪恋

keiji ni amayakashi no jaren

刑事に甘やかしの邪恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神59
  • 萌×218
  • 萌10
  • 中立0
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
12
得点
397
評価数
91
平均
4.4 / 5
神率
64.8%
著者
高月紅葉 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
シリーズ
仁義なき嫁
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784879199690

あらすじ

県警の組織犯罪対策課・通称マル暴の無鉄砲刑事、三宅大輔はひょんなことから情報源であるインテリヤクザ、
田辺に犯されるハメに…。大滝組の資金源の一端を担う田辺は、
主婦層相手の株式詐欺をシノギにしているイケメン。初めは、犬に噛まれた…くらいの関係だったのに、
組の情報と交換に田辺から身体を要求されているうち、いつしかどっぷりと深みにハマってしまった大輔。
田辺と二人、温泉旅行にまで行くようになり…。

表題作刑事に甘やかしの邪恋

田辺,27歳,情報源であるインテリヤクザ
三宅大輔,28歳,組織犯罪対策課の無鉄砲刑事

その他の収録作品

  • インテリヤクザと甘い代償
  • baby step(書き下ろし)
  • そして今夜、恋を(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数12

二人の会話がコントなみに笑えたりするので

で、インテリヤクザの意外な程の受けへの甘やかしっぷりが楽しかったりします。
甘やかされてる当の本人は分かってないけどね!!

こちら新シリーズでヤクザと刑事ものになります。
『仁義なき嫁』と世界観を同じくする作品で、そちらは未読。
『仁義なき~』のキャラが結構重要な役どころで出ては来ますが、そこまで腑に落ちないと言うことは無く読めました。

ところで、小山田あみ先生のポップな表紙イラストが素敵なんですけど、ディテールにまでとても凝ってるんですよ。
地味な覆面車両で、ちゃんと道路標識を守って通行してきた大輔(刑事)。
対して、派手な高級車で一方通行を逆走してきた田辺(インテリヤクザ)。
で、互いに「譲らねーぞ」的に腕を組んでの睨み合い。
これ、めちゃくちゃ二人の関係を的確に表してるから!
小さすぎて二人の表情が良く分からないけど、絶対大輔はしかめっ面で、田辺は薄ら笑いなんかを浮かべてるハズだから!! 多分ですけど。


内容ですが、インテリヤクザ×無鉄砲なマル暴刑事によるジレジレの身体先行ラブです。
わりとシリアスな部分もあったりしますが、二人の会話がコントなみに笑えたりもするので、ラブコメの分類でいいと思うのですが。

組織犯罪対策課の刑事・大輔。
ひょんな事から情報源であるインテリヤクザ・田辺に犯されるハメに。
最初は組の情報と交換にイヤイヤ寝ていたのに、いつしか田辺との関係を心地良く感じるようになりー・・・と言うものです。

既に電子で配信されている『インテリヤクザと甘い代償』と『刑事に甘やかしの邪恋』に加筆修正。
更に『baby step』・『そして今夜、恋を』の書き下ろし短編2作を加えて一冊にまとめたものになります。

実は作者さんの他作品を、つい一昨日に読んだばかりでして。
それがあまりに好みだった上、今作も元々好きな設定で気になってたので購入したんですよね。
で、面白かったのです。

内容自体は中編が2作+短編2作なので、印象としてはまだまだ序章と言った所。
薬を盛られて前後不覚になってる大輔を、田辺が犯してと言うのが始まりなんですよね。
個人的にこの、受けが気付いたら既にエッチの真っ最中と言うのが大好きだったりするのです。
また、強姦同然の目に遭ってる大輔の反応が最高でして!!
何だろう・・・。
彼は超強気な上に、何だかズレてる反応が面白いんですよね。
気が付いて一番に言う台詞が「てっ、め・・・。灰が落ちるだろうが!」ですから。(田辺がタバコを吸いながらヤってた)
で、サイドテーブルをバンバン叩きながら「遠慮しろ!ちょっとは遠慮しろよ!」みたいな。
おかげで強姦されてるのに、悲壮感どころかプッとなってしまう・・・。

