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kawaikunai aniki wo aegasu houhou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
試し読みをしただけでは恐らく義兄弟という設定も相まってとても不穏な作品に感じられてしまうのではないかと思います。
でもハピエン厨の方も安心して読めるくらいとても後味のいいラストに大満足な1冊でした。
兄をいじめることを生き甲斐とする弟とそれを嫌われているからだと思う兄。
この弟がそもそも驚くほど不器用だったというのが全ての始まりですね、自分を見て欲しい好きになって欲しいからくるいじめ、ひねくれすぎている。でも本当に愛情からくるものだったからこそ逆に兄が生きる気力をなくした時になんとか生きたいと思って欲しいと尽くしまくる姿にはグッときました。
対する兄は誰からも必要とされていないと思っていた自分をとことん愛してくれている弟の気持ちに喜び絆されてしまうのがもう共依存の始まりの香りがして最高です。
お互いがお互いを必要とし、親にも受け入れられるという文句なしのハッピーエンド。大満足です。
陣(弟)のストレス発散方法は兄(壮司)にキスをすることです。
最初はいろんな嫌がらせをしていたのですが、いつも適当にあしらわれ
ある日嫌がらせでキスをしたところ兄がひどく動揺したので
その日から嫌がらせはキス一択になってしまいます。
兄と弟と言っても壮司は養子なので血は繋がっていません。
壮司は就職を機に家から出ようとします。
そのことを知った陣は無理矢理兄を自分のモノにします。
その後に壮司は陣に対して思っていることを全て話すのですが
それが切なくて辛かったです。
自分は養子で、だから陣が血のつながってない自分を
嫌いでムカついていたのを知ってたから今までどんな嫌がらせをされても耐えてた。
でももうお前(陣)と縁を切ると言います。
当たり前ですよね…。
無理矢理されたのも壮司からしたら嫌がらせの延長としか思ってなくて
でももう家を出るから我慢する必要がないと判断したんですよね。
普通ならここで陣は手を引くと思うのですが、
全く引かないのが陣なんですよね…。
陣は元々が最低のクソ野郎だなと正直思ったのですが
壮司がかなりの卑屈くんなので、これぐらい押せ押せじゃないとダメなんですかね。
生い立ちが関係あるのかほんとに卑屈だし、絶望と隣り合わせで生きてるし
今までよく生きてこれたな…とさえ思いました。
恋愛だけではなくて家族愛も詰まっているお話で、
兄弟の恋愛なので好き嫌いは分かれてしまう作品かと思いますが、
私は読んでよかったなぁと思いました。
クーデレと明るいor優しい子のカップリングは頻繁にありますよね。対照的な二人が、どんなふうに惹かれあって繋がっていくのかを見るのはとても楽しいものです、が、いくらMだSだといっても、このお話がこの先も続くとしたら、この二人、きっといつか別れるよな、と思ってしまうことが多く…
でも、今作は、というよりもmotteke先生のお話は、兄弟同士であるだけでなく家族・友達を巻き込んだものや、お隣さんで生活が近いものを丁寧に描いていて、今後も仲良くやっていくんだろうな〜と安心と喜びを感じられます!
また、個人的な意見ですが、かなり酷いことをしてる時でも、motteke先生が描いた兄弟ものは嫌味がなくむしろそれがあることによって二人が歩み寄っている、プレイ云々ではなく、必要なコミュニケーションだっだのか!と感心させられる次第です。
結構強引な描写も多いですが、地雷でない方は是非読んでみてほしいです(^^)
兄貴が困ったり嫌がる顔が見たくて好奇心で始めたイタズラのキス。
最初は俺様な弟が意地っ張りな兄貴を無理やり襲うエロエロなお話かと思っていましたが、
親に負い目を感じ幸せになることに戸惑う兄の心情を知ってからは、弟が必死に兄に幸せを感じて欲しくてひたすら甘やかす幸せなお話でした。
兄貴が健気で不憫で超萌えた...!
最後は家族にも受け入れてもらって、弟にもちゃんと甘えられて幸せそうで良かった。
続編があるみたいなのでそちらも読みます!
