ayaayac
「極夜(満月の王)」の番外編です。
表紙はツクヨミの涙がホログラム加工で、光の反射でキラキラするのが綺麗です♪
天野を守るために、身代わりで常世の王となった孤独なツクヨミ。
常世にいると、どんどん記憶が薄れていってしまう。
本編を読んだ時、命を賭けてまで守りたかった男がいま隣にいるんだってツクヨミに知って欲しいような、ツクヨミが守ったからこそ天野は現世で幸せなまま暮らしてるんだって思っていて欲しいような、相反する気持ちがありました。
この番外編は、「もしもあなたがすべて忘れてしまったら?」「もしもあなたが全てを思い出したなら?」、ツクヨミの記憶が○○だったらと仮定した、確定じゃない続きです。
この確定じゃない描き方が、天野とツクヨミのその後を知りたいけど、曖昧だからこその良さがなくなってしまうのも怖い、そんな複雑な私の希望を叶えてくれるもので、読みたかったものがここにある!って感じでした。
そして天野が出した答え。
本編を読んだ時、ツクヨミの記憶がどうであっても、ただ二人が一緒にいればいいんだと納得したものの、やっぱり小さなシコリが残ったままだったんですが、天野の言葉が私が思っていたとおりのもので、なんかスッキリしました。
大事なのは記憶より、いま一緒にいること。