で、ここから組の情報と交換で身体を要求されるようになる大輔。

二人の会話なんかが面白いのです。
大輔がですね、たとえエッチの最中だろうと、絶対に強気な態度を崩さないんですね。
で、悪態をつきまくりの大輔に対して、からかいまじりながら怖い事を言う田辺。「逃げられないよ、あんた」みたいな。
彼の言ってる事は甘いんですよ。
甘いんだけど、時々ゾッとするほどの執着を感じてゾクゾクしてしまう。
あと単純に、「ほら、あんよを持って」とかいいように大輔をおちょくってるのが笑える。

で、この後、徐々に田辺の本心なんかが分かるのですが、実はこう見えて結構健気だったりするんですよね。
大輔を守るために危ない橋をわたったりもする。
まぁ、自分で「こんな酷い目に遭ってかわいそう」アピールをして、大輔の同情をひいたりするのが如何にもしたたかで彼らしいんですけど。
そして、絆されてく大輔がチョロいよ!!てなもんですけど。

とりあえず、そんな感じの絆され受けと、飄々としてるのに意外と一途な執着攻めが楽しい作品になります。
あと、如何にもヤクザて感じのエピソードなんかもご注目。

注意点ですが、実は大輔が妻帯者です。大輔の刑事と言う忙しすぎる職業柄、関係はとっくに破綻してるのですが。
この設定自体が上手い事生かされてて、個人的には萌える要素だったんですけど。
気になる方はご注意下さい。

17

続編も文庫化してほしい

好みの設定だなーと軽い気持ちで読み始め、あっという間にハマりました。
仁義なき嫁シリーズは未読でしたが特に問題なく読めました。

他の方もおっしゃっていますが、大輔と田辺の会話がテンポも良くて面白いです。目覚めたら突っ込まれてたという状況で「灰が落ちるだろうが!」と言っちゃう大輔に冒頭から笑わせてもらいました。
お父さんも警察官だった大輔は、組対の中で若手として隙を見せればつけ込んでくるようなヤクザを相手にがむしゃらに頑張ってきたんですが、その反面、奥さんとの関係は破綻してしまっています。大輔は仕事を全うし家庭を持つのが男の責任だと思ってる人で、自分の弱さや孤独には気付いてないようなところがあります。
一本気で真面目だけど不器用で鈍感なんですよね。私は大輔のそういうところがもどかしくもありつつ、好きだなと思いました。

インテリヤクザ×刑事という設定ですが、攻めの田辺が組織の幹部とかではなく、上には組長やら兄貴分がいるヒラ(と言ってもいいのかわかりませんが)の構成員というのも良かったです。
田辺は投資詐欺でシノギをあげてるだけあって口も上手いし飄々としてるんですけど、そんな田辺が一本気で不器用な大輔に、からかいの中に本気を潜ませるようになっていくのがたまらないなぁと思いました。
上には絶対的な存在がいて、それでも守りたいものがあって、大輔をその強がりごと抱き寄せたいと思ってる田辺が切なかったです。
田辺の組織内でのポジションも、私は萌える要素になりました。

この一冊で物語は完結ではなく、続きが電子配信されているので出来ればそちらも文庫化してくれたらなー。
この本ではまだ大輔は自分の田辺への気持ちを定められないでいます。田辺はもう腹括ってるんですけどね。この先の二人もイラストと共に紙のページをめくって読みたいです。

15

宝物のような作品。

このシリーズ、電子版で、もう何十回も読んでます。
でも、飽きない、何度読んでも、胸がキュンとなる、、、
そんな大好きな作品です。

今回、紙の本になって、ステキなイラストがついて、
もう、また、初めて読むような気持で読めてしまう。。。
特に『インテリヤクザと甘い代償』は、
電子版より、読みやすく、分かりやすくなってます。

2本のSSも、本当に良かった。
田辺、大好きな私は、大輔が田辺に惚れて行くのは、
すごく理解できるんだけど、
田辺が何故、大輔に惚れるのか、固執するのかが、分からなかったんだけど、
このSSで、何となく理解できました。

『強がっているのに、それに気づかないで虚勢を張る人間に弱い。。』
きっと、田辺は、誰よりも強がって、虚勢を張ってるんだろうなって。。。
田辺の悲しさに触れたような気持ちなりました。

