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isso koe ga nakattara
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
無愛想で人当たりが冷たいサラリーマン×吃音症の清掃アルバイターのお話です。
恥ずかしながら吃音というものの存在を知ってはいるものの身近で触れたこともなくその実態がイマイチわかっていなかったのですが、この作品はそこの部分に本当に丁寧に深く触れていて、吃音をあまり知らない人こそ刺さるものがある作品なのではないかと思います。
吃音症である瑠莉は子供の頃のトラウマも相まって人となるべく話さないですむように生活をしていますが、時々見かけていた憧れの人高科とひょんな出来事から知り合いになり紆余曲折を経て高科から想いを告げられます。
そんな2人の恋模様を描いた作品ですが、元々言葉足らずで無愛想な高科と言いたいことを飲み込んでしまう瑠莉のすれ違いは本当に切なくてたびたび心臓がギュッとなりました。その分高科が瑠莉限定な面が強いですが本当はすごく優しくて瑠莉のことをすごく考えていることも瑠莉が高科を思って一生懸命何かを伝えようとする姿もものすごく心に刺さりました。
この作品でしか味わえない優しさや切なさ、伝えることの大変さ、大切さが間違いなくあると思います。ぜひご一読を!
みたいな人(上司)けっこうおるなって思いながら読みました。冷たい・愛想がない、でも本人はまったくそんなつもりがないみたいな男性。完全無欠のスパダリよりかは何か欠点ととられる要素があるほうがどちらかと言えば好みなのでたかしなさん好きです。た行の発音が苦手って言われてズゥーンてなってるとこかわいくて笑ってしまいました。るりくんは本当に良い子でかわいい。バイオリンを指でポロンポロンてウクレレみたく弾いてるコマが地味にお気に入りです。
こちらも再読です。
何度読んでもいいものはいい!
またまたウルっときてしまいました。
吃音を気にしている主人公の瑠莉は、
エリートサラリーマン・高科に憧れています。
そんな二人がゆっくり近付いていくセンシティブラブです。
吃音のことは気に留めず瑠莉に接してくれる高科ですが、
ある日瑠莉に、心が弱いから吃音を克服できないーー
というようなことを言ってしまいます。
その言葉に深く傷ついて余計に言葉が出なくなっていく瑠莉が切なくて泣けます(´;Д;`)
吃音は心の問題だけじゃないんですよ!
色々な原因があるの‼︎
喋りのアドバイスなんて素人がしちゃいけません!
言葉が出にくい瑠莉と言葉が足りない高科……
それでも一生懸命言葉で伝えようとする姿にグッときます。
無理に治そうとするんじゃなくて、
理解してうまく吃音と付き合っていけるといいなと思います。
完璧にみえた高科にも欠点はあり、
人は誰しも何らかのコンプレックスを抱えているのです。
相手の欠点だけをみるのではなく、
良い点に目を向けられる二人が尊いと思いました^^
ただのラブストーリーだけではない深みがある作品です。
そして、健気な受けを応援したくならないはずがない!
吃音というナイーブな設定のもとお話が進んでいきます
攻めがあまり人に執着しないのに、受けには嫌われたくないと感じたのがちょっとふわっとしてる反面、職場の女性の攻撃がやたらリアルな感じがしました
展開は穏やかで、けどちゃんと前に進もうとする二人が微笑ましいお話でした
吃音で子供の時にうけた嫌な出来事はなかなか消えないですよね
攻めが何とかしたいと思うが故に、先走ってしまったり、名前が発音しづらいタ行なことを気にしたり、とても可愛らしかったです
◾︎高科(優秀な会社員/攻)×六瀬瑠莉(吃音/フリーター)
最初に書いてしまいますが、会社員はきちんと仕事をしてくれ頼むからってとこが残念で…
創作物でたまーにでてきますが、会社内で色恋沙汰で騒いだり、あまつさえ人前で泣きながら年上をひっぱたいたりする女性はそうそう居ないと思うので、そこで冷めてその後楽しめないのが非常に悲しい。
リアリティのある性格悪いキャラは大好きなんだけど、"女のテンプレ"みたいな感覚で出てくる女性キャラは萎えでしかない。
高科が瑠莉への言葉選びを間違えて、逃げられるシーンなんかは人間の描き方としてとても良かっただけに!ただその間違いに気づくのは、職場の人との直接的な会話ではなくて、もう少し高科自身で考えた結果だとさらに良かったな。
高科が瑠莉にひたすら優しくするBL漫画なら普通だと思うのですが、高科も人間付き合いが下手というコンプレックス(本人は無自覚なようですが)で失敗して、徐々に克服されていく展開は好きでした。
※電子書籍ひかり
限定おまけ漫画1枚
カバー下漫画有り、裏表紙無し
以前から「吃音」に関して興味があり読みました。
いや、言語関係全体かな?