〈泣ける漫画〉としてオススメする感じではないんですが、、泣きました。
結構ネタバレがありますので、ご注意ください。
子供を授からなかった夫婦が養子(壮司)を迎えますが、その3年後に男の子(陣)が生まれます。
小さい頃から陣はやたらと壮司の寝顔に落書きしたり、シャー芯を全部抜いたり…イタズラを仕掛けます。
そして思いつきでしたキスに動揺した壮司の顔をみて、これが効く!とイタズラはキス一択に。
イタズラと書いていますが、壮司の認識は"養子の自分を嫌っての嫌がらせ"です。
とうとう強引にHするのですが、この上手くいかないシーンがリアルで良かったです。
就職を機に家を出る壮司、自分の気持ちと今までの行いについて考える陣。
(※決して両親が壮司を他人扱いしたり冷たくしたりするわけじゃありません。良い両親です。)
嫌がっているわりには本気で抵抗しないじゃん。の返事など、壮司の養子としての発言にぽろぽろ泣きました。
陣の告白を聞いても、どうしよう恩人の子供が自分のせいで…とショックを受けます。
壮司の背負ってきたものや生きる目的を知り、甘やかしたい・幸せにしたいと奮闘する陣が素敵でした。
両視点ですが、陣目線が多めです。
描き下ろしの「どきどき実家訪問」もすごく良かったです!最初から最後まで夢中で読みました。
この終わり方も好きですが続編があるとのことなので、そちらも楽しみにしたいです。
弟・陣(攻め)と兄・壮司(受け)は義理の兄弟。
陣の壮司への拗らせ執着度がなかなかのもので。
養子であることで『理想の息子』であろうとする
壮司に対して、血が繋がらないから疎ましいとか、
両親の愛情を独り占めしたいから、とかではなく、
ただ壮司に自分を見て欲しくて嫌がらせをして、
最近は専らキスをしてストレス解消をしていて。
さらに壮司が就職を機に家を出ると聞き、
イラついた陣は嫌がる壮司をお風呂場で拘束し
無理矢理抱いてしまいます…
多少の流血表現あるので苦手な方はご注意を><
壮司はそんな陣の態度に自分は嫌われていると
ずっと勘違いしていて。(そりゃそうでしょうよ…)
そして、養子として育ててくれた両親に対しての
感謝の気持ちがとても深くて、学費を返して
恩返しをするのが生き甲斐。
それを達成してしまった時にどうするのかを
陣に聞かれた時の壮司の虚無感、喪失感を湛えた顔は
眼に光も無く危うさを感じるほど…
そんな自己肯定感の低くて不安定な壮司を
幸せにしたいと思う陣。
お互いを生き甲斐にしよう、一緒にいようと何度も
壮司を抱きながら好きという想いを伝え続けて。
陣の気持ちを知り、険しく怯えていた壮司の顔や態度が
少しずつ解れて緩やかになっていくのを見て、
正直途中で読むのが少ししんどくなっていたので救われて…
最後の寄り添って眠るふたりの姿に、
心から、良かった…!!と安堵の溜息がこぼれました。
表紙は泣いている兄壮司を拘束して意地悪そうな目で見つめ体を触る弟、陣。
壮司と陣は血の繋がりがない兄弟です。幼少の頃から陣は壮司にかまって欲しくて、あの手この手で、嫌がらせばかりしています。壮司大好きの裏返しですね。
エスカレートする嫌がらせに壮司は耐えきれず、陣から離れようとするけれど、追いかける陣にせまられ拒否出来ず、流されるままに。
壮司は自分の気持ち、陣に強引にされる事で気付いたという感じでしょうか?なんか壮司が可愛そうな場面が多いので、二人のママじゃないけど、心配でした。
最後は相思相愛だけど、これからの二人は?と気になってたのだけど、続巻あるのですね。読んでみたいです。
作家買いです。
個人的に、motteke先生の描かれる病んだキャラクターが大好きなのです。
ここ最近気付いたのですが、作者さん自身がこうゆう「ちょい病んだ」キャラが大好きなんだと思うんですよね。
深い愛情を持って描くからこそ、魅力的な「ちょい病み」キャラになる。
当たり前だけど、作品やキャラに愛着を持つ事は大事なんだろうなぁ。
内容ですが、義理の兄弟ものです。
モテるオレ様なイケメン大学生の陣。
血の繋がらない兄・壮司に嫌がらせのキスをするのがストレスの発散方法です。
そんなある日、内定を貰った兄が家を出る事を知りー・・・と言うものです。
こちら、ちょいSっ気のあるオレ様な弟と、平凡で「いい子」の兄です。
壮司が家を出る事を知った陣。「嫌がらせのキス」がエスカレートして壮司を犯してしまいと言う流れです。
これ、実は明らかにおかしく見える弟の方がずいぶんマトモで、普通に見える兄の方が病んでるんですよね。
陣が壮司にキスをしだしたのも、どんな事をしても受け流す壮司がキスにだけは嫌悪感をみせると言う反応をしたから。
ちょっと歪んじゃいますが、兄の事を好きなのです。
対して壮司ですが、何だろう・・・。
かなり根が深い。
自身が養子だと言うことを知っていて、それに強い負い目を感じて生きてきたってトコでしょうか。
だからこそ、弟にやりたい放題されても耐えて来た。
一見優等生のいい子でマトモなのに、ちょいちょいプチパニックを起こして真っ青な顔でブツブツ呟く等、おかしな様子を見せます。
で、そんな時の表情なんかがうつろで不気味なのですが、何故かすごく心を動かされるのですよ~。
何だろう・・・。可哀想なのに、嗜虐心をそそられる。もっと辛い顔をさせたいみたいな。
読者の嗜虐心を上手に煽るストーリー運びがお上手なのです。多分。
で、ダークなまま進むかと言うと、ちゃんと救われるお話なのです。
根は真っ直ぐで愛する事、愛される事を知ってる陣が、不器用ながらあたたかい愛情を注いで。
壮司を病んでると言いましたが、彼はすごく臆病なんですよね。
現在の彼が形成されちゃったのは、この人一倍臆病な部分があり、嫌われるのが怖いと言う強迫観念めいた心理があるからでは無いかと思うとかなり切ない・・・。
だからこそ、自分勝手と言えるような強い愛情をぶつける陣に、苛立つより応援したくなる。
ホント、序盤と終盤じゃの二人の印象がガラリと変わります。
あと、二人の両親がとても素敵でした。
特にほのぼのキャラとしてストーリーの要所要所で活躍する母。
ちょいちょいプッとくるシーンなんかもありまして、結構重いテーマなのに雰囲気を暗くなり過ぎないようにしてくれてるのがありがたいです。
なかなか強烈な兄弟なので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、兄弟もの好きの私にとってはとても滾るお話でした。