本当に大好きな作品です。
同じイラストで、続きも、一日も早く、読みたいです。

14

田辺の惚れていく姿が好き

田辺と大輔の始まり。
田辺が大輔にだんだん惚れていく姿がいい♡♡
大輔の為に周平に対峙するところなんてめちゃくちゃかっこよかった。田辺のえっちの仕方、甘くて優しくて好きだな。
仁義なき嫁が大好きだから、佐和紀に意地悪な田辺が嫌いだったけど、このシリーズの田辺はかっこいいね。
そして田辺や大輔視線からの周平や佐和紀が見ることが出来て、それも嬉しい。周平はやっぱり痺れるほどかっこいいよね。佐和紀に惚れたあとの周平は田辺からどう見えるのか、そういうシーンもあるのか楽しみです。

4

陥落しない意地っ張りが最高

ブックパス読み放題で出てきたこちら、今まで出会わなかったのが不思議なくらい果てしなく最高でした〜〜
妻帯者ノンケが男の快楽に負けちゃうの好きには堪らなくて悶絶しまくりでした。しかも意地っ張りで全っ然堕ちないから攻めも益々頑張って責める、だから最高…(語彙力)

田辺の実況甘々言葉責めや、あんまりハードなものを大輔に押し付けない(フェは口先だけ)でそれでも大いに感じてるとことか、スパダリ風味+いじらしくて何処もかしこも良い。
大輔が最中ずっと声我慢してるのとか、誇張し過ぎない敏感さや男らしさも良かったです。
また大輔が強がってるのは周りの人にはお見通しなのに、自分では気づいてないのが可愛い。

刑事物やヤクザはちょっと…な方も、登場人物は少ないし殆ど二人のエロが主体なので、寝る前の疲れた頭でも一気読みできます。
ただちょっと前半は特に、どちらが言った台詞なのか分かりづらかったり(会話自体は温度差あって小気味良い)、名前間違って打ったのかなと感じる箇所がちらほらありました。

小山田あみさんの美麗滴る絵が美し過ぎます‼︎文章を読んでいて挿絵が現れるとハッとするしギュンとします。

3

ヤクザもの好きですわ〜

無料だったので何気なく読んでみましたが、
とても面白かったと思います。

インテリヤクザ・田辺×三課刑事・大輔

男同士のぶつかり合いって感じが良かったし、
結局は超溺愛攻めですよね^^
田辺が大輔を好きで好きで仕方ないのがよく分かりました。

顔もスタイルも頭も良く金もある田辺が、
大輔に嫌われたくなくて優しく丁寧に気を使って接する描き下ろしにひたすら萌えました♡

田辺の兄貴・岩下も怖いけど魅力的。
田辺が心酔する男の話も読んでみたくなりました。

7

優柔不断刑事と切ないヤクザの恋心

とにかく表紙が素敵すぎる!タイトルロゴも凝っていて、思わずポチり。どっちもカッコ良くて眼福。

受け視点の短編二本、間に攻め視点のSS二本という構成で、一話目はエロ特化作品のよう。キャラを掴む前にエロシーンが始まり、あまりの説明不足になんだこれ?となる。
二話目のSSでエロに至るまでの説明があり、三話目はまるでこれが一話目かのように親切な書き出しで始まる。一話目にあるべき設定説明の補足がぽろぽろあって、書いた時期に開きがあるのかな?と思った。

田辺のセリフはところどころ切なくて、だんだん可哀想になってくる。大輔を好きな気持ちにはさっぱり共感できないが、それでも肩入れしたくなるキャラ。
冷静に考えたら付き合ってるわけでもないし、田辺が勝手に体を張って守って庇っているだけ。でも気持ちはそちらに寄っていく。大輔があまりに優柔不断で、嫌がるくせに気を持たせる態度に見えて、田辺への同情が湧いてるのかも。

特に好きだったのが、「スキって言わないでいてやるから来い」みたいな田辺のセリフ。いろいろ分かってて受け入れてる感にきゅんときて。それでもやっぱり離婚して欲しいってとこは言葉にするんだ、っていう真剣さが伝わる切なさに萌える。