幼馴染が軽い吃音だったり、祖父が脳梗塞の後遺症で言語障害だったり、言葉で苦労している人が身近に割と多くいて、趣味で手話習っている友人も多かったんですよね。
「言葉」ってやっぱり何するにも必要だし、大事だよなぁって、この作品を読んで改めて思いました。
ビルの清掃アルバイトをしている六瀬瑠莉は、自分が清掃しているビルで働く高科亨が檀上で堂々とプレゼンしている姿を見て以来、憧れを抱いていました。なぜなら瑠莉は吃音のせいで人と話すことに臆病になっていたから。
一方、仕事は出来るけれど人の気持ちがわからない高科も、周りとの関わり方に悩んでいました。
そんなある日、高科の大切な落し物を瑠莉が拾ってあげたことで2人は知り合いますが、自信のない瑠莉はとっさに逃げてしまい…。
ともかくこの瑠莉くんが素直で、表情もくるくる変わるし、小動物のようにかわいいんですよ。瑠莉くんに接するうちに、高科の表情もどんどん柔らかく優しくなっていきます。自信がなくてやる前からなにもかも諦めていた瑠莉くんも、高科の影響で、止めてしまっていたバイオリンの練習を再び始めます。
途中吃音について高科が無神経な発言をして瑠莉くんを傷つけてしまうシーンがあるのですが、高科は決して悪気があったわけじゃなく、吃音の人の気持ちがわからないから言ってしまっただけなので、私は高梨を一方的に責めたくはないんですよね。こういうぶつかり合いを何回も繰り返してお互い理解していくのが大事なんじゃないかな…と。
障害や癖って誰でも簡単にすぐ変えられるものじゃないから、いかに理解してうまく付き合っていくか。その中でひとつひとつ成長出来たら素晴らしいよなぁっ…て。
だから、声がなかったらなんて思わないで、瑠莉くん。
世の中には声すら出せない人、バイオリンを持てない人もいっぱいいるから。
ただ、これ言っちゃうとせっかくのキレイなお話に水を差してしまいそうで悩んだんですが、BLにしなくても良かったかな…とはちょっと思いました。
障害は出来れば少ないに越したことはない。もしこの先誰かに反対されたら…と思うと余計に胸が痛むんです。
この2人ならば多分乗り越えられる壁だとは思うんですけどね。
自分の声で大好きな人の名前を呼べて良かったね、瑠莉くん。
いろいろなことを考えるきっかけをくれた、優しい1冊でした。
吃音の少年?(受)とエリート社員(攻)のお話なのですが、エリート社員のほうの表情が少年と関わっていくことで変化していくのが印象に残ります。
吃音の症状や周囲の対応などが、実際にありそうだと感じるくらいに調べられているので、攻めに対してなぜ憧れを抱いたのかが分かりやすいストーリーになっていると感じました。
途中女性社員が出てきますが、良い味を出しているので嫌悪感は沸きにくいと思います。
どちらも違う意味でコミュ障で壁になって応援したい系、モブになって応援したいしたい系の方におすすめです。
吃音に悩む六瀬に白馬の王子様が現れましたね!
