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kimikoi gakuseihen
ものすごーーーく発売を楽しみにしていました。
学生もの、かつテーマは純愛というど直球なテーマをどう描いてくださるのか。
トップバッターを飾るのは木下けい子さんの読み切り。
【恋とは不思議なものだから】
これがもうちょーーーーーーーー良かった!!!
何これ!完璧!言うことないんですけど!!
木下さんらしいちょいズレた絶妙なほのぼのさが炸裂してました。
駅のベンチでいきなり「音漏れしてんだけど。」と同じ学校の小野寺に指摘された一宮。
小野寺は秀才だけど、山のような変人伝説を持ち、かつゲイだと噂されているけど、本人は全くそれを気にすることないいわゆる孤高の人。
本当に会話というか言葉選びが絶妙なんです。
特に、イヤホンを新しいものに買い直したのに、再度音漏れを指摘されたときのやり取りが絶妙すぎる。
耳孔がイヤホンにあっていないのかもしれない、見てやるから見せろ!とずいっと迫る小野寺。
たかが耳の穴…のはずなのになぜか異常な恥ずかしさを覚えて抵抗する一宮にトドメの一言。
「君さ 一生 音をお漏らしして生きてくの?」
お、お漏らし…??めっちゃツボった。
そしてついに観念して、耳の穴を見せてる時の一宮のふるふる感ときたら!!
そして「こんなトコ ○○にしか見せたコトないのに…!!」というセリフがこれまた超絶キュートかつ爆笑もの。何この子、かわいすぎるーー!!
たかが耳の穴、されど耳の穴。
一宮からの「友達になっていい」という言葉に対する小野寺の言葉への返しがこれまた絶妙すぎる。
ゲイだの何だのあれこれ噂されながらも、全く気にすることなく「俺は俺」の小野寺と、せっかく気づいた恋心に自分自身もどうしたらいいのかわからず「俺 凡人だからなんかいろいろ自信ない。」とズビズビ鼻水垂らして泣く一宮。
ここのやり取りも本当にいいんです。
木下さん、比較的長編が多いと思うんですが、長編がうまい作家さんは短編もうまい。短編がうまい作家さんは長編もうまい、すなわち最高だなっと改めて思い知りました。
さてこのアンソロジーには全部で9つの作品が掲載されています。
木下けい子さん【恋とは不思議なものだから】読み切り
小嶋ララ子さん【ハレルヤ ベイビー】連載
猫野まりこさん【消しゴム彼氏】連載
束原さきさん【君に想ふ、碧】連載
高木ユーナさん【THE 普通の恋人】読み切り
Mariaさん【思惑いろは】読み切り
田倉トヲルさん【のみ×しば】読み切り
栗戸なつさん【囚われ少年】連載
如月あいさん【ワンダフルアニキ】連載
お久しぶりの小嶋ララ子さんのBLは、導入編がクッキーの2018年5月号に掲載されていて私はそっちも既読ですが、未読でも大丈夫です。
田倉トヲルさんは男子寮の同室同士。ピュアでじれじれな両片思いもので、これも満足。
連載ものも多いのだけど、え!?こんないいところで終わっちゃうの!?早く先が読みたいー!!というような終わり方ではなく、これも読み切りなのかな?、あ、でも「つづき」とあるから続きものなんだと気づくような作品が多かったです。
8月にも次号が発売されるのだけど、次号の執筆陣が、カシオさん、中田アキラさん、青山マヲさん、そして私の好きな我守丸さんのお名前を久しぶりにお見かけしたので買おうかなとも思うのですが、その他の方が全く存じない方ばかりで、一冊900円前後×社会人編・学生編の2冊が同時発売となると2000円近くてお財布が厳しいので、買うかどうかは悩ましいところです。
アンソロジーはいろいろなお話が一度に楽しめるし、知らなかったけど多分私は好きだな、と思える作家さんの作品に出会うことができるので好きなのですが、正直コミックは絵の好き嫌いがモロ影響しちゃうので、あまり購入に至らないのですが…。
こちらの「君恋」はまず題名にぐっときて、テーマが゛純愛゛ときたもんだ。
好きな作家さんのお名前もあるしということで購入。
こちらの学生編。
まず表紙にきゅんときました。
中庭でお弁当を広げてる学生服の2人。
かわいいですねー。
この2人のお話、小嶋ララ子先生の「ハレルヤ ベイビー」楽しかったです。
私は見た目通りっていう受け攻めカップルの方が好きなのですが、表紙で思ったのと逆のカップル(だと思うのですが)でそっちかー、と思っちゃいましたが。
でも想いが通じて、「いろいろするって言ったでしょ」って言う都君の流し目にくらっときました。
猫野まりこ先生の「消しゴム彼氏」
こちらが私は一番好きでした。
高校の入試で消しゴムをなくしてパニクってる古賀に自分の消しゴムを半分にして渡した瀬名。
セナの゛ナ゛の方をもらった古賀がナがつく名前の女の子だと勘違いをしてひと目ぼれ。
男だとわかって、「最悪な思い出だろ」と苦笑する古賀に、高鳴っていた胸の内が冷える瀬名。
互いに背を向けて歩き出すも、古賀が戻ってきて「最悪って言い聞かせてた。男とかどうでもいい」って言ってキスしちゃう。
「俺と付き合ってよ」って言う古賀の熱にうかされたような表情と瀬名の唇のが色っぽくて。
「初めてだった」って真っ赤になってる瀬名がかわいかったです。
これからの2人も見守っていきたいなー、コミック1冊分読みたいなー、と思いました。
初読みでした田倉トヲル先生の「のみ×しば」
こちらもとってもキュート。
男子に襲われそうになってそのせいで男子が怖いしばちゃん。
でも、それを助けてくれた野宮君に恋に落ちちゃった。
野宮が自分はホモになりたくない、と思ってるのは、しばちゃんのトラウマを知ってるから。
しばちゃんを怖がらせたくない故だなんて、なんて学生らしいピュアさなんだーってもだえました。
この2人の場合は「ゲームはノーカンだよね」、としばちゃんからのキス。
いいねー、若いねー。
このカップルは社会人編でも、「萌えがたり」という1ページのイラストで、大人になった2人って形で買い物の1シーンが描かれています。
学生編は、学生らしく(?)最後までのえちシーンはなかったのですが、とてもキラキラ、ピュアピュアとしたカップルのお話が多くて大変満足でございました。
自分の中で評価は総合で「萌」ですが、木下けい子先生の作品は「神」でした!
実はいくえみ綾先生のBL作品が読めるのかと思って購入したのですが、1頁の寄せ書きイラスト風で・・・ちょっとそこががっかりだったので・・・。
基本純愛だし学生編なので、ピュアな恋愛を堪能できます。
どの作品もみんな初々しくて可愛いです!
その最たる作品が木下けい子先生です♪
あと、ギャグショタな「ワンダフル☆アニキ」こういうの嫌いじゃないです。
というか、むしろ好きです。こういう枠大切!
なんならもっと弾けて下さい!とか思っちゃいました~。
その他、「のみ×しば」「囚われ少年」「君に想う、碧」「思惑いろは」等、読んだことの無い作家さんですが、それぞれ楽しめましたし、続きになってる作品もあるので楽しみです。