この一冊だけだと、田辺は大輔にはもったいない男としか思えない。仕事かつ不倫なのに感情がふらふらしている大輔の魅力が分からない。自分に言い聞かせている内容も中途半端で、こんな精神力で組対刑事は務まらないんじゃないかと心配に。
続けて読んでいけば大輔の良さも分かるかな。結婚に矜持があるなら、「嫁と別れて」に対し「じゃあお前はヤクザ辞めれるんか?」くらいの返しが欲しい。大輔にとってはそれくらいのことっていう何かがあれば、納得できる。

文章はたまに大事なとこで前後のつながりがおかしくなっていて、筆がノると自分の世界に没頭しすぎてしまう作家さんなのかと思った。一冊の中でムラがある気がする。

攻めの魅力で読まされたお話。インテリヤクザといっても下っ端で、泥臭く必死に大輔を守ろうとする田辺に泣ける。田辺が報われることを願って次も読みたいと思う。

3

・・・

あとがきを読むと、
本編の仁義なき嫁より、「刑事に」シリーズのこの作品のほうが先に公開されていて、どちらかというと、仁義なき嫁のほうがスピンオフだったそう。
・・意外にも、仁義なき嫁のほうが人気が出て、こちらが添えになってしまったらしいです。

田辺と、大輔が出会って、付き合いだすところまで。

この巻の途中で、結婚前の佐和紀が田辺にお金を無心する場面が登場する。
こおろぎ組の資金が枯渇したので、金が必要だという健気な佐和紀。

田辺は、携帯に佐和紀の隠し撮り写真を沢山持っていることを、大輔が確認。
田辺は、佐和紀の外観が気に入っているので、画像を撮ってしょっちゅう眺めている。大輔は、田辺のその様子に特に嫉妬が沸かない。

大輔は、再三田辺から要求をうけて、浮気中の嫁と離婚をやっと決意する。

1

ヤクザが甘やかしの邪恋

表紙イラストに惹かれ、セールだったので2冊まとめて購入。
2冊続けて読みましたが、レビューはこちらに。
1話目「インテリヤクザと甘い代償」はとにかくやってるだけの感じで、「なにこれ?」と思いましたが、3話以降ストーリーが進んでいきました。
2話と4話の書き下ろしは田辺視点で、かなり深く大輔に惚れていることが分かります。
大輔は、そんな田辺の気持ちを信じないし、既に壊れている結婚にいつまでもこだわり田辺の「奥さんと、別れて」という願いをスルーします。
恋に耐える健気なヤクザ、田辺。可哀想で泣けてくる。
この田辺の不憫な状態は2冊目の最終話、大輔の誤解が解けるまで続き、この2冊は田辺の恋愛成就の物語でした。
そしてヤクザというよりマフィアな岩下、この作品に本人もちらっと出てるし、噂話なんかに登場することも多く不気味で怖い印象ですが、こんな男がどう恋愛するのか興味あるので仁義なき嫁シリーズも読んでみようと思います。

5

ゔーん

読んでいた途中で知った名前が出てきて、それで初めて「仁義なき嫁」シリーズに繋がる作品だと知りました…。

「仁義なき嫁」シリーズさえ何処まで読んだか分からなくなっています。電子、紙、同人誌とどの話をどの媒体で持ってるかあやふやで途中で購入するのやめました。

この「刑事に」シリーズも、この続き以降はまだ電子しか無いようです。

嫁のシリーズでチラッと出てきていた田辺がねぇと思いながら読みました。そして佐和紀には甘い岩下の本当の顔が見れました。まあ佐和紀と出会う前のお話なんですが。

嫁シリーズでは佐和紀にみんな惚れてしまい、何故か佐和紀が動いて解決になるので今作は新鮮な気持ちで読めました。田辺がまともな思考の持ち主に思え刑事の大輔が愚鈍過ぎてしまって、どこが良いのかと田辺が気の毒に思えてしまいました。

あれだけ身体を張って大輔を守っても男の矜恃とやらで離婚しない大輔の思考には反吐が出ました。
続きを読むかは微妙です。

3

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