憧れのエリート社員高階。
でもでも現れて気にかけてくれて親切にしてくれて好意を持ってくれたのは六瀬がいい子だから。
吃音のくだりはとても気の毒で読んでいて辛かったです。周りの人達の反応や子供時代の辛い経験がさらに六瀬を追い詰めて吃音を酷くさせていて。
人の気持ちがわからないエリート社員高階ですが、六瀬の話は簡潔で言いたいことだけ言うから良いって言ってくれて、王子様だぁと思いました。
六瀬が人の気持ちに敏感で優しいいい子だって理解してくれてかばってくれたり。
エッチも流れるように突入しましたね。六瀬がもっと恥ずかしがったり高階が宥めたりするかと思いました。
六瀬がすぐ泣いちゃうのが可哀想なんだけど可愛かったです。
恋愛の物語を盛り上げる重要な要素「すれ違い」。
この物語は「言葉によるコミュニケーション」に問題がある二人が、どうやって思いを通じ合わせていくのかのお話。
同じビルで働いている、人の気持ちに対しての思いやりが足りないエリートの高科と、吃音のせいで人との接触を恐れていしまっている清掃員の六瀬。
お話としては、この二人が最終的にくっつくわけですが、高科の周囲には当然のように、彼と付き合いたいと思っている女子たちがいます。が、彼には無視されています。
六瀬も高科に憧れていますが、それが恋愛的な物なのか、単なる憧れなのかは無自覚です。
高科は六瀬の内面の無垢さに惹かれていきますが、、、。
言葉の重要さを描いたいい作品だと思います。
セックスの時に名前で呼んでほしいとか、なかなかエロくてよかったです。
セルフツッコミ
で、結局のところ、高科って覚醒ゲイだったの?無自覚ゲイだったの?
あまりにも自然にお付き合いになるから、どっちにしても高科がゲイじゃなきゃ納得がいかないよね。
読んだあとに気持ちがギュッてなりました。
この作品を通して吃音というものを知りましたが、こんなにも苦しいものなのですね。
瑠莉くんのひとつひとつの表情や動作が可愛くて、高科さんが好意を持ってしまったのもすごく同感しました♡
先にこちらのレビューを読んでいなかったら出会えなかった作品でした。
レビュアーのみなさまに感謝です♡
これはきっと先のレビュアー様方のレビューが目に留まっていなかったら食わず嫌いして素通りしていただろうなと思います。
攻めがエリート設定ではあるんだけど、完ぺきなスーパー攻め様じゃないところが良かったです。
知識不足で程よく受けの子を傷付けてしまうような攻めだから、読む意味のあるお話に仕上がっているというか、攻めと一緒に読者も立ち止まれるというか。
“相手を思ってこそ”が裏目に出ることの方が実際は多いと思うんだけど、自分は相手を思って相手をちゃんと理解しているつもりだから見当違いなことを言っていたり押し付けになっていたりしても気付けなかったり。
人はそんなふうに“貴方を思ってこそ”を盾に暴走しがちなところがあるから。
本作は「吃音」という題材を使って、そこら辺のもどかしさに踏み込んでいるお話だったかなと思います。
言葉がすらすら出てきても難しいのに、言葉がどんどん消えていくような焦りを感じながらなんとか伝えたいと頑張る瑠璃を見ていると、こっちまで水の中でもがくような気分でした。
自分の吃音を気にしない高科に出会えて瑠璃はすごく嬉しかっただろうなと思うし、だからこそ高科が他の人達と同じように吃音について誤解をして自分に言ってくる言葉が余計に辛かっただろうなと思うし、高科に瑠璃の伝えたい言葉が伝わるまで本当にもどかしかったです。
自分だったらもういいやって逆ギレしてそうだなと思いながら読みました。
瑠璃だからこそ、高科にちゃんと伝わったんだろうなと思えます。
仕事はできるけど人間的にどーよ?って感じの高科のことを、高科の同僚や上司たちが気にかけて見守っている感じもあったかくて良かったなと思います。
完ぺきな人なんていなくて、誰しもが持ちつ持たれつですよね。
そういうお話が私は好きです。
真摯な印象の良作でした。
瑠璃が本当に可愛いので、私みたいに食わず嫌いしかけた人達にも是非一人でも多く読まれるといいなと思います!
あとこれは個人的な萌えポイントなんですが、敬語同士な二人が可愛くって萌えでした♡
【電子】ひかりTVブック版:修正-(描かれていない)、カバー下○、裏表紙×、電子限定描き下ろし(1p)付き
吃音でうまく人と話せないため、人と距離を置いて生きてきた受けの瑠莉。
清掃員として働いている会社で攻めのUSBを拾ったことにより、2人は出会います。
攻めの亨は、瑠莉に自信を持って欲しいと思い、「落ち着いて話せば大丈夫」と吃音についてアドバイスをしたり、励ましたりしますが、実際瑠莉は、焦るから話せないのではなく、話せないから焦ってしまうので、その言葉に傷つきます。
吃音の人が感じている感覚を、表紙が物語っています。
読み終わってから再度表紙を見ると、涙が溢れました。
溺れているように見える表紙の子のこの苦しそうな感じと、"いっそ声がなかったら"のタイトルに興味を持ち、購入しました!!訳あり?複雑?こじれ?そういう作品が大好きな私笑。
"吃音"にスポットライトが当てられた作品はあまりないかなと思います。私自身、まだBL歴も浅く、読んだ本の数が少ないせいもありますが、初めて読みました。
吃音を気にする瑠莉(受)は、仕事が出来ても無愛想な高科(攻)が勤める会社のビルの清掃員です。高科のUSBを拾う事で2人は接点を持ちます。なかなか理解されない吃音について、瑠莉自身の葛藤や、高科との考え方のズレもあり、周りに対しても高科に対しても遠慮しがちな瑠莉は泣いてばかりでしたが、歩み寄ろうとする高科の姿勢や、瑠莉自身も考え方を見直したり自ら変わりたいと思う気持ちで、2人はめでたく結ばれます(^^)エロシーンは少なめですので、期待していた方は物足りなさを感じるかも?でもお話の内容自体は、吃音がどう捉えられていて、実際はどうなのかなど興味深い内容なので、素敵な作品だなと私は思います(^^)/
☆瑠莉のお気に入りシーン
普段は無愛想ですが、瑠莉といる高科は穏やかで優しいため、高科に片思いをする同僚が瑠莉に嫉妬…気にする瑠莉は高科と距離を置こうとしますが、高科はむしろ彼女から瑠莉をかばい、その事で彼女が激怒して高科をビンタ(๑*Д*๑)!! この際2人を止める瑠莉が、吃りながらもすごく素敵です(^^)!!激怒した同僚に対しては、気持ちに理解を示しつつ、暴力は否定し、また高科に対しても、好意を無駄にするのは良くないと伝えながら、距離を置こうとした瑠莉自身の態度を悪かったと詫び高科との関係を修復します。喧嘩の仲裁は、どちらかに肩入れするとややこしくなるし、ましてや原因が自分だと、どう止めていいやら…。八方美人ではなく、高科と同僚の気持ちが分かるからこその瑠莉はお見事でした。
☆高科のお気に入りシーン
吃音の本を読む高科と、考え方の違いを実感してしまう瑠莉。気持ちを理解されなくて、泣いて高科の部屋を飛び出し、高科からの連絡を無視してしまいます。兄弟が吃音の同僚の助言もあり、再び瑠莉に会いに行く高科。高科は瑠莉へ、瑠莉の気持ちを理解できていないままに自分の考えを押し付けていた事を詫びます。そして吃音どうこうではなく、瑠莉を想う気持ちを伝えます。"瑠莉は本当は話をするのが好きなんだ"高科は瑠莉を理解してくれてるんだなって思いました(^^)高科ありがとうー!!同僚からの助言、大変興味深いので、そこも読んでいただきたいです!
☆キュンなシーン
普段は無愛想ですが、好意を寄せる相手には物凄く優しくて紳士的な高科!!無自覚無愛想笑?でも自分を特別扱いしてくれているようで、なんだか嬉しい(*´꒳`*)レジで注文に戸惑う瑠莉を後ろからそっと助ける高科…これは好きになる笑!!瑠莉が落とした本を預かる高科が、本を返すシーンがあって、"すみません"と伝える瑠莉に"こういうときは'ありがとう'で良い"と優しく話す高科…キュン(〃ω〃)
素敵なシーンいっぱいで大満足だったんですが、終盤両思いになってからHするんですけど、そこが私的には展開が急というか、あんなにモジモジ遠慮がちだった瑠莉が仲直りしてすぐカラダ許しちゃうんかいって思ってしまって笑、本編はHなしで、描き下ろしや番外編でじっくり描いて欲しかったかもと思ってしまって、萌2にさせていただきました。好みの問題ですので、すみません(>_<)お話の内容自体は素敵ですので読んでいただきです(^^)/
淡く印象的な表紙が気に入り購入しました!
私は本作を読み、吃音を初めて知りました。
心理描写が丁寧に描かれており、読みながら色々と勉強になる部分もありました。身構えずにたくさんの方に読んでいただきたいと思える作品でした。
エロは少ないのですが、その分テーマがしっかりしているので、充分楽しめます!
絵は描き込みが細かく、とても可愛いです。
一冊で完結しているので、じっくりと楽しみたい作品を探している方にオススメです!!
初読みの作者さんでしたが、先ずタイトルで惹かれました。そしてあらすじで「人の気持ちが分からないエリート×吃音コンプレックスの清掃員」との一文を読んで更に興味を持ちました!
よくある格差BLで、結ばれることで受けのコンプレックスが満たされるという単純な話では決してなくて
テーマとなる吃音について、当人や周囲の人の感情がとても丁寧に描かれてすごく良かったです!解りやすかったです。
高科さんが瑠莉くんのコンプレックスを理解しようと勉強して 一緒に治そう!と持ちかけて険悪になってしまうところ、
高科さんの行動や気持ちはコンプレックスの根本を履き違えて理解してしまったからで 優しさ以外のなにものでもないんだけれど、
障がいやコンプレックスを持った人に対してやってしまうありがちな言動なのかなと思ったりしました。瑠莉くんも高科さんも、ちゃんと想いを伝えられて、互いを理解できて、仲直りできて良かったです。
コンプレックスをテーマにして、
瑠莉くんが内向的な性格になってしまうの仕方ないとして、高科さんも高科さんに好意を抱く女の子も突飛な性悪部分が社会人としてどうかなと思う所がありましたが(笑)
高科さんが瑠莉くんに言葉の意味はちゃんと伝わると言ってくれたり、
すみませんじゃなくてありがとうと、同じ五文字だからと教えてくれたり、バイオリンも諦めなくて良いと促してくれたり、
女の子は瑠莉くんの吃音を知って貶したけれど、勇気を出した瑠莉くんに歩み寄って声をかけて背中をさすってくれたり、
と、優しい部分を存分に見せてくれました!
きっとコンプレックス改善には至っていないだろうけども、明るい未来と優しいがいっぱい詰まっている一冊です。
タ行が言いにくいという瑠莉くんに名前を呼んでもらいたい高科さんが可愛かったです(*´꒳`*)
受けが吃音という普通の設定の一つかと思いきや、奥が深くて凄く良かったです!
吃音に対する知識が全くなかったのですが、焦って言葉が出ないのではなく、言葉が出ないから焦るといったこと、水中で息をするような苦しさ、考えただけでも辛いだろうなと思ってしまいました。
感受性が豊かだからこそ、伝えられない歯痒さと戦いながら、それでも一生懸命で伝えることを諦めない受けは本当に偉い!!
そんな受けだからこそ攻めの心を開くことができたのだと思います。
対する攻めは、言葉は使えるけれど、言葉足らずで無自覚に人を傷つけてしまったり、凄く対照的な2人でした。
吃音が治る治らないですれ違ってしまうくだりは、安易に大丈夫という攻めにイラッとさせられ、受けの気持ちを思うと胸が痛かったです。。
でも攻めもちゃんと向き合おうとしていたんだなと思って、溜飲を下げましたが。
人に想い伝えようとする気持ちの大切さのようなものを感じさせられました。
そしてなんと言っても受けが本当に健気で可愛い!!
清掃員をやっていて綺麗好きだからか、USBを渡す時や雨の日に攻めの手をふきふきしてあげてるのが可愛くて仕方なかったです。
口元も可愛くて、攻めがふにふにしたくなる気持ちが分かります!
作者様も会社員なのかお仕事風景もリアルな感じで良かったです。
ミーティングをミーテと略していたのはちょっと面白かったです。
ただ、お互い「好き」と直接的な言葉では言い合っていなくて、それが敢えてなのか、たまたまなのか。。
もっと続きが読みたいと思うような心に響く良作でした!
吃音についての知識は皆無の私ですが、作家さんがとても丁寧に吃音について調べたうえで描かれているんだなというのが伝わったのでとても好感がもてました。
少なくとも、伝えたいことがあるのになかなか言葉が出てこないのってかわいいよね〜みたいな浅はかなノリで吃音を取り上げたのではないのだなと。
仕事はできるけど近寄りがたい雰囲気を放つエリートの高科(攻め)とその会社で清掃員として働く吃音持ちの瑠莉(受け)という組み合わせです。
高科の落し物を瑠莉が拾ったことから二人が仲良くなって…という始まり。
吃音持ちの瑠莉は豊かな感受性の持ち主で、伝えたいことがいっぱいある。
それだけに伝えたい時に言葉が出てこないもどかしさや焦り、水中で息をするかのような苦しさが丁寧に描かれているので吃音について知らなかった私でもその辛さが良くわかりました。
対する攻めの高科は表情も言葉も足りないというか、それらは必要最低限でいいと考えているような節があって、社内でのコミュニケーションも必要最低限ですませているような人。
瑠莉に嫌味を言う高科狙いの女性を、他の人もいる前で面と向かってバッサリ切り捨てるようなところもありますし、(まぁこの女性が清々しいほどお花畑で頭が沸いてるような嫌なやつなので、ざまぁ!と思ったけど)清掃直後の会議室に入った際「あ、すみません。」とか「あ、どうも。」みたいなちょっとした言葉をかけず、清掃員をガン無視をしちゃう高科ってどうなの?って思ったのも事実。
吃音で言葉に苦労してる瑠莉と、言葉には不自由していないのに別の意味で言葉が不自由な高科という「言葉」に関する二人の対比が印象的でした。
だけど、だからこそ、そんな男が瑠莉に対して言葉が少ないながらも「言葉の意味は伝わっている。」と伝えるシーンや、「すみません」「ありがとうございます」に関するやり取りのシーンが、とっても際立っていいなぁと感じました。
で、またその言葉が琴線に触れた瑠莉がポロポロ泣いちゃう姿が可愛いんです、これが。瑠莉は言葉に苦労してるけど、それを補うかのように表情がとても豊かで素直で可愛いんです。
そして描き下ろしでは、「すみません」の代わりに「ありがとう」が出てくるようになった瑠莉が描かれていて良かったと思います。
吃音について勉強した高科が瑠莉を傷つけてしまうシーンは苦しいものがあったけど、その理由がそれか!みたいな。でもとっても大事なことですよね。
だから瑠莉を泣かせてコンニャローと思ったけど、許す!
できれば描き下ろしあたりで、高科視点のお話が読んでみたかったです。高科から見た瑠莉、瑠莉に惹かれていった理由を高科視点で読めればベストでした。
ちみ先生の作品は、透明感のあるすっきりとした風合いで大好きです。
優しく柔らかいものが積み重なって、しっかりと重みのあるようなイメージのお話。
涙がポロポロと止まりませんでした。
ある意味コミュ障同士の恋で、応援したくなります。
ルリ君が高階に憧れたきっかけは語られていますが、高階がなぜルリ君を好きになったのか、理由が描かれていればよかったかなぁ、と思います。
高階目線のお話が読みたいです。
水中で息をしようとしてるみたいで、とても印象的な表紙ですよね。
吃音の方が、声を出したくても出せない状態を「水の中で息をする事に似てる」と作品内で描かれていました。
初見は「綺麗な表紙だな~」くらいの感覚でしたが、読み終えた後にもう一度この表紙を見ると、何だか胸に込み上げてくるものがある・・・。
と、かなり切なく痛々しい部分はあるのですが、それにも増して、あたたかく優しい作品でした。そして、思ってたよりずっと可愛いぞーーー!!!
内容です。
吃音に悩む清掃員の六瀬。
清掃先のエリート社員・高科にほのかな憧れを抱いています。
そんなある日、高科の落としたUSBメモリを届けた事で、二人は知り合いー・・・と言うものです。
まずこちら、キモになるのが六瀬の「吃音」です。
私自身は全然詳しくなく、医学的観点からどうこうと言うのも全然分からないのですが、作者さんがすごく真摯に向き合って描かれたんだろうと言う事は感じられます。
言葉が出て来ない焦りや苦しさ、そして恐怖。そんな自分に対するやるせなさ。
そんな部分がとても印象的なイラストで表現されていて、強く心を揺さぶられます。
と、痛いばかりのお話かと言うと、実は可愛くてキュンキュンさせてくれると言う印象の方も強いのです。
六瀬がですね、本当にすごく感情が豊かなのです。それを言葉として表現出来ないだけで。
対して高科ですが、こちらは逆に感情の起伏が乏しい。言葉は流暢ですが、人の気持ちに鈍いタイプと申しましょうか。
で、二人のやりとりがとてもあたたかくてキュンとさせられるのです。言葉が上手く出ない六瀬に対して、しっかり言葉を選んで話す事が好ましく、言葉の意味はちゃんと伝わっていると話す高科。その言葉にポロポロ涙をこぼして答える六瀬。
今まさに、二人の心が通じ合う瞬間を目撃してる・・・!!てなもんで。
また、六瀬の表情が(泣き顔だけど)すごく可愛くてキュンキュンくるのです。その泣き顔に情欲を覚える、高科の(無)表情もイイ・・・っ!
六瀬があまりセリフを言わない分、すごく豊かな表情や身体の反応なんかで「気持ち」が表現されていて、それが小動物みたいでめちゃくちゃ可愛いんですよ!!
あと、人と人が分かり合う事の難しさも痛感させられました。
高科が良かれと思って言った事で、六瀬を酷く傷付けるエピソードがあります。酷く混乱して、自身の感情すらコントロールが効かず、自分に絶望する六瀬が切なくて仕方ない( ノω-、)
そして高科に怒り心頭です。
でも、これって誰しもがやってる事かも知れないんですよね。
私自身も、親切心で同じような事をやって来たんじゃ無いかと考えると、心底ゾッとしたり・・・。
ただ、人を傷付けるのも人間なら、癒すのもまた人間。
その後の(きっちり反省した)高科のセリフには、深く心を動かされました。
とても難しいテーマだと思うのですが、すごく真摯に、またあたたかく描かれていると思います。そして(しつこいようですが)可愛い!!
とても素敵な作品でした(*´ω`*)
最後になっちゃいましたが、ステレオタイプの超嫌な女が出て来るので、苦手な方はご注意を!!